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あけましておめでとうございます。
旧年中のご愛顧に改めて感謝いたすとともに、新年が皆様にとってすばらしい1年となりますよう願ってやみません。
今年は平成28年です。
平成も28年目に突入したのですね。
社会科の教科書を見ておりますと、昭和に起こったことはすっかり「歴史」になってしまっており、時の流れの速さを感じます。
わたしは今日から指導再開です。
体のほうも本調子となり、これまでのペースで指導に当たる予定です。
中・高校生のほとんどは、お正月気分が抜けきらぬうちに実力試験です。
また来週からは私立高校の推薦、専願試験も始まります。
試験、試験と休まる暇がありません。
特に受験生は、日々の学習、日々のプレッシャーに大変な思いをしているでしょう。
しかし、ここで経験したことは必ず将来において役に立ちます。
もちろん、この時期に努力したか、またノンベンダラリと過ごすかは、その人個々人の人生観、選択によるものでしょう。
とはいうものの、努力すればしたで、「しなかった自分」よりは精神的に一皮むけた自分になります。
以下は昨年に引き続き、新年に当たりわたしが詠んだ歌です。
菅原道真の歌を本歌としてあります。
日々努める子らを思ひつつ
東風(こち)吹きて 匂ひかぐはし 桜花 厳しき冬を 耐へ抜きてこそ
今年も頑張っていきます!
公立高校の第1回予備登録の状況は、昨年11月に発表されたとおりです。
第2回目は今月15日にあります。
そこでのナンバースクールの倍率を見ると、仙台二高は1.17倍、また仙台一高は1.95倍.....という具合に「二低・一三高」(=「二」がつく学校の数字は低く、「一・三」がつく数字は高い)というのは例年通りです。
非常に激戦となっています。
しかしわたしから言わせると、あくまでこれは「見かけ上の倍率」であって、「ホントの倍率」ではありません。
では、「ホントの倍率」とはどういうものかというと、仙台二高の場合は、宮城県公立高校の全受験者17,937人に対して、320人、すなわち56倍というのが、わたしの考えるところです。
そうなると、仙台一高は28倍、仙台三高や宮城一高は14倍になります。
ちょっとした数字のマジックで、「それって奇をてらって、そんなことを言ってるだけなんじゃないの?」とお感じになる方もいらっしゃるでしょう。
しかしわたしの考えるところは少々違います。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
何が言いたいのかと申しますと、「目指すはナンバースクール!」と公言もしくは心密かに志望している受験生の中で、かなり甘い考えでいる人たちが相当たくさんいるということです。
つまり「ナンバースクール狙い」ということで、勉強をやっていないわけではないのですが、ナンバースクール突破に見合うだけの努力をしていない、もしくはしようとしない受験生がかなりいるということです。
本人自身が一生懸命にやって、それでも持っている力が足りなくて、というケースならまだ理解もできます。
しかし、何か煮え切らない姿勢で、「何となくナンバースクール」ということで目指すことは目指しても、そういう人たちが突破できるほど、甘いところではない、ということを言いたいのです。
そしてそのような態度で臨む受験生は、もしかしたら「仙台二高は倍率1.17倍」「仙台一高は1.95倍」という「見かけ上の倍率」に惑わされているのではないか、とも考えるのです。
これが、「二高は倍率56倍!」「一高は倍率28倍!!」と、とらえれば、「そんじょそこらの努力では突破できない」ということが、否が応でも理解できるでしょうから.....
(次回に続きます)
(前回の続きです)
ですから、「仙台二高を目指す!」という受験生ならば、「他の56人を上回るだけの能力と学習量をこなすことができるのか」ということを、自問自答してほしいのです。
他のナンバースクールでも、「他の15人以上に勝っていくための能力・学習量」が必要です。
そう考えると、これらの学校の「手ごわさ」が分かるでしょう。
もとより、「青春の1ページに」ということで、何となくそこを受けるだけ受けてみる、ということであれば、それはそれで「10代半ばの、ある春の日の思い出」としてよかろうと思います。
しかし、「ホントに受かりたい」ということであれば、もう一度胸に手を当てて考えてみてほしいのです。
それで思い出したのが、4年前に担当した、おとなしいタイプの中3の女子生徒さんのことです。
この生徒さんは塾にも行っていて、志望校は「とにかくナンバースクール!」ということでした。
当時のみやぎ模試偏差値が52で、塾での成績が伸び悩んでおり、わたしに指導依頼があったのでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
彼女は3年生の7月の段階で宮城一高が第一志望ということでしたが、偏差値にして10、得点にして80〜100点近い差がありました。
指導を始めたところ、「やはりこの感じでは成績を上げていくのは難しいだろうなあ」ということはすぐに分かりました。
「ナンバースクールに合格する生徒さんであれば、ここは確実にやれておいてほしい」という箇所でつまずいていたり、「ここは一回つまずいたら、次からは二度と間違えないでほしい」という箇所で何度も間違ってしまったり等々.....
