〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-29-301
電話での受付:15:00~20:00
定休日:日曜日
計算ミスについては、当欄で何度か取り上げてきました。
今回は、高校数学の中の計算ミスについて論じます。
高校数学は、小中学校の算数・数学に比べると、計算が複雑になります。
複雑さというところから見た場合、易しい順から並べていくとこんな感じです。
☆1 小学校算数(教科書レベル)
☆2 中学数学(教科書レベル)
☆3 高校数学(教科書レベル)
☆4 中学数学(高校入試レベル)
☆5 小学校算数(中学入試レベル)
☆6 高校数学(大学入試レベル)
大学入試にも難易のレベルはあります。
ただ、高校数学の場合、一般的には、答えを出すまでに時間と手間がかかります。
また、答えにたどり着くまでの「山」が、中学・高校入試に比べても、多くなります。
計算のレベルでいうと、中学入試レベルのものは、ソロバンの計算の組み合わせです。
一方、大学入試の計算は、平方根・対数・三角関数・積分などが登場してきます。
難関どころになると、長い計算をやらなくてはいけません。
そうした入試問題に必要な計算で、生徒さんたちのミスを見ていると、
・式の中の項を見落とす
・変なところで暗算をして自滅
こういうパターンが多いように感じます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
式の中の項を見落としがちになるのは、式が長ったらしくなるからです。
項を一つでも見落としてしまうと、その時点で計算ミスになってしまいます。
ときには、その後の計算が信じられないほどに複雑になることもあります。
見落とさないためには、処理済みの項には印をつけるなど、対応方法があります。
それを怠らずにやると、項の見落としミスは減ります。
それから、「変なところで暗算をして自滅」というのは、意外と難しくない箇所で起こります。
油断してしまうんでしょう。
生徒さんを見ていると、この「変なところで暗算して自滅」というミスから、なかなか抜けることができません。
ですから、計算に自身のある人以外は、確実な方法で計算をやっていくのが、いちばん早道で、確実です。
さらに申し上げると、計算間違いについては、
「高校数学 計算ミス」
というキーワードでネット検索すると、動画・文字情報がいろいろ出てきます。
それを見ていると、だいたいどれも同じようなことを言っています。
しかも、一見すると、そんなに難しいことではありません。
逆にいうと、そういうふうに難しくないように見えることを、徹底的に励行するは難しいことなのでしょう。
当コラムは8月1日で、書き始めてから13年になりました。
今日のコラムでは、ちょっと遅いバースデーという感じで書きます。
なぜ今日になったのか?
実は8月1日というバースデーをすっかり忘れていたからなのです。
当コラムは、基本的に「一日一本」です。
お盆期間・お正月を除いて、ほぼ毎日更新しています。
以前は、こんな感じでやってました。
◎2013年8月1日 コラム連載開始
「週休二日」
→2014年1月から「週休一日」
→2015年2月から「お盆・暮れを除いて毎日」
病気で入院したり、インフルエンザなどで更新ができない日以外、更新のペースは上に示した通りです。
コラムを書き始めたころとの違いは、スマートフォン・YouTube動画の普及です。
2013年当時は、いわゆるガラケーが多く使われていました。
また、YouTube動画も、今ほどの普及率ではありませんでした。
ところが、今、スマートフォン・YouTube動画は、特に何か目新しい存在でもありません。
日常のものになっています。
ここが13年前と大きく変わったところです。
そういう時代の変化はあっても、引き続き、文字だけのコラムという形での発信は続けていくつもりです。
今後ともよろしくお願いいたします。
過日、指導依頼のお引き受けに関連して、以下のようなコラムを書きました。
<関連コラム>
今回は、指導のご依頼を受けた後で、こちらのほうから指導の辞退をするときのことを記します。
今までで「指導の辞退」をした中で最も多かった原因は、生徒さんの体調不良です。
体調不良が連続して、定期的な指導ができなくなったケースです。
不登校状態あるいは通信制高校に籍を置く生徒さんたちでした。
彼らは、不定期に微熱が続いたり、嘔吐・頭痛がしたりしていました。
そういう理由で、定期的な指導ができません。
ただ、わたしが受け持った生徒さんは、そういう体調不良のとき以外は、やる気もあって、学習意欲もありました。
ですから、わたしとしては、指導を辞退するのに、ためらいがありました。
とはいうものの、定期的な指導ができないとなれば、成績向上は望めません。
加えて、わたしのスケジュールにも影響してきます。
そんなわけで、わたしとしては、残念ながら、指導の辞退をお伝えしました。
とても良い生徒さんだったのですが、致し方がありません。
そして指導を辞退するときには、
「体調がよくなったら、いつでも戻ってきてください」
とも伝えました。
まだ、戻ってきた例はありませんが...
