明日からセンター試験という時期に「全く役に立たない」話を..... 〜古文・漢文の「立ち位置」〜 その2 2018/01/13

前回の続きです)

古文・漢文は「古い日本語」ではありますが、「完全に死に絶えた言葉」ではありません。

今も健在です。

今からその身近な例を挙げます。

まず、わたしたちは、ごく小さい時分に「わたしは.....」と書けと教えられます。

「ワタシワ」と発音するにもかかわらず、「わたし」のワと、「....は」のワは、書き分けよと言われます。

理由は説明されません。

これは日本語の歴史にヒントがあります。

歴史をさかのぼると、「....は」のワはファ、さらに古くはパと発音されていました。

「わたし」のワとは、違う発音だったのです。

ですから、古文において、それは書き分けて当然です。

その流れを引き継いだのが、「わたしは.....」という書き方です。

こういうちょっとした表記ですら、現在のわたしたちは、「過去の縛り」から逃れられません。

「過去の縛り」とは古文・漢文そのものです。

それが「役に立たない」などということはありません。

もっとも、「わたしは....」についての歴史的な背景を知っていたところで、それが直接にセンター試験の古文・漢文の点数に結び付くわけではありません。

そして、そんなことを知らなくても、日常の生活に困ることはありません。

しかし、いやしくも言葉を使う職業に就いているならば、「古文・漢文は全く役に立たない」などと切って捨てる蛮勇を、少なくともわたしは持ち合わせていません。

(次回に続きます)

 

 

 

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