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(前回の続きです)
古文・漢文は「古い日本語」ではありますが、「完全に死に絶えた言葉」ではありません。
今も健在です。
今からその身近な例を挙げます。
まず、わたしたちは、ごく小さい時分に「わたしは.....」と書けと教えられます。
「ワタシワ」と発音するにもかかわらず、「わたし」のワと、「....は」のワは、書き分けよと言われます。
理由は説明されません。
これは日本語の歴史にヒントがあります。
歴史をさかのぼると、「....は」のワはファ、さらに古くはパと発音されていました。
「わたし」のワとは、違う発音だったのです。
ですから、古文において、それは書き分けて当然です。
その流れを引き継いだのが、「わたしは.....」という書き方です。
こういうちょっとした表記ですら、現在のわたしたちは、「過去の縛り」から逃れられません。
「過去の縛り」とは古文・漢文そのものです。
それが「役に立たない」などということはありません。
もっとも、「わたしは....」についての歴史的な背景を知っていたところで、それが直接にセンター試験の古文・漢文の点数に結び付くわけではありません。
そして、そんなことを知らなくても、日常の生活に困ることはありません。
しかし、いやしくも言葉を使う職業に就いているならば、「古文・漢文は全く役に立たない」などと切って捨てる蛮勇を、少なくともわたしは持ち合わせていません。
(次回に続きます)
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