(次回に続きます)
(前回の続きです)
また、以前、親子間(母親と娘)の仲が悪すぎて、指導契約をこちらから終了したということがありました。
ちょっと例外的なケースではありましたが。
このご家庭は、指導を行うにあたって、とにかく二人の連携が取れませんでした。
不仲の原因は、主に母親にあったと思います。
この母親は、子供の意思を聞いたりすることをしません。
自分がしたいことを思い付きのような感じで、パッパとやるタイプでした。
わたしが家庭教師として指導を行うことも、娘さんのほうは事前に聞かされていませんでした。
わたしが訪問したときも、
「なんで勝手に家庭教師なんて頼むのよ~!」
と、母親に食って掛かるような状態でした。
その時点で、わたしは
「このご家庭での指導はできないな」
と感じました。
しかし、わたしが、体験指導で、その娘さんの話を聞いてみると、明らかに母親のほうに問題があります。
彼女の進学についても、自分の考えを押し付けつづけてきたようです。
随分とストレスがたまっていたようでした。
彼女は、わたしと話しているうちに、わたしのことを自分の味方と思ったのでしょう。
時間がたつにつれ、表情が穏やかになりました。
その後の指導は、スムーズに進みました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
こちらのご家庭の指導が始まったのは、コロナ禍のころです。
そのころは、ときどき学校が休校になったり、ご家族がコロナを発症したり、濃厚接触者になったりしていました。
そうしたときには、指導を休講にしなければいけません。
ところが、この休講に関して、親子内で連携が取れません。
コロナ発症に関してどうなのか、指導をやっていいのか、休講を希望しているのかがさっぱり分かりません。
わたしとしても、スケジュール管理の面で、業務に支障が出ていました。
生徒さんは、とても良い生徒さんです。
指導のときには、真面目に臨んでいます。
彼女のやる気も感じられます。
しかし、現状で指導を継続するのは難しい...
迷った結果、わたしとしては、指導契約終了をご家庭に申し出ました。
ご家庭からは、「ご迷惑をおかけし...」と、丁重なお詫びがありました。
指導終了を申し出るときには、大変に心苦しかったです。
ただ、わたしとしては、このときに指導継続をお断り案件にしてよかったと思っています。
指導を行っていくのは、大きな負担になっていましたから。
彼女がその後にどうなったのか、今も気にはなっています。
今回のコラムでは、中学受験に関して述べてみます。
当地仙台の中学受験については、大きく分けると、次のように分かれます。
・主に系列の私立大学への進学を目指す
・主に難関大学への進学を目指す
ここで、「主に難関大学への進学を目指す」という中学受験を「Aクラス受験」と呼ぶことにします。
Aクラス受験に当たるものとしては、次の4つの中学を想定しています。
・二華中
・青陵中
・ウルスラ
・東北学院特選
このAクラス受験の中学に通う生徒さんには、これまで多く接してきました。
彼らを見ていて、わたしが感じる「Aクラス受験を勧められる人・勧められない人」は、次に示す通りです。
◎勧められる人
・コツコツ頑張れる
・将来の目標がハッキリしている
・知的好奇心が旺盛
◎勧められない人
・勉強にあまり関心がない
・自己管理があまりできない
・競争心がイマイチ
わたしの印象では、Aクラス受験で中学進学をする生徒さんの中には、「勧められない人」も少なからずいます。
つまり、「勧められない人」でも、合格する人がいるということです。
