〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-29-301
電話での受付:15:00~20:00
定休日:日曜日
過日、上に示したようなニュースが文科省から発表されました。
2040年、つまり今から15年後に高校の普通科で文系・理系の割合を半々にするという計画です。
このニュースについて、書いてみます。
ご父兄からすると、このニュースの気になる視点としては次のようになるかもしれません。
・2040年までに文系・理系の割合はホントに半々になるか
・入試は変わっていくのか
・変わっていくとしたら、ウチの子供の受験にどうかかわるのか
以下、この3点について、わたしなりの見方を記します。
・2040年までに文系・理系の割合はホントに半々になるか
現状を見ると、かなり難しいのではないかと考えています。
ただ、これを実現する方法がないではありません。
最も効果的なのは、私大の数を減らしていくことです。
具体的には、定員割れとなっている私大の閉校・近隣大学との統合などを進めていくことです。
しかもかなりのスピードで。
こうすれば、大学進学者が減ります。
定員割れとなっている大学、あるいはその学科は、だいたい理系でないところです。
そうすれば、文系の割合が小さくなり、理系の割合が大きくなります。
それが文科省にできるかどうかがキモになります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
・入試は変わっていくのか
・変わっていくとしたら、ウチの子供の受験にどうかかわるのか
「入試が変わる」というのは、具体的にこういうことです。
・入試科目が変わる
・入試の問題の傾向、問われる内容が変わる
結論を申し上げますと、今後も入試科目が変わったり、問題の傾向が変わったり、ということはあり得ます。
ここ最近ですと、「共通テスト」です。
以前は、「センター試験」という名前でした。
「共通テスト」になってから、「情報」という科目の受験が必要になっています。
また、入試問題の傾向も、難しくなったり、文章が長文化しています。
国公立の二次試験や私大の入試問題についていうと、共通テストほどの変化はありません。
そして、「共通テスト」の登場に伴って、高校入試問題・中学入試問題でも、一部に変化が見られます。
それから、ご父兄として最も気になるのは、
「入試が変わるとしたら、ウチの子供の受験とどうかかわるか」
です。
この点、今のところ、「大きく入試システムが変わる」ということは発表されていません。
システムが大きく変わるとしたら、少なくても変更の3年前くらいには公式発表されるはずです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
いま、普通科で理系の割合は27.1%です。
これは前々回のコラムで引用した文科省の発表によります。
2024年の数字です。
そういう現状から、理系の割合を15年間でこれまでの2倍弱にしようというものです。
理系の割合に関して申し上げますと、例えば二高では8クラス中、5クラスが理系です。
ということは、二高クラスであれば、すでに理系50%を達成しています。
ゆえに、理系の割合をアップしようとするなら、偏差値60未満の高校での話になってきます。
そうなると、最もネックになりそうなのは、数学です。
例えば、偏差値50つまり全高校生の平均クラスの学校で行われる数学と、ナンバースクール辺りの数学。
求められるレベルがかなり違います。
ですから、そういう高校で理系を選ぶ生徒さんを多くしようと思ったら、
・入試科目から数学必修を外した理系学部をつくる
・経済学部・経営学部の入試科目をそのままにして「理系学部」ということにしてしまう
といったようなことでもやらない限り、絵に描いた餅です。
どこぞの隣国のように
「上に政策あれば、下に対策あり」
を実行するほかないのかと思います。
なかなかに前途多難です。
3月4日を迎えました。
公立高校入試の日です。
受験生の皆さんは、全力を尽くしてください。
当地仙台は昨晩に降った雪が少し残っています。
交通機関に大きな影響がないといいのですが...
この公立高校入試の日は、わたしとしても、引き締まった気持ちになります。
試験の最中は、
「あの生徒さんは思ったように力を尽くせているか?」
「あの生徒さんは、計算ミスをしたりなど、やらかしをしていないか?」
というようなことが、思い浮かびます。
そんなこともあって、入試前には、生徒さんによくこんな話をしています。
「試験では、『この問題、もらった!』と思ったときが一番危ない。
特に数学の計算では、ラストの部分で信じられないような計算間違いをする人がいる。
だから、計算が終わりそうになったら、菊池の顔を思い出すべし!」
という風に。
ファインプレーをする必要はなく、とにかくエラーを避けるように、ということを繰り返しています。
受験に向かう生徒さんたちは、神妙な顔をして聞いてくれています。
わたしとしては、1点でも2点でも、生徒さんたちには、取ってほしいという思いです。
入試はその1点・2点の積み重ねで決まります。
合格・不合格を分けるのは、「1点の壁」です。
祈 武運長久!
