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今日、2月1日は、私立高校の一般入試「B日程」です。
一昨日、そして昨日のコラムでお伝えしたとおり、私立高校の一般入試は公立高校メインの受験生が主に受けます。
そうした折、今回のコラムは、私立高校のスライドについてお伝えします。
私立高校は、多くが「コース制」をとっています。
「コース制」というのは、要するに「学力別に生徒を振り分ける」ことです。
例えば、ウルスラには、3つのコースがあります。
type1・type2・尚志です。
コースが違うと、学校が違うといってもいいほどです。
このあたり、公立高校とは違います。
そのようなことがあり、私立高校の入試は「スライド制」を採用しています。
「スライド制」とは、あるコースを志願したものの、点が足りないので、「より難易度の低いコース」で合格というものです。
この「スライド制」、受験の指導に当たるわたしは、「公立高校入試の前哨戦」と位置付けてきました。
ですから、次のような場合、公立高校入試の出願先を変えるほうがいいかもしれないと判断しています。
例えば、こんなケースです。
当初に出願したコースがスライドしてしまった...
コース合格したものの特待生が取れなかった...
(次回に続きます)
(前回の続きです)
私立高校入試のスライドについては、昨年このような例がありました。
東北学院高の入試が前年までに比べ、突然難しくなったのです。
特進コースについては、事前にみやぎ模試偏差値で63という数字が出ていました。
これはだいたい「三高と同レベル」ということです。
その際、一高志望だった生徒さんが、1月に行われた自己推薦入試、続く一般入試で、いずれも特進コースには手が届きませんでした。
そしてTG総進コースへ「スライド」。
当初に予想された難易度なら、特進コースをスライドした一高志望という受験生は、一高合格が難しいとされるはずです。
そのような中で、その生徒さんは、一高に合格しました。
このとき、わたしは一高合格が微妙になってきてしまったと判断していました。
2月の私立高校の入試の時点で、東北学院高が突然に難化してしまったことが分からなかったからです。
昨年の東北学院高の特進コースは、偏差値的に67程度、すなわち「二高のスベリドメ」という感じでした。
この点に関しては、YouTube動画などでも何度か触れています。
私立高校の入試の「スライド」については、このようなことがあること、ご留意をいただければ幸いです。
今回は「学校の課題」について取り上げてみます。
我が特訓塾は、
「学校の課題」も大切
「塾の課題」も大切
というスタンスです。
特に中学生の場合、「学校の課題」は評定に結びつきます。
評定に結びつくということは、入試にも関係があるということです。
そのようなことがあり、当塾は自習室で勉強するとき、「学校の課題」をしてもOKです。
他塾さんは、どのようになさっているのか、わたしはよく分かりません。
当塾はOKです。
ただ、当塾の場合、授業は
「塾の課題をやってきていないと、生徒さんはバツの悪い思いをする」
ことになっています。
よって、「塾の課題」をきちんとやってこないというのは、基本的にありません。
そのようなわけで、「塾の課題」については、塾としてタガをはめています。
さて、以下、学習塾から見た「学校の課題」についてです。
公立高校受験をメインとする学習塾から見ると、「学校の課題」というのは、だいたいが学習塾と同じ方向を向いています。
この点、小学校や高校から出る課題とは、考え方が違います。
言い換えると、こんな感じです。
・・・「学校の課題」は、公立高校受験のときに、基本となるものが多い
・・・「学校の課題」だけだと量が足りない。
・・・だから「学校の課題」+「塾の課題」
(次回に続きます)
(前回の続きです)
公立中学の「学校の課題」の中でも、副教材ワークは、先生によって使い方が様々です。
・副教材ワークを生徒さんに渡して、自由にやっておけという「放置タイプ」
・試験終了あるいは試験間近に副教材ワークの提出を求める「試験連動タイプ」
・授業がある程度のところまで進んだら、副教材ワークの提出を求める「授業連動タイプ」
だいたい、これら3種類のいずれかです。