しかし、合格はしても、入学後に「鳴かず飛ばず」「深海魚」になる確率は高くなります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムで、「Aクラス受験を勧められる人」の条件を次のように記しました。
◎勧められる人
・コツコツ頑張れる
・将来の目標がハッキリしている
・知的好奇心が旺盛
Aクラス受験の中学に合格・入学した後、成績が上位にいるのは、ほぼこうしたタイプの生徒さんです。
そもそも論として、受験でいちばん必要なのは、「コツコツ頑張れる」ことです。
これを下支えするのが、「将来の目標がハッキリ」「知的好奇心が旺盛」という要素です。
確かに、「コツコツ頑張れる」というタイプでも、将来の目標がハッキリしていないことが、ないではありません。
そういう生徒さんも、上位にいたりすることは確かです。
が、将来の目標がハッキリしていれば、コツコツ度をさらに押し上げてくれます。
また、ここでいう「将来の目標がハッキリ」というのは、具体的には次の通りです。
☆将来の目標が医師という場合
・自分は文系というわけではないし、まあ大学に行くとしたら医学部
・自分は母のような皮膚科の医師になりたいので、医学部志望
これは、わたしが担当した生徒さんのケースです。
二人とも、優秀でした。
ただ、現時点で、後者の生徒さんが、よりコツコツ頑張ることができるのではないかと考えています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
Aクラス受験を勧められない人として、前々回のコラム「その1」では、次のような人を挙げました。
◎勧められない人
・勉強にあまり関心がない
・自己管理があまりできない
・競争心がイマイチ
ここで一番マイナスとなるポイントは、「自己管理があまりできない」です。
中学受験は、「親(特に母親)と一心同体」です。
塾への送り迎え、宿題管理などは、すべて親がします。
時には、塾で分からないことを、親が教える場面もあります。
しかし、中学入学後、子供は親の手による管理を、ある程度離れます。
中学校での宿題管理、テスト範囲に向けての勉強などは、自分が計画を立てて勉強していかなくてはなりません。
ところが、自己管理のできない生徒さんが意外に多いです。
「管理は自分でなくて、親がやってくれるもの」という意識が残っている感じです。
中学受験のときの気分が抜けきっていないというか...
もっとも彼らは、校区の公立中学に行けば、「自己管理ができている生徒」になります。
Aクラス受験の中学では、一定レベル以上の自己管理力が求められるからです。
彼らには、高校受験がありません。
6年間受験なしです。
そういう環境であればなおのこと、高い自己管理力が必要となります。
前回までのコラムで、中学受験についてのことを書きました。
<関連コラム>
今回は、<関連コラム>と絡めた形で、二高・二華中合格者について記します。
彼らは入学後すぐに、校内での競争が始まります。
二高・二華中に入学する前、合格者の皆さんは、中学校または小学校で上位層にいたわけです。
ところが、入学後には、そういう上位層ばかりが集まります。
そうした中で、「頑張れる生徒さん」「なかなか頑張れない生徒さん」があぶり出てきます。
この「頑張れる生徒さん」にも、2タイプあるように感じます。
・目標がなくてもコツコツ頑張れる
・目標があるので頑張れる
「目標がなくてもコツコツ頑張れる」という生徒さんは、確かにいます。
少数ですが。
そして、二高・二華中の中でも上位に食い込んでいたりします。
何といえばいいのか...