昨日、公立高校入試が終わりました。
受験生の皆さん、お疲れさまでした。
また、受験生のご父兄の皆様、お疲れさまでした。
これから合格発表まで、長く感じると思います。
以下は、この時期になると、当方のコラム・YouTube動画で、毎年語っていることです。
そういうわけで、また書きます。
この時期、偏差値55以上の高校を目指す受験生に、取り組んでもらいたいことがあります。
それは、高校数学の先取り学習です。
ここでいう「偏差値55以上の高校」とは、次の通りです。
・一・二・三・宮一・二華高といったナンバースクール
・泉・向山・館山・南・宮城野といった準ナンバー
塾に通っている受験生は、何らかの形で高校の先取り学習が組み込まれていると思います。
科目としては、数学・英語というところが多いようです。
その中でも、取り分けて大切なのが数学です。
高校数学の先取り学習は、本腰を入れて取り組んでいただきたいです。
数学・英語の分量としては、
「心持ち 数学8割程度 英語2割程度」
くらいでいいでしょう。
ナンバースクール受験生は、英語の割合がもうちょっと少なくてもいいかもしれません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「なぜそんなに高校数学の先取り学習が大切なのか」
以下、これを説明します。
まず、中学数学と、高校数学とでは、難しさが格段に違っています。
小学校の算数から、中学の数学になったときも、「小6と中1の違い」を感じたと思います。
「中3から高1の違い」はそれ以上です。
これは、わたしがその昔、中学生から高校生になったときに、痛感したことです。
そして、中学はあくまで義務教育でした。
が、高校は義務教育ではありません。
そんなこともあって、
「中学に比べて難しさが加速していく」
という感じです。
また、数学という科目の特性もあります。
数学は、「分からない」ということがハッキリ認識できる科目です。
例えば、数学と英語・国語のようなものと比べてみてください。
そうすれば、わたしの言わんとすることがお分かりになるのではないでしょうか。
事実、高校生の指導では、数学に関しての質問が非常に多く来ます。
「教科書に書いてあることがどういうことか、よく分からない」
「模範解答の意味が分からない」
などなど。
そうしたことがあって、数学の授業についていけなくなってしまうと、大変です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
さらに、中学のころと比べて、「求められるレベル」が違います。
公立中学の場合、例外もありますが、レベルの最高値が
「公立高校入試の数学で高得点を取ること」
までです。
ところが、高校に入学すると事情がまるっきり違ってきます。
公立中学の場合、クラスにはナンバースクール受験者、定期試験で5教科100点未満の生徒が同じクラスにいます。
同じ授業・同じテストを受けます。
ですから、偏差値55以上の高校を受けた受験生は、その中でも「上位3分の1」に入っていたはずです。
ところが、高校入学後には、中学時の下位層はいません。
同じくらいの学力同士で順位が付けられます。
そうなると、求められるレベルも、公立高校入試からグンと上がります。
高校入試が終わった後、何となく燃え尽きてしまって、そのまま何となく高校生活が始まってしまう...
その後に「授業、特に数学が分からなくなってしまう」...
