行く高校が決まった中3生へ 〜高校数学の先取りの仕方〜 その1 2017/03/01

3月になり、公立高校の後期選抜がいよいよ8日に控えています。

今回はすでに行く高校が決まったという幸せな中3生のために、高校数学の先取りの仕方のポイントを解説することにいたします。

高校数学でどうして先取りが必要なのかといえば、中学校までの数学とは格段にレベルの差があるからです。

上位層の生徒さんでも、「教科書の内容がよく分からない」という場面に遭遇します。

そうした場合への備えが重要です。

ここで想定しているのは、「みやぎ模試偏差値50以上の学校」です。

すでに進学プラザのような学習塾では、前期選抜合格者のための先取り講座が実施されています。

そこではプログラムに従って、やってもらうといいでしょう。

その際、留意してほしいのは、1回やってハイおしまいではなく、できれば3回くらい講座の内容を繰り返して自習してほしいということです。

そうすることで、効果が上がります。

そうでない中3生は、自習することになります。

その際のポイントを3点記します。

まず、先取りに使うテキストは、「数学の教科書+教科書ガイド」が最適です。

いろんな参考書も市販されていますが、まずは教科書を使うのがよいでしょう。

1年生は数学Ⅰ、数学Aという2冊の教科書を使います。

学校に「出版社」および「教科書の番号」を尋ね、こちらで購入できます。

電話をして問い合わせると、代金引き換えで受け取れます。

教科書ガイドはアマゾンで購入できます。

(次回に続きます)

行く高校が決まった中3生へ 〜高校数学の先取りの仕方〜 その2 2017/03/02

(前回の続きです)

留意してほしいのは「出版社」と「教科書番号」です。

というのも、教科書会社は中学までと異なり、複数タイプの教科書を出しているからです。

学校が始まると、同じ教科書を購入することになりますが、2冊あっても無駄にはなりません。

学校用・自宅用として、それぞれに置いておくのも一法です。

第2点として、先取りのやり方としては、「教科書の内容を読む→例題や練習問題を解いていく→教科書ガイドで答え合わせ」の繰り返しです。

ナンバースクールなど上位層が集う学校への入学予定者は、章の終わりにある難しめの問題にも挑戦してください。

高校によっては、春休みのときに教科書の練習問題を解く課題が出されたりする学校もあります。

昨年の仙台一高などがそうです。

また春休みの課題として「先取り用のテキスト」を渡されるところもあります。

どのようになるにせよ、今のうちに取り組んでおいて損になることはありません。

第3点としては、「難しい問題、分からない問題に遭遇したとき」の対処法です。

中学校までの数学と違い、高校数学は高度な内容を扱います。

そのため「教科書に書いてあることがよく分からない」ということも出てきます。

これが特に上位層にいる生徒さんには苦しく感じるはずです。

というのも、これまでそういう生徒さんは「勉強が分からなくなった」という経験がありません。

ましてや「教科書程度のことが分からない」などということもなかったでしょう。

それゆえ「こんなはずではないはずだが.....」と悩む場面も出てくるはずです。

(次回に続きます)

行く高校が決まった中3生へ 〜高校数学の先取りの仕方〜 その3 2017/03/03

(前回の続きです)

これがもともと中学のときから数学がよく分かっていないという人ならば、高校に入って数学が分からなくても動じることはありません。

しかし、中学校のときには、教科書レベルの理解で手を焼く自分ではなかったという自覚のある人は、「分からなくなった」という経験がないために動揺してしまうのです。

動揺してばかりいては前に進みません。

そうしたときにはいったんそこを飛ばして次に進み、翌日またはその次の日にもう1回教科書を読んでみて、例題や練習問題を解いてみてください。

そうすれば最初のときよりは理解度が増しているはずです。

実はこの「分からないところは繰り返し教科書に当たる」ということを怠ったために「数学がまるっきり分からなくなった」という人が後を絶ちません。

そうならないためにも「高校の数学は、相当できる人にとっても、教科書レベルで理解が難しいところがあるのだ」という認識を持ちましょう。

そうすればいくらか気が楽になります。

また章の終わりにある難問については、ひたすらウンウン考えるのは効率的ではありません。

考える時間を5分なら5分、10分なら10分と決めておいて、それでも考え付かないようであれば、あっさり答えを見ましょう。

そして「この問題はこう解く」というポイントをしっかり頭に入れておくようにし、次回に再チャレンジするという方法をとるようにしてください。

そうすれば数学の力は確実についていきます。

週末のつぶやき 〜尿道結石からの復活を教育論にギリギリ結び付けてみる〜 2017/03/04

今週1週間は、公立高校の後期選抜を目指す中3生にとって、胸突き八丁に差し掛かっているときだったと思います。

実はわたしも別な意味で、苦しい思いをしました。

先月中旬あたりから、排尿時に違和感を覚え、医療機関を受診しました。

そして今週月曜日に膀胱結石と診断され、別の病院を紹介されました。

翌日、晩酌をして、いざ手洗いで用を足そうとすると、シンボルの先に異物が詰まったような感覚がしました。

膀胱にあった結石が、何かの拍子に尿道のところに落ちてきて詰まってしまったらしいのです。

それゆえ排尿時は、血尿が出たり、詰まってしまったりと、「地獄の苦しみ」でした。

そんなこんなで、去る木曜日に緊急手術となり、結石をとってもらいました。

おかげさまで、翌日には退院でき、昨日は普通に指導に行きました。

一昨年には、大腸に穴が開いて、一時期、人工肛門になり、また今回のことで、つくづくと排泄の大切さを知るところとなりました。

わたしは体が丈夫なほうでないため、普段から健康には人一倍気を付けているつもりです。

しかし元が弱いせいか、限界があります。

ところが、何もしなくとも、丈夫な人は丈夫なんですね、これが。

うちの家内は、結婚してから、熱を出して寝込んだということがありません。

病気を発症するのは、いつもわたしのほうです。

これも持って生まれたものの違いとして、わたしはわたしのできることをやっていくしかありません。

勉強においてもそうです。

生徒さんひとりひとり、能力の差というものは、厳然とあります。

これはどうしようもありません。

神様が与えたものですから.....

