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(前回の続きです)
上位層にとって、「考える授業・探求授業」は非常に有効です。
◎数学で(-)×(-)=(+)となるのはなぜ?
◎6÷0みたいに、ゼロで割ってはいけない理由は?
こういうことを考える機会があるのは、入試で問われる「考える問題」「思考力を必要とする問題」に対応するときにも、役立ちそうです。
グループで討論などをするときにも、彼らはキーパーソンになるでしょう。
しかし、これが学習苦手層となると勝手が違います。
確かに彼らにとって、「考える授業・探求授業」が全く役に立たないというわけではありません。
しかし、「考える授業・探求授業」の前にすることがあります。
それは、教わったお勉強をもっとしっかり身につけることです。
言い換えると、学力をもっと蓄えることです。
物事を考えるためには、知識が必要です。
学校の「考える授業」で必要な知識とは、一定レベル以上のものです。
「下手な考え休むに似たり」ということわざが、事の本質を表しています。
ところが、学校現場、特に公立の小中学校では、上位層も学習苦手層も一律に「考える授業・探求授業」に取り組んでいます。
この「一律」という点が非常に問題であると、わたしは感じています。
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