こうしたことが起こり得ます。
事実、そうした人は、高校時代に見かけました。
また、そうした生徒さんを教えたこともあります。
そんな経験をしているので、わたしとしては、毎年この時期に
「高校数学の先取り学習の大切さ」
を説いておきたいのです。
今日のコラムは、みやぎ模試の判定基準についてです。
先日、ネットを見ていたら、次のような趣旨の書き込みがありました。
・・・みやぎ模試の判定基準A80%というのは、公立高校入試で10人受けたら、8人受かるっていう意味だ。
つまり2人は落ちる。
だから、A80%を取っても浮かれてないで、しっかり勉強すべき
こういうものでした。
おしまいの文、「A80%を取っても浮かれてないで、しっかり勉強すべき」には共感します。
が、
「A80%というのは、公立高校入試で10人受けたら、8人受かって2人落ちる」
という箇所には、首をかしげざるを得ません。
わたしの感想としては、
「A80%を取った受験生が、そんなにたくさん落ちるものだろうか?」
というものです。
なぜ、わたしがそのように考えるか、下の数字をご覧ください。
(2026年倍率)
◎一高
定員 320
志願者 452
倍率 1.41
◎二高
定員 320
志願者 381
倍率 1.19
一高では、志願者10人のうち、3人が落ちる計算になります。
二高では、志願者10人のうち、落ちるのは1.6人です。
一高・二高の志願者がA80%ぞろいということはありません。
B60%・B70%という受験生が相当に多くいます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
みやぎ模試のA80%というのは、大まかにいうと、
「合格者の25%より上」
に入るくらいの成績です。
ですから、この成績層にいる受験生が、入試を受けて10人中2人受からないというのは、考えづらいのです。
「みやぎ模試の80%・70%...という数字は、厳密な合格率を表しているわけではない」
このように考えるのがいいと、わたしは考えています。
事実、みやぎ模試の運営サイドとしても、80%・70%...という数字自体に関して、説明をしていません。
今回、コラムを書くにあたり、みやぎ模試の公式サイトを調べました。
が、
「何をもって80%・70%...としているか」
という記述はありませんでした。
そのようなことを考えると、
「みやぎ模試のA80%というのは、10人受けて2人落ちるという意味ではない」
と解釈するのが、受験生・ご父兄としては妥当といえます。
では、この80%・70%というのは何か、ということになります。
わたしの考えは、
「80%・70%...という数字があると分かりやすい」
ということです。
この「分かりやすさ」というのは、生徒さんやご父兄に必要なことです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
このみやぎ模試の判定について、わたしなりに重視していることがあります。
それは、
「どのくらい連続してA80%やB70%を取っているか」
です。
模試は、1回ごとに難易度や平均点が違っています。
それに伴って、生徒さんの点数も上下します。
順位・偏差値も同様です。
そうした状況で、「連続して合格圏内の判定を得る」というのが大切です。
わたしは、
「入試直近3回の模試が連続してB60%なら合格する可能性が高い」
と判断しています。
そして、
「入試直近3回の模試に1回でもC50%があるならボーダーあたりにいると考える。
その結果を受けて、生徒さんには頑張ってもらう」
という風にしています。
この「連続して...」というところは、なかなかにハードルが高いです。
入試は、「試験一発勝負」です。
ですから、たまたま運がよかった・運が悪かったということがあり得ます。
合否を予測するのに、連続3回合格圏にいれば、
「順当に行けば受かる」
と考えるのは、「無理な判断」というわけでもないでしょう。
こういう判断の仕方は、もちろん、受験に携わる方々それぞれ違うと思います。
以上は、「一介の受験指導者の判断」ということでお含みおきください。
今年も3月11日が巡ってきました。
16年前まで、3月11日は「普通の日」でした。
しかし15年前からは、忘れられない日になりました。
震災から15年...
そう思うと、長かったような気もするし、短かったような気もします。
生徒さんからは、震災について、たまに聞くことがあります。
彼らにとっての震災とは、すでに「歴史の一部」です。
「実体験の記憶」ではありません。
そして学校・周りの大人からは、
「地震・津波のときにはどうすべきか」
という教育をしっかり受けていると感じます。
わたしが彼らに接して理解しているところによれば、震災の記憶があるのは、高3生までです。
今春の新学期からは、高校生以下、震災は「周りの人から学ぶもの」になります。
中3生は、震災のとき、お母さんのおなかの中にいたという人たちが相当数います。
加えて、4月入学の小1生は、ほとんどが令和生まれです。
こういうことを考えると、次の世代に教訓を残すというのは、想像以上に大変なことなのかもしれません。
わたしがこの震災の日を迎えて思うのは、
「あれほどの津波による被害は、あの日で最後になってもらいたい」
ということです。
自然災害のことゆえ、かなわぬ願いなのかもしれませんが.....