一番多いのが、「試験連動タイプ」です。
次に、「放置タイプ」そして「授業連動タイプ」と続きます。
そうした中、わたしが、公立中学校の「学校の課題」に関して、ちょっとマズいと感じていることがあります。
それは、生徒さんが副教材ワークをためてしまうことです。
特に、先ほど述べた「試験連動タイプ」の先生の場合、副教材ワークは、たまってしまうケースが多いようです。
おカネならいくらためてもOKでしょう。
が、「学校の課題」の副教材ワークは、ためると厄介です。
そのため、わたしは、抜き打ちで「ワークチェック」を行ったりしています。
時間の関係で、すべてを隈なくやれるわけではありません。
ただ、一部でも、「抜き打ちチェック」を行うことで、「学校の課題」と「塾の課題」とのバランスを取るべく努めています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一般的に、「学校の課題」について、わたしの見立てるところは、
「評定で4の取れる生徒さんであれば、受験の基礎固めに役立つ」
としています。
たぶん、わたし以外の受験関係者の方も、同じように感じているのではないでしょうか。
このレベルの生徒さんにとって、副教材ワークを含む「学校の課題」はドンピシャです。
そして、評定5の生徒さんには、「ちょっと物足りない」。
つまり、そういう彼らなら、放っておいても、一部を除けば、まあやりこなせるでしょう。
それゆえ、ナンバースクールを狙えるようなトップクラスの生徒さん向けの塾では、そこまで「学校の課題」に頓着しません。
評定3くらいになると、「学校の課題」が受験の基礎固めに使える割合が、半分行くか・行かないか。
評定2以下は、「学校の課題」にほぼ対応できません。
我が菊池特訓塾は、「中より上」の公立高校入試突破をメインとしています。
そのため、副教材ワークを含む「学校の課題」とは、相性がいいのです。
ですから、わたしとしては、「学校の課題」を「塾の課題のひとつ」と考えています。
というわけで、「学校の課題」は、生徒さんの成績アップのため、ありがたく使わせていただいています。
・・・こんな感じです。
わたしが受験指導をするとき、特に大事にしていることがあります。
それは、生徒さんに関して、次のようなことを理解しておくことです。
・生徒さんは目標を持っているか
・持っているとしたら、どの程度その目標を達成したいと思っているのか
受験のための学習というのは、面白おかしいものではありません。
何がしかの苦行を伴うものです。
受験をメシのタネにしている者が、こういうことを言ってしまうと、身も蓋もないような感じですが。
だからこそ、受験学習は、何がしかの目標がないと、続けられない気がしています。
少なくともわたしはそうです。
事実、成績が下位層のほうに近づくにつれ、目標らしきもののない生徒さんが多くなっています。
「目標がない」ということも勿論ですが、正確に言えば、「自分の成績にほぼ関心がない」ということです。
これを逆にとらえると、
「しっかりした目標があれば、勉強をするようになる」
ということにもなります。
それゆえ、実のところ、
勉強のテクニックがどうだとか...
どういう参考書・問題集を使うのがいいだとか...
こういうのは、「二の次」のことです。
「どうしても○○高校じゃなくちゃイヤだ」
というような気持ちがあれば、自分なりにいろんなことを工夫するはずだからです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが中学生のとき、進む高校は二高一択としていました。
「ここじゃないと、自分はたぶん一生後悔することになる」
とも考えていました。
いまの自分を考えてみると、わたしは中学生のころ、自分が大人になったときの考え方を正確に見抜いていたことになります(苦笑)
そのように考えだしたのは、中1の早い段階だったと記憶しています。
ただ、そのときの成績では、「射程内」ではありました。
が、「確実」というところまでには行っておりませんでした。
そのため、「二高に入るためには、どうすればいいか」というのは、常に頭の中にありました。
書店に行って問題集を買ってきて自分で解く...
図書館に行って、「勉強法」についての本を借りてくる...