それをご父兄に伝えたところ「まずはやるだけのことはやって行きたい」というので、指導を引き続き行うことになりました。
彼女はおとなしく、まじめでした。
課題もそれなりにやってはきていました。
ところが、指導のときはどこか上の空でした。
睡眠障害になっているとかで、指導中にはよく舟をこいでいました。
どうもほんとうに宮城一高を目指しているのか、今一つ腑に落ちないところがありました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
そこで、その生徒さんに質問してみました。
菊池: ところで、宮城一高、志望ということですが、どうしてそこを目指そうと思ったんですか?
生徒さん: 親の希望で..... 「一高」という名前も何となくいいので.....
親の希望にこたえたいというのは、立派な心がけです。
親が聞けば、グッと来るような心情吐露です。
わたしにも子供がいますから、親はそれだけで満足してしまうでしょう。
しかし、非常に冷たい言い方をしてしまうと、ナンバースクールは「立派な心がけ」だけではクリアできません。
というのは、受験生のほとんどが「立派な心がけ」の人だからです。
受験には当たり前のことですが、定員というものが存在します。
競争を勝ち抜くには、集団から一歩前に出るようなものを持っていない限り、達成できません。
特にナンバースクールを目指す受験生は、ホントにそこに入りたいというのならば、「他の人たちの中で、いかに優位性を保っていくか」ということを常に考えていなくてはなりません。
突破するためには、ライバルを上回る素質と、学習量が必要です。
年明け1月3日に指導を始めて以来、順調に仕事ができています。
1月に入ってからは、入院前のペースに戻して指導に当たっており、体力的にもこなせそうです。
とはいえ、これからますます寒くなり、インフルエンザだ、風邪だと、体調を壊しやすい季節にもなりますので、十分に注意しながら指導をしていきます。
わたしはこれまでたびたびお伝えしている通り、体が丈夫なほうではないので、普段からいろいろ注意はしています。
これはわたしだけではなく、生徒さんたちもこれからの時期は体調を壊しがちになります。
そんなわけで、不幸にして風邪を引いてしまった場合によく効く薬を今回はご紹介します。
「風邪を引いてしまった!」というとき、ベンザとかルルなど、総合感冒薬を飲むという方が多いかもしれません。
これまで服用してきた薬の中では、クラビットがいちばん効果がありました。
わたしは主に喉から風邪を引いてしまい、喉の痛みが1週間以上も続くということが多かったです。
クラビットは2日くらいの服用で効き目はばっちりです。
これは風邪の諸症状によく効き、医者に行くと「朝食後に2粒飲んで、5日続けて服用し、飲みきってください」と言われます。
発熱にも効果があります。
これは対処療法ではなく、感染症に効く抗生物質ですので、しっかり効きます。
また去年は歯に炎症が起こって化膿してしまったときも、この薬でOKでした。
わたしは通信販売で購入したクラビットのジェネリックであるレボフロックスを「常備薬」として置いています。
飲み方は朝食後に大人であれば500mg(わたしが持っているものですと2粒)、5日服用します。
2日くらいで症状はほぼ消えますが、5日分飲んでいます。
ただこの薬は覚醒作用があるため、夜に飲むと眠れなくなる場合がありますので、要注意です。
現在担当している生徒さんの中で、昨年10月より受け持つようになった中3の受験生(以下、Tさんとします)がいます。
その生徒さんは、ある公立高校(以下、X高校とします)への入学を希望しています。
初回面談で、いろいろと話を聞いたときも、Tさんには「一本しっかり筋の通った姿勢」というのを強く感じました。
Tさんは過日、みやぎ模試を初めて受験し、その結果が返って来ました。
結果はA判定にもうちょっとで手が届きそうなBで、さらに積み増しを図っていきたいところです。
その生徒さんと指導中にこんな会話を交わしました。
菊池: 結果、まずまずだったですね。引き続き頑張りましょう。ところで、みやぎ模試の志望校のところ、X高校しか書いてませんね。志望校は4つまで書くところがあるんですが、書くの、忘れてしまったんですか?
Tさん: いえ、X高校しか書きませんでした。
菊池: おや、そうでしたか。それまたどうしてですか?