でも、「能力ぎりぎりのところまではできる」はずなんです。

わたしも丈夫でない体を精一杯使ってやっていますから、受験生の皆さんも、「能力ぎりぎりのところまで」は挑戦してください。

あともう少し!

あともう少し!

随分と強引でしたが、今回の件を教育論とリンクさせてみました。

入学試験 〜「新傾向」問題にビビるな!!〜 その1 2017/03/05

「今回の試験は傾向が変わった」という生徒さんからの話をちょくちょく耳にします。

その場合の「試験」とは、定期試験、模擬試験、そして入学試験など様々です。

それで、「傾向が変わったために成績がよくなかった」と続くことが多いのですが、これは真実なのだろうか、と常々感じます。

またある程度以上の成績の生徒さんの悩みとして、「入試の傾向が変わったらどうしよう?」というのがあるようです。

しかしわたしから言わせると、「心配の必要なし」です。

断言します。

これまで通りの学習を続け、自分を信じてください。

確かに生徒さんが言うように「傾向が変わる」ということはしばしばあります。

そのために勝手が違うと感じることもあるでしょう。

しかし「解きづらい」と感じているのは、アナタひとりだけではなく、誰もがそうだということです。

ということは、「点数」自体は低くなる可能性があっても、「成績」あるいは「偏差値」は変わらないことも十分あり得ます。

また当然のことながら、入試の傾向が変われば、合格点も下がる可能性があります。

こういうときのために模擬試験などでは偏差値があるのです。

点数が下がっても、偏差値はそのまま、あるいは上がったということがあります。

これはその試験が難しかった証拠です。

(次回に続きます)

入学試験 〜「新傾向」問題にビビるな!!〜 その2 2017/03/06

(前回の続きです)

よって、

「今回の試験は傾向が変わったため、そこで足をすくわれて、残念な成績になりました」

という生徒さんの発言は信用しないことにしています。

こういう生徒さんに向かって、

「では、もし傾向が変わらなかったら、周りの人だって今より遥かに取れるはずだとは思わないのですか?」

と尋ねると、大概は「.....」となります。

要は、「傾向が変わった」ことにかこつけて、実力不足を正当化したいだけなのです。

実力があれば結果が出せるし、実力がなければ結果が出せない、というただそれだけです。

それに関して、最近、このようなことがありました。

今春、仙台一高の前期選抜に合格した生徒さんは、独自問題の小論文試験で「今年は傾向が変わったので、できは今一つだった」と言っていました。

わたしは「傾向が変わった」という点に関しては、賛成できなかったのですが、本人にとっては解きづらかったのでしょう。

しかし結果は吉と出ました。

合格するだけの実力があるのであれば、急に傾向が変わったとしても、やっぱり合格します。

では突発的な傾向の変更に対処するにはどうすればよいかといえば、これは

「過去問をしっかり解く」

「模擬試験あるいは定期試験で間違ったところを詰めていく」

ということをやっていくことです。

そこに突破のヒントがありますし、また受験生はそれ以上の対策はできません。

入試は満点を取る必要はなく、合格点をとればよいのです。そこを忘れてはなりません。

(次回に続きます)




入学試験 〜「新傾向」問題にビビるな!!〜 その3 2017/03/07

(前回の続きです)

「傾向が変わる」といえば、センター試験の英語の問題は、わたしが受験したころ(わたしの場合は、その前身の「共通一次」でしたが)の問題の傾向とは違っています。

インターネットというのは便利なもので、探すとかなり古い年の問題も探すことができます。

時代がさかのぼるほど、わたしが受験したものに近いです。

当然といえば当然ですが.....

それをつぶさに見ていくと、ある年とともにガラッと変わっていくのではなく、少しずつ変わって行っているのが分かります。

もちろん同じようなことも問われています。

試験を実施する側が、ではなぜ傾向を変えたがるか、というと、まず考えておいてほしいのは、「試験を行う側に立って考える」ということです。

受験生にとって、入学試験は一生を左右するものですが、実施する側にとっては、「毎年のこと」です。

そして「勉強をしている人と、していない人できっちり差がつく」ようなものでなくてはなりません。

前回と同じ問題を出すわけにはいきませんが、かといって、まるっきり試験の傾向を変えてしまうと、受験生の間で差がつかなくなってしまうというリスクがあります。

よって、傾向が新しくなるとすれば、「全面改訂」ではなく、マイナーチェンジを積み重ねていくはずです。

明日は公立高校の後期選抜です。

受験生の皆さんは、どうぞ平常心で臨んでください。

公立高校の入試に向かっている中3生へ「贈る言葉」 2017/03/08

いよいよ3月8日が来ました。

公立高校の後期選抜入試がもうすぐ行われます。

わたしの生徒さんを含む多くの受験生は、会場に向かっている最中でしょう。

緊張しているはずです。

不安なはずです。

しかしこれはわたしを含めて、多くの諸先輩が通ってきた道です。

不安があることを恐れないでください。

人間だもの、不安があって当然です。

わたしの世代の人間だと、どうしてもこの時期に思い起こすのが、「3年B組金八先生」で、金八先生に扮した武田鉄矢さんが語る「彼も人なり 我も人なり」です。

これは元々、漢文が出典で、原文は「彼は人なり、我らも人なり、我何ぞ彼を畏れんや」となっています。

ですので、本来の意味からはちょっと外れた使い方をしていますが、まあ、この際、細かいことはいいでしょう(笑)

月並みな言い方になりますが、1点でも2点でも多くもぎ取ってください。

合格ラインの差は1点です。

1点違いで明暗が分かれます。

試験が始まったら、できる限り丁寧に名前を書いてください。

あなたの名前は、あなたの周りの人たちがあなたへした最初のプレゼントです。

そこには多くの人の思いが詰まっています。

そして出だしは少しゆっくり目に問題文を読んでいってください。

どうか、どうか、最善を尽くしてきてください!

