〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-29-301
電話での受付:15:00~20:00
定休日:日曜日
昨日、予定を若干繰り上げて退院いたしました。
現在担当のご家庭には、ご迷惑をおかけしてしたにもかかわらず、温かい言葉をいただいたこと、心より感謝しております。
おかげさまで術後の経過は順調です。
本日より、事務・受付業務を再開いたしました。
指導業務については、体力の回復を待ち、順次再開するようにいたします。
また当方が休んでいる期間にお問い合わせいただいたご家庭についても、追ってご連絡をするようにいたします。
諸整理が追い付かず、また体力も完全には元に戻っていないため、お手数をおかけいたします。
今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
<歌詞>
1.なじかは知らねど心わびて
昔の伝へはそぞろ身にしむ
寂しく暮れゆくラインの流れ
入日に山々赤く映ゆる
2.うるわし乙女の岩に立ちて
黄金の櫛とり髪の乱れを
梳きつつ口ずさぶ歌の声の
くすしき力に魂(たま)も迷ふ
3.こぎゆく舟びと歌に憧れ
岩根も見やらず仰げばやがて
浪間に沈むる人も舟も
くすしき魔歌(まがうた)歌ふローレライ
この歌は、その昔、音楽の授業で習いました。
美しいメロディーでお気に入りの歌の一つです。
合唱をした記憶もあります。
またこの曲は、電話の待ち受けメロディーにも使われていたりします。
今の生徒さんはこの歌、知っているのでしょうか?
もし音楽の授業で扱われていないとしたら、この機会に触れて見てください。
「みやぎ模試で数学が足かせになって.....」
「数学がもう少し何とかなれば.....」
この時期になると、中3の受験生諸君あるいはそのご父兄から今まで以上にこのフレーズを耳にするようになります。
学校の授業では、ちょうど今ごろから扱う分野が、入試で最も重要なところになります。
それゆえ、塾などではなるべく先取りをやって、入試対策を行うようにしています。
わたしの場合は、先取りをバンバン進めて入試対策を行う生徒さんと、むしろ前に戻って基本的な計算などをしっかり演習する生徒さんの二手に分かれます。
数学は急激に伸びるというのが非常に難しい科目です。
しかしながら、この時期からの指導で数学が大きく伸びたという生徒さんが何人かいます。
その生徒さんに共通した特徴として以下4点がありました。
1.志望校合格へ強い意志がある。
2.成績は何とか合格圏内にある。
3.数学だけがやや弱い状態。
4.コツコツやることをいとわない。
どれ一つが欠けても、急激に伸びるということはありませんでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
中学数学の場合、私立難関校は別ですが、公立高校であれば、「解き方を知らなければできない」というような問題は、高校に比べて圧倒的に少ないです。
仙台一高あるいは仙台二高のようなところであっても、公立高校入試である以上、「基礎を深く理解する」ことで、十分に合格点をとることができます。
「基礎を深く理解する」というのが、それ自体難しかったりしますが.....
