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定休日:日曜日
この時期に中3生の生徒さんを見ていると、「この生徒さんは第一志望校に行きそうだ」とか、「この生徒さんはボーダースレスレで、後は本人の気合い次第だな」とか、「残念だけど、合格ラインまでは届かないな」というのが、ほんとうによく分かります。
このうち、「この生徒さんは第一志望校に行きそうだ」と直感する生徒さんは、一人の例外もなく、ミスに対して謙虚です。
だいたいの場合、第一志望校というのは本人の実力相応か、実力レベルより上というのが一般的です。
余裕綽々(しゃくしゃく)で受かるというところは、あまり第一志望にはしません。
もし余力があるくらいでしたら、さらに上のランクを狙うでしょうから.....
「ミスに対して謙虚である」というのは、具体的にどういうことかと申しますと、以下のようになります。
すなわち、自分が学習の過程でやらかしたミス、ケアレスミス、記憶の勘違い、問題の読み誤り等々、何をどのように間違ったかを自分なりに認識し、「次からは同じ間違いをしないようにするには、どうしたらいいか」と考えることです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
自分のミスに向き合うというのは、心地いいものではありません。
しかしこれをやらずして、成績が上がるということはありません。
わたしのよく見るテレビ番組に「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」がありますが、それには学校から返却された試験の答案をいかに親に見つからずに隠すかという話が頻々と出てきます。
まる子ちゃんやカツオ君が優等生になってしまっては、漫画が続かなくなるので、それでもいいのですが、自分の子息が中3になってもあのとおりでは、困ってしまうわけです。
生徒さんの中には、返ってきた試験の答案が行方不明になってしまう生徒さんが一定数います(特に男子に多い)。
そういう生徒さんの場合、テストの間違いをきちんと認識して、次に備えるという技術的な側面もさることながら、「間違いをした自分」「不完全な自分」とどれだけ真剣に向き合ったかという心理的な側面のほうが、成績向上においては、より大きいとわたしは考えています。
Your best teacher is your last mistake(最良の教師は、最後にやらかしたミスである)という英語の句を、生徒さんたちは十分に肝に銘じておいてください。
弊サイトに記してある通り、わたしは「勉強を教えるのではなく、成績を上げる」ことをモットーにしています。
家庭教師はその名の通り、「教える師」であり、教えることが仕事と考えられています。
しかし、自分としては「教えることのみに腐心して、『点を上げる』ということを常に忘れずにいたい」という考えで、この文言を掲げています。
では「点の取れる指導」とはどういうことかと申しますと、問題演習すなわちアウトプットを重視するということです。
「点の取れる指導」という言葉を聞いたとき、うまいやり方、テクニックのようなものをいかに教授するかということを想像しがちですが、それは成績を上げるために必要な一部です。
最重要項目ではありません。
もちろんわたしはプロですから、長年の経験で培った受験テクニックのようなものはたくさん持っています。
大まかな方針のようなものから、小手先のものなど、それは様々です。
しかしそれを教授して、確実に自分のものにできるという生徒さんは、必ずしも多くありません。
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(前回の続きです)
上位層を狙った集団塾ならば、そういう方式でもいいのですが、家庭教師の場合は生徒さんと1対1で向き合っています。
であるならば、問題演習すなわちアウトプットという側面を指導の際にしっかり取り入れるというのは当然すぎるほど当然です。
一般的に勉強が苦手な生徒さんの場合、学校の授業が理解できていない場合が多いです。
これは情報を頭で理解するという作業すなわちインプットの段階でつまずいています。
そういう生徒さんの場合でも、指導の時間に教科書を読ませて、問題演習の時間を取り入れるということはしています。
つまり、指導が「家庭教師=しゃべるだけの人、生徒さん=黙って聞くだけの人」とならないようにしています。
だいたいこういう場合だと、教科書を読んでいないということが多いです。
菊池: 何か分からないところはありませんでしたか?
生徒さん: 鎌倉時代のところがさっぱり分かりません。宿題もできていません。
菊池: では、鎌倉時代のところの教科書、自分で読んでみましたか?
生徒さん: .....
という会話は指導の際によく出てきます。
生徒さんの「.....」のところには、「微妙」とか、「一応」とかそういう単語が出てくることもあります。
要するに、質問する以前の段階です。
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(前回の続きです)
こうした場合は、「じゃあ、該当箇所をまず読んで、そのあと、すぐにこの問題演習をやってください」と、ボールを生徒さんのほうに投げます。
そういうと生徒さんは「え??? これ自分で読んで、すぐに問題演習って、自分でこれやるの?????」という困惑を込めた表情をするのがお約束です。
それはそうかもしれません。
自分は分からないから菊池に質問をしたのであって、菊池から話を聞いて理解するだけだと思っていたら、「あなたがまずやってみなさい」と言われるわけですから.....