「性向・才能が生まれつき受験に向いている」というタイプです。
スポーツで言えば、「素質がある」というタイプ。
ルックスで例えると、「異性にモテる」というタイプ。
これらは生まれ持ったものです。
その他大勢は逆立ちしてもかないません。
「目標がなくてもコツコツ頑張れる」という生徒さんは、そういう「生まれ持った」感じです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
しかしながら、「目標がなくてもコツコツ頑張れる」という生徒さんは、そう多くありません。
二高・二華中に合格しているのは、多くが「目標があるので頑張れる」という生徒さんたちです。
彼らは、平均的な中学生・高校生より、将来のことなど、よほどよく考えています。
もっとも、そうでもないと、二高・二華中には、なかなか合格できないのですが。
「目標があるので頑張れる」というのは、逆にいうと、「目標がないとなかなか頑張れない」ということです。
ですから、二高・二華中に合格した後、目標がない、あるいは目標を見失った生徒さんは、どうなるか...
そういう生徒さんは、校内で下位のほうへ行く可能性が高くなるということです。
これは、大学の合格実績に現れます。
二高・二華中に合格して入学し、東北大の非医医クラスの大学に合格できるのは、せいぜいが半分までです。
一方、みやぎ模試偏差値55である泉高校・宮城野高校からは、東北大合格者が毎年コンスタントに出ています。
二高・二華中からの東北大合格者に比べれば、よほど数は少ないです。
が、泉高校・宮城野高校は、東北大合格者を途切れずに輩出しています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
泉高校・宮城野高校は、高校受験生の100人換算で、30位くらいの生徒さんが入る高校です。
二高は100人換算で上位3位くらい。
二華中は二高以上に難関です。
ですから、泉高校・宮城野高校の場合、二高・二華中の合格者とは、入学時点で、学力的にはかなり開きがあります。
ところが、大学受験のときにはどうなるか...
二高・二華中の生徒さんの約半数が、泉高校・宮城野高校のトップにひっくり返されてしまうのです。
これは、数年に1回とかいうことではありません。
毎年起きていることです。
泉高校・宮城野高校から見ると、これは下剋上ということになります。
また、二高・二華中の合格者から見ると、どうなるか。
「入学して、目標がないままに受験学習に臨んでいると、小・中学校では自分たちよりはるかに下位にいた人たちに、あっさりひっくり返されてしまう」
となります。
イソップ寓話の例を引き出すまでもなく、怠惰なウサギは、勤勉なカメに負けてしまうことがあるわけです。
こういう現状を見ていると、わたしは「目標を持って受験学習をすること」の大切さを感じます。
それは、二高・二華中の合格者でも、泉高校・宮城野高校の生徒さんでも、変わりありません。
なお、当コラムは16日まで「夏期休業」となり、休載します。
17日から再開します。
よろしくお願いいたします。
プロフィールで公開している通り、わたしは法学部を卒業しています。
わたしが大学に入学した当時は、今と比べると、入試制度はシンプルでした。
受験科目は「共通一次(国数理社英)+二次試験(国数英)」です。
これは、今も基本的には同じです。
もっとも、今の受験制度にはAO入試があるわけですが...
今回のコラムでは、わたしが大学在学中に「使った・使わなかった受験科目」を書いてみます。
◎国語・・・「使った」
およそ学問をするのに、国語を使わないということはありませんが...