Tさん: 一応、自分はX高校以外にも、私立、受けることは受けるんですが、X高校以外は、行きたくないというか、書きたくなかったので.....
わたしはTさんの言葉にハッとし、「書くの、忘れてしまったんですか?」などと尋ねてしまった自分を恥じ入りました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが高校受験のときに受けた模擬試験は、宮城学習会のほうが1校だけ(しかも中3の9月から)を書かせるものだったと記憶しています。
同時期に受けた、みちのく学習会のほうは、どうだったか失念しました。
高校入学以降に受けた模擬試験は、受ける気がないようなところまで、目いっぱい書いていました。
そのようなこともあって、Tさんの姿勢は、ほんとうにグッと来るものがありました。
わたしもいろんな生徒さんを見てきましたが、みやぎ模試の志望校判定欄に1校のみを書いた生徒さんは初めてでした。
もちろん、1校しか書かない生徒さんだけが一生懸命で、4校書いた生徒さんがそうでないと言っているのではありません。
Tさんは指導の際も、実に熱心で、X高校に合格したいという気持ちが伝わってきます。
その志望校への記載一つとっても、Tさんのひたむきな思いが伝わってくる、ということを言いたいのです。
孟子の言葉に「至誠、天に通ず」というのがあります。
Tさんの思いが通じるよう、お手伝いをしていきたいと、心の底から感じた瞬間でした。
翻って、他の受験生諸君は、ライバルにこんなにすごい人がいるのだということを十分にわきまえてください。
しっかりラストスパートをかけてほしいのです。
そこに抜かりがあってはいけません。
毎年この時期に、国語の高校受験対策をしていると、「文法のところがよく分かりません」という受験生がかなりいます。
この文法、ホントに人気がありません。
「めんどうなもの」「つまらないもの」という意識しかない、という生徒さんが大多数です。
わたし自身は現役学生のころ、中学校で習った五段動詞の活用表を見て、「へえ〜、俺たちってすごい言葉を話してるんだ!」と、活用の美しさに感動した口なので、嫌悪感のようなものはありません。
それから、数学と違って、答えをほぼ出しかけて、最後の計算ミスですべてがパーになるというものではなかったので、受験生の立場からすると、かなり気が楽でした。
随分と変わった中学生だったのかもしれませんが.....
わたしのように、外国語をいろいろ勉強した者から言わせると、文法が面倒だなんて、ラテン語やギリシア語を勉強してから言ってくれ、と言いたくなってしまいます。
わたしの個人的な感想はともかくとして、長文の内容に対する読み取りがどうしても不安定要因になる中で、文法は勉強すれば着実に点が取れます。
それゆえにこそ知識を確実にしておきたいところです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
さて、前置きはともかく、文法に対する「効率のよい勉強法」を2点記します。
第1点目は、「全体をぼんやりと覚えている」というのではなく、まずは「初めに扱う『核』というべき事項を確実に覚えている状態にしておく」ということです。
用言の活用を例にとれば、未然形、連用形、終止形.....がどのような使い方、接続の仕方をするかをしっかり覚えておくことが極めて重要です。
わたしの見立てでは、そういう「核」の部分が弱いために、文法が苦手と思ったり、よく分からないと感じるのです。
数学で九九は「すべて確実に覚えている」ことが求められます。
「2×3=6で、7×8=ハテ、いくらだっけ???」などとなったら、数学はできません。
それと同じことが文法にも言えます。
文法をやる上で、つまらぬ御託を並べる必要はありません。
覚えるのです!
