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過日、上に示したようなニュースが文科省から発表されました。
2040年、つまり今から15年後に高校の普通科で文系・理系の割合を半々にするという計画です。
このニュースについて、書いてみます。
ご父兄からすると、このニュースの気になる視点としては次のようになるかもしれません。
・2040年までに文系・理系の割合はホントに半々になるか
・入試は変わっていくのか
・変わっていくとしたら、ウチの子供の受験にどうかかわるのか
以下、この3点について、わたしなりの見方を記します。
・2040年までに文系・理系の割合はホントに半々になるか
現状を見ると、かなり難しいのではないかと考えています。
ただ、これを実現する方法がないではありません。
最も効果的なのは、私大の数を減らしていくことです。
具体的には、定員割れとなっている私大の閉校・近隣大学との統合などを進めていくことです。
しかもかなりのスピードで。
こうすれば、大学進学者が減ります。
定員割れとなっている大学、あるいはその学科は、だいたい理系でないところです。
そうすれば、文系の割合が小さくなり、理系の割合が大きくなります。
それが文科省にできるかどうかがキモになります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
・入試は変わっていくのか
・変わっていくとしたら、ウチの子供の受験にどうかかわるのか
「入試が変わる」というのは、具体的にこういうことです。
・入試科目が変わる
・入試の問題の傾向、問われる内容が変わる
結論を申し上げますと、今後も入試科目が変わったり、問題の傾向が変わったり、ということはあり得ます。
ここ最近ですと、「共通テスト」です。
以前は、「センター試験」という名前でした。
「共通テスト」になってから、「情報」という科目の受験が必要になっています。
また、入試問題の傾向も、難しくなったり、文章が長文化しています。
国公立の二次試験や私大の入試問題についていうと、共通テストほどの変化はありません。
そして、「共通テスト」の登場に伴って、高校入試問題・中学入試問題でも、一部に変化が見られます。
それから、ご父兄として最も気になるのは、
「入試が変わるとしたら、ウチの子供の受験とどうかかわるか」
です。
この点、今のところ、「大きく入試システムが変わる」ということは発表されていません。
システムが大きく変わるとしたら、少なくても変更の3年前くらいには公式発表されるはずです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
いま、普通科で理系の割合は27.1%です。
これは前々回のコラムで引用した文科省の発表によります。
2024年の数字です。
そういう現状から、理系の割合を15年間でこれまでの2倍弱にしようというものです。
理系の割合に関して申し上げますと、例えば二高では8クラス中、5クラスが理系です。
ということは、二高クラスであれば、すでに理系50%を達成しています。
ゆえに、理系の割合をアップしようとするなら、偏差値60未満の高校での話になってきます。
そうなると、最もネックになりそうなのは、数学です。
例えば、偏差値50つまり全高校生の平均クラスの学校で行われる数学と、ナンバースクール辺りの数学。
求められるレベルがかなり違います。
ですから、そういう高校で理系を選ぶ生徒さんを多くしようと思ったら、
・入試科目から数学必修を外した理系学部をつくる
・経済学部・経営学部の入試科目をそのままにして「理系学部」ということにしてしまう
といったようなことでもやらない限り、絵に描いた餅です。
どこぞの隣国のように
「上に政策あれば、下に対策あり」
を実行するほかないのかと思います。
なかなかに前途多難です。
3月4日を迎えました。
公立高校入試の日です。
受験生の皆さんは、全力を尽くしてください。
当地仙台は昨晩に降った雪が少し残っています。
交通機関に大きな影響がないといいのですが...
この公立高校入試の日は、わたしとしても、引き締まった気持ちになります。
試験の最中は、
「あの生徒さんは思ったように力を尽くせているか?」
「あの生徒さんは、計算ミスをしたりなど、やらかしをしていないか?」
というようなことが、思い浮かびます。
そんなこともあって、入試前には、生徒さんによくこんな話をしています。
「試験では、『この問題、もらった!』と思ったときが一番危ない。
特に数学の計算では、ラストの部分で信じられないような計算間違いをする人がいる。
だから、計算が終わりそうになったら、菊池の顔を思い出すべし!」
という風に。
ファインプレーをする必要はなく、とにかくエラーを避けるように、ということを繰り返しています。
受験に向かう生徒さんたちは、神妙な顔をして聞いてくれています。
わたしとしては、1点でも2点でも、生徒さんたちには、取ってほしいという思いです。
入試はその1点・2点の積み重ねで決まります。
合格・不合格を分けるのは、「1点の壁」です。
祈 武運長久!
