徹底して詰め込め! 〜公立高前期の対策と「考える授業」正常化のために その1 2016/11/01

過般、ツイッターで、次の2点を述べました。

一つ目は、小中学校で重視されるようになってきたとされる「考える授業」を行う前に、まず知識を詰め込むこと、そして「考える授業」を習熟度別に実施すべきということです。

すると、ある大学生の方からコメントがあり、そこには「テストの点数ばかり考えているからこういう結論になる」「賛同しかねる」とありました。

ではどうすればいいのか、現状通りでいいのか、ということを質問しようとも思いましたが、多忙に紛れてそのまま放置しました。

その学生さんがその点、どう考えているのか、興味があります。

家庭教師をやってみると、自分の基準に当てはめた場合に、「びっくりするような生徒さん」が一定数いることが分かります。

そういう生徒さんを目の当たりにすると、文科省が提言している「考える授業」を一律でやるのは、どう考えても無理があるという結論になります。

常時おなかをすかせて栄養状態のよくない人がまずすべきことは、栄養価の高いものを食べておなかを満たすことです。

「どうやったら健康的な生活を送れるのか」というのは、それからでいいはずです。

それと同じことが、「考える授業」にも当てはまります。

習熟度別にしなければ、効率的な授業が成り立つはずはありません。

(次回に続きます)

徹底して詰め込め! 〜公立高前期の対策と「考える授業」正常化のために その2 2016/11/02

(前回の続きです)

文科省や入試「改革」諮問委員のような人たちの話を聞いていて、いつも解せないのは、「今の試験は知識を試す問題に偏っている」と結論付けていることです。

わたしの見方では、単純に知識を問う問題、例えば「関ヶ原の戦いは、何年に起こりましたか?」というようなものはそれほど多くありません。

暗記物といわれる社会のような教科ですら、暗記一辺倒ではありません。

しばらく前、ある塾の模擬試験で、淡路島の緯度・経度を5者択一で問う問題がありました。

これなんかは、単純な知識を問うているのでなく、まさしく「考えさせる問題」です。

普通の受験生は、淡路島の緯度・経度などというものは知りません。

ちなみにわたしも知りません(笑)

東京が北緯35度、兵庫県の明石が東経135度というのは、受験生が知っておくべきことです。

そこから類推すれば、正解が導き出せるでしょう。

ここで大切なのは、「東京=北緯35度、兵庫県の明石=東経135度」という知識と、「淡路島って、日本地図を見ると、東京よりちょっと南にあって、明石のすぐ南にある」という知識です。

しかしそれらの知識があるだけでは正解に至りません。

試験時間内にこれら2つを結びつけるというところに思いが至るかどうかが大切なのです。

それこそが「思考力」と言われるものです。

(次回に続きます)

徹底して詰め込め! 〜公立高前期の対策と「考える授業」正常化のために その3 2016/11/03

(前回の続きです)

知識を詰め込むことがいかに大事かは、公立高の前期試験にある小論文対策にも同じことが言えます。

一見、何もないところから、いかに答えを組み立てていくか、ということを問うているように見えます

しかし知識の裏付けなくして、合格点が取れる記述はできません。

この試験への対策としては、知識の積み重ね、教科書の記述をしっかり読む、問題集の模範解答の解説も併せて読む、という地道な学習が必要です。

わたしのような受験関係者ができることは、「書き方」「知識を与えること」だけです。

いろんな知識を組み合わせるのは、生徒さんの持っている力です。

そこから先は、いかに優秀な先生といえども立ち入れません。

わたしの経験では、知識量が多ければ多いほど、「知識の組み合わせ方」も上手に、そして的確になっていきます。

わたしはこういう試験の対策で、よく「小論文の書き方が分からないので、書き方を教えてください」と言われます。

もちろん「書き方」は指導できます。

しかし合格点の取れない多くの場合は、「書き方」ではなく、「持っている知識量が少ない」というところにその原因があります。

多少、書き方がまずかったとしても、知識量があれば、それをカバーすることは可能です。

しかし、助けとなるべき知識なくして、補うことはできません。

(次回に続きます)

徹底して詰め込め! 〜公立高前期の対策と「考える授業」正常化のために その4 2016/11/04

(前回の続きです)

これに類するものとして、わたしは最近、中3の生徒さんに次のようなことを尋ねてみました。

 

「野党第一党、民進党代表である蓮舫さんは、参議院議員です。

彼女は代表就任後、衆議院への鞍替えを図っています。

それはなぜなのか、衆議院と参議院の制度の違いに触れながら述べてみてください」

 