対策としては、解き方のパターン(わたしはしばしば料理になぞらえて「レシピ」という言い方をしています)を繰り返し演習するということに尽きます。
とはいえ、時期的なことを考えると、3回挑戦して歯が立たない問題は「自分には縁がない」として捨てることとし、「解けそうなところ」に全力を注ぐべきです。
それから計算演習も併せて重要です。
公立高校入試は、図形の証明問題を除いて部分点がありません。
ということは、計算ミスをしてしまえば、いくら途中式や考え方が合っていても0点になります。
よって、計算ミスをしない工夫が必要です。
このミスをいかに防ぐかについては、わたしのコラムでも過去に語っております。
PC版弊サイトの左サイドメニュー「サイト内検索」で「計算」などとキーワードを入れて検索し、参考にしてみてください。
先般、ようやっと手術による入院生活が終わり、自宅療養生活を続けていました。
事務の仕事は手術前7割くらいのペースでこなしています。
指導業務については、体力の回復具合を考え、セーブしておりました。
明日から徐々に再開していきます。
今回の手術は、去る5月の手術の第2弾で、人工肛門をなくして、腸を元に戻すというものでした。
医学の力というのはありがたいもので、ほんとうにいろんなことができるのですね。
とはいえ、1年間に2度も開腹手術をするというのは、なかなか大変なことではありましたが。
ここのところ、大腸を半年余り使っていない状態でしたので、手術後は頻便状態になっています。
前回に比べ、入院期間は短かったのですが、回復は5月の場合と同じくらいかかりそうです。
手術後、「傷は痛みませんか?」ということをよく言われました。
おかげさまで、傷が痛むということはほとんどありませんでした。
ただ、手術にまつわるストレスから来たと思われる胃痛にはかなり苦しみました。
退院直前には、食事をとった後、激烈な胃の痛みが走り、去る5月のときに経験した痛みに匹敵するほどでした。
ちょうど、震災後3週間くらいしてから同じような胃痛を経験しており、それ以来です。
わたし自身、手術をストレスと感じたことはありませんでしたが、胃のほうはそう感じてなかったのでしょうね。
胃は何も語ってくれませんので、想像するほかありませんが。
この胃痛は、4時間近く続き、痛み止めの点滴やら、鎮痛剤やらを服用しても、全く効きませんでしたが、睡眠導入剤を服用後、10分ほどしてから、嘘のように痛みが消えました。
ほんとうに不思議でした。
今後1週間から10日程度は「慣らし運転」ということで、指導予定をある程度セーブするようにいたします。
現在担当のご家庭にはいろいろとお手数をおかけします。
現在、わたしが担当している中で、体調不良になりやすい生徒さんがいます。
本人も大変そうで、悩みの種にもなっているようです。
話を聞くと、漢方薬を服用しているとのことですが、常に安定するということは難しそうです。
生徒さんへ「骨盤のところが痛くありませんか? この部分、押してみてください」というと、「非常に痛い」といいます。
そこでわたしは「これは、骨盤矯正、試してみてもいいかも」と思い、その生徒さんのご父兄へ「整体に行って、骨盤矯正を試してみてはいかがでしょうか?」と提案しました。
早速試してみるとのことでしたが、少しでも効果が出てくればと思っています。
我が国の医療は、明治以来、西洋医学が中心で、わたしも過日その恩恵に預かりました。
ところが、やはり得手不得手というものがあります。
西洋医学からみると、CTスキャンやレントゲンといったものに表れてこない症状に対しては、これといった切り札がない、というのが現状です。
「いろいろ検査をしましたが、特に異常となるものは出てきませんでした。とりあえず、お薬、出しますんで、様子を見ましょう」などといわれて、それっきりだったりします。
それゆえ、このたびの生徒さんのような持病を持つ患者は、非常に苦労することになります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
これはわたしにも経験があり、わたしの場合は、腰痛でした。
その腰痛の原因というのが、骨盤矯正を専門とする整体に行ったところ、骨盤のゆがみ、もっと正確にいうと、仙腸関節の不具合だというのです。
それを正せば、腰痛はよくなるというものでした。
実際に施術していただいたおかげで、わたしは激烈な腰痛から解放されました。
今は痛みはありません。
わたしが通っていた整体には、西洋医学で「原因不明」とされた方が多数来ていました。
くだんの生徒さん以外にも、病院では「原因不明」とされた生徒さんをかつて担当したことがありました。
その生徒さんは、偏頭痛がひどく、中学2年の半分ころから3年生まで、学校を休みがちになっていました。
高校に行ったものの、やはり同じ症状が出て、結局、中退することとなってしまいました。
整体で当該生徒さんと同じような症状を多数見てきたので、「骨盤のところが痛くありませんか? この部分、押してみてください」というと、「非常に痛い」といいます。
そこで、骨盤矯正を勧めたことがありました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