昨日、公立高校入試が終わりました。
受験生の皆さん、お疲れさまでした。
また、受験生のご父兄の皆様、お疲れさまでした。
これから合格発表まで、長く感じると思います。
以下は、この時期になると、当方のコラム・YouTube動画で、毎年語っていることです。
そういうわけで、また書きます。
この時期、偏差値55以上の高校を目指す受験生に、取り組んでもらいたいことがあります。
それは、高校数学の先取り学習です。
ここでいう「偏差値55以上の高校」とは、次の通りです。
・一・二・三・宮一・二華高といったナンバースクール
・泉・向山・館山・南・宮城野といった準ナンバー
塾に通っている受験生は、何らかの形で高校の先取り学習が組み込まれていると思います。
科目としては、数学・英語というところが多いようです。
その中でも、取り分けて大切なのが数学です。
高校数学の先取り学習は、本腰を入れて取り組んでいただきたいです。
数学・英語の分量としては、
「心持ち 数学8割程度 英語2割程度」
くらいでいいでしょう。
ナンバースクール受験生は、英語の割合がもうちょっと少なくてもいいかもしれません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「なぜそんなに高校数学の先取り学習が大切なのか」
以下、これを説明します。
まず、中学数学と、高校数学とでは、難しさが格段に違っています。
小学校の算数から、中学の数学になったときも、「小6と中1の違い」を感じたと思います。
「中3から高1の違い」はそれ以上です。
これは、わたしがその昔、中学生から高校生になったときに、痛感したことです。
そして、中学はあくまで義務教育でした。
が、高校は義務教育ではありません。
そんなこともあって、
「中学に比べて難しさが加速していく」
という感じです。
また、数学という科目の特性もあります。
数学は、「分からない」ということがハッキリ認識できる科目です。
例えば、数学と英語・国語のようなものと比べてみてください。
そうすれば、わたしの言わんとすることがお分かりになるのではないでしょうか。
事実、高校生の指導では、数学に関しての質問が非常に多く来ます。
「教科書に書いてあることがどういうことか、よく分からない」
「模範解答の意味が分からない」
などなど。
そうしたことがあって、数学の授業についていけなくなってしまうと、大変です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
さらに、中学のころと比べて、「求められるレベル」が違います。
公立中学の場合、例外もありますが、レベルの最高値が
「公立高校入試の数学で高得点を取ること」
までです。
ところが、高校に入学すると事情がまるっきり違ってきます。
公立中学の場合、クラスにはナンバースクール受験者、定期試験で5教科100点未満の生徒が同じクラスにいます。
同じ授業・同じテストを受けます。
ですから、偏差値55以上の高校を受けた受験生は、その中でも「上位3分の1」に入っていたはずです。
ところが、高校入学後には、中学時の下位層はいません。
同じくらいの学力同士で順位が付けられます。
そうなると、求められるレベルも、公立高校入試からグンと上がります。
高校入試が終わった後、何となく燃え尽きてしまって、そのまま何となく高校生活が始まってしまう...
その後に「授業、特に数学が分からなくなってしまう」...