そして問題演習をやってから、解説というふうになっていきます。
生徒さんが自分の力でやるわけですから、完全なことはできません。
やっても分からない場合もあります。
そこで初めてわたしが助け舟を出します。
そうすれば、家庭教師の一方的な演説会を聞くよりは、そこに生徒さんの能動的な要素が加わり、成績が上がる第一歩となります。
もちろん、試験前の総ざらいとか、そのときどきの状況に合わせて、やり方は変えてはいます。
「家庭教師の話を聞いただけで『分かった』と思ってほしくない」というのが、わたしの基本的な考えです。
後期公立高校入試まで今日を入れてあと3日となりました。
受験生の皆さんは、一部を除けば、毎日の勉強に余念がないことでしょう。
「今さらジタバタしたって.....」と思うかもしれませんが、この時期の「ジタバタのしかた」を3項目書きます。
これらを実践することにより、ミスを限りなく少なくし、そして通常より1点でも2点でも多くもぎ取りましょう。
「たかが1点」と侮らないでください。
合格かそうでないかは、1点違うだけです。
(1)夜11時までは就寝、朝の目覚めは6〜7時くらいに
多くの生徒さんは試験当日のことを考えて、生活を朝型に変えるよう指導を受けています。
そしてそれを守っているようです。
それは非常に大切なことで、睡眠時間はしっかり確保すべきです。
最低でも7時間は寝てください。
ここで注意すべきは、「何時に起床するか」です。
気合いを入れ過ぎて、あまりに早く起き過ぎてしまったせいで、午後の試験でついウトウトと.....ということになってしまっては、何のための早起きだか分からなくなってしまいます。
やはり起床は6〜7時くらいにしておいたほうがいいでしょう。
そして朝食をしっかり取って、来る決戦に備えてください。
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(前回の続きです)
(2)勉強は理社を中心に 国数英は勘が鈍らない程度に
この時期の学習は理社を中心に行うべきです。
理由は簡単で、1点でも2点でも上積みできる可能性のあるのが、この2科目だからです。
勉強法としては、入試過去問、模擬試験、学校の定期試験、実力試験を総ざらいし、徹底して過去を振り返ってください。
アップ目標とするのは、理科、社会それぞれ1問ずつ、計5点です。
「な〜んだ5点!」と言うなかれ。
余裕で受かる人たちならば、鷹揚(おうよう)に構えてもいいのですが、ボーダーラインの揉みあいは1点勝負です。
国数英については、「得点の上積みをする」というより、「勘を鈍らせない」ことを第一義として取り組んでください。
国英は長文を毎日1問程度やるくらいでよいでしょう。
数学は計算問題と、やや歯ごたえがある問題を解くようにします。
時間がかかりすぎるものはNGです。
そういう時間は理社に振り向けてください。
また学校の授業では、入試問題を使ったプリント学習が主です。
そのときにやったことをもって「今日の分は終了した」ということにして、残りの時間を理社にあてがうというのも一つの手です。
塾・家庭教師についている生徒さんは、そこでの指示に従ってください。
(次回に続きます)
(3)不安がある自分に安心せよ
「果たして本番で力を出せるだろうか」と不安に思う生徒さんは多いでしょう。
それに対する答えは「自分を信じて、落ち着いて」と返すのがお約束になっています。
わたしもそれには全面的に同意しますが、それに加えて「不安に感じる? じゃあ安心ですね」という言葉を添えます。
なぜ不安に感じるかと言えば、合格したいからです。
そもそも合格を目指していない生徒さんは不安になりません。
「試験を受けるのは面倒だ」「今日の弁当のおかずは何かな?」「試験が終わったらLINEで何を話そうか」とか、そんなことばかりを考えているはずです。
そしてそういう人は意外なほどいるものです。
ちなみにわたしが中3のころは、模擬試験で「まず落ちることはないだろう」という成績をずっと保ってきました。
とはいうものの、滑り止めの私立を受けずに公立高校一本勝負だったこともあり、「本番で普段通りに力を発揮できるだろうか」という不安は常にありました。
そして入試本番では、試験開始前、生あくびばかりが出て、お手洗いが近くなったりもしました。
ですから本番に不安があるのは当然です。
無理に抑える必要はありません。
「彼も人なり、我も人なり」です。
中3生の受験生の皆さん、公立高校入試の本番当日を迎えました。
どうぞ力を出し切ってください。
ここで皆さんは、これまでの自分をちょっとばかり振り返ってみましょう。
間違わないように計算練習をした自分.....
英単語が覚えられず苦労した自分.....
テストの点が上がってうれしかった自分.....
暑さ寒さに耐えて勉強を頑張った自分.....
そうです。
皆さんは程度の差こそあれ、頑張ったのです。
そして想像してみましょう。
合格発表の掲示板に自分の受験番号を見つけて喜んでいる自分.....