こういうことは、誰から言われたわけでもなくやっていました。
「どうしても二高じゃないと」・・・
このように考えていたから、成績を上げていくために、中学生の頭で考えて、行動に移したのでしょう。
これ以外にも、「成績を上げるためにはよさそうだ」と聞けば、いろんなことを試していました。
「どうしても○○高校に」というように、強い目標・意志があれば、人間は自然と体が動くものです。
不思議なことでも何でもありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムで述べたように、わたしは中学生のとき、
「行く高校は二高」
という強い意志がありました。
翻って、生徒さんの学習する状況を見ていると、自分の目標に対して強い意志がある生徒さんは、非常に少ないです。
ただ、受験が近づいてくると、
「どうしても○○高校!」
という生徒さんも、それなりに出ては来ます。
とはいえ、そのころには、
「もはや手遅れ。
もっともっと前に、そう思わないと...」
という状態になっている生徒さんも多いです。
一般論として、特に目標もなく、受験学習をするというのは、かなりつらいだろうと思うのです。
受験指導者が「効率の上がる学習法」を教えたとします。
生徒さん本人がそれを活用する気がなければ、学習法の効果は現れません。
もっとも、今の成績で自分の目標が達成できる見込みがあるなら、それはOKです。
しかし、多くの場合、生徒さんの目標は
「自分の今の成績より、志望校の成績のほうが高い」
です。
となれば、
「どうしても○○高校じゃダメ」
と思うか、
それとも、
「入りたいのは確かだが、そこまでこだわらない」
とするかは、生徒さん本人の考え方です。
何だかんだで、受験にはそこが最も大切になってきます。
受験学習をするときに必要なのが、受験教材です。
また、学校での授業でも、副教材ワークのような教材が使われています。
この教材については、ご父兄の関心も高いです。
事実、
「どういう教材で勉強するのがよいのか」
といった相談はちょくちょく受けます。
さて、「教材」といったとき、大きく分けて4種類のものがあります。
・市販の教材
・学校向け教材
・学習塾向け教材
・大手学習塾のオリジナル教材
今回のコラムで述べるのが、これらの教材の「大人の事情」です。
このうち、「学校向け教材」は、販売先が学校(主に公立小中学校など)のみです。
そして「学習塾向け教材」は、販売先が学習塾のみです。
一般個人が「学校向け教材」・「学習塾向け教材」を買おうとしても、教材会社は売ってくれません。
さらに、学習塾が「学校向け教材」を入手したいと思っても、教材会社は売ってくれません。
なぜそうなのか。
それは、業界内のルール、言い換えると、「大人の事情」があるからです。
業者間で決められたこうした「縄張り」は、長年ずっと守られてきました。
ご父兄も、お勤めの会社で
「○○という製品を仕入れるには、△△社→◎◎社を通して仕入れることになっている」
というような「ルール」があるはずです。
この教材もそれと事情が同じです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回お伝えした「学習塾向け教材」は、あまりご父兄にとって、馴染みがないかもしれません。
これは、塾の授業のときに広く使われています。
「学習塾向け」とされていることもあり、塾の授業には使い心地がいいです。
そして「学校向け教材」例えば、学校で渡される副教材ワークは、学校の先生が授業をしやすいようにということで編集されています。
わたしから見ると、「学校向け教材」つまり副教材ワークは、受験の基礎を固めるうえで、有効です。
ただ、塾の教材と比べると、演習問題の量が不足しています。
公立高校受験における教材は、
・学校の副教材ワーク
・塾で使う教材
これらをしっかり演習することが必要になってきます。
それから、ご父兄にとって、なじみのあるのは、「市販の教材」でしょう。
本屋さんで一般向けに販売されているアレです。
ただ、「市販の教材」は、小中学生の受験を考えると、やや物足りない感じがします。
高校生向け、つまり大学受験用となると、市販品でよいものが結構あります。
わたしの教室では、塾の教材として市販品を使うこともあります。
ちなみに「学校向け教材」や「学習塾向け教材」は、メルカリなどネットで売買されています。
「どうしてもこの教材が欲しい」という場合は、ネット検索してみるのもよいでしょう。
ちょうどこの時期、生徒さんの中学校では定期試験が行われています。
試験答案が返った来た生徒さんは、それぞれ試験の復習にいそしんでいます。
さて、今回のコラムでは、定期試験と比べながら、模擬試験について、述べることにします。
生徒さんを見ていて思うのは、
「生徒さんは、こちらが考える以上に模擬試験のことを分かっていない」
ということです。
「模擬試験のことを分かっていない」
というのは、
・何のために模擬試験を受けるのか...
・模擬試験は定期試験とどのように違うのか...
ということが、生徒さんに十分に浸透しているとは言いがたいです。
しっかり分かっている生徒さんももちろんいます。
しかし、
「何だかよく分かっていないな」
という生徒さんも少なくありません。
定期試験がどのような意味を持つのか、生徒さんはよく知っています。
その結果が後々の「内申評定」に関わることも浸透しています。
しかし、模擬試験となると、思ったほどその意義が知られていないように思うのです。
ですから、わたしは、模擬試験について、折に触れて生徒さんにはその意義を伝えるようにしています。
そうすることで、生徒さんとしても、
「なぜ定期試験のほかに模擬試験を受けなくてはならないのか」
がよく理解できるようになるはずです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「生徒さんは、こちらが考える以上に模擬試験のことを分かっていない」...
