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(前回の続きです)
わたしは本欄でこれまでたびたび書いているように、体の丈夫なほうではありません。
虫垂炎や大腸穿孔など、緊急手術の経験があります。
大腸穿孔のときには、三途の川の一歩手前まで行きかけました。
その後、適切な治療を施していただき、今に至ります。
わたしが大腸穿孔となって病院に担ぎ込まれたのは、深夜2時くらいです。
わたしの手術を担当してくださった先生は、いくらお仕事とはいえ、このような真夜中まで、わたしのようなケースが出た場合に備えています。
こういうことができるためには、社会的な高評価や安定した収入以外の「何か」がなければ、無理です。
以上のようなことは、単に理想論だけを唱えているわけではありません。
実際、去る2月に実施された東北大医学部医学科の試験では、面接試験が課されました。
面接試験は、1200点満点中200点です。
センター試験の換算が5教科それぞれ50点ずつ、計250点であることを考えると、決して小さくない数字です。
ということは、東北大の医学部も「単に勉強のできるだけの人はいらない」と考えていると解釈してよさそうです。
医学部を目指す生徒さんには、「何のために医学部を目指すのか」をよく踏まえていただきたいと思います。
そうしてこそ、厳しい受験勉強に耐えられるのではないでしょうか。
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教育コラム「雨か嵐か」
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