これは口頭でやりました。

当然のことながら、日ごろの試験の点数の高い生徒さんほど、いろいろな点から語ります。

実際に出てきた答えは、

「衆議院は参議院と比較すると、さまざまな優越が認められているから」

「衆議院は解散があるが、参議院はそれがないから」

「参議院より衆議院がかっこいいから」(→「どういう点で『かっこいいのか』と問い直したら、口ごもってしまいましたが.....)などなど。

勉強の苦手な生徒さんですと、まずもって、衆議院と参議院の制度の違いについて知識がありません。

そういう生徒さんからの回答は「エッ、何だろう.....???」でおしまいです。

そうなると論述試験以前の話です。

ことほどさように、知識の詰め込みは大切です。

わたしが考えるに、「知識」と「思考力」は別々にあるのではなく、表裏一体のものです。

つまり、知識を詰め込めば、それだけ思考力も付いてくる、というものです。

ですから、「思考力が大事」「論述問題はどう書くかが大事」ということを気にするのでなく、まず「知識の少なさ」を気にしてください。

安心して詰め込みをしましょう。

中学生の内申点 〜よくない評価も「勉強」のひとつ〜 その1 2016/11/05

入試を控えた中3の生徒さんは、もうすぐ公立高校の第1回予備登録の結果が出てきます。

内申点は、11月に行われる定期試験で最終決定です。

宮城県の場合は、ご存知の方も多いように、1・2年生の評定も入試の評価対象となります。

したがって、3年生から「いざ!」と頑張ろうとしても、1・2年生までの評価が低ければ、足かせになるという怖い制度です。

それゆえに、評定が芳しくない生徒さんには、定期試験のときのみならず、提出物は仕上げを丁寧に、また遅れずに出すよう、日ごろから目配り、気配りをしています。

その中で、副教材のワークの提出というのは、大きな割合を占めます。

ただ中には少数ではありますが、こちらが心を砕いても、提出物を出さない、字を乱雑に書く、という生徒さんがいました。

そういう生徒さんに関して、わたしがして来たことは、「処置なしとして放置」です。

当然、付けられる評定はよくありません。

こういうよくない評価を受けることも、教育という観点からすれば大切なことだと考えています。

中学生になったのなら、提出物くらいはしっかり自分で出すべきです。

わたしがやるのは、動物に例えれば、「狩りの仕方を教えること」です。

彼らに代わって「エサを与えること」ではありません。

中学生くらいになったら、エサは自分でとって来なくてはなりません。

(次回に続きます)

中学生の内申点 〜よくない評価も「勉強」のひとつ〜 その2 2016/11/06

(前回の続きです)

受験関係者の間で、内申書は総じて評判がよくありません。

その生徒さんの実力を反映していない.....

付ける基準が不公平なところがあり、不透明.....

入試本番前にかなりのところが決まってしまう.....

授業態度とか、提出物を出したとかで、点数が決まる.....

などなど。

わたしもそのように感じています。

そう感じたからこそ、去る6月、県教育委員会に質問状を出しました。

しかし、その一方で、冷静に考えてみると、低い評価を付けているのは、学校の先生、つまり生徒さんにとっては、親を除けば「最も身近な大人」です。

そういう大人が9人も、低い評価を出しているとすれば、これは生徒さんのほうに原因があるといえます。

提出物もまともに出さず、出せば出したで「やりゃ〜いいんでしょ」感が満載されている乱雑な字で書いてあれば、「内申点が低い!」と憤るほうが、よほどどうかしています。

わたしの目から見ると、受験においては、「まじめにコツコツ」という生徒さんのほうが勝利者となることがほとんどです。

もちろん例外もあります。

ただ、生徒さん個々人は、自分が「特別な例外」に属するか、「その他大勢」に属するのかを自問自答してみるといいです。

そうすれば、答えは明らかでしょう。

(次回に続きます)

中学生の内申点 〜よくない評価も「勉強」のひとつ〜 その3 2016/11/07

(前回の続きです)

わたしに言わせると、内申制度に問題はいろいろありますが、生徒さんとしては、四の五の言わず、やることをしっかりやって下さいということです。

制度がどうしたとかいう話は、大人に任せておけばいいことです。

もちろん生徒さんの中には、「いくら副教材のワークをきちんと提出したくとも、さっぱり中身は分からないので、答えを書きようがない」という人もいます。

そういう人には、やれるところだけをやって、答え丸写しでも構わないと指導しています。

大切なのは、「とにもかくにも、提出物を期限内にきちんと出す」という姿勢を見せることです。

「そんなことをして意味があるのか?」と感じる生徒さんもいるでしょう。

わたしの考えでは「大いに意味があります」です。

だいたいにおいて、社会に出て仕事をすれば、締め切りというのが必ず存在します。

締め切りに理由はありません。

ただそれまでに仕事をこなすことのみが求められます。

社会に出れば、「解答丸写し」というわけには行きません。

自分の頭で考え、結果を出さなくてはなりません。

学校にいるうちは、「解答丸写し」ができるだけ、楽です。

学校の提出物もそのようなものだと思ってください。

そしてそれは中学生にもなったら、自分の力だけでしなくてはなりません。

(次回に続きます)

中学生の内申点 〜よくない評価も「勉強」のひとつ〜 その4 2016/11/08

(前回の続きです)

わたしの場合、提出物が疑わしい、あるいはそれをこなすだけの十分な実力がないという生徒さんは、指導時間内に副教材のワークをやったり、また進み具合をこまめにチェックしています。

もちろん、指導時間のみで課題が終わるわけはありませんから、あとは生徒さんの手に委ねられます。

わたしがやるのは、そこまでです。

そこまでやって、なおかつ未提出のものが出てきて、よくない評価となれば、その結果は全面的に生徒さん自身が受け止めなくてはなりません。

漫画の世界ですと、サザエさんでは、毎年夏休みに家族総出で、カツオ君の宿題お手伝いの場面が出てきます。

ああしない限り漫画が成立しないからで、あの光景が繰り返されています。

漫画にツッコミを入れても仕方がありませんが、こういう言い分もあるでしょう。

「宿題を手伝ってやれば、それによって、評価がわずかなりとも上がる。

そうすれば成功体験を味わうことができて、本人は勉強に身が入るようになるのではないか.....」

実際に中学生にもなって、あんなことをする人もあるまいと思いますが、周りの大人が課題を手伝ってくれたことで、意気に感じて勉強をやるようになる.....などという可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

仮にそういうドーピングまがいのことをしたところで、入試では太刀打ちできるのでしょうか?

