大学の文系と理系 ~現状は? 今後は?~ その1 2026/03/01

過日、上に示したようなニュースが文科省から発表されました。

2040年、つまり今から15年後に高校の普通科で文系・理系の割合を半々にするという計画です。

このニュースについて、書いてみます。

ご父兄からすると、このニュースの気になる視点としては次のようになるかもしれません。

 

・2040年までに文系・理系の割合はホントに半々になるか

・入試は変わっていくのか

・変わっていくとしたら、ウチの子供の受験にどうかかわるのか

 

以下、この3点について、わたしなりの見方を記します。

 

・2040年までに文系・理系の割合はホントに半々になるか

 

現状を見ると、かなり難しいのではないかと考えています。

ただ、これを実現する方法がないではありません。

最も効果的なのは、私大の数を減らしていくことです。

具体的には、定員割れとなっている私大の閉校・近隣大学との統合などを進めていくことです。

しかもかなりのスピードで。

こうすれば、大学進学者が減ります。

定員割れとなっている大学、あるいはその学科は、だいたい理系でないところです。

そうすれば、文系の割合が小さくなり、理系の割合が大きくなります。

それが文科省にできるかどうかがキモになります。

次回に続きます)

大学の文系と理系 ~現状は? 今後は?~ その2 2026/03/02

前回の続きです)

 

・入試は変わっていくのか

・変わっていくとしたら、ウチの子供の受験にどうかかわるのか

 

「入試が変わる」というのは、具体的にこういうことです。

 

・入試科目が変わる

・入試の問題の傾向、問われる内容が変わる

 

結論を申し上げますと、今後も入試科目が変わったり、問題の傾向が変わったり、ということはあり得ます。

ここ最近ですと、「共通テスト」です。

以前は、「センター試験」という名前でした。

「共通テスト」になってから、「情報」という科目の受験が必要になっています。

また、入試問題の傾向も、難しくなったり、文章が長文化しています。

国公立の二次試験や私大の入試問題についていうと、共通テストほどの変化はありません。

そして、「共通テスト」の登場に伴って、高校入試問題・中学入試問題でも、一部に変化が見られます。

それから、ご父兄として最も気になるのは、

「入試が変わるとしたら、ウチの子供の受験とどうかかわるか」

です。

この点、今のところ、「大きく入試システムが変わる」ということは発表されていません。

システムが大きく変わるとしたら、少なくても変更の3年前くらいには公式発表されるはずです。

次回に続きます)

大学の文系と理系 ~現状は? 今後は?~ その3 2026/03/03

前回の続きです)

いま、普通科で理系の割合は27.1%です。

これは前々回のコラムで引用した文科省の発表によります。

2024年の数字です。

そういう現状から、理系の割合を15年間でこれまでの2倍弱にしようというものです。

理系の割合に関して申し上げますと、例えば二高では8クラス中、5クラスが理系です。

ということは、二高クラスであれば、すでに理系50%を達成しています。

ゆえに、理系の割合をアップしようとするなら、偏差値60未満の高校での話になってきます。

そうなると、最もネックになりそうなのは、数学です。

例えば、偏差値50つまり全高校生の平均クラスの学校で行われる数学と、ナンバースクール辺りの数学。

求められるレベルがかなり違います。

ですから、そういう高校で理系を選ぶ生徒さんを多くしようと思ったら、

 

・入試科目から数学必修を外した理系学部をつくる

・経済学部・経営学部の入試科目をそのままにして「理系学部」ということにしてしまう

 

といったようなことでもやらない限り、絵に描いた餅です。

どこぞの隣国のように

「上に政策あれば、下に対策あり」

を実行するほかないのかと思います。

なかなかに前途多難です。

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