昨日書いたように不安は消えません。
それは合格したいからです。
ハナから合格を期待していない人に不安はありません。
不安がある人から見ると、逆にうらやましく感じるかもしれません。
そして試験が始まったら、これだけはしっかりやってください。
「自分の受験番号・氏名は丁寧に書く!!!」
名前は、あなたが健やかに育つようにと周りの方が付けてくださったものです。
試験を受けるのはあなたですが、あなたのためだけの試験ではありません。
親兄弟、祖父母、親戚の方.....皆があなたの後ろについています。
どうぞそのことをしっかり噛みしめてください。
さあ、出陣!
.....とちょっぴり詩的にまとめてみました。
中3生の受験生の皆さん、昨日は入試、お疲れ様でした。
皆さんよく頑張りました。
結果はすでに出ています。
これから1週間ほど落ち着かない日々が続きます。
しかし落ち着かないのは、生徒さんだけではありません。
特にご父兄の方は気が気ではないでしょう。
それもこれも合格という勝利の証を勝ち取るまでの産みの苦しみだと考えて、何とか乗り切ってください。
さて、月例となりました「対抗バトル」の結果は以下のようになりました。
(定期試験の部)
富谷町 中学1年 A.Kさん
☆前回比 22位アップ 改善率13.83ポイント
今、伸び盛りにあるのがA.Kさんです。
最初の定期試験時と比較し、43人抜き、改善率27ポイントを達成しています。
かなりの数字です。
自分なりに考えている志望校も見つかったようで、それへの挑戦姿勢がとても感じられます。
今後は特に数学に関して、先取り学習を進めていき、点数の上積みを図っていきます。
A.Kさん、ここまでの数字を達成したのは、地道な学習を続けてきたからです。
今の感じですと、もっと上に行けそうです。
しっかりがんばっていきましょう。
今年も3月11日が巡ってきました。
震災から5年がたちます。
あの日を振り返ってみますと、津波の被害は申すに及ばず、何とか命を長らえた我々も、秩序ある平時には考えられないような困難を体験しました。
言い換えると、生きているというだけで直面すること、すなわち食事、防寒、排泄、睡眠など、人間の生理にかかわることへどのように対処していくか、ということです。
震災からの復興を語る際に言われる常套句に「遅々として進まない」というのがあります。
現行憲法を見れば、国家の緊急事態というものを想定していないわけですから、ある意味これも当然の帰結と言えます。
これはいずれ政治において、よい解決策を見つけていくべきものなのでしょう。
そこまで大仰に構えず、わたしの身の丈に合った復興というものを考えてみました。
それは、しっかり家庭教師という仕事をしていくことで、生徒さんたちの学力向上を引き出し、もって復興の一助となす、というものです。
「な〜んだ、それって、震災にかこつけて、おまえの仕事を正当化しているだけなんじゃないの?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかしわたしは違うと思います。
わたしは「カネとチカラがない」ことを自認していますので、そんな自分がやれることといったら、これぐらいしか頭に浮かびません。
今やっていることは、即効性はなくとも、10年先、20年先には、何らかの形で生きてくるものがあると思うのです。
生徒さんは、自分の幸せのために、そしてわたしたちが愛してやまない日本の幸せのために、しっかり勉強を続けていってください。
それがあなたたちのできる最高の復興です。
担当した生徒さんから、京大法学部合格者が出ました。
こちらの生徒さんは昨年の現役時1年間、主として英語を担当しました。
国語も併せて担当し、主に古典を指導しました。
その際は京大と縁がなく、再起を期して予備校に通うということで指導終了となりました。
その後、努力に努力を重ね、栄冠を勝ち取ったというわけです。
過日、ご父兄さまならびに生徒さん本人より丁重なお礼のメールが届きました。
こうしたお知らせというのは、ほんとうにうれしいものです。
家庭教師という仕事についてよかったと思える瞬間です。
合格実績に関して、わたしはこれまで、受験時に担当していたときに合格していた場合を「合格者」としてこちらのページに掲載してきました。
しかし今回は、事情がこれまでと違い、こういうケースは初めてでしたので、合格実績の扱いをどうするか迷いました。
考えた結果、正式な合格者としてはカウントせず、その代わりに合格に至るまでの経緯を簡潔に記すことにしました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
京大の英語の問題は、野球に例えると、超快速のド直球が3連発ビシッ、ビシッ、ビシッと来る感じです。
指導の際には、ラテン語・ギリシア語の知識を駆使した単語・熟語の記憶法ももちろんのこと、一字一句をゆるがせにせずに読むことを繰り返し指導しました。
事実、難関大学と言われるところの入試問題でほんとうに難しいのは、単語・熟語ではありません。
語彙の知識は絶対に不可欠ですが、それ以上に複雑な構文をいかに読み取るかというところにあります。
構文を複雑にさせているのが、中学1年生で習うthatとかitとかwhichのような「易しい単語の群れ」です。
もともとコツコツとしっかりやるタイプの生徒さんでしたので(というより、そうでなければ、京大には合格できませんが)、そうした真面目さが合格につながったのでしょう。
数学については、去年のセンター試験の数学ⅡBの数列が壊滅状態で、半分涙目になっていたのを昨日のことのように覚えています。
そういうところから、よくぞ1年かけてここまで伸ばしたと思います。
おめでとうございます!