こうしたことが起こり得ます。
事実、そうした人は、高校時代に見かけました。
また、そうした生徒さんを教えたこともあります。
そんな経験をしているので、わたしとしては、毎年この時期に
「高校数学の先取り学習の大切さ」
を説いておきたいのです。
今日のコラムは、みやぎ模試の判定基準についてです。
先日、ネットを見ていたら、次のような趣旨の書き込みがありました。
・・・みやぎ模試の判定基準A80%というのは、公立高校入試で10人受けたら、8人受かるっていう意味だ。
つまり2人は落ちる。
だから、A80%を取っても浮かれてないで、しっかり勉強すべき
こういうものでした。
おしまいの文、「A80%を取っても浮かれてないで、しっかり勉強すべき」には共感します。
が、
「A80%というのは、公立高校入試で10人受けたら、8人受かって2人落ちる」
という箇所には、首をかしげざるを得ません。
わたしの感想としては、
「A80%を取った受験生が、そんなにたくさん落ちるものだろうか?」
というものです。
なぜ、わたしがそのように考えるか、下の数字をご覧ください。
(2026年倍率)
◎一高
定員 320
志願者 452
倍率 1.41
◎二高
定員 320
志願者 381
倍率 1.19
一高では、志願者10人のうち、3人が落ちる計算になります。
二高では、志願者10人のうち、落ちるのは1.6人です。
一高・二高の志願者がA80%ぞろいということはありません。
B60%・B70%という受験生が相当に多くいます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
みやぎ模試のA80%というのは、大まかにいうと、
「合格者の25%より上」
に入るくらいの成績です。
ですから、この成績層にいる受験生が、入試を受けて10人中2人受からないというのは、考えづらいのです。
「みやぎ模試の80%・70%...という数字は、厳密な合格率を表しているわけではない」
このように考えるのがいいと、わたしは考えています。
事実、みやぎ模試の運営サイドとしても、80%・70%...という数字自体に関して、説明をしていません。
今回、コラムを書くにあたり、みやぎ模試の公式サイトを調べました。
が、
「何をもって80%・70%...としているか」
という記述はありませんでした。
そのようなことを考えると、
「みやぎ模試のA80%というのは、10人受けて2人落ちるという意味ではない」
と解釈するのが、受験生・ご父兄としては妥当といえます。
では、この80%・70%というのは何か、ということになります。
わたしの考えは、
「80%・70%...という数字があると分かりやすい」
ということです。
この「分かりやすさ」というのは、生徒さんやご父兄に必要なことです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
このみやぎ模試の判定について、わたしなりに重視していることがあります。
それは、
「どのくらい連続してA80%やB70%を取っているか」
です。
模試は、1回ごとに難易度や平均点が違っています。
それに伴って、生徒さんの点数も上下します。
順位・偏差値も同様です。
そうした状況で、「連続して合格圏内の判定を得る」というのが大切です。
わたしは、
「入試直近3回の模試が連続してB60%なら合格する可能性が高い」
と判断しています。
そして、
「入試直近3回の模試に1回でもC50%があるならボーダーあたりにいると考える。
その結果を受けて、生徒さんには頑張ってもらう」
という風にしています。
この「連続して...」というところは、なかなかにハードルが高いです。
入試は、「試験一発勝負」です。
ですから、たまたま運がよかった・運が悪かったということがあり得ます。
合否を予測するのに、連続3回合格圏にいれば、
「順当に行けば受かる」
と考えるのは、「無理な判断」というわけでもないでしょう。
こういう判断の仕方は、もちろん、受験に携わる方々それぞれ違うと思います。
以上は、「一介の受験指導者の判断」ということでお含みおきください。
今年も3月11日が巡ってきました。
16年前まで、3月11日は「普通の日」でした。
しかし15年前からは、忘れられない日になりました。
震災から15年...
そう思うと、長かったような気もするし、短かったような気もします。
生徒さんからは、震災について、たまに聞くことがあります。
彼らにとっての震災とは、すでに「歴史の一部」です。
「実体験の記憶」ではありません。
そして学校・周りの大人からは、
「地震・津波のときにはどうすべきか」
という教育をしっかり受けていると感じます。
わたしが彼らに接して理解しているところによれば、震災の記憶があるのは、高3生までです。
今春の新学期からは、高校生以下、震災は「周りの人から学ぶもの」になります。
中3生は、震災のとき、お母さんのおなかの中にいたという人たちが相当数います。
加えて、4月入学の小1生は、ほとんどが令和生まれです。
こういうことを考えると、次の世代に教訓を残すというのは、想像以上に大変なことなのかもしれません。
わたしがこの震災の日を迎えて思うのは、
「あれほどの津波による被害は、あの日で最後になってもらいたい」
ということです。
自然災害のことゆえ、かなわぬ願いなのかもしれませんが.....