このような生徒さんの場合、西洋医学では症状が出てこないという、ただそれだけのことで、怠け者扱いされたりすることがあります。
これは非常に本人の自尊心を傷つけます。
わたしも腰痛を患っているときには、周りにあまり理解されず、つらい思いをしました。
甚だしくは、「本人の精神的な問題」などといわれて、心療内科への通院を勧められたりしています。
もちろん、精神的な問題がゼロということではないでしょうが、自分の苦しみを理解してもらえないということになれば、精神的にも参ってきます。
そこで、骨盤矯正を行うに当たっては、以下の2つをしてみるとよいです。
1.ネットで「骨盤矯正+地域名」で検索する。それを専門としている整体が出てきます。
2.you tubeで「骨盤矯正」という語を検索する。自分でできる体操がたくさんあります。
→ちなみにわたしがいつもやっているのはこの方法です。
どのくらい効果が出るかは、個人差がありますが、お悩みの方は試してみるとよいでしょう。
体の健康が保たれてこその成績アップです。
日ごろより多くの皆様にご愛顧をいただき、御礼申し上げます。
標題の件にございますように、来年1月より指導料の一部改定を行うことといたします。
対象となるのは、来年1月より新規にてお申し込みのあったご家庭です。
現在担当のご家庭およびキャンセル待ちをしていただいているご家庭、本年12月末までにお申し込みをいただいたご家庭は現行通りといたします。
改定となるのは3点です。
1.小学生の指導料
(現行)1時間当たり 2,500円
→(改定後)1時間当たり 2,800円
2.兄弟姉妹同時指導の指導料
(現行)1時間当たり最も年齢の高い生徒さんの料金1人分
→(改定後)1時間当たり最も年齢の高い生徒さんの料金1.2人分
3.グループ指導の指導料(2人の場合)
(現行)1時間あたり指導料×1を各ご家庭で人数割り
→(改定後)1時間あたり指導料×1.2を各ご家庭で人数割り
他は変更ございません。
以上、よろしくお願いいたします。
毎年この時期になると、担当している受験生を見て、「この生徒さんは『いい顔』になってきたなあ」「この生徒さんは、あれこれやってるけど、まだだなあ」というのが手に取るように分かるようになります。
それはちょっとした所作にもよく現れます。
職業柄、生徒さんの発する有形・無形のメッセージには非常に敏感になります。
家庭教師として接する受験生は中学3年生がかなり多いのですが、さすがに今ごろになると、どの生徒さんも「神妙な顔つき」になっています。
よほどの大物を除けば、高校入学を控える今ごろになると、なにがしかの勉強はするものです。
しかし「神妙な顔つき」と「真剣な顔つき」は明らかに違います。
まがりなりにもプロ家庭教師の端くれとして飯を食っているわたしのような者には、生徒さんがいくら取り繕っても、真剣なのか、そうでないのか、ぐらいは分かるものです。
真剣に取り組んでいる生徒さんは、文字通り、「寸暇を惜しむ」ようになります。
短い時間でも有効に活用しようと必死です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
それはおとなしい生徒さんでも同じです。
おとなしい生徒さんは、自分の気持ちを口に出したり、また態度に出すということは少ないです。
さはさりながら、真剣に取り組んでいるか、そうでないかはこちらで十分に分かります。
そうした生徒さんをお持ちのご父兄は「うちの子、おとなしいから、受験はしっかり乗り切っていけるかどうか.....」と心配しがちになるでしょう。
しかしおとなしい生徒さんでも、真剣になります。
そして受験は乗り切れます。
もし思うような成果を残せていないとしたら、それはその生徒さんの「おとなしい性格」が原因ではなく、本人の能力がそこまでであるか、十分に努力していないかのどちらかです。
もとより、おとなしい性格が原因で、人に勝とうという闘争心があまり起きず、そのために力が発揮できていないということはあり得ます。
逆に外向的、よくしゃべるタイプの生徒さんの場合、真剣になると、口数が少なくなってくることが多いです。
そして真剣に取り組んでいないと、それを取り繕おうとして、一生懸命に「自分はいかに勉強をしたか、努力したか」ということを得意がって話すようになります。
せっかく何がしかの努力をしている生徒さんには大変申し訳ないのですが、そうした生徒さんが語れば語るほど、わたしは心の中で、冷静に判断しています。
プロの目はごまかせないのです。
月例となりました「対抗バトル」の結果は以下のようになりました。
(校内実力試験の部) 富谷町 中学3年 Y.Iくん
☆前回比 41位アップ 改善率18.38ポイント
(模擬試験の部) 仙台市宮城野区 中学3年 M.Sさん
☆前回比 偏差値7アップ 改善率12.72ポイント
(敢闘賞) 仙台市青葉区 小学2年 C.Sくん
富谷町の中学3年生Y.Iくんは、前回の校内実力試験から一気に41人抜きとなりました。
指導の際も、懸命に頑張っている姿が見て取れます。
周りの生徒さんも激しく追い上げてきており、さらに上を目指していってほしいところです。
模擬試験の部での受賞は、圧倒的な強さでM.Sさんに決まりました。
前回模試に比べて74点プラス、そして偏差値も7アップ!