公立高校入試 〜記述式問題の採点基準はどうなっているのか 神奈川県の試みから〜 その1 2017/03/09

受験生の皆さん、昨日は公立高校の入試、大変お疲れさまでした。

皆さん、大変よく頑張りました。

その健闘をたたえます。

この経験を今後につなげてください。

さて、今年は神奈川県の公立高校入試で、画期的なことがありました。

これまで受験生には入試の点数のみが開示されていました。

これが採点した解答用紙の写しが全受験生に返却されるように改められたのです。

なぜこのようになったのかというと、前回・前々回の入試で大量の採点ミスが発覚し、その防止のためと説明されています。

宮城県でも是非このようにしてほしいものだと思います。

こちらがその記事です。

ここでわたしの目を引いた記述はこの箇所です。

〜ミス防止対策で1人の受験生の答案を2系統で別々に採点して突き合わせる方式を採用したため、これまでより大幅に採点の手間が増えた

ということは、今までは「1系統」だったということになります。

もちろん今までも採点ミスをしないような措置は取られていたはずです。

これが強化されたということです。

ここで受験関係者が最も関心を持つのが、記述式問題の採点方法です。

今までは記述式の点数のつけ方がどのようになっているのか、完全にブラックボックス状態でした。

今回はその状況が白日の下にさらされることになりました。

それがどういう結果だったのかは、次回以降に記します。

(次回に続きます)

公立高校入試 〜記述式問題の採点基準はどうなっているのか 神奈川県の試みから〜 その2 2017/03/10

(前回の続きです)

神奈川の受験関係者によると、記述式の採点基準の分析結果は以下のようなものでした。

1.高校によって採点基準がマチマチ

2.「難関校=基準厳しい、難易度の低い高校=基準が緩い」というわけではない。

3.高校によっては、細部までしっかり記述をしないと点がもらえておらず、予想以上に「基準」がきつい

わたしが考えるに、宮城県でも同じことが起きているものと想像します。

高校によって採点基準がマチマチなのは、ある意味しかたがありません。

全く同じ答えを書いて、A高校では2点だが、B高校では5点ということはあり得ます。

しかし、以下はわたしの想像ですが、少なくとも高校内部においては、採点にかかわる先生方の間で、「採点基準の統一見解」が得られていると思われます。

ただ最後は人の手が加わりますので、100%というわけには行きません。

どうしてもブレは出るでしょう。

また「難関校=基準厳しい、難易度の低い高校=基準が緩い」というわけではない、という点においては、流動的であると考えます。

主任の先生の異動などがあったりして、「去年まで、A高校はわりと基準が緩めだったが、今年になって急に厳しくなった」ということがあり得るからです。

神奈川県の試みは今年始まったばかりなので、まだ分からないことも多いです。

回を積み重ねていくと、いろいろなことが分かっていくでしょう。

(次回に続きます)

公立高校入試 〜記述式問題の採点基準はどうなっているのか 神奈川県の試みから〜 その3 2017/03/11

(前回の続きです)

以上を踏まえて、ご父兄や生徒さんはどう対処していけばよいか、については、ズバリこの一点です。

「模擬試験で減点された理由をしっかりみ締め、記すべきキーワードをしっかり書くようにする」

これに尽きます。

生徒さんからは、みやぎ模試や学校の実力試験などの記述式のところで、「なぜここが減点されているのか」という苦情がしばしばわたしの下に寄せられます。

中にはその基準を非常に細かく、(ホントに細かく!)尋ねてくる生徒さんもいました。

わたしの目から見て、「ちょっと厳しいかな」と思うこともあれば、「これは減点されてもしょうがない」と思うこともあります。

「これは減点されてもしょうがない」というのが圧倒的です。

わたしが採点しても、そのほとんどは模試の点数近くになるでしょう。

不満をわたしにぶつけてくる生徒さんは、わたしは「より点数を取りたい心情の表れ」としてプラス評価しています。

ここでさらにプラスになるのは、

「いろいろ採点基準に問題はあるかもしれないが、『自分にこの部分が不足していた』と謙虚になって、二度と同じ間違いをしないようにする」

と考えることです。

「自分の点数を低くつけるのはおかしい!!!」

で終わってしまっては進歩がありません。

厳しい採点基準も「天からの愛の鞭」と受け止めてください。

最後に合格という果実を手に入れれば、そんな不愉快な思いはすぐに吹っ飛ぶはずだからです。

あまり勉強が得意でないという中2生の選択 〜普通高校? 工業高校? 商業高校?〜 その1 2017/03/12

先日、担当中のあるご家庭と、生徒さんの進路のことで、ご父兄ならびに生徒さんを含めて打ち合わせを行いました。

公立高校の入試が終わり、中2の生徒さんをお持ちのご父兄ならびに生徒さん本人は「今度は自分たちの番」とお考えの方も多いでしょう。

高校には普通科と実業系の高校があります。

大学進学を前提に考えている生徒さんならば、普通科一択です。

ところが、勉強はあまり得意でなく、かと言って、特にどういう方向に進みたいか、生徒さん本人にも分かっていないという場合、「どうするか」というのに迷ってしまいます。

そこで今回は、そういうご父兄、生徒さんのために、どの方向に進めばいいのか、わたしの考えを記します。

仙台圏でいうと、「宮城広瀬・塩釜・松島・黒川普通科コース」か「宮城工業・仙台工業コース」か「仙台商業コース」か、どの道がよいかということです。

まずわたしの考えとしては、興味・関心のあるほうへ行くのが一番よいというものです。

ご父兄としては、

「そんなこと言ったって、卒業後にいいところに就職できないんでは.....」

という心配があるでしょう。

しかしわたしが見聞きし、体験している限りにおいては、「いい会社」だとか「給料が高くて休みが取れる」ということだけで進路を選ぶと、失敗することが多いです。

逆に興味関心がある分野ならば、いろいろあっても、後で振り返って「やっぱりよかった」と思えるのではないでしょうか。

仕事は給与や休暇といった要素が最も重要で、「待遇ファースト」ではありますが、「待遇オンリー」ではありません。

(次回に続きます)

あまり勉強が得意でないという中2生の選択 〜普通高校? 工業高校? 商業高校?〜 その2 2017/03/13

(前回の続きです)

