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(前回の続きです)
一方で、「それはちょっと高度な要求かなあ」と感じることもあります。
そういうお嘆きがしっかりできているような人は、限られた人だけという場合です。
そんなとき、わたしは、
「これがきちんとできる生徒さんだと、ナンバースクール辺りに受かってしまうくらいのレベルなんですよ」
と申し上げることもちょくちょくです。
そう申し上げると、
「そうなんですか!」
などと、驚かれることもあります。
そうした際、意外に多いのが、
「言葉を知らない」
「言葉の意味が分かっていない。きちんと考えていない」
「試験問題の答案を読んでいない。読めていない」
というような、国語力を嘆く声です。
ご父兄から見ると、子息の国語力は貧弱に見えがちです。
と申しますのも、一般的に、長生きしている分、子供より大人は語彙力があるからです。
ご父兄からしてみれば、子息の足らざる所というのは、どこからどこまでが高望みで、どこからどこまでがそうでないのか、判然としないと思います。
わたしもこういう仕事に就いていなければ、ご父兄の認識と五十歩百歩だったはずです。
ただ、一般論として、「自分の子供は、自分が考えているほど足りていないわけではない」というふうにお考えになるくらいで丁度いいです。
そして、精神衛生上もそう考えたほうがよさそうです。
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教育コラム「雨か嵐か」
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