国語は当然、使いませんでした。
その中でも、わたしが「使った」と感じたのは、漢文の知識です。
わたしの学生当時、法律の条文には戦前から引き継いでいるものが随分と残っていました。
自己又ハ配偶者ノ直系尊属ヲ殺シタル者ハ死刑又ハ無期懲役ニ処ス
などという条文を読まなくてはなりません。
こういう文章は、漢文の知識がなくても、確かに分からないわけではありません。
が、もちろん、あったほうがより理解はできるわけです。
「ちょっと入試とは違うけど、漢文の知識はあってよかったな」
と、在学中は思っていました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
◎英語・・・「使った」
英語は、1・2年のときに学習した一般教養でも、3・4年の専門課程でも使いました。
「一般教養」というのは、高校の科目を少し専門的にした感じです。
体育の時間もありました。
当時、「一般教養」は、パンキョーと呼ばれていました。
その中で、外国語は2言語を履修する必要がありました。
わたしはそのとき、英語・フランス語を選びました。
また、専門課程に入ってからも、英語で本を読んで、レポートを書いたり、というようなことがありました。
◎社会・・・「使った」
わたしが入学したときには、二次試験で社会を課されませんでした。
しかし、大学に入って、いちばん使ったと感じたのが社会です。
この中で、特に役に立ったのは、世界史の知識です。
世界史は共通一次の科目としても受験しました。
世界史は日本史に比べると、日常的に触れる機会がどうしても少なくなります。
大学の授業では、西洋の法制史あるいは政治学があります。
そのとき、
「世界史、やっておいてよかった~」
と感じたものでした。
「チャールズ1世・2世」「ルイ14世・15世」というような王様の名前が出てきて閉口してした甲斐がありました。
逆に世界史を勉強せずに入学していたら、勉強はずっときつかっただろうと思います。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
◎理科・・・「使わなかった」
大学の授業では使いませんでした。
一般教養の選択科目として、理科関連のものがあったかどうか、記憶にありません。
自分が意図して選択しなかったのかも記憶にありません。
法学部という環境を考えると、授業で理科を必要としないのは、雰囲気的によく分かります。
理科を授業で使わなかったのは、自分なりに納得していました。
◎数学・・・「使わなかった」
これも大学では使いませんでした。
一般教養の選択科目として、数学はありました。
わたしはそれを選びませんでした。
それを選んだクラスメイトが言うには、数学担当の先生は
「絶版となった○○という本を読んで、レポートを書け」
とかいう無理難題を課してくる先生だと聞きました。
「数学、取らなくてよかった」
と思った記憶があります。
学校の授業としての数学の付き合いは、高校まででした。
数学は、共通一次と二次試験、両方にありました。
配点も結構高かったです。
しかし、大学の授業では、選択科目で申し訳程度にあっただけでした。
「数学、あんなに配点が高かったのに、なんで受験科目にあったの?」
と、随分不満を感じていました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「受験科目、これ使った・使わなかった」というのは、あくまでわたしの場合がそうだったということです。
法学部の学生全員に当てはまるわけではありません。
理科・数学も、法学部の授業で使った人がいるかもしれません。
大学の在学中は、
「理科・数学、授業でさっぱり使わなかった。
なんでこんなムダなことをさせるんだろう」
と思っていました。
しかし、理数に関しては、やっておいてよかったと思っています。
わたしの場合、一般企業に勤めた後、このような仕事をしています。
理科・数学は「飯のタネ」になりました。
大学の授業ではムダと思われたものが、その後、役に立つということがあります。
もちろん、あの世に行くまで、結果として、受験で勉強したことを全く使わなかったということはあり得ます。
そんな経験から、わたしは生徒さんに
「今のうちに、学校で学べるものは何でも詰め込んでおいてください。
音楽・美術のような副教科も同じです。
今後の人生で、いつどのような形で使うかは分かりません。
ホントに学んだことがムダになるかどうかは、あの世に行くまで分かりません。
結果としてムダになってしまった知識は、あの世に行ってから、ゆっくり捨てればよい」
と、よく語っています。
今回のコラムは、「数学得意・国語苦手な生徒さん」に関してです。
「得意・不得意」といっても、生徒さんによって感じ方は色々です。
例えば、東大理Ⅲに現役合格するような人が、
「自分は高校生のとき、化学が少し苦手でした」
といっても、わたしを含めたその他大勢の人は、
「それ、苦手のうちに入らないでしょ」
と感じてしまいます。
ですから、今回の「数学得意・国語苦手」は、あくまで「自分がそう認識している」ということで、話を進めます。
さて、「数学得意・国語苦手」という生徒さんには、あらまし次のような点が多かった印象を受けています。
・男子生徒に多い
・ボキャブラリーが意外と少ない
・問題文を読むのが速い
・答えを早く見つけたがる
以下、詳しく述べます。
<男子生徒に多い>
「数学得意・国語苦手」を自認する生徒さんは、女子より男子が随分と多いです。
なぜそうなっているのかは、わたしも分かりません。
大学の理系学部に「女子枠」はあります。
しかし、その一方で、文系学部に「男子枠」はありません。
こういうところからも、「理系=男子が多い=国語苦手・嫌い」という生徒さんが多そうだというのは分かります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
・ボキャブラリーが意外と少ない
「数学ができるくらいの生徒さんは、文章読解能力が相応にある」
これがわたしの見解です。
しかし、「文章読解能力=国語の試験の点が高い」とは必ずしもなりません。
では、そうなのか。
理由の一つとしてわたしが考えるのは、
「彼らは意外と日本語のボキャブラリーが足りていない」
ことです。
わたしは国語の指導のとき、ボキャブラリー増強のための時間をほぼ必ず設けます。
出題された文章の中で使われた言葉と関連したボキャブラリーを増やす目的です。
例えば、「文章読解能力」というフレーズが出てきたとき、
・「読点」とは、何と読む? どういう意味?
