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菊池さま
山岸です。
そこで大問題となるのが昭和37年の二高大勝です。
東北大学合格者数
昭和 仙台一高 仙台二高
37 140 ● ○ 185
こんなに大差では「一高優位」にはまだなっていなかったのではないかという疑問です。
しかし詳細に分析するとこの年は特異な年であったことが分かります。
大量に増えた理由は文学部、教育学部、農学部の3学部の合格者が激増したからです。
前後の年と比較するとよく分かります。
仙台二高合格者数
昭和 36 37 38
==========
文学 17 34 17
教育 26 43 28
農学 20 35 18
37年のこの3学部の合計だけで112人に達しました。
一高はたった32人です。
大差ならどの学部も二高が圧倒しているはずで、特に難関の医学部と法学部はそのはずです。
しかし実際は二高が多いのは上の3学部だけで、医学部と法学部も一高が多くなっています。
学部
一高 二高
========
医学 12 07
法学 17 09
経済 15 08
理学 17 14
工学 35 30
薬学 04 04
教育学部と農学部は比較的容易な学部です。
質から言えば一高の方が上と言えます。
そして東大合格者数を見ればさらにはっきりします。
東大合格者数
昭和 仙一高 仙二高
29 03 ○ ● 2
30 04 ○ ● 1
31 01 ● ○ 8
32 10 ○ ● 3
33 07 ○ ● 1
34 03 ○ ● 1
35 07 ○ ● 2
36 08 ○ ● 3
37 08 ○ ● 0
38 09 ○ ● 2
39 10 ○ ● 1
40 12 ○ ● 0
41 08 ○ ● 4
42 16 ○ ● 2
43 13 ○ ● 1
44 (東大入試中止)
45 17 ○ ● 2
46 12 ○ ● 2
47 14 ○ ● 2
48 21 ○ ● 1
49 13 ○ ● 1
昭和37年の二高の東大合格者は初めて0人になっています。
37年の結果が38年の高校受験生になんらかの影響を与えたなら3年後の41年の大学合格者数に表れるはずですが、一高優位は変わりませんでした。
次回に続きます。
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