高校入試に必要な内申点については、「客観的でない」「音楽とか美術とかいうような実技教科において5,4,3の評価の違いは何か?」というような批判は各所で繰り返し語られています。
しかしそれでも昔よりは随分と透明性が上がってきています。
宮城県の公立高校で、内申点と入試の成績をどのように組み合わせて合否を判定するかということが公に示されたのは、今からつい4年前、平成25年の入試からです。
それまではどうなっているのかブラックボックスの中にあり、「たぶんこうなのではないか」という情報が受験産業から示されてきただけでした。
今でこそ、「(内申:入試=3:7)で判断する」というような基準となる数字は公開されていますが、これが長年の間、ずっと非公開とされてきたのです。
その際、内申点は3年間分の評価を点数化し、195点満点になる、という方式は今も踏襲されています。
しかし、最終的にどうなっているかは「高校の裁量」ということになっていました。
現在、当たり前のように公開されている数字も、多くの方の血と汗の結晶(?)で、ようやくなされたものです。
また、もっと昔はこれ以上におかしなことがまかり通っていました。
それは一部の中学校における「内申点の意図的な調整」です。
もちろん、当事者は否定するでしょうが、かなりの確証をもって言うことができます。
(次回に続きます)