東北大合格者が発表されました。
高校別の数字もマスコミ発表されています。
この数字を基に、感じたことを書いてみます。
なお、この数字は「速報値」であることをご了承ください。
さて、マスコミ発表を見ていて感じるのは、
「拡大する関東勢」
「押される東北勢」
という図式です。
都道府県別の合格者数では、東京が1位です。
宮城県ではありません。
また、上に示した高校別トップ20の数字を見ると、昨年比ではこんな感じです。
・関東勢は軒並み人数を増やしている
・東北勢は軒並み人数を減らしている
東北では、一高・福島高校が昨年+5人となっている以外、どこも減っています。
宮城県以外の、山形東・八戸高校...といったところもそうです。
こういったことの積み重ねがあると、
「東北勢は押されているのだなあ」
というのが伝わってきます。
また、都道府県では合格者数トップの東京が、学校別だとトップ20には入っていないというのも、興味深いです。
こちらとして関心のあるのは、
「減った分の数がどこに行っているのか」
ということです。
これに関しては、まだ全貌が分かっていません。
詳しいことが分かりましたら、そのときにまた当欄で取り上げてみたいと考えています。
大学の合格実績がマスコミ発表されました。
以下の数字は「サンデー毎日」3月22日より引用しています。
これは、「速報値」です。
「確定値」が出ましたら、そのときに当欄で扱います。
示された数字は合格者数を示しています。
<東大>
二高 5
二華 2
一高、青陵、古川学園 1
<京大>
二高 7
石巻、二華 1
<東北大医学部医学科>
二高 11
二華 7
東北学院 1
<東北大>
一高 76
二高 73
三高 31
二華 24
ウルスラ 16
東北学院 13
宮一 12
育英 9
泉館山、青陵 8
白石、宮城野、古川学園 3
石巻、学院榴ヶ岡 1
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一高・二高・二華における東大合格者数は次の通りです。
今年(一高)1(二高)5(二華)2
昨年(一高)2(二高)12(二華)1
一昨年(一高)3(二高)17(二華)4
東大+京大+東北大医学部医学科の合格者数は次の通りです。
今年(一高)1(二高)23(二華)10
昨年(一高)4(二高)29(二華)9
一昨年(一高)6(二高)33(二華)10
東大+京大+東北大だと以下のようになります。
今年(一高)77(二高)85(二華)27
昨年(一高)75(二高)94(二華)32
一昨年(一高)70(二高)114(二華)34
また、一高・二高・二華および青陵・三高・宮一の東北大合格者の推移は以下の通りです。
数字は、(一昨年)→(昨年)→(今年)です。
(一高)65→71→76
(二高)93→78→73
(二華)26→28→24
(青陵)10→12→8
(三高)49→41→31
(宮一)9→22→12
本件については、YouTube動画でも解説付きで扱っています。
興味のある方は、ご覧になってください。
今回のコラムでは、問題を解いた後の答え合わせについて書きます。
その中でも、特に焦点を当てたいのが、今期に中学受験を経験した生徒さんに関してです。
そもそも論として、生徒さんは問題集・参考書などで問題を解いた後、答え合わせ・チェックがひどく杜撰です。
それは、中学受験を経験した生徒さんたちも、同じです。
中学受験生の場合、「親子二人三脚」という受験スタイルが基本です。
そのため、彼ら受験生を見ているご父兄方が、問題を解いた後の採点をするということも広く行われています。
しかし、そんな彼らも、中学入学後は、さすがに自学自習のスタイルになります。
つまり、自分で解いた問題は、自分で答え合わせ・チェックをします。
が・・・・・
この答え合わせ・チェックが著しく不完全です。
中には、答え合わせをしようとしない生徒さんたちが一定数います。
わたしがそうした生徒さんを担当した場合、答え合わせをするように指導をします。
その際、なるべく上から押し付ける言い方を避けています。
・なぜ問題を解いたあとのチェックが大事なのか
・問題を解いた後のチェックをしないということは、受験としてどういうことなのか
これを冷静に語るようにしています。
(次回に続きます)
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