・「能く」「能う」は、何と読む? どういう意味?
という具合にです。
そのときに扱うボキャブラリーは、その生徒さんの学年・今の成績・志望校などで、違います。
そうしたときのやり取りで感じるのは、
「数学得意・国語苦手を自認している生徒さんは、ボキャブラリーが足りていない」
という点です。
彼らには、学年平均以上のボキャブラリーはもちろんあります。
しかし、彼らが突破したいと考えている志望校ライン相当のボキャブラリーがポッと抜けていたりすることはしばしばあります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
・問題文を読むのが速い
「数学得意・国語苦手」を自認する生徒さんは、一般的に問題文を読むスピードが速いです。
わたしよりも速いことがときどきあります。
「え? もう問題文、読み終わっちゃったの?」
と、わたしがビックリするくらいに。
しかし、彼らは問題を解くスピードで時間を食っています。
選択問題でどれを選ぶか...
問題文のどこの部分を抜き出せばいいのか...
これはどういうことか。
言い換えると、
「文字ばかりを目で追っていて、中身が十分に頭の中に入っていない」
ということです。
わたしが問題文を読むときには、中身を理解することもさることながら、次のようにして読んでいます。
...筆者はこう述べていて、この部分は言いたいことの例を出してるな
...だからこの部分は、少しスピードを速めて読んでも大丈夫だな
...ここで段落が変わって、○○っていう言葉が新しく出てきてる。
...ここは流し読みしないで、注意して読んでおかないと
このように考えながら、文章を読んでいます。
ですから、部分部分によって、読み方の速度は違ってきます。
「数学得意・国語苦手」という生徒さんは、「長文の字面をとにかく読み切る」ということばかりを考えているように見えます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
それから、彼らは意外と、「問題文の指示に従わずに答えを書いている」ことが多いです。
例えば、こんな感じです。
☆「~とはどういうことか。それを説明してある文章の最初の5文字を書け」
こうした問いに対する彼らの誤答はこんな感じです。
・「文章の最初の5文字」と指示されているのに、「文章の真ん中あたりにある単語の最初の5文字」を書いている
この種の間違いが意外なほど多いです。
いくら「それらしい」答えでも、指示に従ったものでなければ、マルはもらえません。
確かに、この手の間違いは、誰にでもあります。
しかし、「数学得意・国語苦手」という生徒さんは、数学の場合、「問題文の指示に従わない」ということはほぼありません。
数学の場合、「答え方のパターン」は、国語に比べるとシンプルです。
また、問題文の長さも、国語に比べればずっと短いです。
こうした背景があるからでしょう。
例えば、東大二次試験の数学の問題はこんな感じです。
国語の問題文はさすがにこのように短くありません。
長い分だけ、何かと間違いの起きる確率は高くなってしまいます。
こういう間違いを防ぐには、問題集などでしっかり演習していくことで、場数を踏んでいくしかないのかなあと思っています。
当欄では、公立中学出の英語の授業が、中1のスタート時点で「下位層は崩壊状態」ということは繰り返し述べてきました。
今回は、「中の下から中の上くらい」にある生徒さんに見られがちな「中2生での英語の失速」について述べてみます。
こうしたケースでは、おおむね次のような感じです。
・成績としては「中の下から中の上くらい」
→100人換算で、上位35人~65人程度
・英語は小学校のころから、塾や英語教室などで触れてきた
・中1のころに比べると、英語の点数や順位が下がる傾向にある
「中2生での英語の失速」という生徒さんは、学習苦手層ではありません。
ただ、上位層というわけでもありません。
そして、英語は小学校のころから、塾や英語教室などで触れてきています。
だからこそ、中1のスタート時点で、「崩壊状態」のほうに入らずに済んでいます。
ところが、そうしたうちの何名かは、中2の最初の中間試験で、英語が振るわなくなります。
...英語は小学校のころから、英語教室に通ってたのに
...中1の頃は英語の成績が今より良かったのに
...勉強をしてないわけじゃないのに
これが「典型的な症状」です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
では、なぜそうなるのか...