わたしから見て、こう感じるのは、
「模擬試験が定期試験と同じくらいに大事」
ということが、いま一つ浸透していないことです。
よりはっきり言えば、生徒さんと接していると、
「模擬試験は定期試験に比べて軽視されているのではないか?」
と感じることがときどきあるのです。
「軽視している」というのが言い過ぎなら、
「定期試験ばかりに目が向いている。
模擬試験にはあまり目が向いていない」
と言ったほうがいいでしょうか。
模擬試験というのは、「入試のシミュレーション」です。
中学校の部活動で言えば、
・模擬試験・・・対外練習試合
・入試・・・中総体
・定期試験・・・校内での対抗試合・練習
といった感じになります。
例えば、野球部に所属しているとします。
そのとき、
校内での紅白試合にばかり目が向く...
対外練習試合のことに目を向けない...
このようなことはあり得ないはずです。
部活動の目標は、
「中総体でよい成績を残す」
ことだからです。
そして、そのための対外練習試合であるはずです。
ところが、その「あり得ないこと」が、受験の世界では珍しくない気がしています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
なぜ模擬試験の結果が大事なのか。
模擬試験というのは、字で書いたとおり、「入試のシミュレーション」だからです。
入試は、「習ったところまで全部」が出題範囲です。
模擬試験もそうなっています。
一方、学校の定期試験は、学校での学習がどれだけ定着しているかを見るものです。
学校の先生方がその結果を基に、定着度を判断します。
ですから、模擬試験は当然に重視すべきものです。
「入試に合格する」ことが、受験の最大目標だからです。
わたしが中学生のころには、
「模擬試験:定期試験=7:3あるいは8:2」
くらいに考えていました。
「定期試験でいい点を取るのは当たり前。
大切になってくるのは、模擬試験の点数・順位」
という感じで。
これは上位層に行くほど、そうなって来ます。
これを言い換えると、
「学校の成績がいくらよくても、入試に必要な学力に達しているとは限らない」
ということです。
この点については、以下のようなコラムを書いたことがあります。
<関連コラム>
ここで述べたのは、定期試験の点や順位ばかりを気にして、模擬試験の成績がいま一つ振るわない女子のことです。
このようになるのは、なぜだか男子より女子のほうが多いです。
たぶん、男女の性格的な差なのでしょう。
公立高校入試まで「もうちょい」という時期になると、思い出す生徒さんがいます。
この件については、以前にYouTube動画で述べたことがあります。
詳しくはこの動画をご覧ください。
以下は、その生徒さん(以下、「A君」と書きます)がどのようだったか、あらましを述べます。
A君は宮城工業化学科に進みました。
A君は全体でみると、平均ちょい下くらいの偏差値でした。
こういう生徒さんは、特に珍しくもないでしょう。
学業もピカイチというところには行っていません。
しかし、このA君ほど、自分の志望校に合格したいという気持ちを強く持ち続けた生徒さんを知りません。
そして、A君は強い意志を持ち続けただけではありません。
その強い意志を実現するため、自分で考え、行動に移しました。
◎行動その1
夏休み期間中、学校の先生に英語の個人レッスンを直談判
A君は英語が非常に苦手でした。
中2の12月に受け持ったとき、英語の定期試験は20点台でした。
そのため、わたしとしても、頭を抱えていました。
そこで彼は、夏休み期間、学校の先生に
「英語を教えてください」
と直談判に行ったのでした。
学校の先生も意気に感じて彼に指導をしてくださいました。
わたしの授業のない期間、彼は英語を勉強し、成績が伸びました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
◎行動その2
「このコラムを書かないでください!」と菊池に伝える
今はYouTube動画でも、わたしの考えるところを配信しています。
当時はホームページ上のコラムの発信だけでした。
A君はわたしが書くこの一連のコラムを熱心に読んでいました。
そんなある日、A君はわたしに
「コラムを書かないでください!」
と言ってきました。
わたしからすると、
「???」
A君もわたしのコラムを読んでいたからです。
彼から話を聞くと、あらまし↓のような事情です。
・・・菊池のコラムを他の受験生が読む。
