どうして勉強ができなくなるのか

生徒さんたちが、どうして勉強ができなくなるのか、どうして勉強が嫌いになるのか、述べてみます。

成績の決め手は国語力

成績の決め手となるのは国語力です。

数学や英語といった教科も国語力が決め手になります。

国語力はすべての教科のかなめです。

我々がものを考えるときは言葉で考えます。

その言葉を駆使する能力が国語力なのです。

国語力は漢字の読み書きだけを意味するのではありません。
 

例えば
 

(1)

A:                   ?

B: わたしは昨日図書館に行きました。

→Aに入る言葉を考えなさい。

といった問題。

(2) ケーキが10個あります。5人に等しく分けたら、1人何個になるでしょう。

(3) 100円のリンゴを2割引にして売ったら、売り値はいくらになるでしょう。

といった問題を図で表したりすることも国語力に含まれます。

 

特に、「勉強が苦手」を自認する生徒さんを見ていると、こうした意味での国語の力が不足しています。

それから、知っている言葉の数すなわち語彙の数も十分ではありません。

上の問題で言うと、「2割引」「売り値」などと言う言葉の意味を知らないのです。

知らない言葉は理解できるはずがありません。

理解できないということは、当然、その問題が解けるようにもなりません。

 

実は国語力というのは、身につけるのに非常に時間がかかります。

この力をつけるには、読書などを通じて語彙を身につけたり、多くの文章に触れること以外に方法がありません。

学校の授業だけでは到底まかないきれるものではなく、それゆえ受験指導においても、どうしても疎かになってしまうのです。

しかしこれは問題を繰り返し解くという「反復」により、ある程度は改善します。

小学生のころはできたのに

毎年、秋ごろにかけて中1生を持つご家庭からの依頼が必ずあります。

その理由は秋ごろに行われる定期試験のあまりの成績に驚いたというのが主です。

実際にご家庭からのお話を伺ってみると.......

いわく「小学生のころはまあまあだったのですが、中学に入ってから、びっくりするような点を取るようになりまして」「何となくできていないなということは分かっていたが、まさかここまでとは」等々です。

生徒さん本人としては中学校に入ってから特に勉強を疎かにしたわけでもないのです。

なぜ中学に入って成績が急に下がったのでしょうか。

結論から言えば、小学校の基礎がほとんどできていないからです。

 

実際、こうした生徒さんに小学校5・6年生の算数の問題をやってもらうと、計算問題こそ何とか格好がついています。

しかしそれ以外の問題はほとんどできていません。

中には計算問題もかなりあやしい場合があります。

つまり小学校で習ったそのときは、授業の内容をぼんやりと覚えているものの、それを保てる力がないために、身につかないままになってしまうのです。

小学校5・6年生で、そうした状況が静かに進行していきます。

しかしながら、多くのご家庭がそれに気づきません。

70点ぐらい取れていれば、まあいいかと思ってしまうのです。

しかしそのツケがドッと現れるのが中1の秋の試験です。

だいたい小学校5・6年生の算数がきちんとできている生徒さんならば、どの教科においても定期試験で7割を下るということはありません。

それを下回るということは、小学校5・6年の学習特に算数に何らかの形で不完全なところがあるということです。

その不完全な部分をきちんとすることで、成績は上昇していきます。

 

経験から申し上げれば、生徒間の成績格差は小学校4年生ぐらいまでに、ぼんやりと上位層2割、中位層6割、下位層2割に分かれ、5・6年生ではっきりと分かれます。

そして成績は中学入学以後、ほぼ上位層・中位層・下位層の中での上下となり、下位層→中位層、中位層→上位層への移動は非常に難しくなります。

「勉強が苦手」を自認する生徒さんは自分の努力だけで成績向上は不可能

小中学生の、「勉強が苦手」を自認する生徒さんは、自分の努力だけで成績を向上させるのは不可能です。

一日も早く、しかるべき指導者をお付けになるべきです。

こういう生徒さんをお持ちのご家庭では、「勉強をきちんとしなさい」という言葉が飛び交い、ご子息が親御さんの言うことを聞かないといった場合が頻繁にあります。

甚だしくは、そのことが原因で家庭不和となり、ご子息が非行に走るといった例もあります。

生徒さんにしてみれば、「親がイヤなものをやれとうるさい」。

親御さんにしてみれば、「勉強するようにいう以外にどうすればいいのか」ということになる。

どちらにしてもいいことはありません。

こうした段階でご子息に努力を要求するのは、言ってみれば、ハイハイしかできない赤ちゃんに走ることを要求するようなものです。

生徒さんは「やらない」のではなく、「できない」のです。

勉強の到達度合いは目に見えないので、とかくこうしたことが起こりがちですが、無理は絶対にいけません。

すべて子供に責任があるのか

親御さんにしてみれば、子供が勉強しようとしないのは癪の種でしかありません。

しかしそれではご子息が勉強をしない、あるいは勉強ができない理由はすべて子供に原因があるのかというと、必ずしもそうはいえないのです。

「うちの子は勉強嫌いで困っている」「勉強するように口を酸っぱくして言っても言うことを聞かない」という親御さんからの声は商売柄しばしば耳にします。

これは永遠の課題といっていいでしょう。

いわゆるできる生徒さんのご家庭は、子供が小さいときからなるべく本に触れさせています。

また多忙な中にも勉強に興味を持たせる環境を作るべく心がけています。

子供には無理強いせず、また放任でもありません。

仕事が忙しくて、そうした環境づくりになかなか手がまわらなかったり、また「勉強! 勉強!」と駆り立てすぎたりすることはなかったでしょうか。

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