それほど入試が甘いものとは思えません。

わたしが目指すのは、「生徒さんがたとえ拙くとも、自力で歩いていく」という姿勢です。

平成29年・2017年 宮城県公立高校入試倍率 第1回予備調査が出ました 〜仙台圏公立高校について〜 2016/11/09

11月8日付で、宮城県高校教育課より、第1回予備調査の結果が発表されました。

その結果については、すでに新聞発表の通りであり、またこちらより閲覧・ダウンロードできます。

細かい数字については、そちらを参照してもらうことにして以下はその総括です。


(1.5倍をこえる学校・学部 合計18学部)

名取・普通、名取・家政、宮城農・農業機械、仙台一、仙台南、宮城工・機械、宮城工・電子機械、宮城工・インテリア、仙台工・建築、仙台工・機械、仙台工・土木、仙台三・普通、泉・普通、宮城野・普通、宮城野・美術、仙台商、松島・普通、利府・スポーツ

ナンバースクール関連については、三高がかなりの高倍率です。

二高が例年に比べて1.4台と、ここ数年にない高倍率を示しています。

二華は東大合格者が今年3月、初めて県内トップを果たしたので、どう影響するか注目していましたが、倍率が跳ね上がることはありませんでした。

第2回予備登録の発表は来年1月13日です。

宮城・仙台の公立高校受験  本出願の際の要注意校 〜「あ! しまった」とならないように〜 2016/11/10

一昨日の夕方、県教育委員会より公立高校入試の第1回予備登録状況が発表されたのは、昨日のコラムで述べたとおりです。

予備登録は予備登録であって、本出願とは違います。

しかし例年、予備登録の際に倍率は低くとも、本出願の際には数字がガンッと跳ね上がる「要注意校」があります。

これを3例挙げておきます。

 

(要注意校1)仙台向山・宮城一・仙台三の理数科

この中で、特に三高の理数科は要注意です。

向山や宮城一の理数科はこのところ低倍率ですが、あるとき突然思い出したように、高倍率になることがあります。

(要注意校2)泉松陵

この高校も毎年、予備登録の際は1倍そこそこで、本出願の際に1.5倍近くになっています。

泉区の近辺では入りやすい高校であるため、大事をとった受験生が集まってくるものと予想されます。

(要注意校3)宮城広瀬

泉松陵と同じような理由で、本出願の際の数字が毎年大幅にアップします。

 

以上は三傑です。

このほかにも、宮城工業・化学工業科、仙台工業・電気科、塩釜・ビジネス科が同じような動きをすることがあります。

なお、同じ学校の中で、別な学科を第2希望とする「学科間のスライド」については、以下のようになっています。

 

(どの学科からでもスライド可)

名取、亘理、宮城農、仙台向山、宮城工、仙台工、宮城一、松島、黒川、富谷

(学科によってスライド制限あり)

仙台東: 英語科→普通科 ☆普通科→英語科のスライド不可

仙台三: 理数科→普通科 ☆普通科→理数科のスライド不可

泉: 英語科→普通科 ☆普通科→英語科のスライド不可

宮城野: 美術科→普通科または総合学科 総合学科→普通科 ☆普通科から他科へのスライドは不可

多賀城: 災害科学科→普通科 ☆普通科→災害科学科へのスライドは不可

利府; スポーツ科学科→普通科 ☆普通科→スポーツ科学科へのスライドは不可

 

「スライド」は第2希望までです。

冬のイベント案内 〜「限定5名まで! お正月前10時間学習会」 2016/11/11

夏休みに引き続き、「10時間学習会」を以下の要領にて開催いたします。 

 

☆「限定5名まで! お正月前10時間学習会」

 

指導内容: 講師1名(菊池)対 生徒さん2〜5名の個別指導

日時: 12月28日(水)および29日(木)09:15−15:00(途中45分の昼食休憩あり)

場所: 三矢ビル2階会議室

三矢ビル写真2.jpg
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住所: 仙台市青葉区上杉1-5-13-2F

詳しい場所はこちら。

受講費用: 1名につき、1日6,500円 2日間13,000円

消費税はいただいておりません

1日のみの受講も可。 

 

☆受講に当たっては、会場まで各自お出で下さい。

場所は青葉区役所の北隣。

地下鉄南北線の勾当台公園駅からすぐです。

「カギの救急車」の看板があるビルの2階です。 

 

☆昼食は各自ご用意ください。 

 

☆受講費用につき、現在担当のご家庭は、後日、通常の指導料とともにお支払いください。

外部の方は、当日精算です。 

 

☆お申し込みは、1日5名までです。5名に達した時点で、募集を締め切ります。

人数が2名以上とならない場合は、実施を見合わせます。

 

☆お申し込みのキャンセルは、12月12日(月)までにお願いします。

それ以降のキャンセルについては、以下のようなキャンセル料がかかります。

12月13日(火)〜12月20日(水)...受講料の半額

12月21日(木)〜12月27日(火)...受講料の70%

12月28日(水)・29日(木)...受講料の全額 

 