後は本番の入試まで、この成績を維持し、かつ上積みを図ってほしいものです。
英語の成績の安定がキーになりそうです。
敢闘賞は小学2年生C.Sくんに授与します。
C.Sくんは、小学2年生ながら、指導時間はきちんと集中できています。
そして熱心に取り組んでいます。
わたしはC.Sくんを引き合いに出して、集中力がなくなりかけている中学生の生徒さんに「小学2年生ながら、しっかり指導に集中している生徒さんがいる。あなたもそれを見習って指導に集中しましょう」とよく言っています。
そうした姿勢に心から敬意を表します。
上記3名には、「英雄認定証」と副賞を贈呈します。
そうです。
彼らはしっかりと頑張っている「英雄」なのです!
これからますます多くの英雄が現れることを切に望みます。
先週の13日日曜より、少しずつ指導業務を再開しています。
予定全部をこなすのは、まだ体力的に難しいため、担当の生徒さん宅にはご不便をおかけしています。
指導は少しずつ本来の姿に戻していきます。
また不定期に指導を行っているご家庭にも、この冬休みに伺うようにしてまいりたいと考えています。
この1週間指導をしてみて感じたことは、「指導からちょっと遠ざかってしまうと、ボケてしまう」ということでした。
簡単な漢字を思い出せないとか、勘違いがあったりとか、などなど.....
生徒さんに指摘されて慌てたりして、「やっぱり勘を保つって大切」と感じ入った次第です。
「菊池は簡単な漢字を思い出せないのを、勘が鈍ったせいにしているが、実は単に年を重ねてそうなったのでは?」とお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。
そのとおり、そういうこともあるでしょう。
しかし「亀の甲より年の功」というように(というほど、年はいっていないつもりですが(笑))、経験が若さをカバーするということは、よくあることです。
例えば、わたしが中学生のときに通っていた、多賀城にあるYSA教室の十川先生は今も精力的に活動されていらっしゃいます。
サイトの写真を見ると、若いころより、今のほうが「いい感じ」になっています。
わたしが中学生のころは、口ひげを蓄え、黒縁の眼鏡をかけておいででした。
また、高校生のときにお世話になった堀見英学塾の堀見先生は、当時すでに80を超えて、指導をしておいででした。
ほんとうに厳しい先生で、ちょっとした間違いでもビチビチ直されました。
わたしの目から見ても、若々しく、エネルギッシュでした。
そういうことを考えると、まだまだ年齢のせいにはしていられません!(と、強がり.....)