東北大合格者が発表されました。
高校別の数字もマスコミ発表されています。
この数字を基に、感じたことを書いてみます。
なお、この数字は「速報値」であることをご了承ください。
さて、マスコミ発表を見ていて感じるのは、
「拡大する関東勢」
「押される東北勢」
という図式です。
都道府県別の合格者数では、東京が1位です。
宮城県ではありません。
また、上に示した高校別トップ20の数字を見ると、昨年比ではこんな感じです。
・関東勢は軒並み人数を増やしている
・東北勢は軒並み人数を減らしている
東北では、一高・福島高校が昨年+5人となっている以外、どこも減っています。
宮城県以外の、山形東・八戸高校...といったところもそうです。
こういったことの積み重ねがあると、
「東北勢は押されているのだなあ」
というのが伝わってきます。
また、都道府県では合格者数トップの東京が、学校別だとトップ20には入っていないというのも、興味深いです。
こちらとして関心のあるのは、
「減った分の数がどこに行っているのか」
ということです。
これに関しては、まだ全貌が分かっていません。
詳しいことが分かりましたら、そのときにまた当欄で取り上げてみたいと考えています。
大学の合格実績がマスコミ発表されました。
以下の数字は「サンデー毎日」3月22日より引用しています。
これは、「速報値」です。
「確定値」が出ましたら、そのときに当欄で扱います。
示された数字は合格者数を示しています。
<東大>
二高 5
二華 2
一高、青陵、古川学園 1
<京大>
二高 7
石巻、二華 1
<東北大医学部医学科>
二高 11
二華 7
東北学院 1
<東北大>
一高 76
二高 73
三高 31
二華 24
ウルスラ 16
東北学院 13
宮一 12
育英 9
泉館山、青陵 8
白石、宮城野、古川学園 3
石巻、学院榴ヶ岡 1
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一高・二高・二華における東大合格者数は次の通りです。
今年(一高)1(二高)5(二華)2
昨年(一高)2(二高)12(二華)1
一昨年(一高)3(二高)17(二華)4
東大+京大+東北大医学部医学科の合格者数は次の通りです。
今年(一高)1(二高)23(二華)10
昨年(一高)4(二高)29(二華)9
一昨年(一高)6(二高)33(二華)10
東大+京大+東北大だと以下のようになります。
今年(一高)77(二高)85(二華)27
昨年(一高)75(二高)94(二華)32
一昨年(一高)70(二高)114(二華)34
また、一高・二高・二華および青陵・三高・宮一の東北大合格者の推移は以下の通りです。
数字は、(一昨年)→(昨年)→(今年)です。
(一高)65→71→76
(二高)93→78→73
(二華)26→28→24
(青陵)10→12→8
(三高)49→41→31
(宮一)9→22→12
本件については、YouTube動画でも解説付きで扱っています。
興味のある方は、ご覧になってください。
今回のコラムでは、問題を解いた後の答え合わせについて書きます。
その中でも、特に焦点を当てたいのが、今期に中学受験を経験した生徒さんに関してです。
そもそも論として、生徒さんは問題集・参考書などで問題を解いた後、答え合わせ・チェックがひどく杜撰です。
それは、中学受験を経験した生徒さんたちも、同じです。
中学受験生の場合、「親子二人三脚」という受験スタイルが基本です。
そのため、彼ら受験生を見ているご父兄方が、問題を解いた後の採点をするということも広く行われています。
しかし、そんな彼らも、中学入学後は、さすがに自学自習のスタイルになります。
つまり、自分で解いた問題は、自分で答え合わせ・チェックをします。
が・・・・・
この答え合わせ・チェックが著しく不完全です。
中には、答え合わせをしようとしない生徒さんたちが一定数います。
わたしがそうした生徒さんを担当した場合、答え合わせをするように指導をします。
その際、なるべく上から押し付ける言い方を避けています。
・なぜ問題を解いたあとのチェックが大事なのか
・問題を解いた後のチェックをしないということは、受験としてどういうことなのか
これを冷静に語るようにしています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
彼らへこのように「冷静に語る」ことをしても、なお答え合わせ・チェックをしない、極めて雑という生徒さんは一定数います。
しかし、そういう生徒さんは、もともと本人に備わっている実力を発揮できていません。
そして、その後に自分の第一志望がかなうことは、まずありません。
ですから、少しでも上のほうを狙いたいと思うなら、問題を解いた後の答え合わせ・チェックは、しっかりやってほしいのです。
というより、
「問題は答え合わせ・チェックをやって初めて『解いた』ことになる」
「次に同じような間違いをしないことが目標」
という気持ちでやってほしいのです。
翻って、自分が現役学生の頃は、問題を解いた後、すぐに答え合わせをしました。
これは、いま、実際に問題を解いているときもそうです。
というのも、解いた答えが正しいのかどうなのか、不安だったからです。
ですから、多くの生徒さんたちが、問題を解いた後で、答え合わせ・チェックをまともにやらないのは、不思議で仕方がありません。
逆にそのあたりをガッチリやっておけば、望みがあります。
この点、4月から中1となる中学受験生には、心得ておいていただきたいところです。
今年度の実績は以下のように確定いたしました。
<中学校>
仙台青陵中 1名
<高校>
仙台三高 普通 1名
東北学院高 特進 1名 総進 1名
ウルスラ高 type2 1名
<大学>
東北大 医医 1名
合格した皆さん、おめでとうございます!