前回の学習会では、わたしの自宅兼事務所で行いましたが、今回はスペース等を考慮し、会議室を用意しました。

そのようなわけで、受講料が前回の学習会と若干変動があります。

こちらの会議室は、通常、別のNPO法人が使っているもので、ホワイトボードや本なども備えてあります。

お正月前という時期を活用し、10時間、しっかり勉強してもらいます。

家庭教師の指導というのは、講師と生徒さんが1対1で向き合うのが「売り」ですが、「他の生徒と比較が難しい」という短所があります。

「他の生徒さんの動向」を気にしながら、なおかつ菊池の指導も受講できるという企画を用意します。

人数は5名までとします。

学習する内容については、生徒さんそれぞれと事前に打ち合わせることにし、その生徒さんにとって最も必要なものを選んで実施します。

この時期ですと、塾の冬期講習が一休みとなります。

「そろそろ、宿題をしっかり片付けないと.....」とか、「この時期にうちでゴロゴロしているより、しっかり勉強してほしい」という声にこたえます。

休憩時間にはお菓子を用意し、またお互いの親睦を深めるために、ちょっとしたゲームをやろうと思います。

よろしくご検討ください。

いま頑張れない生徒さんへ 〜10年後の自分なら、今の自分に何と言いますか?〜 その1 2016/11/12

先般、指導をしていて、生徒さんと以下のようなやり取りをしました。

 

生徒さん: 先生(=菊池のこと)、ちょっといいですか?

菊池: はい、何でしょうか?

生徒さん: 自分は内申をよくしようと思って、授業中でも手を挙げたり、提出物をきちんと出すようにしてるんですが、思ったように成績が取れないんですよ。

菊池: 定期試験の成績を見ていると、だいたい今くらいの成績ですよ。

生徒さん: やっぱりテストですか?

菊池: まずはそうですね。

ただ定期試験で点数を取っていればいいかっていうと、そういうわけでもありません。

先生は授業態度、よく見ていらっしゃいますよ。

大変かもしれませんが、今まで通りにやってもらえませんか?

生徒さん: はい、分かりました。

 

この生徒さんのように感じている人は多いかもしれません。

能力は一人一人みな違います。

それは天が授けるところです。

わたしの力ではどうすることもできません。

能力以上のことはできないのです。

しかし能力ギリギリいっぱいの力を出すことは可能です。

この生徒さんは、わたしから見ても、頑張っているのはよく分かります。

そのおかげか、実技教科ではそこそこよい評価をもらえています。

やはり学校の先生は見ておいでです。

(次回に続きます)

いま頑張れない生徒さんへ 〜10年後の自分なら、今の自分に何と言いますか?〜 その2 2016/11/13

(前回の続きです)

その一方で、「いま頑張れない」という生徒さんもいます。

「いま頑張れない」というのはいろいろな理由があるでしょう。

勉強がつまらない.....

方程式とか英単語とかが、正直あとで何の役に立つのか分からない.....

将来、何をしたいのか、目標が定まらない.....

などなど。

確かに受験にまつわる学習というのは、おもしろおかしいものではありません。

わたし自身は現役の学生のころから、机に向かうことそれ自体を苦にしたことはありません。

しかし、覚えなくてはならないことの多さに溜息をついたり、思ったような成績をとれずに悩んだり、などなどつらいことが多かったことは間違いありません。

そうした中で、学習を続けることは、大いに神経をすり減らします。

人生とは思うままにはなりません。

努力した場合とそうでない場合とで、結果は同じになってしまうこともよくあります。

が、努力した体験は後の人生に必ず生きてきます。

生徒さんはこの世に生を受けてから20年までたっていません。

そのような中で、漠然と「将来」を想像するのは難しいでしょう。

ですから、「いま頑張れない」という生徒さんは、「10年後の自分」の姿を想像してみてください。

それならば、少しイメージははっきりします。

そのとき、「10年後の自分」は「今の自分」に何というでしょうか?

(次回に続きます)

いま頑張れない生徒さんへ 〜10年後の自分なら、今の自分に何と言いますか?〜 その3 2016/11/14

(前回の続きです)

かくいうわたしも、仕事を続けながら、「10年後の自分」というのを常に考えています。

わたしはどこの組織にも所属しない「一匹狼」です。

フリーランサーといえば、体裁よく聞こえますが、早い話が、社長&社員&小間使いです。

その気になれば、いくらでも仕事を休めます。

その代わり、入ってくる収入は少なくなりますが、それだけです。

そういう傍ら、わたしが仕事を今のペースで続けていられるのは「10年後の自分」を考えているからです。

10年たった自分を想像すると、「できる限り頑張った自分」と「頑張らなかった自分」では、「頑張らなかった自分」だったら、わたしの性格上、10年後に必ずや後悔すると思うのです。

そしてときどき「10年前の自分」を振り返ります。

そうすると、「あのとき、今くらいの知識や経験があれば、10年前にあれほど苦労することはなかったのになあ〜」と感じます。

とはいうものの、とにもかくにも今の水準にたどり着けたのは、あのときに試行錯誤したからです。

もちろん失敗も多く経験しました。

その失敗も、見方を変えれば、「そうすればうまくいかない方法を一つ発見したので、利口になった」と考えることができます。

さて、生徒さん!

「今の自分」は「頑張った自分」であったほうがいいのか、それとも「頑張らずに、今を楽しく生きている自分」がいいのか.....どちらでしょう?