では、特に興味関心のある分野があるわけでないという生徒さんはどうすればよいのでしょうか。

こういう人が実は一番多いと思います。

わたしの考えとしては、「人>物なら商業」「物>人なら工業」というものです。

ここでいう「人」とは、主として人を相手にする仕事、つまり販売会社の営業職のような仕事です。

「物」とは、主として物を相手にする仕事、つまり電気工事などの技術職のような仕事です。

ここで商業高校を選択する要素として「事務職」を掲げなかったのには、理由があります。

事務職は近年の技術の進歩で「最も安く使われ、需要が少なくなった仕事」になってしまっているからです。

商業高校は伝統的に会社の経理の仕事を念頭に作られています。

今もその流れは基本的に変わっていません。

それゆえ商業高校から選びうる道は、営業職や接客業のように、主として「人」を相手にする仕事です。

「今までの経過は問わず、一番売った人間が偉い」という世界です。

これは需要があります。

ただ営業職の欠点としては、「特別な資格を必要とせずにできてしまう」ことです。

これはつまり、きちんと成果を出さなければ、アナタでなくてもアナタの代わりはいくらでもいる、と企業側が判断してしまいがちになるということです。

この点、技術職は営業職に比べてハードルが高いです。

「特に勉強がやりたいわけではない、かといって営業のような仕事はちょっと.....」という生徒さんは工業高校を選ぶとよいです。

(次回に続きます)

あまり勉強が得意でないという中2生の選択 〜普通高校? 工業高校? 商業高校?〜 その3 2017/03/14

(前回の続きです)

どういう職業を選ぶかということは、特に男子生徒は今のうちから気を配っておかなくてはなりません。

いくら男女平等だと言ってはみても、「男はまず仕事」という風潮は厳然としてあります。

ちょっと古いですが、内閣府が2010年に行った年収と婚姻との関係を示した調査によると、こういう残酷な数字が上がってきます。

年収が高いほど婚姻率が高くて、「交際経験なし」が低くなっています。

年収が低いほど婚姻率が低くて、「交際経験なし」が高くなっています。

稼がない男、稼げない男に女性は寄ってきません。

男子生徒諸君は「え〜、何だかんだ言って女はカネをまず考えるのかよ〜」と思うかもしれません。

しかし自分が女性だったら、「稼がない男、稼げない男」と交際したいか考えてみるといいです。

中学生くらいであれば、「顔がキレイかキレイでないか」が交際のポイントになっているでしょう。

ところが年齢が進むにつれ、女性は必ずしも「顔がキレイかキレイでないか」だけで判断するわけではないことが分かります。

わたしが学校の選択に当たって一番まずいと考えるのが「中途半端」になってしまうことです。

〜「今は特に何をしたいわけではない」ということで、難易度の高くない高校の普通科に行く。

〜そして何となく推薦で難易度の高くない大学に行く。

〜さあ大学卒業という段になって、「大学は出たけれど」という人たちは非常に多くなっています。

以前、ここで書いたように、25年前に比べて24歳までの非正規雇用者が94万人も増えているのです。

もちろん学校は何もしてくれません。

自分の適性と能力を十分に考慮し、どういう学校に行くかを選んでください。

平成29(2017)年 宮城県高校別の大学進学実績 〜二華vs一高vs二高 三つ巴時代に〜 その1 2017/03/15

すでにツイッターのほうでは書いていますが、大学の進学実績がマスコミ発表されました。

以下の数字は「週刊朝日」3月24日より引用しています。

表示された数字は合格者数です。

<東大>

二華、二高   5 

青陵、一高  2 

三高、石巻、古川、城南   1 

<京大>

一高  5 

二高  4 

二華   3 

宮一   1 

<東北大医学部医学科>

二高 13

二華 3

石巻、秀光 1

<東北大>

二高   91 

一高  83 

三高  43 

二華   24 

ウルスラ   15 

宮一   13 

青陵   12 

泉館山  7 

向山、古川、育英 5

仙台南、泉、石巻   4 

宮城野、秀光、古川学園   3 

三桜、尚絅   2 

多賀城、佐沼、東北、明成   1 

<東北医科薬科大 医学部>

二高 9

一高、二華 2

石巻、秀光、東北学院榴ヶ岡、古川学園 1

(次回に続きます)

平成29(2017)年 宮城県高校別の大学進学実績 〜二華vs一高vs二高 三つ巴時代に〜 その2 2017/03/16

(前回の続きです)

以上の数字のまとめとしては次の通りです。

1.トップ5=一高、二高、三高、二華、青陵がほぼ定着

2.昨年と比較して、一高の躍進が目立つ

3.そのため、二華vs一高vs二高という三つ巴の様相を呈してくるようになっている

ツイッターのほうにはすでに書きましたが、「二華は浪人分を加えて、今年は昨年の2倍実績を出す!」という一部の予想(願望?)どおりの結果にはなりませんでした。

わたしは昨年から、「二華の中入生に過剰な期待は禁物である」と繰り返し述べてきました。

二華に関しては、ここしばらく大体この線で落ち着いていくでしょう。

ただいずれの高校でも、東大・京大の合格者数は、年ごとに波は出てきます。

東大+京大+東北大医学部医学科の合格者数は次の通りです。

(一高)7 (二高)22 (二華)11

東大+京大+東北大だと以下のようになります。

(一高)90 (二高)100 (二華)32

また、今回注目したのは、城南高校の東大合格者1名と明成高校の東北大合格者1名です。

城南高校については、このところ、学校が熱心に取り組んでおり、いつかは出るだろうとは考えていました。

それゆえ、「ついに出たか」という感じです。

ただ、明成高校の東北大合格者1名は、驚天動地でした。

明成高校のホームページによると、合格者は、普通科デザインアートコースに属する現役生です。

学校の授業も東北大受験に即した体制がとられているわけでは決してなかったでしょう。

そうした困難をものともせず、3年間頑張りぬいて東北大の合格を勝ち取ったその強靭な意志を、心からたたえます。

ですから、特にナンバースクールに所属している人たちは、こういうすばらしい人がいるのだということを理解して、今後の学習に励んでください。

あなた方は、今回紹介した明成高校の現役生に比べて、数倍恵まれた環境にいるのですから.....