国立大学の前期合格発表が終了し、各方面から速報値が入っています。
高校別の実績は以下の通りです。
情報源は「週刊朝日」3月25日号、学校より公式発表があったもの、などによります。
表示された数字は合格者数です。
<東大>
8二華
7二高(現役4 理Ⅲ現役1)
2青陵
1一高、三高、ウルスラ
<京大>
9二高(現役3)
4二華
2一高
1古川、宮一、東北学院、古川学園
<東北大医学部医学科>
23二高
3青陵
2一高
1二華、東北学院、ウルスラ
<東北大>
113二高(現役65)
79一高
31三高
21青陵、宮一
13東北学院
12二華
11古川学園
10ウルスラ
9石巻、仙台南
8古川、白石
7館山
5向山、古川黎明
3泉、白百合、宮城野
2育英、宮城学院
<東北医科薬科大 医学部>
13二高
2一高、宮一
1青陵、古川黎明、育英、東北学院
(次回に続きます)
(前回の続きです)
今年、仙台圏内における受験関係者の最大の関心事は「二華の進学実績がどうなるか」「二高との比較はどうなるか」ということでした。
二華の中学入学組が迎える最初の入試だったからです。
二華vs二高のガチンコ対決の要旨は以下の通りです。
(1)東大合格者は二華の勝ち
(2)二高のトップ層が東北大医学部医学科に流れた結果、総合で二高の辛勝
東大合格者で、二華8名、二高7名で、二華が県内で最も東大合格者を出したというのはすばらしいです。
去年、二高の東大合格者が17名でしたから、二華が二高を食ってしまった形です。
ことに二華は全員が現役合格、二高は現役4名で、ダブルスコアになっています。
ただ二高は理Ⅲに1名現役合格(!)を出していますので、二華に一矢報いた(?)形になっています。
現役生を比較した場合、二華vs二高は次の通りです。
<東大> (二華)8 (二高)4
<東北大医医> (二華)1 (二高)9
☆二高の9名は、過去のパーセンテージより推計
<京大> (二華)4 (二高)3
<合計> (二華)13 (二高)16
(次回に続きます)
(前回の続きです)
以上をどう見るかということですが、以前に書いたコラム「宮城・仙台の中学受験を考察する 二華高中入組1年生vs二高1年生 〜進研模試に見るその実力〜 その1、その2、その3」で紹介した数字と、同じような数字になっています。
「受験に造詣が深い」一部関係者の定義によれば、二華の受験生は、高校入試の準備という「ムダな3年」を送ることなく、「悪魔的な宮城県の内申制度」に気を遣うこともなく、そして「受験制度に無知な公立中学」に振り回されない学校生活を送ってきたとされています。
一方で、二高の受験生は、高校入試の準備という「ムダな3年」を送り、「悪魔的な宮城県の内申制度」に気を遣い、そして「受験制度に無知な公立中学」に振り回された中学校生活を送ってきたということになっています。
いってみれば、二高の受験生は、二華の受験生に比べ、手かせ・足かせをはめられた中学3年間を強いられてきたはずでした。
しかし結果がこのようだったこと、ならびに現在の二高1年生の状況が、上記のようであったことを考えると、彼らが呼号するほど、二高生が送ったであろう中学3年間は暗黒ではなかったということになるのではないかと考えています。
さらに、今回新設された東北薬科大学の医学部(それに伴い、名前が東北医科薬科大と変更)の合格者は、やはり二高が強力でした。
昨日、公立高校の後期入試が終了し、結果は以下のようになりました。
<高校>
仙台一高 1名
宮城野高校 普通 1名
宮城工業高 化学工業 1名
東北学院高 3名
東北学院榴ヶ岡高 2名
仙台育英高 英進 1名
仙台城南高 特進 1名、科学技術 1名
尚絅学院高 文理 1名
クラーク記念国際高 1名
東北高 文教 1名
聖ウルスラ学院英智高 type2 1名
<大学>
東北公益文科大 公益 1名
(参考)京都大 法 1名
☆京都大合格者の経緯については、こちら
第一志望校に合格した皆さん、おめでとうございます。
心から祝意を表します。
第一志望校に届かなかった生徒さんも、よく頑張りました。
健闘を称えます。
以下は、毎年書いていますが、今年も書きます。
受験生の皆さん!皆さんは、自分の力だけで、試練を乗り越えたわけではありません。
皆さんを支える、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、兄弟姉妹など、ご家族のサポートがあったからできたことです。
特に、ご両親は、皆さんのために陰になり、ひなたになって、皆さんを支えてくださいました。
もちろん、それまでご両親とはいろんな葛藤があったでしょうし、快いことばかりではなかったでしょう。
しかし、あなたがたをここまで立派に育ててくださったという事実はいささかも揺るぐことはありません。
今回の経験を今後の人生に生かしてください。
多くの生徒さんにとって、英語というと「苦しめられるもの」「さっぱり分からないもの」という意識が先に立ちます。
英語を実際に使って生活している人がたくさんいるという実感があまりないかもしれません。
それでもこのごろは、以前に比べて、リスニングが英語の試験に取り入れられることが多くなっています。
そのとき多少は英語が紙の上だけのものではないことを感じるかもしれません。
昔から受験英語は、目の敵にされてきました。
いわく
「古くさい表現ばかり.....」
「あんな小難しい英文解釈ができても、会話ができなくては文字通り話にならない.....」
「読み書きではなく、会話にもっと重点を置くべき.....」
「あんなに長い期間、英語を勉強しているのに、簡単な会話さえ碌にできないなんて.....」
どれもこれも理屈としては全くその通りです。
事実、わたしは中学・高校と受験英語をしこたまやった口ですが、会話を学び始めたときには、スピードが速すぎてさっぱり聞き取れませんでした。
そして話そうとしても、思うように英語が出てこないというのはしょっちゅうでした。(それは今もそうですが.....)