答えは生徒さん自身が決めることです。

プライドとの戦い その1 2016/11/15

家庭教師として指導に臨む際、最も気を遣うのが、中学生でいうと定期試験500点満点で100〜150点の生徒さんです。

小学生の場合、定期試験はありませんが、「だいたいこれに当てはまる」という生徒さんの場合も同様です。

この点数の生徒さんですと、今の学年の学習は消化しきれていません。

それまでの学年での積み残しが相当大きくなっています。

それゆえ、前の学年に戻って学習しなおすことが必要になります。

その際、前の学年に戻るのはもちろんですが、ときには3学年以上さかのぼらなくてはならない場合もあります。

彼らと学年を戻って学習する場合、1学年くらいならまだいいのですが、3学年戻ってしまうと、明らかに彼らの志気が落ちてしまうのが分かります。

すなわち「3学年も戻らなくてはならない自分は何なんだ.....」ということで、わたしから不当に低く見られているのではないか、という思いを抱くようになるということです。

また「そんなに前の学年に戻らなくてはならない自分」と「こうであるべき自分」との隔たりに葛藤を覚えてしまう生徒さんもいます。

彼らの志気の低下の表し方ですが、一般に年齢が低いほど、表し方もストレートです。

「どうして自分は5年生なのに、2年生のことをやらなくてはならないのか」というように言葉でズバッと直球を投げてくるのは、小学生がほとんどです。

(次回に続きます)

プライドとの戦い その2 2016/11/16

(前回の続きです)

中学生になってくると、精神的にも大人になるためか、言葉にするということは稀です。

ただ、目や顔の表情で、彼らがどう受け止めているのかはよく分かります。

講師からすると、分からないところまで戻ってやることは当然のことで、そうしないと成績向上は望めません。

しかしその一方で、生徒さんの志気が下がってしまうと、いくら学習を続けたところで、これまた成績向上は望めません。

彼らの志気を保ち、そしていかに前の学年に戻るかという匙加減は非常に難しいです。

これはその生徒さん一人一人の性格を考慮しながら、慎重に進めていっています。

「この生徒さんならば、ここまでなら大丈夫だろう」

「これ以上さかのぼってしまうと、プライドを傷つけることになってしまうから、さらっとだけ触れることにして、『さらっと』の機会を増やすようにしていこう」

など、生徒さんの様子を見ながら、取り組んでいます。

生徒さんが自分自身にプライドを持つというのは、大いに結構なことです。

そのプライドにより、「結果を出したい自分」がいて、その結果を出すために、講師の意見を積極的に取り入れるというタイプの生徒さんは、伸びていきます。

反面、「プライドが邪魔してしまう」というタイプの生徒さんの場合、伸びることはなかなか困難です。

生徒さんにしてみれば、いろいろ言い分はあるのでしょうが、まずは講師の言うことに素直に耳を傾けてほしいのです。

それが成績向上への最短距離です。

中学受験生を持つご父兄へ 〜子息の「家庭教師」をする際に「やってはいけないこと」〜 その1 2016/11/17

中学受験生を抱えるご父兄が持つ共通の悩みとして、「どこまで受験にかかわればいいのか」というのがあります。

塾への送迎、スケジュール管理、栄養管理などやらなくてはならないことがたくさんあります。

その中で最も悩ましいのが、「子供に勉強を教える場面が出てくる」ということではないでしょうか。

塾や家庭教師の指導といっても、毎日あるわけではないし、必ず生徒さん自身が自学自習しなくてはならない時間が出てきます。

その際にご父兄が、にわか仕立ての家庭教師を務める場面も出てきます。

そこで今回は、そうしたときにご父兄が「心得ておくべきこと、やってはいけないこと」を3点記すことにします。

第1点目が、「何でこんな問題も解けないの?」と詰問するのは、絶対の禁句です。

この言葉ほど子息の志気をそいでしまうものはありません。

指導をしていると、そうと言いたくなる気持ちは大変よく分かります。

しかし、上位にいる生徒さんであっても、意外なところがボコッと抜けているところはあるものです。

どうしても「何でこんな問題も解けないの?」と言いたくなったら、「今のあなたなら、この問題はできるはず」「この問題はしっかり解けるようになっていてほしい」と言いましょう。

それだけで子息の受け止め方はかなり違ってきます。

(次回に続きます)

中学受験生を持つご父兄へ 〜子息の「家庭教師」をする際に「やってはいけないこと」〜 その2 2016/11/18

(前回の続きです)

第2点目は、「何でも自分で教えようとしない」ということです。

そして勉強の主導権はあくまで塾や家庭教師などプロに任せて、自分は「プロを補助する」という立場を崩さないことです。

当然のことながら、ご父兄はその道のプロではありません。

それゆえ、子息から尋ねられても分からないことや、うまく説明できないところは必ず出てきます。

子息も「うちの親はプロではない」ということはよく分かっています。

それであるなら、できる限りの内助の功に徹するとしたほうがうまく行きます。

このことについては、こんな経験があります。

随分以前に家庭教師派遣会社で指導をしていたとき、「とにかく子供に教えたがる」という父親がいました。

そして「お父さんの宿題」と称して、その生徒さんが絶対に解けそうもないような難しい問題を宿題としてやるように指示していたのです。

指導開始直後から生徒さんが、わたしの出した課題をやってこないことが続きました。

理由を尋ねたところ、「お父さんの宿題」のせいで、わたしの課題をこなす時間がないということが判明しました。

この件については、早速ご家庭に申し入れて、善処をお願いしました。

こうなってしまわないようにご父兄は心していただきたいところです。

(次回に続きます)

中学受験生を持つご父兄へ 〜子息の「家庭教師」をする際に「やってはいけないこと」〜 その3 2016/11/19

(前回の続きです)

第3点目は、「教えてあげている」と思わないことです。

ご父兄が家庭生活を維持するために、やらなくてはならないことはたくさんあります。

そういう時間の合間を縫って、子息の勉強の進み具合を見ていくのは、ほんとうに骨が折れることです。

しかし子供の立場からは、そういう親心を感じ取ることができません。

そして教えているのが自分の子供だと思うと、どうしても馴れ合いが出てきてしまいます。

親は何歳になっても子供の前では親ですし、子供は何年たっても親の前では子供です。

そのため、教えている最中に、ちょっとでも子供が自分の意に沿わない態度をとると、

「その昔は急に風邪で高熱を出して、夜中に病院に駆け込んだ」

とか

「保育園に初めて登園するときは、なかなか親離れせず、骨が折れた」

とかいう昔の記憶が頭をもたげてきて、癪(しゃく)の種になります。

しかし子供というのは、程度の差こそあれ、親に反抗するものです。

そして子供というのは、ご父兄が考えているより敏感です。

「自分は貴重な時間を割いて、あなたに教えてやっているのだ」と思いながら指導に臨むと、その空気を感じ取ります。

「教えてやっている」と考えず、「子供と一緒に、自分も勉強していく」「自分のスキルアップにもつながる」と考えてみてはどうでしょうか?