本日現在、平成27年にございました新規指導お申し込みのお問い合わせ件数は以下のようでした。
<月別>
1月 5件 2月 5件 3月 3件
4月 1件 5月 1件 6月 5件
7月 5件 8月 3件 9月 1件
10月 8件 11月 3件 12月 4件
合計 44件
<学年別>
小2 1名 小5 7名 小6 5名
中1 7名 中2 11名 中3 11名
高1 1名 高3 3名 高校既卒 2名
合計 48名
<男女別>
男子 27名 女子 21名
合計 48名
以上を見ると、月ごとの数字は多少ばらついているのが分かります。
5月はゴールデンウィークがあり、またわたしが緊急入院・緊急手術をしたためにほとんど稼働していない状態だったということもこの数字に表れているような気がします。
月別の件数と人数の数字に差があるのは、兄弟姉妹・グループ指導のお問い合わせがあったからです。
学年別のお問い合わせでは、中2、中3の人数が多くなっています。
この学年別の人数は、お問い合わせのあった時期における所属学年です。
そのため、中2生には、新たに春から中3になる生徒さんも含まれています。
また上記、「高校既卒」とあるのは、1名が専門学校入学を目指す社会人の方、もう1名が大学院入学を目指す中国人留学生の方で、いろいろな方々が弊サイトをご覧になっているのが分かります。
男女別の人数では、女子生徒さんからの問い合わせが約44%と、半数弱になっています。
弊サイトのトップページに、女性講師を望むご家庭のご要望にはこたえられない旨をうたっていますが、女子生徒さんをお持ちのご家庭からのお申し込み依頼は、当初の想定をかなり上回るものでした。
以上、新たにお申し込みをお考えのご家庭の参考になればと思います。
受験がいよいよ近づいてくると、あれこれ参考書・問題集を買い込む受験生および受験生を持つご父兄がいらっしゃいます。
中学受験・高校受験すなわち小学生や中学生の場合は、ご父兄が、大学受験すなわち高校生の場合は、受験生自身がそれをしている場合が多いようです。
受験近くになって、いろいろと不安になって、買い込みたくなる気持ちは痛いほどよく分かります。
そして参考書類を買うと、それに手を付けるかどうかは別にして、不安が少し和らぎ、何がしかのカタルシスが得られるような気になります。
出版各社は、受験生が少しでも勉強がはかどるよう、工夫を凝らしていろいろと作っています。
しかしながら、出版社は売れる工夫をしているだけで、受験生が実際にそれをやるかどうかまでは責任を持ってくれません。
塾と併用している生徒さんを見ていると、この時期にはこれまた佃煮にするほどの量のテキスト・問題集類を塾から配布されています。
もちろん、配布と言っても、無料ではありません。
出版社とのタイアップやら、そうした印刷物をさばくことで何がしかの利益を得られるなど、経営上の事情があるのかとも思いますが、以前にやったものを繰り返して使うという発想はあまりないようです。
非常にムダが多いと感じています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしから言わせると、この時期に新しい参考書に手を出すのは、原則としてやめたほうがいいです。
ただ、志望校の過去問とか、作文・小論文のための参考書など、例外はあります。
新しいものを見れば見るほど、不安が募って、精神衛生上よくありません。
そこは「知らぬが仏」という言葉があるとおりです。
では、どうすればいいのかと言えば、「今までにやった参考書・問題集・過去問・模試を繰り返しやる」ということです。
やってみると分かりますが、同じ問題集を繰り返しやって、そのたびごとに完璧にできていて、全く間違いがない、という人はまずいません。
ということは、繰り返しやっても、なお不完全なところがあるということです。
入試対策とは「不完全なところをいかに取り繕っていくか」ということです。
そしてこれまでの参考書類を繰り返してやるごとに、正の字をつけて回数を確認するとか、勉強したノートを積み上げて、「自分はこれだけやったのだ!」と思うほうがよほど実力がつきます。