平成29年度合格実績 2017/03/17

昨日、公立高校の後期選抜の結果が発表され、今年度の合格実績は以下のようになりました。


<中学校>

宮教大附属中 1名

<高校>

仙台一高 2名

宮城一高 理数 1名

宮城野高 普通 1名

黒川高 機械 1名

東北学院高 特進 1名

聖ウルスラ高 typeⅡ 1名

仙台育英高 特進 2名

東北高 創進 1名

仙台城南高 特進 1名 科学技術 1名

明成高 普通 1名

 

<大学>

東北学院大 法 1名

 

<専門学校>

太田看護専門学校 1名

 

今年は、高校入試で全員が公立高校に合格しました。

合格した皆さん、おめでとうございます。

第一志望に届かなかった生徒さんも、よく頑張りました。

以下は、毎年書いていることです。

今年も書きます。

受験生の皆さん!

今回の合格は、自分が頑張った結果ですが、自分「だけ」の力だけでなしえたわけではありません。

お父さん、お母さんをはじめとする多くの家族のサポートがあったからこそできたことです。

もちろん、親御さんとはいろいろなことがあったでしょうし、快いことだけがあったわけではないでしょう。

しかし、あなたがたをここまで育ててくださったという事実は、いささかなりとも揺るぎません。

だから、受験生の皆さんには、お父さん、お母さんに感謝の言葉を伝えてほしいのです。

そして今回の経験を今後に生かしてください。

今年度の合格実績を振り返って 2017/03/18

昨日、こちらで発表したとおり、今年度の合格実績が確定しました。

高校受験においては、全員が公立高校へ合格することができました。

大学受験においては、明暗が分かれました。

今年の高校受験生に関して申し上げると、いわゆる「特攻チャレンジ」「記念受験」というような、明らかに実力の届かないところを受けた生徒さんがいなかった、ということが例年と違ったところです。

もちろん、だからこその全員合格なのですが.....

基本的にわたしの指導に臨む考え方は、「生徒さんとご父兄のお手伝いをする」というものです。

ですので、受験する学校を「容認する」といった考え方を取りません。

生徒さんやご家庭には「受験する高校をお知らせくださること」があれば十分です。

もっとも受験に当たっては、わたしに何らかの助言を求めるご家庭がほとんどですが.....

求められれば、かなり突っ込んだ話をします。

それはときとして、ご家庭には「耳の痛い話」になり得ます。

その際、わたしが合格確率について、内心はどのように考えていても、ご家庭が「こうします」とおっしゃれば、わたしはそれに従って全力を尽くすだけです。

また今回、第一志望に合格できた生徒さんを見ていると、「やるべきことはしっかりやっていた」ということが言えます。

高校受験については、「ホントにボーダーライン」という生徒さんが確かにいました。

しかしそういう生徒さんは、指導をしていて、熱心に取り組んでいる様子がよく伝わってきました。

そういう姿勢があるからこそ、結果的に合格を勝ち取れたといえます。

無から有は生じません。

さて、これからわたしも新学期へ向けて、心機一転です!

定期試験で5教科200点取れない中学生の部活と勉強 その1 2017/03/19

部活と勉強のバランスをどうとっていくかというのは、古くて新しい問題です。

「勉強のためには部活を制限すべきだ」

「勉強ができるくらいの人は、部活でも活躍している」

など、いろいろな意見があります。

まず結論を申し上げますと、勉強のできる人は、部活もしっかりこなせている人が多いです。

それは「目標に向かってひたむきに努力する」というのが、勉強なのか、部活なのかという違いがあるだけで、根っこに同じものが流れているからです。

とは言うものの、それは誰にでも当てはまるかというと、そうではありません。

「何でもこなせる有能な人」というのと、「飲み込みが遅い人」という能力の差は厳然としてあるからです。

そこで今回は、「定期試験で5教科200点取れない中学生」の勉強と部活の兼ね合いはどうすればよいかということを述べることにいたします。

ここで「部活」というのは、野球やサッカーなどの校外でのクラブチームへの参加も含めて考えることにします。

まず、この点数くらいの中学生の部活について、最も大切なのは「部活優先か、勉強優先か」ということを、親子間ではっきり決めてほしいということです。

「うちの子供は、勉強のできのほうはイマイチだから、高校は部活推薦で.....」

とお考えのご父兄は当然いらっしゃるでしょう。

であるならば、勉強のほうはお留守になったとしても致し方ありません。

たぶんそれは生徒さん本人にとって、少なくとも今のところは「幸せな選択」でありましょう。

ただもちろん、相応のリスクがあることも覚悟しておかなくてはなりません。

(次回に続きます)

定期試験で5教科200点取れない中学生の部活と勉強 その2 2017/03/20

(前回の続きです)

あくまで勉強を優先ということであれば、地道な学習が必要です。

そして勉強優先ということになれば、部活優先の場合よりは、将来の選択肢が増えます。

どちらを選ぶかは、そのご父兄と生徒さんの人生観次第です。

いちばんまずいのが、どっちつかずになることです。

そもそも「勉強も部活もどちらも!」というほど、我が子が器用にこなすタイプでないことは、ご父兄ご自身が一番お分かりのはずです。

ズルズルと「部活!部活!」で過ごした結果、勉強をしてきたわけでもなく、また高校の推薦をもらえるほどの力があるわけでもなく、中3の終わりころになって「さあどうしましょう」となってしまうパターンは避けなくてはなりません。

どっちつかずになるのは、中学生の段階ならば、100%親の責任です。

またわたしの目から見て、「こういう部活はやめたほうがよい」というのがあります。

それはハードスケジュール過ぎて、勉強をする暇がほとんどとれないという部活です。

甚だしい場合には、試験の直前に「大会出場」と称して、多くの練習時間を取られたり、また当該大会出場のために、朝早くから駆り出されたりします。

「部活優先」というのならば、それでもよいでしょう。

しかし、「勉強優先」ということであれば、そうした部活は控えておくほうがいいです。

いくら「部活と勉強の両立は本人の自己責任」であるとしても、限度というものがあります。

最近「ブラック部活」という言葉を耳にするようになりました。

こういう部活が存在することは事実で、そういうところは、避けるべきです。

部活がきつくなって、勉強まで手が回らなくなると、生徒さんのほとんどは部活のほうを優先します。

そういう「現実」をよく見据えてほしいのです。

(次回に続きます)

定期試験で5教科200点取れない中学生の部活と勉強 その3 2017/03/21

(前回の続きです)