そうすると、教える際のストレスはグンと少なくなります。

以上3点、できるものから実践してみてください。

やっぱりね そうだろね 切ないね 未練だね 〜実際に残念な結果になると.....〜 その1 2016/11/20

わたしが家庭教師派遣会社で仕事をしていたときに、最も負担に感じていたことは「指導を受ける気のない生徒さんを、家庭教師は断れない」ということでした。

派遣会社にしてみれば、手間暇をかけた後に得たお客様です。

家庭教師がご家庭や生徒さんをえり好みすることは、あってならないことです。

一方、現在は面談・体験指導の際に、「この生徒さんは指導を受ける気がない」と判断した場合は、お引き受けをしないことができます。

家庭教師の指導というのは、義務教育でない以上、「指導しましょう」「指導を受けましょう」という呼吸が合わなくてはなりません。

さて、「指導を受ける気のない生徒さん」のことを書いていたら、派遣会社で仕事をしていたときに担当した、ある生徒さんのことを思い出しました。

その生徒さんは、中3の6月に指導の依頼がありました。

初回面談では、とにかく覇気がなく、またやる気もありません。

本人も「別に行きたい高校はない。行くとしたら、家から近くの〇〇高校がいい」とのこと。

ご父兄からは高校に行っても、困らないようにしてほしい、受験まで何とかしてもらえないか、ということでした。

今のわたしであれば、せっかくのお話ですが、お引き受けしません。

しかしこの当時はわたしに選択権がないので、とにかく指導という形を取り繕っていました。

(次回に続きます)

やっぱりね そうだろね 切ないね 未練だね 〜実際に残念な結果になると.....〜 その2 2016/11/21

(前回の続きです)

高校受験にあたり、その生徒さんは、自宅から最も近い某普通高校でなく、ある工業高校を一応は公立の「第一志望」としました。

そして、ある私立の職業系学科を第二志望とすることになりました。

「なりました」ということですが、実際は本人に進学を気に掛ける様子はほぼありません。

そんなわけで、ご父兄が「将来のことを考えて、取りあえずはココ」というところを選びました。

だいたいそういう生徒さんであっても、受験が近くなってくると、周りに影響され、少しは自分の受験のことを考えるようになるものです。

ところが、この生徒さんは、まるっきりそういう素振りを示しません。

そして迎えた受験では、私立高校は合格したものの、公立のほうは、合格できませんでした。

それは、当初より予想されていたことなので、わたしには「やっぱりね そうだろね」という気分しかありませんでした。

しかしわたしが最も驚いたのが、不合格の旨をお知らせくださったご父兄からのメールでした。

そこにはこのようにありました。

「息子は公立高校に合格できず、随分と落ち込んでいるようでした。

先に合格した高校で頑張るように本人には言っています」

これを読んで、わたしは思わず「エエッ!」という声が口から出ました。

(次回に続きます)

やっぱりね そうだろね 切ないね 未練だね 〜実際に残念な結果になると.....〜 その3 2016/11/22

(前回の続きです)

この生徒さんが公立高校受験で結果を出せなかったのは、当然すぎるほど、当然のことです。

本人もそれは十分わかっていたはずでした。

それほど落ち込むくらいなら、自分なりに努力をするとか、何らかのアクションを起こすべきだったのです。

しかしそうであっても、「不合格」という現実を目にすると、自分の受けた学校に対する思いと、努力できなかった自分に切なくなって落ち込んでしまったのでしょう。

ましてや、なにがしかの努力をした人ならば、残念な思いはなおさらでしょう。

「ふられてしまった」学校への未練は、一生続きます。この生徒さんにして、残念な結果(わたしに言わせれば、「当然の結果」)に落ち込むことはないと考えていましたが、非常に意外でした。

とにもかくにも、結果が出てからでは遅いのです。

今の中3生で、この期に及んで「やる気が出ない」だのと思っている人たちは、一定数います。

現実を十分にかみしめてください。

わたしが常々このコラムで申し上げている通り、仙台圏の公立高校の平均倍率は1.5弱です。

これが意味するところは、「3人に1人は『残念でした』となる」ということです。

逆にしっかりと努力を続けている人は、勝負の枠外にいる人たちがいるおかげで大いに助かっています。

わたしは自助努力をしようとする人を助けることに徹します。

平成28年11月度 対抗バトル 入賞者発表! 2016/11/23

月例となりました「対抗バトル」の結果は以下のようになりました。

 

(敢闘賞)

仙台市太白区 中学3年 K.Aくん

 