参考書を買い込むくらいなら、家族で鍋を囲むとか、焼き肉にを食べに行くとか、あるいは神社でお守りを買うほうが、よほど精神にはいいのです。
弊サイトで紹介したことのある、金子耕弐さんのラジオ番組「家族に贈るとっておきの話」で、先日、次のようなことが放送されていました。
この方が講演をしていると、聴取者から「子育てについての話はどうやって学んだのですか」と、よく質問されるとのことです。
そこでの回答は以下のようなものでした。
〜自分は取り立てて、子育てについての勉強をしたということはありません。
あえていうなら、母が自分にしてくれたこと、自分にしてくれた話をそのままお伝えしているだけです。
自分は小・中学生のころ、他の兄弟に比べて極端に成績が悪く、「自分なんて何をやってもダメなんだ」と思っていました。
しかし、そんな自分を見ていた母からは、繰り返し「あなたなら必ずやれる。だから頑張りなさい」ということを言われて育ちました。
そのほかにも、母は自分にいろんなことを教えてくれました。
ですから、自分の話は、母がしているようなものです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
すばらしい話です。
きっと立派なお母様なのでしょう。
金子さんの学歴を見ると、慶応大学文学部卒とあり、「極端に成績が悪かった」ということを、どの程度額面通りに受け止めていいか疑問の残るところではあります。
とはいえ、本人がそういうところを見ると、かなり勉強ができなかった時期があったのでしょう。
わたしの場合は娘にどうしてきたかというと、金子さんのお母さんのマネをしたわけではありませんが、娘が生まれて間もなくのころから、意識的にずっとしていたことがあります。
それは娘が自分に何か語りかけたり、何かするたびに、「○○(=娘の名前)はお利口だなあ〜」「○○はよくできるなあ〜」「○○はすごいなあ〜」ということを意識的に娘に語りかけてきたことです。
また、大袈裟なくらいに褒めたりすることもしました。
子供はわたしのこうした行動をどう受け止めてきたか、よく分かりません。
しかし今のところ、大きな問題もなく高校生活を送っており、また思春期の女の子にあるような「父親を排除したがる行動」というのをしていないところを見ると、何がしかの成果はあったのかなあという気がしています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
娘に対して繰り返し褒め言葉を言うということは、実はやっているわたしには、けっこう疲れるものです。
「何かを探して褒めよう」と思うと、ほんとうにそう感じたときには簡単です。
必ずしもそう感じないときには「どうやって言葉や行動を膨らますか」ということを一瞬考えますから、それなりにエネルギーを遣い、気を遣いました。
しかし、わたしがそうすることで、娘が自信を持ち、これから先に降りかかかって来るであろう様々な難局に立ち向かえるだけの精神的な力が養える確率が、わずかなりとも高まるならば、親としては今後ともこれを続けていきます。
これをお読みのご父兄におかれても、「自分は子供を褒めることが少ないなあ」とお感じになったら、どんな小さなことでも構いませんから、意識的に声掛けをしたり、褒めたりということをしてみてください。
それは試験にまつわることだけでなくて構いません。
ちょっと手伝いをしてくれたとか、ご飯を残さずに食べたとか、「何か探して意識的に褒めよう」と思えば、何かはあるものです。
これは受験にもよい影響が出てきます。
こないだ、公立高校の前期選抜を受ける生徒さんと、こんな会話がありました。
生徒さん: 自分は前期選抜を受けるんですが、前期で受かるのと、後期で受かるのとで、どっちがどのようにいいんでしょうか?
菊池: いろいろメリット、デメリットはあるでしょうね。ちなみに君が前期を受けるのには、何か理由がありましたか?
生徒さん: 理由というほどの理由ではないかもしれませんが、前期の出願条件を満たしてるし、合格するかどうかはわかりませんが、だったら受けてみようか、的なノリで.....