わたしのところには、これまで家庭教師派遣会社に所属していた時代を含めて、「部活優先」という生徒さんが何人か訪れました。

あくまで「部活優先」という姿勢をご父兄・生徒さんが崩さないのであれば、成績に関して言うと、現状維持が精一杯です。

帰りが遅く、休日も大会・練習.....と続くようであれば、ただでさえ気の向かない勉強がますます遠くなってしまうのは間違いありません。

何といっても、勉強は時間をかけなくてはなりません。

1週間に2時間程度、家庭教師と一緒に勉強しても、そのほかの時間に自分で勉強するのでなければ、成績は改善しません。

ちょっと勉強すれば、成績が目に見えて上がっていくほど、勉強は甘いものではありません。

それは当人が参加している部活を見ればよく分かることです。

毎日一生懸命に取り組んで、それでもなかなか思ったような成果が出ないということはよくある話です。

だとすれば、勉強も例外ではありません。

「何とか高校へ行って困らないようにしてほしい」

「まずは下がっていかないようにしてほしい」

というお考えであれば、対処は可能です。

その一方で、部活に一生懸命であっても、「あくまで勉強優先」という姿勢をご父兄・生徒さんの間で共有するならば、成績が改善する要素はあります。

事実、わたしはそうしたご家庭を担当し、成果が出ています。

ご父兄がどういうお考えで臨むのかが大きなカギとなります。

勉強の苦手な生徒さんへ 〜「何をやろうか」ではなく、「何ができないか」を考える〜 2017/03/22

ツイッター上ではすでにお知らせしておりましたが、20日の月曜日からメインパソコンが壊れて通常の仕事が滞ってしまいました。

ようやく今日、復旧し、こうしてコラムが書けています。

そのようなわけで、一昨日来、パソコン修理店との往復やら、何やらに忙殺されました。

わたしはメインパソコンがなくなってしまうと、仕事になりません。

それでもこの状態で、できることはないかとやれるだけのことはやってみました。

まず考えたのは、「何ができるか」ではなく、「何ができないのか」ということです。

そうして「できないこと」をカットすると、「できること」が浮かび上がり、少し頭の整理ができます。

そして、ふと思ったのが、「これって、勉強も同じことなのでは?」ということです。

家庭教師という仕事をしていると、ご父兄や生徒さんからちょくちょく言われるのが、「どうやって勉強をしたらいいか分からない」というものです。

特に学習が苦手な生徒さんほどそのように言います。

そういうときには、発想を転換して「何が自分にとってできないのか、無理なのか」ということを考えるとよいのではないでしょうか?

例えば、数学であれば、関数やら文章問題の応用やらは「今のところ無理」だから、ここをカットして考えることにします。

すると必然的に、「じゃあ、簡単な計算練習くらいだったら.....」というのが浮かび上がってきます。

その部分に絞って繰り返し学習を続けていけば、少なくとも今よりはいい点数が取れるはずです。
ここで必要なのは「その部分に絞って」「繰り返し」ということです。

無理な部分をカットしただけでは成績向上はありませんので、念のために申しておきます。

今日は、パソコンの「緊急入院」から感じたことをつらつらと書いてみました。

明成高校からの東北大合格者のお母様からお話を伺いました 〜事実についてすべてお話しします〜 その1 2017/03/23

今期、明成高校から1名の東北大合格者が出たことは、弊コラム、およびツイッターにてすでに取り上げてきました。

その際、わたしの記した内容に誤りのあることが判明いたしました。

その「誤り」というのは、「伝聞によれば、当該合格者が高校受験時に二高のみを受験したが、果たせず、二次募集で明成高校を受験した」という箇所です。

この点については、当該合格者のお母様から直接お話を伺い、事実と異なる旨が確認されました。

そこで当該ツイートを削除し、事実と異なる旨の話をもとに発言をしたことに対するお詫びを述べました。

また3月16日のコラムにおいては、事実と異なる点などを削除し、内容を改めました。

こちらが改めたコラムです。

今回、事実と異なる伝聞を元にコラムの執筆およびツイッター上での発言を行ったことは、全的にわたしの責任です。

関係した方々に多大なるご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

今後はこのようなことのないよう再発に努めます。

また今回の件で、当該合格者のお母様とお会いし、直接お話を伺うことができました。

お話しいただいた内容は、この場で用いても差し支えないとのことでしたので、事実関係について、すべてお話申し上げます。

まず、当該合格者は、「二次募集で明成高校を受験した」という事実はございませんでした。

正確には「明成高校専願」です。

つまり、明成以外の高校は受験していなかったのです。

そもそもこの方は、中学時代、みやぎ模試偏差値は70を超えており、県内の高校であれば、どこでも合格できる実力をお持ちでした。

明成高校を選んだきっかけは、オープンキャンパスに行って、デザインアートに共鳴し、「これが自分のやりたいこと」と感じるところがあったからでした。

ですから、この方は自らの意志で明成高校を選んだのであり、明成高校にもそしてその制服にも誇りを感じているそうです。

そしてデザインを極めたいというところから、哲学と相通じるところを見出し、哲学を学べる東北大学文学部への進学を志すようになりました。

わたしは、お母様から詳しく説明を受けましたが、「デザイン」と「哲学」がどう結びつくのかよく理解できなかったので、記述が不正確かもしれません。

また明成高校のデザインアート科は、大学進学を想定したカリキュラムになっていません。

そのため、明成高校の先生方から放課後にアドバイスを受けて一日も休まず学習に励みました。

受験直前になって、学校から「さすがにこの時期は、予備校の冬季講習を受けてください」という以外は、予備校に通ったり、家庭教師についたりということは、全くありませんでした。

そして合格者本人もそしてお母様も、合格を後押ししてくださった明成高校、そして明成高校の先生方には、感謝をしているということでした。

お母様のお話を伺って、心から感動しているわたしがいました。

(次回に続きます)

明成高校からの東北大合格者のお母様からお話を伺いました 〜事実についてすべてお話しします〜 その2 2017/03/24

(前回の続きです)

当該合格者のような生徒さんは、ともすれば、級友との関係がギクシャクしがちです。

しかし級友との関係は良好で、高校生活はとても楽しかったそうです。

またデザインアートの「最大のイベント」である、服飾の大会で着飾っている合格者の姿もお母様より見せていただきました。

周りとよくなじんでいる様子がうかがえます。

職業柄、わたしは学校の先生の足りない点をご父兄からお伺いすることが多いです。

このように感謝の言葉を聞くということはめったにありません。

やはり合格した方は立派なご両親のもとに育っているのだなあということを感じました。

上述したような事実があれば、この方の合格はますます光ります。

明成高校からは、今年、山形大学への現役合格者が出ました。

学校の先生、生徒さんが一丸となって取り組んだ結果でありましょう。

詳細については、氏名とともに学校のホームページに掲載されています。

以下はわたしから合格した方へのメッセージです。

合格を勝ち取った風間さん!