今回は、K,Aくんを「英雄認定」します。

K.Aくんは、先月から担当を開始しました。

ここ半年でみやぎ模試偏差値を6、点数にして60点上げています。

その頑張りを高く評価し、敢闘賞を授与します。

例によって、豪華副賞(笑)も併せて進呈されます。

指導においては、入試問題の演習を中心に行っています。

そして多量の課題を積極的にこなしています。

入試問題の演習には、旺文社の「全国高校入試問題正解」(我々の業界でいう「電話帳」)を使っています。

彼は努力家です。

わたしへの質問も、高度でなおかつ「よく勉強しているなあ〜」と感じるようなことばかりです。

わたし自身のスキルアップにもつながっています。

私立入試まで残り2か月、公立入試まで残り3か月となっています。

その期間、特に「間違ったところ」「足りないところ」を積極的に補うようにしてください。

これは地味な作業です。

それゆえ、しっかりした精神力がないとできません。

それをきちんとこなしていくか、いかないかで、入試の点数が変わってきます。

K.Aくんの今後に期待しています。

仙台・宮城の高校受験 公立高校か、私立高校か 〜学校選びは理屈じゃない〜 その1 2016/11/24

仙台・宮城においては、伝統的に公立高校への志向が強く、私立高校は公立高校の後塵(こうじん)を拝してきました。

ご父兄の間でも「公立高校を.....」という声が強いです。

そういう風潮にしたがって、生徒さんたちもそうなって行きます。

受験関係者もそうした需要があるために、それに即した体制を作ります。

また「私立は公立に比べて、授業料やら何やらと、お金がかかる」とお考えのご父兄がいらっしゃいます。

そうしたご父兄には、このように伝えることも可能です。

〜公立に進んで、授業料以外の教育費をかけながら、大学受験をするのもよい。

しかし、指定校推薦枠で受験のプレッシャーを感じずに目的の大学に行くほうが、より経済的なのではないか?

私立高校は、公立高校にない特性を生かして、大学受験における指定校推薦枠を多く持っていたり、また「一人一人の面倒見のよさ」を訴えます。

理屈は通っています。

そうした主張に「なるほどそうなんだ」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

「そうは言っても.....」とお感じになる方もおいででしょう。

どうして「理屈」が通らないのか、わたしが考えるに極めて重要な要素が影響しているからです。

それは「私立よりも公立が好き」という感情です。

(次回に続きます)

仙台・宮城の高校受験 公立高校か、私立高校か 〜学校選びは理屈じゃない〜 その2 2016/11/25

(前回の続きです)

感情というのは、理詰めで言われても何ともなりません。

好きなものはやっぱり好きであり、好きでないものはやっぱり好きではないのです。

わたしは学校選びにあたって、ご父兄や生徒さんの「感情」は大切にしていきたいと考えています。

その「感情」を無視して、「私立は高そうに見えるけれど、実はこれだけお得な面がある」という「正論」をぶつけても、受け入れてもらえないのは当然です。

「正論」ほど心に響かないものはないからです。

逆に「私立は公立に比べてずっといい」「中高一貫教育がいい」というのも「感情」です。

このようにお考えのご父兄や生徒さんに「公立の授業料の安さ」を説いても、的の外れた助言になってしまいます。

わたしの場合は、自分が公立小中学校→公立高校→国立大学という「授業料の安さ」(笑)を選んだ手前、ご家庭にアドバイスをするにあたっては、無意識のうちに公立びいきになってしまっているかもしれません。

しかし、ご父兄や生徒さんの持つ「感情」を大切にしたいという気持ちは持ち続けています。

わたしが志望校選びの際に考えているのは、「本人がいきたいと考えているところが第一候補」というものです。

もちろん、本人の性格や学力、将来の志向を考えたうえでいろんな情報を提供はします。

が、本人がそこを選ぶというのが、後で振り返ったときに、「選んだのは自分だから.....」となり、他に責任転嫁ができません。

こうしてみると、学校選びというのは、さながら配偶者選びに似ているところがあるなあと感じる次第です。

ズバリ! ダイエットのすすめ 〜子供、配偶者、そして自分のために〜 その1 2016/11/26

「学習面でどうやったら子供のやる気が出るのか?」とお悩みになるご父兄は多いことでしょう。

これはわたしのような受験関係者の悩みでもあります。

ご父兄にしてみれば「ちゃんとやりなさい!」と発破をかけることが精一杯です。

子息のほうが「だからどうした?」と考えてしまえば効果はありません。

ここで子供の心理の一面を語りますと、「親は『勉強しろ』というが、親は勉強しなくていいなあ」と思っていたりします。

ご父兄が家族を養うために、額に汗して外で仕事をし、また食事の用意、洗濯をしていても、子供はそれを特段に評価すべきことと考えていません。

であるなら、子供が言うことを聞くには、「うちの親って結構やるときはやるんだな」「親なりに頑張ってるんだな」と思わせる必要があります。

そこで、子息が勉強を頑張る代わりに、ご父兄はダイエットを頑張るというのはどうでしょうか?