受験生の皆さんは大変良く頑張りました。
その頑張りを心からたたえます!
以下は、受験生の方へのメッセージです。
今回の合格は、自分が頑張った結果ですが、自分「だけ」の力だけでなしえたわけではありません。
お父さん、お母さんをはじめとする多くの家族のサポートがあったからこそできたことです。
もちろん、親御さんとはいろいろなことがあったでしょうし、快いことだけがあったわけではないでしょう。
しかし、あなたがたをここまで育ててくださったという事実は、いささかなりとも揺るぎません。
だから、受験生の皆さんには、お父さん、お母さんに感謝の言葉を伝えてほしいのです。
今回の経験を今後に生かしてください。
それから、受験生のご父兄へのメッセージです。
子息の受験に当たっては、様々な面からのサポート、いろいろとご苦労があったことと思います。
ご父兄の日々のご苦労は、わたしも身にしみて感じています。
この入試をきっかけに、子息が一段と成長するよう、願っております。
国公立大学入試の前期日程合格者が発表されています。
それに伴って、高校別の合格者ランキングも出ました。
<関連コラム>
高校別の大学合格実績 令和8(2026年)宮城県版(速報値) その1
高校別の大学合格実績 令和8(2026年)宮城県版(速報値) その2
ここで、わたしが指標として使っているのが、東大・京大・東北大の数字です。
なぜこれらを使っているのか、今回のコラムで述べてみます。
わたしがこの3大学を使う最大の理由は、「分かりやすさ」です。
東大・京大については、特に語るまでもないと思われます。
東北大については、県内にある「旧帝国大学」ということがあります。
歴史が長く、よく知られています。
合格者は、ナンバースクール・準ナンバー・私立高校・仙台以外の進学校から幅広く出ています。
そのため、「東北大に何名合格するか」とランキングは、分かりやすいのです。
ただその一方で、
「東北大に何名合格するかといっても、学校ごとに人数が違うから、そこを無視すべきでない」
「東北大だけでなく、他の旧帝大とか、一橋・東京科学大のようなものも含めては?」
という意見が、わたしのところに寄せられているのも事実です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムで、
「基準はいろんな側面から測るべきではないか」
という声があることを紹介しました。
これは、もっともなことです。
しかし、基準が複雑だと、「分かりにくくなる」ということもまた事実です。
受験の情報は、わたしのような受験関係者だけが見るわけではありません。
受験生・ご父兄、あるいは一般の方も見ます。
そうしたときに必要なのは、
「厳密な正しさより分かりやすさ」
です。
ですから、わたしとしては、実績数を比べるとき、「分かりやすさ」を優先しています。
一方で、必要に応じて、いろんな基準から実績を比べることもしていきたいと考えています。
こうした状況の下、合格実績を高校ごとに比べようとするとき、困るのが私立大の扱いです。
私立大学の場合、一人の受験生が2校・3校受けて、それら全部に合格することも、珍しくありません。
受験生の体は一つだけであるにもかかわらず、です。
そうした意味で、私大は「基準」になりにくい一面があります。
また推薦入試で合格するのと、一般入試で合格するのとでは、合格基準に大きな差があります。
そのようなわけで、
「基準=東大・京大・東北大の合格者」
とすることを基本にしています。
今回のコラムでは、幼児教育における本の役割について書いてみます。
中学受験生を見ていると、幼児期での本とどのように接しているかというのが大切だと感じます。
今回、こうしたことを書こうと思ったきっかけは、先日の体験です。
以下は、とある書店での「3歳くらいの子供・父・祖母」の会話です。
この会話は関西弁でされていましたが、標準語に直して記します。
父:
○○(子供の名前と思われる)、時計の本、持ってる? 買ってほしいの?
まだ3歳にもなってないのに、早すぎないか?
祖母:
あんた、何言ってるの?
どんな本でも、早いほうがいいよ。
父:
そんなもんかなあ?
祖母:
そうよ。
あんたが小学生のころ、時計と繰り下がりができなくて、わたしは苦労したんだよ。
父:
そうだったのかなあ?