文法は「よく出てくる幹というべき部分」と「幹から分かれる枝葉の部分」があります。
まず、幹の部分をしっかり押さえることが肝要です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
第2点目として、学習法を述べます。
勉強の仕方としては、「理論をしっかり覚えてから練習問題を解く」というやり方よりも、「理論を大まかに押さえた後、すぐに練習問題を解く」というほうが効率的です。
多くの生徒さんは、使い慣れない文法用語や活用表を目にした時点で、克服をあきらめてしまいます。
それゆえ理論はおろか、練習問題を解く前の段階で挫折してしまっている人がかなりいます。
学習を実践するに当たっては、核となる規則を大まかに覚え、練習問題を解きながら、規則を覚えていく、というやり方がいいでしょう。
そして分からないところや解けないところがあったら、解答を見て確認し、教科書にひとつひとつ戻っていく、というふうにすればいいです。
あとは忍耐力を持って、繰り返し行うことです。
10回も同じ問題をやれば、さすがに覚えてしまうのではないでしょうか。
「10回もやれば」などと、さらっと言いましたが、文法の問題は数学と違って、ウンウン言いながら考える必要はありません。
寝ころびながら、時間の合間を見つけて、比較的手軽にできるものです。
とにかくやればやっただけ確実に点になります。
放置しておく手はありません。
いよいよ明日からセンター試験です。
わたしの担当生徒さんで受験をする人はいませんが、受験生の皆さんは全力を尽くしてください。
「そんなことは分かっていますよ」という方も少々おつきあいください。
試験では何が起きるか分かりません。実際、昨年の数学では数学ⅡBがあまりにも難しくて、パニックになってしまった受験生が続出したようです。
この数学でのパニックについては、センター試験の前身である共通一次試験で、「昭和の米騒動」と言われる「事件」が発生したことがあります。
詳細については、「共通一次 米騒動」というキーワードを入れて検索してみてください。
いかに大変なパニックだったかが分かります。
わたしなんかは、「ほんとうにこの年でなくてよかった」と感じたものでした。
今の受験生のお父さん、お母さんに当たる世代の方の中には、こんな大変な思いをした方もいらっしゃるのです。
現在の方式だと、「米騒動」の起こる可能性はありません。
パニックの度合いが昨年のものとは随分と勝手が違います。
その分だけ受験生にはちょっぴりだけ優しくなっています。
受験生の皆さん、「大胆に、かつ、細心に」!
月例となりました「対抗バトル」の結果は以下のようになりました。
(模擬試験の部) 富谷町 中学3年 Y.Iくん
☆前回比 偏差値1アップ 改善率1.67ポイント
(敢闘賞) 仙台市青葉区 小学5年 K.Hくん
今回は、12月に行われた試験における結果です。
そのため校内実力試験や定期試験は実施していない学校が多く、主に中3生による、みやぎ模試の結果が評価基準となっています。
中3生は11月がかなり激戦となりましたが、12月はその反動が来たのか、ポイントを下げてしまう生徒さんが続出してしまいました。
その中で、しっかりと存在感を示し、「これがオレ!」とばかりに気を吐いたのがY.I君です。
先月の校内実力試験部門に続き、連続の表彰です。
Y.Iくん、よくがんばっていますね!
あとは入試過去問、これまで受けた模擬試験、校内実力試験の解き直しあるのみです。
何度も解いて、しっかり自分のものとしていってくださいね。
敢闘賞は小学5年生K.Hくんに授与します。
昨年は取り巻く環境が劇的に変化する中で、K.Hくんは強い精神力で勉強に立ち向かっています。
ちょっぴり苦手だった分数の計算が、かなりスイスイとできるようになりました。
そうしたK.Hくんに心から敬意を表し、K.Hくんを「英雄」として認定します!
K.Hくん、きみは英雄です!
これからも英雄の名にふさわしく、勉強・野球としっかりやっていきましょうね!
1月15日付で、宮城県高校教育課より、第2回予備調査および前期の出願状況が発表されました。
その結果については、すでに新聞発表の通りであり、またこちらより閲覧・ダウンロードできます。
細かい数字については、そちらを参照してもらうことにして以下はその総括です。
なお、倍率発表の日、11月に弊コラムで取り上げた第1回予備調査の記事に通常の10倍を超えるアクセスが殺到したのですが、第2回目の結果ではなくて、勘違いをなさった方がいらっしゃるかもしれませんので、念のため。
(1.5倍をこえる学校・学部 合計16学部)