「自分は今日からダイエットに挑戦する。自分も頑張るから、あなたも勉強を頑張ってほしい」というふうに、「子供を巻き込む」のです。

そして毎日の体重測定を子供にしてもらったり、記録を付けてもらったりすると、もっと効果的です。

以前、弊コラムで触れましたが、わたしは3年ほど前に、1年かけて体重を15kg減量しました。

その結果、10代のころの体形に戻り、体重は維持できています。

採用したダイエット法は、今、各所で取り上げられている「糖質制限ダイエット」です。

これはどの方法よりも効果的でした。

(次回に続きます)

ズバリ! ダイエットのすすめ 〜子供、配偶者、そして自分のために〜 その2 2016/11/27

(前回の続きです)

このたびのコラムは、ダイエットの詳細を語ることを目的としているわけではありません。

やり方については、出版物やネットで検索し、概要をつかんでいただければと思います。

「子供を巻き込んだダイエット」の一番の目的は、「子供に示しがつく」という点です。

「自分はこれだけ頑張って、きちんと結果を出したのだから、今度はあなたがやる番」と堂々と子息に言えます。

何しろ、ダイエットは「美魔女コンテスト」とか「ミス日本コンテスト」のように、審査員の好みが反映する、ということはありません。

誰の目から見ても分かる、客観的な数字で表れます。

極めて分かりやすいし、また反面、ゴマカシもききません。

子息のほうも「何だか知らないけれど、親はちゃんと結果を出したんだ」ということを認めざるを得ません。

その後、子息がどういう行動を示すかが関心事です。

頑張ろうとするかもしれないし、また以前と変わりないかもしれません。

「以前と相変わらず」であったとしても、それはいいではありませんか。

ダイエットをして、健康になり、また「自分だってやれたんだ」という自信を得られたはずです。

さらにいいのは、配偶者の反応です。

ダイエットをすれば、容姿が改善します。

自分の配偶者が美しくなって、気分の悪くなる人はいません。

以上、子供、配偶者、自分のためにダイエットをお勧めします。

書いていて、今回は何だかとりとめのない内容になってしまいました。

「自然と」できない場合の対処法 その1 2016/11/28

指導をしていると、勉強法について聞かれることがよくあります。

一般的なものから、「課題作文というのはどう書けばいいんですか」「英語の単語を並べ替えて、文章を作る問題はどうすればいいんですか」など様々です。

勉強法について書いてある書籍を読んだり、インターネットを検索すると、情報が多すぎるくらいにあります。

情報過多のために、「どうしたらいいのか.....」と悩むご父兄・生徒さんも多いようです。

助言する立場の者から申し上げると、「こうすればできるようになる」という方法を教えることは、さほど難しくありません。

一般的なことならば、いくらでも情報は出せます。

重要なのは、そうしたアドバイスを受容するだけの意思と能力が、生徒さんにあるのかどうなのか、ということです。

例えば、わたしがイチロー選手に、「どうやったらバッティング、うまくなるかコツを教えてください」と尋ねたとしたら、彼はいろいろと貴重な助言をくれるでしょう(たぶん(笑))

しかしわたしはまともに野球をやったことがないので、彼のせっかくの助言は生かせそうにありません。

となれば、イチロー選手が言うことは、「バッティングがうまくなることを考えるより、野球に対する基本的なこと、体力作りとか、そういうことからやって下さい」となるでしょう。

実は、学習に関しても同じことが言えます。

(次回に続きます)

「自然と」できない場合の対処法 その2 2016/11/29

(前回の続きです)

例えば、「英語の単語を並べ替えて、文章を作る問題はどうすればいいんですか」という質問には、具体的には次のような回答になります。

ある程度の英語力がある生徒さんに対してなら、「主語がどうした、こうした」というように、技術的で細かいアドバイスが可能です。

そこまで達していない生徒さんの場合は、

「まずは英語を見て、日本語がきちんと出るようにして下さい。そこからです」

「単語力を改善しないと、なかなかこうした問題は.....」

という風にしか、アドバイスのしようがない場合が出てきます。

わたしの目から見ると、「英語の単語を並べ替えて、文章を作る」という問題は、単語力があれば、「自然と」できます。

単語をきちんと覚えるようになれば、精度は確実に上がっていきます。

「こういう傾向の問題はどうやって対処すればいいか」ということに、いちいち頭を悩まさなくても、力がついていけば、「自然と」できるようになっていきます。

体の調子が悪くなって、発熱しても、それを退治する免疫力があれば、「自然と」治っていく、というのと同じ理屈です。

受験だからと言って、何でもかんでも、いちいち細かな対応を必要とするわけではありません。

しかし、ご父兄や生徒さんが求めている答えとは、「技術的で細かいアドバイス」です。

そこに意識の差が生まれてしまいます。

(次回に続きます)

「自然と」できない場合の対処法 その3 2016/11/30

(前回の続きです)

こちらから「こうしたほうがいい」というコーチングをなかなか生かせない、という生徒さんは、二通りあります。

それをこなすだけの力が備わっていない、という場合と、それをこなす意志がない、という場合です。

「こなす意志がない」という場合は、あとは本人の気持ち次第です。

そこを克服すれば、何とかなります。

とはいうものの、それはそれで口で言うほど簡単ではありませんが.....

「それをこなすだけの力が備わっていない」ということであれば、残念ながら、それ以上のことはできません。

中には一生懸命に頑張っているのだが、力が出せないという生徒さんもいます。

そういう生徒さんを見ていると、ほんとうに何とかできないかと生徒さんと一緒に悩むことになります。

「世の中っていうのは、不公平なものだな」と感じることもしばしばです。

そういう場合は、「無理な個所はカットしてしまう」というふうに考え直したほうがよい結果が生まれます。

それは自身の持っている力、並びに当該問題となっている事項を克服するために費やす時間と、見込まれる点数を勘案した上での戦術です。

その代わりに、確実に点数の取れそうな所へ全力を傾けるのです。

兵法においては、戦力の逐次投入は「ご法度」とされます。

それにならえば、総花的に「あれもこれも」とやるのは、それができるだけの余裕と力のある人がやればいいことです。

個々人の持てる力には限界がありますが、それを生かすか生かさないかで、結果はかなり違います。

肝要なのは、効率的な学習ができるよう「敵を知り、己を知る」ことです。

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