その中には、宮城工業を受ける人もいるだろう。
彼らがコラムを読んだら、ライバルたちの成績がよくなってしまう。
ライバルたちの成績がよくなるのは、自分として非常に困る。
だから、コラムの執筆をやめてほしい
わたしは驚きました。
そして、A君には、
「わたしのコラムは、君が考えているほど、そんなに影響のあるものでもない。
だから、心配はいらない。
これまでどおり、勉強を続けてほしい」
ということを伝えました。
受験が近くなり、「どうしても宮城工業に入りたい」と思ったからこそ、彼はわたしに
「コラムを書かないでください!」
と言ってきたのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムで紹介したエピソードは、わたしから見れば、ほほえましいものです。
それゆえ、A君の言葉を聞いて、思わず笑ってしまいました。
しかし、彼からすれば、大まじめです。
わたしは彼への失礼をわびました。
また彼への尊敬の気持ちを深くしました。
わたしは、受験生全員がA君のようになれとは言いません。
その受験生それぞれ「○○高校に入りたい気持ち」は、程度の差があるでしょうから。
しかし、
「どうしても○○高校に合格したい」
そして、
「自分が合格確実ラインまで達していない」
という現状ならば、A君のように自分で考え、自分で行動するようになるはずなのです。
このようなことは、わたしが指導してどうにかなるというものではありません。
考えが適切なものであれば、大いに応援する...
やや的が外れてしまったのであれば、軌道修正を促す...
わたしの役割はそういうものです。
それから、A君の成績についてです。
彼は、中3のみやぎ模試で、宮城工業化学科は中3の10月の模試以降、ずっとA判定でした。
入試でもしっかり力を発揮し、合格しました。
わたしは、A君のような生徒さんを心の底から支援するものです。
受験関係者というのは、損得勘定抜きにそういうものだと思います。
表題の通り、春期講習を以下の要領にて開催します。
塾生は原則全員参加です。
塾生には別途案内します。
塾生以外にも、興味のある方は、こちらまでご連絡ください。
◎講習は「頭を働かせ 手を動かす」
講習では、演習・自学時間を重視します。
下記の指導時間以外に、教室内で自学をしていただきます。
入試とは、制限時間内で、どのくらい頭を働かせ、手を動かすかを競うものです。
それゆえ、講習では、「頭を働かせ 手を動かす」時間をガッチリ取ります。
◎冬期講習日程
3月23日(土)
~4月6日(土)
☆この期間は春期講習のみを実施いたします。
通常指導はありません。
☆4月6日(土)は模擬試験を実施いたします。
◎講習時間割
〇・・・講習実施日
◎料金
<春期講習のみに参加の方>
☆いずれも税込み
新・小5 15,130円
新・小6 15,130円
新・中1 18,980円
新・中2 19,800円
新・中3 21,270円
模擬試験代 3,000円
テキスト代 4,000円
<塾生の方>
別途案内します
生徒さんとどのくらいの距離感を保って接していくべきか・・・
それは、生徒さん全体として、という意味もあります。
そして、生徒さん個々人として、という意味もあります。
いずれにしても、大切なことです。
なぜなのか。
生徒さんと親しくなり過ぎれば、「馴れ合い」になります。
かといって、生徒さんと距離を置きすぎると、生徒さんの変化・考え方が見えづらくなります。
どちらのケースにしても、いいことがありません。
「成績が上がらない」要因になりかねないからです。
学習塾で受験指導に携わる者として、「成績が上がらない」となれば、重大視しなくてはなりません。
「親しすぎず」「離れすぎず」をいかにして保つかは、たぶん、受験関係者にとっては永遠の課題なのでしょう。
さて、菊池の場合、どうなのか...
わたしが生徒さんと接する上で、最も重視しているのは、
「生徒さんには敬意をもって接する」
という点です。
「敬意をもって接する」といっても、これはわたしが生徒さんにかしずくという意味ではありません。
「講師と生徒」という関係以前に、「ひとりの人同士の関係」として考えるということです。
そういう根幹があれば、だいたいこの種の問題は、深刻にならずに済むのではないかと考えています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
生徒さんとは「親しすぎず」「離れすぎず」...