(次回に続きます)
(前回の続きです)
頼みの綱(?)の読むほうについては、新聞に出てくる単語は難しすぎてチンプンカンプン.....
中高6年間、心血を注いでやってきたものは何だったのかと、肩から力が抜け、受験英語というものに、極めて懐疑的になったこともありました。
しかし「だから役に立たないのか」というと、そんなことはありません。
そもそも日本国内ではごく一部を除けば、日本語ですべて用が足ります。
そうした土地柄で、英語を使わなければ生活できないという環境になければ、英会話が上達するはずはありません。
よってここでは視点を変えて、「受験英語は英会話の基礎である」と考えてみてはどうでしょうか?
つまり受験英語を学ぶだけでは、実用に間に合うわけではないが、土台にはなると。
実際のところ、高校で扱うような抽象的な単語というのは、こういう機会でなければなかなか学ぶ機会がありません。
海外に行って、旅行を楽しむぐらいであれば、スピードラーニングでも十分間に合います。
しかしもっと込み入った話になれば、英検2級程度の語彙力はほしいところです。
繰り返しますが、受験英語は役に立ちます。
そう思えば、志ある生徒さんは、そこに学ぶ意義を感じるのではないでしょうか。
今年度の合格実績は先日、こちらに示したとおりです。
第一志望校に合格した皆さんは、やはりというか、当然というか、しっかり努力していました。
努力している生徒さんの姿って、はたから見ていてもかっこいいです。
こちらが小手先の受験テクニックのようなものをあれこれこね回したところで、それは彼らの力の一部にしか過ぎません。
第一志望校に受かる生徒さんは、こちらが示す以上のものを発揮しますから.....
「火事場の馬鹿力」という言葉にある通り、その気になれば、いろんなものが見えてくるし、いろんな知恵が浮かんできます。
逆に言えば、受験に関して、いろんなものが見えてこなかったり、いろんな知恵が浮かんでこないとしたら、本気とは言えないんです。
高校受験に関して申せば、仙台圏内の平均倍率はだいたい1.5倍弱です。
ということは、3人に1人が残念な結果になるということです。甘くない数字ですよ、これは。
よって、これからは倍率で発表するのをやめにして、「合格者2人に1人」「合格者5人に4人」という具合に言えば、生徒さんの受け止め方も違ってくるんでしょうけれど.....
もちろん結果が思うとおりにならなくても、それはそれで人生の経験になります。
とはいえ、好き好んで、よくない結果にならなくてもいいですよね。
ところが、わたしの目から見ると、「自ら望んで3人に1人のほうに行っているのでは?」という生徒さんが少なからずいます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしは、今回、受験生を指導していて、合格に至った生徒さんに対しても、そして残念な結果になってしまった生徒さんに対しても、ほぼ同じようなことを言っていました。
そのときに「なるほど、菊池の言う通りかもしれないから、話を聞いて自分なりにやってみようか」と思って、それを自分なりに実践した生徒さんもいます。
一方で、右から左へ聞き流してしまった生徒さんもいます。
そして両者の差は間違いなく出ています。
わたしは、志を果たした生徒さんよりは、そうでなかった生徒さんのほうが気にかかります。
大手のようなところで、中で経営に携わっている人たち、すなわち現場で生徒さんたちと顔を合わせていないお歴々は、「何名受かった結果、うちの塾は新学期からこれだけ生徒さんが増えて.....」という、そろばん勘定が先に立つでしょう。
逆に、わたしのように現場で指導している者は、成功した生徒さんより、残念な結果となった生徒さんのほうが心に残ります。
それゆえ、「受験制度はこうすべきだ」とか、「宮城県の内申制度は鬼畜だ」などと、何かを悪者にしなければ気が済まなくなります。
しかし、受かった生徒さんからすれば、「自分は一生懸命に頑張ってきたんだから、頑張らなかった人が、おいそれと報われてはたまらない」という気持ちになるのも道理です。
ただ、残念な結果に終わったという生徒さんたちも、諦めるのはまだ早いのですよ。
高校に入れば、下克上があります。
例えば二高のようなところであれば、これまでトップクラスにしかいたことがなく、勉強のことでは分からないところがなかった人でも、ビリになる可能性はあります。
逆に、中学では勉強が苦手でも、高校ではいきなり1位ということもあり得ます。
どちらが本人にとって快適な高校生活となるかは明らかです。
そう思って、やって行ってください。
先週あたりから、4月の指導予定について、予定を組んでいます。
まだ作業の最中ですが、定期指導において平日の夕方、日曜は埋まりました。
土曜日が2枠ほど空きがあり、今週中にはキャンセル待ちのご家庭の予定を聞きながら、空きの調整が完了する予定です。
春休みの指導については、担当しているご家庭5軒から、追加という形で指導依頼が来ています。
当方への依頼をお考えのご家庭はお早めにご連絡ください。
新規のお問い合わせも各方面から来ていたのですが、わたしの場合は、中3の生徒さんの中で、高校以降も指導するケースが多々あります。