原因は、
「暗記だけに頼っているから」
「英文法がきちんと身についていないから」
この2点です。
確かに英語を克服するには、「大量の暗記」が必要です。
単語・熟語・単語の使い分け...
これらの多くは覚える以外に致し方のないものです。
しかし、「覚えるだけ」だと、行き詰まってしまいます。
ではどうすべきだったのか...
「文法では、○○となっているから、この箇所は○○となる」
と、理解をして覚えることが必要になってきます。
「理解して覚える」とはどういうことか...
例えばこういうことです。
・徳川家康が江戸幕府を開く
・豊臣秀吉が死去
・関ヶ原の戦い
これを年代順に並べる問題を解こうとするとき、どう対応すればいいのでしょうか?
...「豊臣秀吉が死去→関ヶ原の戦い→徳川家康が江戸幕府を開く」というこの順番を覚えるのに、100回書いて覚える!
...「1598年秀吉死去→1600年関ヶ原→1603年江戸幕府」を繰り返し唱える!
→この方法は「丸暗記」になります。
こういう風にしか覚えようのないこともあります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一方、「理解して覚える」とは、次のようになります。
大親分である秀吉死去
→大親分の死去の後に誰が大親分になるか子分同士が争って関ヶ原の戦い
→徳川家康が権力争いに勝って江戸幕府を開く
このように覚えれば、順番を間違えることがありません。
この中で、「豊臣秀吉・関ヶ原の戦い・徳川家康」というワードそのものは、暗記しなくてはいけません。
しかし、史実の順番は物語の要素を加えることで、丸暗記の負担は小さくなります。
これが、「理解して覚える」ことです。
さて、話を中2生の英語の失速に戻します。
中2で英語が失速してしまう生徒さんは、
「暗記だけに頼っている」
「英文法がきちんと身についていない」
この点がとても目につきます。
では、「暗記だけに頼った」英語の学習とはどういうものなのか。
以下、例を挙げます。
・あなたはペンを持っていますか?
( ) you have a pen?