これを示すため、わたしなりにしていることがあります。
まず、わたしは指導時、常に背広着用です。
「エ?
そんなこと、社会人で、こういう仕事をするなら、当たり前なのでは?
わざわざ取り立てて言うこと?」
このように、お感じになったご父兄もいらっしゃるかもしれません。
大手のところを別にすると、「背広を着ない」という受験関係者は意外といます。
その点、一般的な社会人とちょっと違っているかもしれません。
わたしは指導をするとき、背広でないと落ち着きません。
わたしにとって、受験指導は「仕事」だからです。
そして、仕事をするとき、背広はいちばん一般的で、無難な格好です。
生徒さんに対しても。
そして、ご父兄に対しても。
また、この背広は、生徒さんに対し、「しっかり対応する」という、わたしなりの決意表明のようなものも含んでいます。
やはり何だかんだで、背広は仕事着です。
仕事とプライベートを分けるツールです。
そして、生徒さんが、背広姿の指導者を見て、適度な緊張感を感じるという狙いもそこに含みます。
生徒さんがどれだけわたしの意思を感じているかは定かでありませんが...
(次回に続きます)
(前回の続きです)
それから、わたしの場合、生徒さんには「ですます調」で話しています。
・・・これ、分かった? 分かったか?
ではなく、
・・・これ、分かりました? 分かりましたか?
という風にです。
これも、わたしなりに
「生徒さんには敬意をもって接する」
というのを形に表したものです。
ただ、そこに「気持ち」がこめられなければ、わたしの意思・意図は伝わりません。
言葉だけを少しばかり丁寧にしたところで、慇懃無礼になってしまいます。
そして、繰り返しますが、「生徒さんに敬意をもって接する」といっても、それは恭しい態度で、ということではありません。
確かに彼らとはキャリアも年齢も離れています。
が、「人と人として普通に」です。
言い換えると、ご父兄に接するときと、生徒さんに接するときとで、言葉遣いは大きく違いません。
もちろん、学習指導のときには、生徒さんにきつめに言わなくてはならない場面が出てきます。
(怒)(怒)(怒)!となることもあります(若い頃よりは、丸くなった気がしますが)
ただ、そういうときでも、生徒さんとの普段のベースがあれば、生徒さんとしても、わたしの叱責をしっかり受け止めてくれる確率が高くなるのではないでしょうか。
だって人間だもの...
今回のコラムは英検についてです。
わたしの生徒さんの中には、積極的に英検を受けている生徒さんがいます。
学年相応の級になっている生徒さん...
学年を通り越して、積極挑戦をしている生徒さん...
様々です。
具体的には、
中1で準2級(高校中級程度)に合格後、2級(高校卒業程度)に挑戦
中1で準2級に挑戦中
などなど。
彼らは英語によく取り組んでいます。
学校で行う定期試験、あるいは模擬試験などでは、英語の点数も「高め」ではあります。
しかしながら、実際に英文を書いたり、組み立てたりする問題になると、ビックリするような初歩的ミスをすることがしばしばです。
ここで言う「初歩的ミス」とは、英語の最初に習う文法が関わってくる問題です。
たとえて言うなら、こういう間違いです。
◎今日はとても「暖かいます」
→(正しくは)今日はとても「暖かいです」
◎昨日は本を2冊「読むでした」
→(正しくは)昨日は本を2冊「読みました」
今、上に書いたような日本語は、初歩的な文法の間違いです。
英検準2級・2級と言ってみても、このレベルの英語の間違いをする生徒さんが意外と多いのです。
それでも彼らは、英検の上では、「高校中級・卒業程度」ということになっています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
なぜ、生徒さん・ご父兄が英検取得に熱心なのか...