名取(家政)、宮城農(食品化学)、仙台一、仙台南、宮城工(情報技術)、宮城工(インテリア)、仙台工(建築)、仙台工(機械)、仙台工(土木)、仙台三(普通)、泉(普通)、泉(英語)、宮城野(美術)、仙台、松島(普通)、富谷・人文
(要注意高 第2回出願時より倍率が急激に上がると思われる学校)
名取(家政)、仙台向山(理数)、宮城工(電子機械)、仙台工(電子)、宮城一(理数)、宮城広瀬、泉松陵、松島(観光)
ナンバースクール関連については、「一・三が高く、二が低い」という流れはいつもの通りです。
仙台二華が引き続き、定員割れです。
二華の場合は、中学校からの入学組が「譜代」で、高校入学組が「外様」という感じで学校側が対処しているという噂が相当語られていますから、それが反映してのことかもしれません。
仙台一高の前期7.02倍というのはそれなりに衝撃的な数字ですが、わたしのにらんだところ、このうちの3割は記念受験、3割は腕試しであり、実質倍率2倍です。
それゆえガチ狙いの受験生は「あと1人に勝てばよい」と考えて試験に臨むことにしましょう。
一高が前期で出願条件を設けないために出来したこの数字については、いろいろ語られていますが、一言でいえば、一高は県教委にケンカを売っているということです。
外部から見ると、一高のこういうところに、たまらない雄々しさを感じます。
また「要注意高」としての特徴は、応募人員が少ないために分母が小さくなる傾向があること、また周辺の学校と比較すると、入りやすいと思われているところです。
「倍率、低いぞ!」と思って高をくくっていると、本出願時に青ざめる可能性がありますから、受験生は心して臨んでほしいものです。
先日、指導の際、生徒さんとこんな会話をしました。
この生徒さんは中3生で、夏休み以降、みやぎ模試で偏差値プラス8ポイントを達成し、成績がグンと伸びています。
1月末には私立高校2校、3月には公立高校の後期入試を控えています。
この生徒さんを以下、Aくんと記します。
菊池: 過去問、一生懸命に解いてますね。過去問は解けば解くほど効果が出てきますよ。1回、2回というのではなく、10回解くのに挑戦してください。5点くらいは上がりますよ。
Aくん: 5点上がりますか?(目がキラッと輝く)
菊池: そうですよ。今のAくんの実力ならば、今より1科目でそのくらいは行けますよ。
Aくん: そうですか。10回ですか。じゃあ100回解いたら?
菊池: 100回ですか..... 解けば解くほどですから、100回解くと50点.....は上がりませんね(笑)(笑)(笑)
Aくん: (笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
菊池: いや〜、これはAくんにやられましたね。(笑)(笑)(笑)まずは100回、解いてみますか。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
5年分の入試問題を100回解くというのは、さすがに現実的ではありません。
10回解き直すということになると、受験生の中ではかなり多くやったほうに入るでしょう。
そしてそのくらいやると、答えも覚えてしまうでしょう。
「答えも覚えてしまって、同じことをやって、それで効果があるのか」と、いぶかしむ方もいらっしゃるかもしれません。
結論を言うと、それで効果はあります。
わたしが受験生のときには、さすがに10回もやりませんでしたが、「過去問10回」というのは、ある資格試験を受ける際に、実践しました。
その経験から申すと、3回くらいまでは青息吐息(あおいきといき)という感じでした。
5回目くらいからは少し楽になり、7回を超えるころには答えも自然と覚えてしまうほどになりました。
もちろん、ただ漫然と繰り返すだけでは不十分で、「なぜその答えになるのか」「ほかの選択肢はどういうことなのか」ということを、自問自答して進めるようにしていました。
もっとも人によって、持っている力は様々でしょうから、そこまで細かく分析せずとも、やればやっただけの効果はあります。
ですから、この期に及んで、「何をどうしたらいいか分からない」という受験生の皆さんは、志望校の過去問を繰り返し解くことに挑戦してみてください。
「やらなかった自分」と「やった自分」では、何かしら違ってきますから.....
わたしはときどき生徒さんに、「何時ごろに寝ますか?」「睡眠はしっかりとれていますか?」「何時間くらい寝ていますか?」ということを尋ねます。
中・高校生の場合、学習時間は人によりかなり差があるものの、就寝時刻は似通っているという印象を受けます。
床に就く時間はだいたい11時半から12時くらいというのが「平均的」であるようです。