カッコの中に当てはまる言葉を書く問題の正解は、Doです。
◎暗記だけに頼った覚え方
"Do you have a pen?"をフレーズとしてまるごと覚えているだけ
◎理解を伴った覚え方
youという主語の後に、haveという原形動詞が来ているから、答えはDoという助動詞になる
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムでは、英語で「暗記だけに頼った覚え方」「理解を伴った覚え方」の例を挙げました。
「理解を伴った覚え方」というのは、英文法を基にした覚え方です。
「英語は小学校のころから、やってきたのに、中2くらいになって失速しちゃった(涙)...」
こういう生徒さんは、ほぼ例外なく、文法の知識が頭の中に入っていません。
ただこれも、致し方のない部分があります。
学校では、文法をじっくり教えている余裕がありませんから。
とはいえ、上位層の生徒さんには、文法の知識が成績相応にあります。
彼らは彼らなりに勉強していって、
「英語って、こうなってるのね...」
という感じで、文法の知識を身につけていきます。
逆にいうと、文法の知識なくして、上位層には行けません。
文法の知識は、暗記していることを結び付けてくれる接着剤、豆腐のニガリのような存在です。
中2で英語が失速してしまったという生徒さんは、基本的な文法の知識を身につけて、演習していく必要があります。
これを独りでやるのは、なかなかに大変です。
ただ、文法の知識を身につけていくと、少しずつではあれ、成績は改善します。
そして、今のうちにこれをやっていかないと、中3・高校..と学年が進むにつれ、挽回は大変になります。
先ごろ、京都市は公立中学の部活廃止を決めました。
マスコミ発表によれば、部活廃止後は、このようになります。
・地域・民間主体の「学校外活動」
・平日5時までの「学校内活動」
記事には書いてありませんが、「中体連総体」のようなものは、京都市で行わなくなるのでしょう。
対外試合のようなものは、「学校外活動」のほうでやるようです。
つまり、この「部活廃止」の狙いとしては、こういうことです。
・中学の先生方の負担軽減
・「部活ガッチリやりたい」「部活は緩くそこそこに」を生徒が選べるようにする
これがTwitterでは、学校の先生方の間で、いろいろな議論を呼んでいたようでした。
受験という観点から見ると、部活は私立高校の推薦入試に絡んできます。
また、先生方の負担が大きくなっているということは、学校の授業にも影響してきます。
そんなわけで、わたしは関心を持ってこの流れを見てきました。
中学での部活について、わたしの考えの概略は次の通りです。
・学校は「学業第一・授業第一」である
・中学の先生の部活業務の負担が重く、授業準備が十分にできなくなっている
・部活の業務を減らし、授業準備を含んだ他業務に割ける時間を多くしていただく
(次回に続きます)
そもそも論として、部活というのは、「課外活動」です。
つまり、先生方の主たる業務ではありません。
そのため、中学の先生の中には、不満があるようです。
...自分がやったこともないようなスポーツの顧問になる
...土日が練習、残業代もまともに出ない
挙句の果てに、多忙すぎて、授業準備が疎かになってしまっているというのでは、本末転倒です。
もちろん、先生方の時間を奪っているのは、部活だけではないでしょう。
しかし、メイン業務ではないはずの部活の管掌で負担が大きくなっているのが確かなら、それを削っていくのはごく自然です。
「真面目に授業をやりたい」とお考えになる先生の負担を少しでも減らすことが求められてしかるべきです。
先生のご負担が大きくなっているというのは、外部にいるわたしのような者からも推測できます。
多くの学校で、長期で休んでいる先生がいらっしゃいます。
わたしが生徒だったころとは、比較にならないほどにです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
時代性もあるとは思いますが、先生方の負担は、その昔に比べて過重になっているのではないか...
こう思われるのです。
例えば、それは一般企業のことを考えてもそうです。
その昔なら許されていたことが、今は許されません。
コンプライアンス、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなどなど。
こうしたものは、一般企業において、「○○研修・その後の報告書」などの業務とセットになります。
たぶんそういう負担というのは、学校現場でも、昔に比べても大きくなっているだろうということは、何となく想像できるのです。
もちろん、負担が大きくなっているということは、それだけではないでしょう。
ですから、部活の面でも、負担が大きくなっているではないでしょうか。
ということであれば、学校としてやるべきことは、
・授業第一という「原点に戻る」
・先生方の部活における負担を減らす
現実的にこれしか方法がありません。
中学校での部活は、今後ますますの少子化と絡んできます。
今後は京都市のようなところが多くなっていくと予想します。
わたしとしても、先生方の負担が少しでも軽くなっていけばと思っています。
今のうちにそうしておかないと、手遅れになってしまってはまずいですから。
メール・お電話でのお問合せ
<電話での受付>
15:00~20:00
※日曜日は除く
※電話は
「雅興産(みやびこうさん)」と出ます
成績upのヒント!
教育コラム「雨か嵐か」
〒981-0933
仙台市青葉区柏木1-2-29-301
15:00~20:00
日曜日