そのため、どこの学校に進学するかを考えながら、予定を組まなくてはなりません。
それゆえに、スケジュールの調整が公立高校合格発表後に動きます。
新規お問い合わせをいただき、キャンセル待ちをしていただいているご家庭もここ2週間で4件増えました。
現在担当中のご家庭は、塾と併用している生徒さんも多く、部活動などの絡みを考えると、予定決定までにはどうしても時間がかかってしまいます。
わたしとしては、なるべく担当中のご家庭は、継続して指導をしていきたいと考えているので、そのようになっています。
この作業は、さながら連立方程式を解くような感じです。
わたしの直面している連立方程式に比べれば、学校で習う連立方程式なんていうのは、物の数には入りません。
だってきちんと、解けるようにできているんですから(笑)
ときどきこちらの連立方程式は答えが「解なし」になることがあるのです。
現在、指導に伺っているご家庭で、これまでの日程とはスケジュールが変わってくる場合は、その旨を伝え、根回しをしている最中です。
第一志望というわけには行かず、ご不便をおかけしますが、各方面調整の上でのギリギリの日程です。
なにとぞご寛容賜れば幸いです。
なお、春休み中の短期指導や平日の日中の指導は、随時受け付けております。
この時間帯の指導ですと、不登校の生徒さん、高校既卒生や社会人の方が中心になるかと思います。
実際、昨年は不登校の生徒さん、高校既卒生、社会人、そして留学生からのお問い合わせがありました。
よろしくご検討下さい。
(追記)
去る3月19日から21日まで、ネット管理会社のメンテナンスの関係で、この3日に書いた分のコラムが本日までアップされませんでした。
弊コラム3月のページからはその分についての閲覧は可能ですが、以下のリンクからでも入れますので、ご興味のある方はお読みください。
◎3月19日分
「英会話と受験英語の相関関係 その2 2016/03/19」
◎3月20日分
「週末のつぶやき 〜今年度の合否状況を振り返って〜 その1 2016/03/20」
◎3月21日分
大学合格実績において、二華の中学入学組とガチンコ対決をやった二高ですが、現在の1年生は数学で、前の学年とは一味違った進み方をしています。
わたしが高校生のころとは、ちょっと授業が様変わりして、随分と数学に力を入れるようになってるなあという感じです。
通常、進学校というと、授業の進度が速いというのが売りになっているところがあります。
とりわけ数学に関しては、進むだけ進んで、残りの時間を大学受験のための問題演習に充てるというのが通常パターンでした。
このペースだと、1年生の年明けに1年生分の教科(数学Ⅰ及び数学A)を終えて、2年生の数学Ⅱ、数学Bに入ります。
そして2年生秋ごろには、主に理系に進む人たちを対象にした数学Ⅲの授業が始まります。
文系は数学Ⅲがないので、そのまま問題演習に突入します。
以前までの授業では、主に教科書を使って、学校配付の傍用問題集もときどき使うという感じでした。
ところが今年の1年生は非常にゆっくりした進度です。
年が明けて、1月に入っても、数学Ⅱ、数学Bに進む気配がなかったので、どうしたものかと、いぶかしんでおりました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
今年の1年生はやり方を変えて、逆にゆっくり進んでいます。
ただゆっくり進む中身も今までと違っています。
教科書はあまり使わず、定番の参考書である、数研出版「チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A」(通称、青チャート)や、先生が独自に作成したプリントを使って授業をしています。
扱う問題は大学入試問題です。
授業がこのようになってくると、教科書に書いてある程度のことは、全員の予習が済んでいるという前提のもとに授業が進められ、予備校の授業に近くなります。
また通常、1年生の場合、数学Ⅰと数学Aを同時進行させます。
ところが、この学年の場合は、時間割こそ「数学A」となっていても、内容は「数学Ⅰ」をずっとやっていました。
それから後に数学Aをやるという方法を採っています。
授業の進め方がこのようになってくると、大手予備校のようなところは、なかなか対処が難しくなってきます。
ちなみに「ひのき進学教室」では、二高の数学に特化したクラスを設けています。
中学のころはここに通っている人も結構いるでしょうし、高校入学後もそのまま持ちあがりで、というパターンもできるので、対処が可能ということなのでしょうか。
4月からどういう授業形態になるのか、進度がどうなるのかは不明ですが、二高に今季入学が決まった人、二高を目指そうとしている人は、高校入学後、特に数学の授業レベルが非常に高くなることはよく理解しておいてください。
過日、仙台一高に合格した生徒さん宅で指導をしていたとき、学校から入学のしおりが配付されており、使用教科書、参考書をチェックしていました。
そのしおりの中の部活動のところに目を通したところ、こう書いてありました。
「応援団、硬式野球、サッカー、ハンドボール以外の部活動では、女子の活動が認められています」
応援団はしっかり明文で女人禁制をうたっているわけですね。
やるじゃないですか、一高!