「学習・余暇・睡眠」という三者間のバランスというのは、学校生活を送る生徒さんにとり、古くて新しい問題です。
ほんとうに第一志望校を狙いに行っている生徒さんの場合、学習時間は目いっぱいとっていますが、それ以外の生徒さんは、随分と時間に余裕がある場合が多いように思います。
そう書くと、生徒さんのほうから「え〜、そんなに時間の余裕なんてないよ」という声が聞こえてきそうです。
これはある意味、その通りなのかもしれません。
それは「休憩時間や余暇の時間」を主にして、楽しんだ残りを学習時間にあてようとするから「時間の余裕なんてない!」となるのです。
「余暇」というのは、文字通りに読むと「あまり ひま」となりますが、こういうタイプの生徒さんは、お勉強を「余暇」と心得ています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
お勉強が「余暇」になっている生徒さんは、「気は進まないが、取りあえず、やらないとしかたがないから、そろそろやるか」という感じです。
こちらから課題を出すと、「時間がなくて、これしかできませんでした」などと言っている生徒さんの多くはだいたいこうです。
まあ、学習の時間を「余暇」のように過ごしていれば、こうなるのもある意味当然です。
「これしかできませんでした」ではなくて、「これしかしませんでした」というのが、日本語として正しい表現になります。
学習量を増やさなくてはならないならば、まずもって「何となく過ごしている時間」を減らすことです。
そして「学習」を「余暇」と考えないことです。
また就寝時間については、やはり夜12時前にすべきでしょう。
わたしの場合は夜に7時間〜7時間半くらい、眠ります。
またほぼ毎日、30分程度の昼寝をするので、睡眠については十分と言えます。
わたしは経営者&家庭教師&小間使いなので、指導日程に支障をきたさない限り、昼寝も随意になります。
一方で中・高校生は、なかなか昼寝もできないでしょうから、夜はしっかり睡眠を確保しておくべきです。
夜に寝ない分、授業のときに睡眠をとるようになってしまっては本末転倒だからです。
過日の指導の際、塾と併用している中3の生徒さんが、「こんな模試、塾で受けたんです」と言って、受けた模試を見せてくれました。
その模試とは、今年になって仙台に進出してきた「宮城ぜんけん模試」です。
この生徒さんは、「ぜんけん模試」を受験するとは事前に一切聞いておらず、この時期にずっとやっている答案練習をするのかと思っていたそうです。
すると、渡された紙に「ぜんけん模試」とあったので、「そんなの聞いてないよ〜」となったということでした。
聞くところによれば、ぜんけん模試の中3受験者は、このたび2,000人を超えたとかで、ついこないだまで500人くらいだったのが、一気に増えました。
ご父兄からすれば、「『みやぎ模試』、『ぜんけん模試』、『合格ナビ模試』.....何がどう違う?」となります。
そこで、ご父兄の立場に立って、「何がどう違うのか?」「いちばんいいのは?」ということを、申し上げます。
わたしの考えるところは、「『みやぎ模試』を主、『ぜんけん模試』を従として、考えるのが最もよい」ということです。
そしてここ1〜2年は、塾で実施されるものとして、「みやぎ模試」と「ぜんけん模試」の両方を受験する、という形をとるところが増えていくだろうということです。
ただし、進学プラザはここから外れます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
プロの目から見ると、3つの中で最もよいシステムをとっているのは「ぜんけん模試」です。
これは100人プロが見れば、100人同じことを言うでしょう。
しかし、模試というのは、「システムのよさ」だけでは語れません。
この点、プロはどうしても「システムのよい」ものを選びがちです。
ところが、親の立場になると、「システムのいいのは分かるが、受験生が少ないんじゃあ、情報は正確なのか?」と考えます。
ちなみに昨年まで、高1になる娘は、ある塾に通っていました。
そこでは、その塾のシステムを使った全国規模の模試を実施していましたが、それだけでは不安なので、みやぎ模試を受験させていました。
実施する塾側としても、その辺のところは十分に理解しているはずなので、当座は「みやぎ模試」を主、「ぜんけん模試」を従とした流れになると思います。
そして問題になりそうなのは、子息が「いい結果」ではなく、「期待に沿わない結果」になったときです。
「期待に沿わない結果」になったときは、それをそれとして受け止め、今後の勉強に生かし、しっかり解き直しをやって行く、という姿勢が大切です。
結局、システムというのは、それを利用する人間以上には賢くならないものだからです。
