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今日は家族と国家の関係について述べた「論語」の一節を取り上げます。
葉(しょう)という県の長官が孔子に言いました。
「私の村にはとても正直な者がいます。彼の父親が羊を盗んだとき、自らの父親を訴えたのです。」
孔子はこれを聞いて答えます。
「私の村の正直者というのはそれとは違います。父は子のために罪を隠し、子は父のために罪を隠します。本当の正直とはその心の中にあるものです。」
これについては、いろいろな意見があるでしょう。
ここで、あくまで親子関係という点にのみ絞って書きます。
親子関係というのは、法律を用いるのがなじまないところがあるということなのでしょう。
また別の見方をすれば、親が羊を盗み、子がそれをお上に届けるなどという親子は、お互いがお互いを信頼しているとは言えません。
この親は「親をお上に売ってしまうような子」を育てたという意味で、子育ての面でいかがなものかということにもなりましょう。
とはいえ、40年前、中華人民共和国においては、文化大革命と称して、親をお上に売ったり、子をお上に売ったりする密告を奨励しました。
かの国における相互の人間不信というのは、この政策でより強まってしまったようです。
(以下、書き下し文)
葉公(しょうこう)、孔子に語りて曰く、吾が党に直・躬(ちょくきゅう)なる者あり。
その父、羊を攘みて(ぬすみて)、子これを証す。
孔子曰く、吾が党の直き者は是れに異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きことその中(うち)に在り。
(白文)
葉公語孔子曰、「吾党有直躬者。其父攘羊、而子証之。」 孔子曰、「吾党之直者異於是。父為子隠、子為父隠。直在其中矣。」
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