それは、入試や学校の英語の試験に役立つためというのが、動機として大きい部分を占めるでしょう。
これは、全くその通りです。
英検の学習は、入試や学校の英語の試験に役に立ちます。
間違いありません。
しかし、
「英検2級を取っていれば、高校生と同じ実力なのね
→高校生の試験を受けても、大丈夫!」
というわけではありません。
分かりやすく説明すると、問われることは
学校のテスト・入試>英検
です。
ですから、英検は、学校のテストや入試で問われることより、少ないジャンルになります。
さらに、英検の場合、特に1次試験はかなり選択問題です。
学校の試験や入試のように、記述問題は少ないのです。
このように考えると、英検準2級(高校中級程度)2級(高校卒業程度)といっても、
「高校生の実力と同じ!」
と判断するのは、必ずしも正しいとはなりません。
「じゃあ、英検、役に立たないの?」
という感想が出そうです。
英検はもちろん、役に立ちます。
英検は英語を学習する上で、いい機会です。
「英検を取って、さらに学校のテスト・入試で上を目指していく!」
というのが、望ましい姿です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
またときどき、英検のテストと学校の定期試験の日程が、バッティング・ニアミスすることがあります。
この場合、どちらを優先すべきなのでしょうか。
わたしの考えとしては、
「学校の定期試験」
一択です。
英検は今回ダメなら、再挑戦ができます。
一方、定期試験はそういうわけにいきません。
内申評定に直接かかわってくるからです。
確かに、学校によっては、英検があると、入試の点を底上げするというところもあります。
が、それとて、内申評定の数字にはかないません。
英検はあえて言うなら、
「学校の定期試験・入試を補強するもの」
です。
メインはあくまで学校の定期試験・入試です。
これを理解するために、次のようなケースを想像してみてください。
(中3)
◎ケース1
英語の定期試験 75点
英検準2級合格
◎ケース2
英語の定期試験 90点
英検3級合格
こういうケースは意外と珍しくありません。
この二つのケースを比べてみた場合、ケース1の生徒さんは、この成績に満足できるでしょうか?
ご父兄の立場からすると、どうでしょうか?
「これでOK」
という方は、それほど多くないのではないでしょうか。
わたしがいう
「英検を取って安心するなかれ」
というフレーズの意味は、上述したようなケースを想定してのことです。
当地仙台・宮城の中学受験は、二華中・青陵中受験をメインに組み立てられています。
その件について、以前に↓のようなコラムを書きました。
<関連コラム>
今回のコラムでは、先ほど述べた<関連コラム>をさらに深く掘り下げてみます。
主題は、
「中学受験の理科・社会は、高校入試でどのくらい役立つのか」
ということについてです。
当地の二華中・青陵中受験の最大手「四谷大塚」さんでは、中学で学習するような理科・社会の内容を学習します。
主にこれは、小5のときに学習するカリキュラムになっています。
その学習内容は、高校入試にそのまま出るようなものもかなりあります。
つまり、二華中・青陵中の受験生は、理科・社会に関して、高校入試レベルの問題を小5の頃から演習しているというわけです。
仮に、二華中・青陵中に合格できずとも、中学受験のときにやった内容は、その後に生きます。
し・か・し...
わたしの見る限り、小5でやった理科・社会の内容は、その後に意外と抜けてしまいます。
あれほど小5のときには、しっかりと答えることができたものが、中学でその単元をやるころまでには、忘れてしまうケースが結構あります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回述べた「忘れてしまうケース」というのは、二華中・青陵中のトップ層でも同様です。
実のところ、小5で実施される理科・社会の内容は、二華中・青陵中の受験の場合、中学受験に「そのまま」出てくるわけではありません。
あくまで受験のときの「基礎」となるものです。
そして、中学に入り、その単元を本格的に学ぶころには、アレレというくらいに抜けることが多いです。
そういう現状を目の当たりにすると、
「小学校の頃は、あれだけ難しいことができてたのになあ
こんなにポロポロ抜けちゃうもんなのかなあ」
と感じます。
英語・数学の場合、このようなことはありません。
英語・数学は、前の学年で学習したものを積み上げていくものです。
ですから、英語・数学は、「今」の勉強をしていれば、それはそのまま小学校でやったことの復習をしていることにもなります。
例えば、中1で出てくる計算問題は、小学校でやった算数をそのまま復習していることになります。
一方、理科・社会は違います。
例えば、江戸時代のところを学習していても、それは縄文時代のことを復習していることにはなりません。
ですから、前にやったことは忘れないように常にメンテナンスが必要です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
小6の頃には、二華中・青陵中向けの入試演習があります。
これは、小5でやったものと、形式や問われることが違っています。
そのため、小5でやった理科・社会の内容は、中学校までに「飛んで」しまう部分が多くなってしまいます。
ですから、中学でやる理科・社会については、
「小学校のときにやっておいたから大丈夫」
と考えてしまっては危険です。
痛い目を見ます。
とはいえ、小5でやったものがすべて抜けてしまうわけではありません。
「根っこ」は残っています。
この「根っこ」だけでも、高校受験のときには、大きな武器となります。
ですから、小学校で学習した中学分野の理科・社会については、次のように考えてみてはどうでしょうか。
「その昔、小学校でやった理科・社会は、中学で理科・社会をやるときの補強材
だから中学に入ってもしっかりと学習は必要」
ですから、以前にやったことは決して無駄にはなりません。
事実、そうした予備知識があるのとないのとでは、点数に大きな開きが出てきます。
理科・社会のような科目は特にそうです。
そのように考えると、中学受験のときに学習した理科・社会は、どのように中学に入って学習すればよいか、見えてくるのではないでしょうか。
先日、↓のようなことがありました。
今回のコラムでは、このことを深く掘り下げてみます。
生徒さんからの指摘を受けて、まさかとは思いましたが...