わたしが仙台一高という学校に、たまらない魅力を感じるのはこういうところです。
前期入試において、県教委の方針に従わずに独自路線を貫くところと言い、応援団における女子お断りと言い、いい味出してますね。
一高、そして二高は、応援団というものに、格別のこだわりというか、畏敬というか、そういうものを与えています。
他の高校から見ると、不思議な感じがするかもしれません。
そして新入学後の応援練習こそが、新入生をして、真の一高生、二高生たらしめると言っても過言ではありません。
特にその中でも、応援団長は新入生の前では、神格化された存在です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一高の応援団が女子をシャットアウトしているというのは、以前から聞いていましたが、慣習的にそうしていると思っていました。
しかしきちんと明文にしているところがすばらしい!
世の中、性差を設けず、何でもかんでも男女を一緒にすることが流行になっているきらいがあります。
そうした悪しき風潮を物ともせず、伝統を貫いてほしいものだと部外者ながら思います。
ちなみにカウンターパートの二高はと言いますと、応援団には女性も入ることができます。
すでに女性の応援団長が3人誕生しました。
以前にもこちらで語ったことがあるのですが、初代の女性団長というのが、わたしの係りつけの歯医者さんのお嬢さんです。
その歯医者さんと家内とは、中学のとき、同じ部活動の先輩・後輩の関係にあります。
さらにお嬢さんの妹さんが娘と保育園で同じクラスだったという縁もありました。
彼女は、二高の初代女性団長ということで、NHKローカルニュースの取材も受けています。
二高の場合は、応援団の成り手がなくて、一旦消滅し、復活したという経緯があったので、女人禁制などということを言っていられなかった事情もあるのかもしれません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが高校生のころは、定期戦で、応援団同士が殴り合いのけんかをやったりしていました。
女性が団長になってしまえば、そんな手荒なこともできなくなってしまいますね。
それでなくても、わたしたちのころに比べると、生徒さんたちが皆さん、お行儀がよくて、お利口になっているような感じを受けます。
今は周りに女性がいるせいかもしれませんが、時代性もあるのか、荒っぽさがなくなっています。
書いたついでにいわせていただきますと、定期戦の途中で、団長が他の幹部と一緒に応援のエールをしてしまうのは、いかにもみっともないです。
団長というのは偉いのですから、最初から最後までじっと座って、腕を組んで、相手陣をにらみつけているのが仕事なのです。
エールをやるのは、最後だけで、やたらと生徒の前に顔を出してはいけないんです。
だって団長は偉いんですから。
そういう伝統、まずは一高で復活してもらえませんかね.....