祖母:
そうだったんだよ。
あんたは覚えてないだろうけど。
だからね、どんな本でもいいから、○○が読もうとしてるわけだから、本、買ったほうがいいよ。
わたしは微笑を浮かべながら、その会話を聞いていました。
こうしたとき、いくつになっても、男は母親に頭が上がりませんね(笑)
わたしは、祖母である女性の方のほうに、シンパシーを感じました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
思うに、今回の件で、子供のほうは表紙の絵が何となく気に入ったために時計の本を選んだのでしょう。
自分で選んだというところがミソです。
とはいえ、仮にその本を買ってはみたが、あまり読まれずに放置されるかもしれません。
そうなると、親としては、「ムダな買い物をした」と思わないとも限りません。
しかし、わたしはそれでもかまわないと思っています。
幼児教育という点から本というものを考えると、とにかく子供の周りにいろんな本を置いておくのがいいです。
本に興味を持っている子なら、自然と周りの本を読むようになるでしょう。
こうした場合、親のほうとしては、
「なるべく将来の受験に役立つようなものを読んでほしい」
と思うわけです。
ただ、そう考えて「役に立つ」本ばかりを与えると、子供のほうから歓迎されません。
「役に立つ」本って、子供からすると、必ずしも面白いものではありません。
やはり子供としては、面白い本を読むわけです。
これは、ご父兄が子供のころを思い出すと、思い当たるのではないでしょうか。
「この分野は自分の受験に有利になるから、興味がない分野だけど、読んでみるか」
などと、子供が思うわけがないですから。
このところ、公立中学の部活に関連したツイートを、twitter上で見かけます。
そのツイートの主は、公立中学の先生の匿名アカウントです。
その内容は、
「新学期から○○部の顧問になるよう、校長あるいは教頭から言われている」
「自分は○○なんて一度もやったことがないのに」
「上からは『それも仕事のうち』みたいなことを言われる」
「とにかく忙しくて授業研究をやる暇もない」
だいたいこういうものです。
こうしたツイートからは、現場の先生方がご苦労されている様子が伝わってきます。
わたしのような「第三者的な受験関係者」から学校の現場を見ると、次のようなことがしばしばあります。
・何らかの理由で休職されている先生が学校に一人くらいはいらっしゃる
・ある日あるとき、何の前触れもなく教科担当の先生が代わる
・交代した理由は分からないが、産休や内臓系のご病気ではなさそう
こうしたことは、意外と多くの中学で起きているように感じます。
もちろん、このような現状は、部活のせいだけではないでしょう。
しかし、部活の負担が先生方にとって大きくなっているなら、
「まずは部活の数を減らしてみてはどうだろうか」
と思うのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「まずは部活の数を減らしてみてはどうだろうか」
これがわたしのような第三者が思うほど簡単でないのは、よく分かります。
組織というのは、いつも「総論賛成・各論反対」だからです。
これは、会社でも、学校でも同じです。
例えば、野球部への加入を希望する生徒は多いが、対応できる先生がいらっしゃらない、といったようなときを想像してください。
こうした場合、学校としては、できるだけ生徒の希望に合わせるようにしたいと考えるわけです。
「現場の先生を守るか」
「生徒のやる気を尊重するか」
学校としては、厳しい二者択一を迫られます。
こうしたとき、わたしは「現場の先生を守る」ことを優先していただきたいと考えます。
生徒のほうにしてみれば、部活で野球ができなくても、何とでもなります。
が、学校の現場が回らなくなったら、その損失はかなり大きいです。
部活は、親にしてみれば、子供が好きなことをやらせてもらえます。
しかも、無料に近い。
実にありがたい制度です。
しかし、そのありがたい制度が、先生にとって、大きな負担となっているなら.....
いつまでも先生の善意に甘えてばかりいるわけにはいきません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが中学での部活の位置づけで驚くことがあります。
それは、先生方の「ボランティア」に頼っているということです。
もっと言えば、先生方のサービス残業・ただ働きの上に、部活の運営がなされていることです。
さらに、もともと先生方というのは、担当する教科を指導することがメインのお仕事です。
例えば、国語の先生なら、授業を通じて国語を教えるのが主たる業務です。
ところが、そうした国語の先生が、経験したこともないスポーツの顧問を担当する...
部活中に事故が起きれば、責任だけは重い...
部活が負担となって、授業研究に支障が出ているケースもある...