このたびは事実と異なるツイートをもとにいろいろなことを書いてしまい、大変申し訳ございませんでした。

改めて東北大学合格、おめでとうございます。

お母様から先日お話を伺い、あなたの強い意志に心からの賛辞を送ります。

もともとあなたはすばらしい能力をお持ちの方です。

高校生活で体験したことは、今後のあなたの大きな宝になるはずです。

また、このたびの合格はあなたがその力を発揮した点が最大の要因ですが、あなたの力だけで成しえたものではありません。

ご両親ならびに周りの方の温かい助力があったればこそです。

今後つらいことがあったら、そのことを思い出してください。

そしてどうぞ楽しく有意義な大学生活を送ってください。

あなたの今後がいつまでもすばらしいものでありますように!

あなたにそんなことをいう権利があるんですか? 〜中学生の高校進学先についての考え方〜 その1 2017/03/25

春休みが始まって、4月から中3生になる現在の中2生は、いろいろなところから「4月からは受験生だね」というようなことを言われているはずです。

以前からコツコツとやってきた人は「いよいよ来るべきものが来たか」という感じでしょう。

しかし中にはそういう自覚のない、あるいは極めて希薄な人も多くいます。

生徒さんと志望高校のことで話すと、分けても、泉や富谷近辺あたりの生徒さんでは、「この高校には行きたくない」として、ある公立高の名前(以下、A高と記します)を出す生徒さんが相当数多くいます。

A高も随分と嫌われたものですが、好みはそれぞれですから、それはそれでいいとしましょう。

問題なのは、A高をイヤだと言っている本人の成績を見ると、公立高校ではそのA高しか大丈夫ですといえるようなところがなく、そこ以外を目指す努力をしている様子がまるで見えない場合があることです。

以前もそのようなことがありました。

中3の女子生徒でしたが、こんなやり取りがありました。

菊池: あの〜、今の成績だと、あなたが第一志望とする公立高校に入るためには、模擬試験や実力試験で50点近く上げなくちゃならないですよ。

公立高校なら、A高でしょうかねえ。

A高以外だと、通うのに5時起きでしょうね。

後は私立でしょう。

生徒さん: A高ですか? A高はちょっと.....

菊池: A高、だめですか?

生徒さん: だって、A高、イヤじゃないですか!

菊池: A高、イヤな理由ってありますか?

生徒さん: 理由? とにかくイヤなんですよ.....

もうこうなると、理屈ではないんですね(笑)

この後、彼女はポロポロと涙をこぼしたのです。

そこまでされるA高って.....

(次回に続きます)

あなたにそんなことをいう権利があるんですか? 〜中学生の高校進学先についての考え方〜 その2 2017/03/26

(前回の続きです)

この生徒さんは、中1の12月から指導をしていました。

成績はみやぎ模試偏差値で30台後半です。

勉強をしていなかったわけではないのですが、現状から何とか抜けようという意気込みが今一つ希薄でした。

総体が終わって部活を引退してからも、「やる気がいま一つ起きない」「目標が見えない」とのこと。

A高がイヤなら、それでもいいんです。

涙をこぼすほどイヤなんですから.....

しかし自分の実力では、現実問題として、公立高校なら、そこくらいしか選択肢はないということはよく分かっているわけです。

そこにどうしても入りたくないのだったら、まずやるだけのことを自分でやって、それからえり好みをしてほしいものだとつくづく思います。

彼女の話を聞いていて、「あなたにA高のことをそんなに毛嫌いする権利があるんですか?」と内心では思っていました。

傷口に塩を塗るようなことも気の毒なので黙っていましたが.....

ちなみに彼女は、中3の9月で指導終了となりました。

その後はどうなったのか分かりませんが、私立専願も検討したいと言っていたので、A高には行かなくて済んだのかもしれません。

わたしはこれまでA高志望の生徒さんを何名も担当し、合格者もいます。

皆まじめな生徒さんでした。

きちんと課題をこなし、前向きな生徒さんばかりでした。

自分はA高レベルでありながら、碌にやることもやらずに、A高を悪く言う人は、A高に失礼です。

「やることを やってから後 えり好み」

そういうことです。

みやぎ模試偏差値50〜55の中学生の勉強法 〜20点上乗せのために〜 その1 2017/03/27

各種サイトを検索すると、「勉強法」というのは多数出てきます。

生徒さんの話を聴くと、「どうやって勉強するか」ということについて迷ったとき、ネット検索を行うという人は、意外なほど少ないです。

芸能人の誕生日だとか、ケーキはどこがおいしいだとか、そういうことはネットを盛んに活用している一方で、勉強のこととなると、しないのです。

わたしに言わせると、そういうときこそのネット活用なのですが.....