1月初旬に実施された、中3生のみやぎ模試の結果が、生徒さんの手元に返ってきています。
早い人で、21日木曜日には着いています。
塾で集団受験をしている生徒さんのところにも、もうすぐ結果が来るでしょう。
指導においては、模試が到着次第、弱点克服のための解き直しをするようにします。
今、中3生の多くは、私立高入試の準備中ですが、それが一段落した2月初旬から中旬にかけて、最後の期末試験が行われます。
この期末試験は、内申にも直接影響しないし、公立高入試のことで頭がいっぱい.....等の理由で、いささか消化試合的な感じで試験に臨む人がほとんどでしょう。
しかし、わたしから言わせると、それはいかにももったいないのです。
生徒さんからすれば、実技科目の試験は面倒なだけだし、問題を作成する先生方も「しかたがなくてやっている」様子がありありとうかがえますが、全くの無視はいけません。
実技科目とはいえ、ある日、ある時、何かの役に立つかもしれず、せめて「生かさず殺さず」という程度には取り組んでください。
また主要5教科については、試験範囲となるところが、入試で頻繁に問われる箇所と符合しています。
学校の先生も、だいたいの方は「入試に向かう中3生が少しでも苦労しないように」というわけで、これまで以上に入試を意識した、先生なりの「予想問題」を作りたくなるものです。
それが先生の「親心」です。
となれば、学校の試験を受けた後は、試験の解き直しをいつも以上にしっかりやってください。
塾の答案練習や、過去問を解くことばかりが入試対策ではありません。
これをやれば、入試で何点か得をするかもしれません。
丁寧に、そしてやれることはすべてやった上で、入試に臨みましょう。
漫画ドラえもんには、ジャイアンが級友を集めて、下手な歌を聞かせるという場面がたびたび出てきます。
この場面は、思うに、古典落語「寝床」という話にヒントを得ています。
「寝床」では、ジャイアン役が商家の旦那であり、聞かされる歌は義太夫です。
そして下手な歌を聞かされて迷惑がるのは、奉公人や借家人という設定です。
もとより、ジャイアンは暴れん坊ですが、「寝床」の旦那は、義太夫を無理に聞かせるのでなければ、非の打ちどころがないほどのいい旦那ということになっています。
さて、本コラムで、わたしが焦点を当てたいのは、この迷惑な旦那に義太夫を教えている師匠です。
この師匠は話の場面には直接出てきませんが、旦那を褒めるだけ褒め、その気にさせています。
ここで「旦那」を「生徒さん」に、「師匠」をわたしのような「家庭教師」に当てはめて考えるとします。
さすれば、物事の向上において、関心と褒め言葉はいかに重要かというのが理解できます。
ただここで留意すべきは、「旦那」は自らが義太夫に関心を持ち、直接師匠に教えを乞うています。
それに対し、生徒さんの場合、自らが家庭教師に申し込みをすることはないということです。
であるなら、生徒さんの学習に対する関心と、家庭教師の褒め言葉は、なおさら重要になってきます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
学習に関心を示さない、あるいは自身の向上に関心のない生徒さんは、いくらこちらが褒め言葉で伸ばそうとしても、本人にその気がない以上、それはできない相談です。
しかし、何らかの関心を示す生徒さんならば、褒め言葉というのは大きな効果があります。
家庭教師を依頼してくるご家庭の生徒さんは、勉強のことではあまり快い体験をしてきていないという人がかなり多いです。
であるなら、家庭教師は「短所を指摘する指導」より、まず先に「褒める指導」であるべきというのが、わたしの考えるところです。
またこれは、わたしが小・中学生のころ、「仮に図工・美術の家庭教師を親につけられていたら、どうしていたか」ということに思いを巡らせると、今の生徒さんの気持ちが理解できるような気がします。
と申しますのも、わたしは小・中学生のころ、図工・美術が大の苦手でした。
一生懸命に頑張っても、通信票の評定は2が定位置でした。
それゆえ、高校に進学し、美術と縁がなくなったときには、ほんとうにホッとしたものです。
今ならば、この時点で、わたしの通った高校の前期試験の受験資格はなくなります(笑)
(次回に続きます)
(前回の続きです)
小学校のころは、図工の時間というと、担任の先生から何度も描きなおしを命じられました。
そして放課後に居残りをさせられたり、「あなたにはそう見えるのですか?」などと言われたりと、ロクな思い出がありません。
そんなときに、「図工・美術の家庭教師」を親につけられ、学校の先生と同じく、「短所を指摘する指導」をされたら.....