菊池: なるほど、「ノリ」が受験の動機なんですね。
生徒さん: え、まあ、そんなとこです。
上述した生徒さんのような感じで、前期を目指す受験生は多いでしょう。
前期選抜にはメリット、デメリットがあります。
デメリットの最大のものは、残念な結果になった場合、同じ学校を再び目指すというのは、かなり精神面でこたえてしまうということです。
以前にあった公立高校の推薦入試は、ペーパーの試験を受けずに合否が決まっていたわけで、その点が前期選抜と大きく異なります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前期選抜受験時は、たとえ「受かれば儲けもの」のように考えていたとしても、目指すところは「一度はふられた相手」です。
それゆえ、実際に前期選抜を受験する際は、相当な覚悟をもって臨む必要があります。
実際、中学校の現場からは、「前期選抜はやめてほしい」という声が相当上がっています。
前期選抜には上述したようなことがあることは、受ける本人、家族、そして現場の指導に当たる先生も「分かっていた話」です。
とはいえ、頭で分かっていたことでも、実際に直面すると、理屈通りにはいきません。
教職員組合が教育委員会に対し、前期選抜を廃止する旨、申し入れをしたのも、現場の声があったからこそのことだと思います。
何かと批判の多い前期選抜ですが、この制度が始まってから今回で4度目と、日が浅いので、大きくルールが変わるということは当分ないと考えるべきです。
役所というのは朝令暮改を嫌いますし、逆に「現場の声を聴いて、大幅に制度を変えてしまった」となれば、自らの失政を認めることになります。
そうなると「失政」の責任を取って、誰それのクビが飛ぶとか、左遷させられるとか、いう内部事情があり、すぐに「大幅な改善」をするわけにはいかないのです。
もっとも県知事とかそういう人が乗り出して政治判断をすれば、全く事情は変わりますが。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一方でのメリットとしては、ご父兄の立場からすると、早く決まってもらったほうが、早く肩の荷が下りる、というのが最大のものでしょう。
やはり受験生を抱えるというのは、家族特にご父兄にとっては、気が気でないことこの上ありません。
それはわたしも昨シーズンは受験生の親として過ごしましたから、心情的には非常に理解できます。
生徒さん本人としても同じ気持ちでしょう。
それから、前期選抜で合格した場合、合格当初や高校在学中はあまり感じなくても、高校を卒業してから何年、何十年してからも「自分は前期選抜で受かったんだ」という自尊心は一生持って歩けます。
何十年もたって同級会に出たときは、「自分は前期で受かったんだよな〜」などという話がきっと出るでしょう。
ちなみに昨シーズン、仙台二高の後期選抜に受かったAさんに聞くと、「前期選抜で入ったか、後期かなんて、誰も気にしてないし、気にしている暇もない」とのことです。
まあ、当然の回答です。
今年は今日が指導最終です。
今から「締めくくり」の仕事をしてきます。
この時期になると思うのは、特に受験を控えた生徒さんたちの真剣な眼差しです。
こうした彼らに十分にこたえられるよう、また力を引き出せるよう、指導していきます。
今年1年は、わたしにとって、2度の開腹手術をするという、忘れられない年となりました。
医療体制が整った日本という国に生まれた幸せ、家族のありがたさ、周りの方の温かさを骨身にしみて感じた年でした。
現在担当しているご家庭にはご迷惑をおかけすることになったにもかかわらず、心のこもったお言葉、お見舞いを頂戴いたしました。
結果をしっかり出し続けることで、ご恩に報いたいと考えています。
わたしの年末年始の過ごし方は、例年通りです。
大みそかには、紅白歌合戦、ゆく年くる年を見て、元日には初詣に行きます。
今年の紅白歌合戦については、アニメ好きの生徒さんから、「先生、絶対にμ’s(「ミューズ」と読むそうです)を見てください」と脅迫されています。(笑)
今年のトリは松田聖子さんと、近藤真彦さんという、わたしが今の生徒さんくらいの年齢だったころに活躍したトップアイドルなので、どういう舞台を演じてくれるのか、楽しみです。
ただ近藤さんについては、ここしばらく歌手として目立った活動をしてきたというわけでもなく、20年ぶりくらいにボッとでてきて、いきなりトリ。
しかも歌う曲は「ギンギラギンにさりげなく」という、これまたアイドル時代にはやった歌をやるというのは、正直どうなの、とは思いますが.....
わたしの年代くらいの人、特に女性などは、その昔を思い出すのかもしれませんが.....
うっかり脇にそれてしまいました。
冬休みの指導は、まだ続きます。
何だかんだで、実質来月11日の成人の日までが、冬休み中の指導になっています。
その間、模擬試験、実力試験もありますので、生徒さんは体調を崩さず臨んでください。
本年中のご愛顧、誠にありがとうございました。本コラムは来年1月3日より再開します。
どうぞ皆様、よいお年をお過ごしください。
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