またネットにある勉強法にしても、もともと「できる」人が書いたものなので、万人に当てはまるわけではありません。

そこで、今回は、「平均よりちょい上」くらいの中学生に焦点を当てて、もう20点上乗せする方法を3点書くことにします。

まず、定期試験・模擬試験・実力試験は、試験終了後に最低3回は解き直しをしてほしいのです。

ナンバースクールを目指すような人であれば、「間違ったところだけ」でも構わないでしょう。

しかしこの点数の層にある生徒さんですと、試験のときにできた問題であっても、時間が経過すると、確実に解けているとは言えません。

解き直しをしてみると分かりますが、そのたびごとに、取りこぼしはあることです。

成績が平均よりちょっと上という生徒さんであれば、模擬試験の解説を見て、「どこが間違ったのか」ということはよく分かるはずです。

その部分を教科書など原点に戻って確認しながらやることが肝要です。

「問題を解く」こと以上に、「なぜ間違ったのか」をよく検証し、その間違いを頭にしっかり叩き込んでください。

(次回に続きます)

みやぎ模試偏差値50〜55の中学生の勉強法 〜20点上乗せのために〜 その2 2017/03/28

(前回の続きです)

第2点として、「間違った問題」については「よく検証し、その間違いを頭にしっかり叩き込む」一方で、「明らかに無理」なものは「損切り」を行うことです。

そして「何とか手が届きそうなもの」に時間を集中することです。

前回のコラムでは、間違った問題の原因究明を行うように述べました。

しかし例えば、数学の小難しい応用問題などは、「これは今の自分には無理」と思うことがあるはずです。

そう判断したら、スパッと気持ちを切り替えて、「解ける問題」「解けそうな問題」に行きましょう。

このクラスの生徒さんですと、「明らかに無理な問題」に出くわしたとき、解答を見ながら、せっせとノートに写している人が見受けられます。

特に女子に多いです。

そして「解答を写す」という行為が、「なるほどこうなるのか」と考えながらであればまだいいのです。

相当多くの人が、何も考えず「写経」のようになってしまっています。

「何とか手が届く問題」のであれば、それでもいいのですが、そうでなければ時間のムダです。

まずはじっくり考えて、無理と判断したら、別の問題にさっさと移りましょう。

入試は満点を目指す必要はありません。

目指すのは「合格点」であり、第一のステップは「20点のアップ」です。

ただここで注意すべきは、「まずはじっくり考えて」というところです。

できなかった問題を全く検証なしで済ますことではありませんので、念のために申しておきます。

(次回に続きます)

みやぎ模試偏差値50〜55の中学生の勉強法 〜20点上乗せのために〜 その3 2017/03/29

(前回の続きです)

第3点としては、勉強にかかわる「作業」の時間をできる限り減らすことです。

ここでいう「作業」とは、「勉強をしているようで、実は勉強をしていない」という時間のことです。

具体的に申すと、「まとめノートづくり」「単語帳づくり」のようなものです。

教科書の要点をまとめたものは、副教材として与えられるワークのところなどにも必要にして十分な量が書いてあります。

学校の授業の板書事項も「まとめノート」です。

要点集のようなものも市販されています。

どうしても「まとめノート」が必要ならば、せっかくあるものに書き込むなどして活用すべきです。

そして「まとめノート」をせっせと作る人に限って、教科書の本文それ自体をしっかり読んでいません。

英単語の意味を書いたものについては、書いただけで「ハイ一丁あがり」と完成に満足しないようにしなくてはなりません。

必要なのは、それを使って繰り返し演習することです。

わたしの考えでは、本格的に単語の意味を記したものが必要になってくるのは、高校以降です。

「作業」の時間をできるだけ減らして問題演習に励みましょう。

以上、まずは3つのことを熱心に取り組んでみてください。

そして必要なのは、「1回ちょっとやってみる」というのではなく、「継続した取り組み」です。

そうすれば、3か月後くらいには、必ず成果は出てきます。

三桜、泉、宮城野高校から国公立大学に進学するのに必要な成績は? その1 2017/03/30

仙台三桜、泉、宮城野といった中堅どころは、難易度も似通ってより、また校風にもそれぞれ特徴があります。

わたしの印象からいうと、「三桜=女の園」「泉=スタンダード」「宮城野=自由奔放」です(笑)

今回のコラムでは、これらの高校から国公立大学に進学するにはどのくらいの成績が必要なのか、ということを述べます。

まず、昨年、平成28年の進学実績においては以下のようになっています。

<国公立大学進学者数>

三桜  51 うち宮城大+山形大=26 定員に占める割合 18.2%

泉   87 うち宮城大+山形大=42 定員に占める割合 31.1%

宮城野 84 うち宮城大+山形大=27 定員に占める割合 30.0%

大学の難易度は必ずしも「国立より私立が高い」というわけではありません。

が、国公立に入学するためには、おおよそ三桜=上位20%、泉・宮城野=上位30%の成績を入学後に求められているということが分かります。

また国公立大学への進学者のうち、宮城大と山形大学が三桜、泉で約半数を占めています。

宮城野高校は美術科があるので、進学先に多少ばらつきがあります。

仙台から山形間は高速バスがあるので、下宿することを考えると、かなり経済的です。

そうした点と難易度から選ばれる傾向にあるのでしょう。

ちなみに、この国公立大学進学者数は仙台一高、仙台二高において以下の通りです。

一高 211 うち宮城大+山形大=19 定員に占める割合 65.9%

二高 237 うち宮城大+山形大=20 定員に占める割合 74.1%

これらの高校では、三桜、泉、宮城野とはだいぶ違った様相を呈しています。

(次回に続きます)

三桜、泉、宮城野高校から国公立大学に進学するのに必要な成績は? その2 2017/03/31

(前回の続きです)

国公立大学への進学を握るカギは、一言でいうと、数学の学習です。

理系はもちろんですが、文系でもそうです。

国公立は、私立に比べると科目数が多いですから、「満遍なくやる」というのが必要になってきます。

高校での学習はかなり難しくなってしまうだけに、この「満遍なく」は相当ハードです。

英語・数学は重要科目ではありますが、それのみに気を取られないことが必要です。

今回、このコラムの執筆にあたって、実績を調べた感想としては、地元志向が強いということです。

もちろん例えば東京に行けば、いろいろな大学があり、難易度も様々で、百花繚乱といった感があります。

そちらのほうがいいという人は、上京して自分に合った大学に進学するのがいいでしょう。

しかしスポンサーたるご父兄にしてみれば、

「子供に合った大学に進学するのはいいが、そこに進学して子供にどういうメリットがあるのか」

「親の経済的な負担は?」

とお考えになるのは自然なことだと思うのです。

受験関係者は、なまじ知識があるだけに、「東京に行けばいくらでも本人に合った大学は見つけられるのに、なぜそこまでして地元仙台にしがみつく?」と考えがちになります。

大学の選択肢が多いというのは、東京がかなり特殊であると考えることもできます。

わたしとしては、ご父兄・生徒さんのこうした志向を十分に理解したうえで、進路の情報提供を行っていきたいと考えています。

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