これは悪夢以外の何物でもありません。
一方で、わたしの作品を決して否定せず、ウソでもいいから、「菊池君はこういうところの描き方がいいね」とか「確かに苦手なのは分かるけれど、一生懸命にやろうとしているのは立派だね」などと言われたら、「図工・美術をちょっとやってみてもいいかな」という気分になったのではないかと想像します(笑)
わたしはご父兄から依頼を受けて、成績を上げるべく、日々努めていますが、生徒さんの立場というものも十分にわきまえて指導に当たっています。
もっとも、わたしの図工の作品については、それこそ、くだんの旦那の義太夫レベルで、褒めるところがこれっぽっちもないことは、本人がいちばんよく分かっているのですが.....(笑)
生徒さんの国語における模擬試験や校内実力試験の結果を見ていますと、読解問題の点数が、試験のたびにぶれるという人が少なくありません。
つまり「読めているとき」と「読めていないとき」の差が大きいということです。
英語や数学と違って、国語は「日本語で書いてある」という安心感があるためか、試験の勉強にしても、今一つ盛り上がらないところがあります。
塾や家庭教師、通信教育といった教育産業を利用する場合でも、「まずは英語・数学」です。
国語の分野における文法や漢字などは、しっかり覚えることを覚えて演習を積めば、確実に点が取れます。
しかし読解となると、やればやっただけの効果があるかと言えば、必ずしもそうではありません。
逆に全然勉強をしていなくても、ある程度の点数はとれてしまったりします。
「一体どうやったら、国語の読解問題は確実に取れるようになるの?」と悩む人は、特に高得点を狙う生徒さんに多いかもしれません。
そこで、今回は、「たったこれだけで、いつもより1問余計に正解する方法」をお知らせします。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
その方法とは、読解問題の際、「設問→題名→語句などの脚注→長文」の順に読んでいくことです。
つまり、まるっきり逆から読んでいくということです。
いろいろなところで、読解問題を設問から読むというテクニックは広く教えられています。
このとおり実践しているという人は多いでしょう。
しかしながら、引用文の題名や、なじみのない語句などの脚注を、長文に先んじて読むという人は、かなり少ないのではないでしょうか。
長文を設問から読む、という理由ははっきりしています。
長文を読む目的は、設問に回答するためです。
ゆえに「どういうことが問われているか」ということを頭に入れてから読むというのは、そうしなかった場合に比べて効率がいいからです。
それから設問をまず読むことには、もう一つ利点があります。
それは「文章の内容を予習できる」ということです。
「どういう内容が書いてあるか」ということを全く知らないで読む場合と、何がしかの情報を得てから読む場合とを考えてみてください。
常識的に考えて、後者がより高得点が取れる確率が高くなります。
設問を前もって読んでおけば、問われる内容のみならず、文章で用いられる何がしかの情報を得ることができます。
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(前回の続きです)
ここで次のような場合を想定してみましょう。
学校で先生から「君、放課後に職員室へ来なさい」と言われるのと、「君、進路のことで確認したいことがあるから、放課後に職員室へ来なさい」といわれるのとで、どちらがより心臓によくて、不快な思いをせずに済むのかということを。
考えてみれば一目瞭然です。
そうであれば、「長文を読む前に、できる限りの情報を得るようにする」という姿勢は、なるべく高得点をとるためには必要です。
そういう理由で、設問を読んだ後は、題名を読みます。
題名はせいぜい1行くらいですが、題名ですから、情報のエキスが短い言葉で詰まっているといえます。
さらに、脚注を読み進めると、利点としては、第一に文章の情報が得られます。
第二点として、集中力の欠如を防ぐというもう一つの目的があります。
長文を読んでいると、脚注と長文の間を行ったり来たりする際にどうしても集中力が途切れてしまいます。
もとより、脚注を一度読んだだけでは頭にその内容が入り切れないこともあるでしょう。
が、あらかじめ難解語句の情報を得ておくことで、集中力の散逸は抑えることができます。
以上述べた方法は、ちょっとだけやり方を変えれば簡単にできます。
ちなみにこれは英語の試験にも応用できます。
実践してみてください。
中3生の皆さん、私立高入試、お疲れ様でした。
皆さんの頑張りに、心より敬意を表します。
さて、去る26日に、同業である「点取り屋たかはし」主宰者の高橋先生のお招きを受け、「宮城ぜんけん模試」を主催する進学舎さんの教材内覧会ならびに同業者の食事会に参加してまいりました。
進学舎さんの営業担当の話によると、中学校における新学期からの教科書改訂では、県内最大シェアを占める東京書籍の英語の教科書の内容が一新され、8割以上が新しい内容になるそうです。
内容もディスカッションがあったり、より実践的なものになっているそうで、このあたり、「実際に使う英語」を強く意識しているらしいということが伝わってきました。
食事会においては、塾・家庭教師を個人で経営している先生方が集い、情報交換を行いました。
この受験産業という業界は、横のつながりがほとんどなく、またまとまるということがあまりありません。
さながら砂粒のようです。
家庭教師の研修に関しては、家庭教師派遣業者の中に、家庭教師向けの研修を行っているところもあるにはありました。
ただこれはわたしが派遣会社で仕事をしていた頃の話であり、現在は定かではありません。
またこの研修というのが、「どうやって追加指導をしてもらうか、コマ数を稼ぐか」という営業サイドのためのものであり、必ずしも家庭教師やご父兄の求めるものではありませんでした。
今回の食事会では、受験の動向や、ここには書けないような裏話が聞けたりと、非常に満足できるものでした。
こういう話が聞きたかったんですよね〜〜〜〜〜
現在担当しているご家庭には、よりよいアドバイスができそうです。
この場を借りて、音頭をお取り下さった高橋先生を始め、出席された方々には心よりお礼を申し上げます。
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