そうなると、本末転倒です。
ですから、そうした状況で、せめて部活の数を減らしてみてはどうだろうか、というのが、わたしの考えです。
もちろん、そうなると、生徒さんやご父兄のほうから、苦情は出るでしょう。
しかし、どうしてもその活動をやりたかったら、「習い事」みたいな形で外部でやる以外にないです。
わたしがこういうことを、こうした場で話したところで、現状は変わらないでしょう。
が、わたしとしては、現場の先生方の現状を少しでも多くの方々に知っていただきたいと願っています。
以下はかなり前の話になります。
中学生の男子生徒さんを担当していたときの話です。
その生徒さんは、定期試験5教科160~190点くらいを取っていた生徒さんです。
その中でも、数学の点がなかなか取れません。
20点台で、ずっと推移していました。
あるとき、彼のお母様とこんなやり取りがありました。
お母様:
息子が数学、できないのはよく分かってます。
ただ、40点くらいは取れないものなんでしょうか?
菊池:
分野にもよります。
お母様:
分野ですか?
菊池:
はい。
20点くらいの生徒さんですと、計算以外で点を取るのは、難しいんです。
図形の問題とか、なかなか分かってもらえなくて...
お母様:
図形の問題でも、例えば、公式に当てはめて計算すればいいような問題もあると思いますが...
菊池:
公式に当てはめて計算すればいいような問題は、小学校のごく初歩までならともかく、中学になると出ません。
それに、彼くらいの成績の生徒さんは、公式、なかなか覚えられないんですよ。
お母様:
簡単な公式もですか?
菊池:
はい、そうです。
丸暗記しようとしても、定着しません。
こちらも、丸暗記にならないように、説明して演習していますが、なかなか理解が難しいようです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
お母様:
数学の公式を覚えるのって、難しいものなんでしょうか?
菊池:
中学の最初のころまでに出てくる公式自体は、言葉としては繰り返せば、ギリギリ定着できます。
「直径×3.14」
「半径×半径×3.14」
という言葉自体は、呪文のように唱えれば、覚えることは辛うじてできます。
でも、問題なのは、次の段階です。
「直径っていうのはどういう数になる?」
「半径っていうのはどういう数になる?」
○○君くらいの成績の生徒さんだと、そこで詰まります。
直径も半径も、「同じようなもの」「そこに書いてある数字」くらいの意識なんだと思います。
もちろん、直径と半径とでどう違うのかは、50回くらいは説明してます。
でも、3回に1回くらいは、数字を間違えちゃいます。
正解できるかどうかは、運頼みっていうところがあります。
お母様:
そのくらい言われても、分からないものなんでしょうか?
菊池:
はい、そうです。
ですから、できない分野をずっとやってると、集中力も欠けてきます。
できないことばかりやらされれば、大人だって、つまらないし、ストレスばかりがたまりますから。
だから、手間のかかる部分はカットして、○○君ができるところを確実にしたほうが、いいです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「家庭教師という形で学習指導を受けている以上、数学で40点くらいは取れてほしい」
親御さんの立場からすれば、そうお感じになるのは、よく分かります。
ただ、なかなかそうならない事情があります。
確かに、小学校での単元テスト(受験業界でいう「カラーテスト」)なら、そこまでの低得点はないかもしれません。
しかし、中学の定期試験では、40点を取ることもままならない生徒さんは出てきます。
前回、前々回のコラムに書いたように、公式を覚えればギリギリ解けるような問題というのは、ほとんど出題されません。
ですから、50回以上も全く同じ問題を出して、全く同じ説明をして、それでも3回に1回くらいは間違ってしまうというのも、「よくある話」です。
一方、平均より上の生徒さんであれば、1回、あるいは多くても2~3度やれば理解できるのにもかかわらず、です。
これは能力の違いですから、指導者にはどうにもならない部分です。
そうなると、図形の問題のようなものは、運を天に任せるほかないということにもなります。
彼らは、直径と半径があまり区別できなくても、日常生活が支障なく送れることをよく知っています。
そうなると、40点という点数も、なかなか取りづらいわけです。
昨日まで、中学の学習苦手層の数学について、コラムを書きました。
そこでは、「公式当てはめ」も難しい現状を述べています。
それに関連して、公立中学で、トップクラスと学習苦手層がどれほど能力的に違うかを示してみます。
以下は、菊池の「経験・体感」に基づく数字です。
客観的なデータではありません。
ここで、例えば、新しいことを指導するとします。