わたしは同級だった応援団幹部にそれを言っています。
しかし応援団のOB会に現役の女性幹部が出てくると、それだけでデレデレしてしまって、まともに小言も言えないらしいのです。
何だか取り留めのない話になってしまいました。
先日、家庭教師派遣会社に関する情報を交換しているサイトを見ていたところ、次のような書き込みがありました。
〜子供がさっぱり勉強にやる気を起こさないので、家庭教師を雇った。
営業担当者は「任せてください。うちにはそういう生徒さん専門のプロの先生がそろっています」と言い、いちばん月謝の高いコースを選んだ。
しかし子供はやる気を出さず、成績は上がるどころか、下降気味である。
家庭教師というのはやる気のない子供に、やる気を出させるのが仕事なのに、払った授業料を返してほしい!!!〜
期待を込めて指導を依頼したにもかかわらず、それに見合ったものが得られないというのは、非常に残念なことです。
わたしがこのご父兄と同じ立場なら、きっとそう思うことでしょう。
わたしが得ている指導料は、ご父兄の皆様が日々にご苦労を重ねた末に生み出されたものであることを十二分に承知しております。
それゆえにこそ、できる限り、ご父兄の期待に添うべく、精進を重ねております。
しかしわたしがこの書き込みで引っかかったのは、「家庭教師というのは、やる気のない子供に、やる気を出させるのが仕事」というくだりです。
ご父兄のこういう気持ちは十分に理解できますが、現場の家庭教師からすると、この箇所には残念ながら同意できません。
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一口に「生徒さんのやる気のなさ」といっても、いろいろあります。
わたしの経験では、当初から家庭教師の話を聞く意思のない、もしくは家庭教師の指導を受ける意思のない生徒さんの気持ちを、こちらに振り向けさせるというのは不可能です。
もっともそうした生徒さんであっても、指導の当初は勉強を度外視して、毎日のように会って、語り合って、肝胆相照らす仲になれば、やる気のない生徒さんを変えることが可能かもしれません。
が、ご父兄の経済的負担を考えると現実的ではありません。
しかもこうやったところで、必ず「やる気のある」生徒さんになってくれるかというと、その保証はありません。
そうであるなら、最初からかかわりあうことのないほうが、お互いのためです。
家庭教師派遣会社は利益になりますから、そこに需要がある限り、どういう生徒さんでも受け入れます。
やる気のない生徒さんは指導が長続きしないことも彼らは知っています。
しかしわたしの場合は、現場を抱え、かつ受け入れることのできる生徒さんには限りがあります。
であるなら、やる気のない生徒さんを引き受けて、お互いに傷つくより、成績を上げたいと願い、かつわたしの指導を受ける意思のある生徒さんのために時間を割くほうが、よいと考えます。
わたしは指導を受ける意思のある生徒さんのみをお引き受けしています。
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それにしても変だと思うのは、くだんの家庭教師派遣会社の営業担当者の言葉です。
「任せてください。うちにはそういう生徒さん(=筆者注:やる気のない生徒さん)専門のプロの先生がそろっています」ということですが、そういう生徒さんを専門にしている家庭教師というのは、聞いたことがありません。
家庭教師は弁護士や税理士と同様に、それぞれ得意分野があります。
「勉強の苦手な生徒さん専門」というのならば、それを自認している方はいます。
しかし、「勉強の苦手な生徒さん」と「やる気のない生徒さん」は、必ずしも同じではありません。
上述した営業担当者は、ノルマのための数字が欲しくて、口から出まかせを言ったのでしょう。
彼らの仕事は契約を取って、それをできる限り維持することです。
指導に当たる家庭教師のことは、考慮のほかです。
またそういう生徒さんを任される(というより、押し付けられる)家庭教師としては、「この生徒さんもイヤ、あの生徒さんもイヤ」などと言ってしまうと、それが家庭教師のわがままと受け止められ、営業担当者の心証を悪くし、今後は仕事を回してもらえなくなるかもしれないということを考えてしまうので、苦痛に耐えています。
わたしは受験の学習というのが、そこまでしてすべきものとは思いません。
そういうことに金銭を支払うならば、家族で外食でもして、家族の絆を確かめ合ったほうが、よほど健康的で、その生徒さんの幸せになるのではないでしょうか。
この時期、何名かの生徒さんには、英語・数学(算数)の先取りを集中的にしてもらっています。
特に、数学(算数)の教科書は先取りに適しています。
この教科書と教科書ガイドがあれば、かなりのことができます。
先取りということのみを考えれば、教科書にある問題をコツコツこなして十分です。
そのため、本来は春休み前に新学期からの教科書を配付してほしいところです。
ところが、新学期になってから配られるところも結構あって、いつもの年は「宮城県教科書供給所」というところから、教科書を取り寄せ、生徒さんに買ってもらっています。
そうなると、新学期に教科書が渡されるので、2冊同じものを持つことになりますが、学校と家の両方に置いていても便利ですので、使い道はあります。
ところが、今年は中学の教科書が全面改定となり、しかも新しい教科書は、なぜか4月16日から一般に販売するという、にべもない答えが返ってきました。
しかたがないので、旧教科書・旧教科書ガイドで間に合わせていますが.....
わたしの知る限り、仙台近辺の小・中学校においては、例外はあるものの、基本的に新学期になってから新しい教科書を配ります。
二華とか青陵とか、中高一貫校は勝手が違いますが。
わたしはこの点をいつも疑問に感じています。
学校としては、早めに教科書を配って、予習に役立つようにするという建前はあって当然だと思うのです。
わたしの生徒さんのように、建前を実践している善良な(!)生徒さんがいるわけですから.....
わたしは中学校時代、春休み中に数学の教科書の問題を全部解くという先取り学習をしていた記憶があります。
ということは、その当時、新しい教科書は春休み前に配っていたのです。
今は何がしかの規制やら、取り決めやらがあるのかもしれませんが、是非改めてほしいところです。
もしこれをご覧になっている学校の先生がいらっしゃいましたら、学校側におっしゃっていただけませんでしょうか?
学校の先生からしても、予習を春休みに進めてもらえば、授業の理解度は高まるはずで、その点において先生方とわたしとは見解が一致します。
家庭教師からのささやかなお願いでございました。
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