ここにあるように、「冒険」の「冒」の字は、この年になるまで下のほうが「日」だと思っていました。
そんなにこの字を何回も書いてきたわけではありません。
わたしが現役学生の頃、「冒険」という字の書き取りがあったのか、なかったのかも記憶していません。
ただ、ハッキリ言えることは、テストでバツをされることなく、そのままになってしまったということです。
恥ずかしいこと... 恥ずかしいこと...
このように考えると、現役学生の頃、漢字の試験でも何にしても、
「間違いにはしっかりバツをつけてもらう」
というのは、非常に大事だと感じました。
今さらながら、という気がしますが。
当たり前のことですが、わたしも漢字に限らず、100点満点というわけにはいきません。
これ以外にも、きっと間違って覚えていることがあるでしょう。
しかし、わたしのような立場になると、誰も表立って間違いを指摘してくれません。
そういうわけで、このように間違いを指摘してもらえることは、非常にありがたいことです。
それは、生徒さんからでも同じです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが前回のコラムで述べたように、生徒さんからの指摘を歓迎するのは、自分が勉強になるからばかりではありません。
生徒さんにこのように接すれば、生徒さんの志気向上、言い換えると成績アップにもつながるのではないかと考えるからです。
わたしが彼ら生徒さんの立場になると、自分が先生の間違いを指摘したとき、
・全く聞き入れようとしない、あるいはそっけない態度をとる先生
・間違いを聞き入れてくれる先生
どちらの先生のいうことを、今後聞こうとするのか...
そのように考えると、生徒さんへ「間違いを聞き入れる」という姿勢を見せるほうが、得策なのではないでしょうか。
もっとも、間違ってばかりでは、生徒さんの信用を得られません。
さらに、普段は
「生徒さんの間違いや不足を指摘してナンボ」
というのが、指導者の仕事です。
となれば、自分が間違ってしまう、あるいは間違いを認めるというのは、なかなかに勇気のいることではあります。
ただ、わたしの場合、授業では普段から
「自分も現役学生の頃は、こういう間違いをした
ああいうミスをした」
ということを話題にしています。
だから、
「なるべくミスをしないよう、自分で工夫をしていってほしい」
ということも伝えています。
このようにして、少しでも成績向上のチャンスがあるようにしたいです。
今日は2月29日です。
今年は閏年。
そのため、例年より2月が1日多いです。
「逃げる2月」というのは、世間一般でよく言われるフレーズです。
受験としては、この時期、
「迫る公立高校入試」
でもあります。
「迫る・・・」「迫る・・・」
と、いくら言ったところで、時が来れば、「入試の日」を迎えます。
ですから、こういうことをいくら書き連ねたところで、どうしようもないのかもしれません。
あとは、3月5日という入試の日を「いつも通りに」迎えるだけです。
ここでいう「いつも通り」というのは、発熱したりなど、健康上の問題なく、という意味です。
確かに、今は追試験の制度があります。
ですから、万が一、受験当日に健康上の問題があったとしても、セイフティーネットはできています。
とはいうものの、3月5日に試験を受けることができたほうがいいことは、言うまでもありません。
そのため、受験生としては、「寝不足にならないように」ということが求められます。
わたしの経験から申すと、寝不足はいちばん、体にこたえます。
特に、生徒さんのような若い方なら、なおさらです。
この「寝不足にならない生活」を、少なくても入試日までは継続していただきたいものです。
さて、あと5日・・・ あと5日・・・
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