すると、彼らが理解するまでの時間・労力は、次のような感じです。
◎偏差値70:労力1
→二高レベル
◎偏差値60:労力1.2
→館山・二華高レベル
◎偏差値50:労力2.5
→公立中学の平均
◎偏差値40:労力10~無限大
→下位15%くらい
以上の数字をご覧になるとお分かりのように、下位15%くらいに近づくと、急速に数字が大きくなります。
つまり、下位15%くらいの生徒さんを指導し、内容を理解してもらおうとすると、トップクラスの指導時より、莫大な時間と労力がかかります。
ですから、下位15%くらいの生徒さんの指導では、
「何度指導しても、同じところを同じように間違ってしまう」
ということが出てきます。
そして、この数字は、学年が進めば進むほど、大きくなっている感じがしています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「公立中学の学習苦手層は、トップ層に比べると、ひとつのことを理解するまで、10倍~無限大の労力がかかる」
前回のコラムで、わたしはこのように述べました。
このくらい個人差のある生徒さんたちが、同じクラスにいます。
同じ授業を受けています。
同じテストを受けています。
ということになれば、学習苦手層の生徒さん向けの受験指導は、
「できない箇所を指導するより、できる箇所・できそうな箇所に集中して指導する」
という風になります。
指導時間は限られます。
学習苦手層の生徒さんが少しでもテストで高得点を取るようにしようと思えば、
「できる箇所・できそうな箇所」に集中するのは、理があります。
「このくらい繰り返せば、彼らもできるようになるだろう」
そう考えてしまうと、結果は出ません。
そんなに生易しいものではありません。
そして、理解を深めるためには、繰り返し・反復以外に方法がありません。
実のところ、彼らは繰り返し・反復を嫌がりません。
「分かるところ・見覚えのあるところ」だからでしょう。
「分からないことを教える」という指導と、「テストで点の取れる指導」とは、このように違うものです。
今日は、わたしが担当してきた生徒さんの男女比について書いてみます。
この男女比については、家庭教師の派遣会社に属していたときと、「プロ家庭教師菊池」として独自ブランドになったときとで、違います。
・派遣会社からの案件
◎男:女=だいたい7:3
・「プロ家庭教師菊池」として
◎男:女=だいたい5:5
こんな感じです。
派遣会社の場合、女子生徒のご家庭からは、女性の先生という希望が多いようです。
派遣会社は、多くの先生の中から、そのご家庭の要望に合った方を選抜します。
わたしのような男性講師の場合、必然的に男子生徒を担当することが多くなります。
一方、「プロ家庭教師菊池」としたときからは、男女比はだいたい半々くらいです。
わたしは男子生徒のほうが多いかと思っていたら、案外とそうでもないようです。
そのあたりは、ご家庭が「どういった希望を最優先にするか」によって違ってきます。
「どの人にとっても100%マッチする講師」ということは、基本あり得ません。
わたしに指導をご希望になるご家庭は、
「しっかりと受験指導をしていただきたい」
というご希望を最優先しているのかと思います。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一方で、家庭教師派遣会社には、
「ウチは娘に家庭教師を付けたいと考えているが、なるべく男性の先生」
という案件もまれにあります。
そのような依頼のあるご家庭からは、このような希望がありました。
・娘が親の言うことを聞かずに手を焼いている
・娘が勉強をしない
・娘が言うことを聞くように、娘に言うことを聞かせられるような男の先生をお願いしたい
こうした件で、わたしにもお鉢が回ってきたことがあります。
しかし、こうした生徒さんの指導は、1~2か月で「指導終了」となるのが常でした。
こういうご家庭の女子生徒さんは、指導中、こちらと目を合わせません。
反抗するということはありませんが、全身に
「勉強なんて、やりたくね~よ」
というオーラが満ち満ちています。
そんなこんなで、ほどなくして「娘がやりたくないようで...」となるのが「お約束」でした。
「プロ家庭教師菊池」というブランド設立後にも、こうした案件のお問合せがありました。
しかし、せっかくのお問合せですが、お断りをしてきました。
そもそもやる気がない生徒さんへの指導は、お互いによい結果にならないからです。
いろんなご家庭があるものです。
メール・お電話でのお問合せ
<電話での受付>
15:00~20:00
※日曜日は除く
※電話は
「雅興産(みやびこうさん)」と出ます
成績upのヒント!
教育コラム「雨か嵐か」
〒981-0933
仙台市青葉区柏木1-2-29-301
15:00~20:00
日曜日