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今日は8月1日です。
教育コラム「雨か嵐か」の誕生日です。
今年もこの日を迎えることができました。
9年前の2013年、「はじめの一歩」をアップしてから、まる9年となります。
開始当初は「週休二日」でやっていました。
→2014年1月から「週休一日」
→2015年2月から「月月火水木金金」
という具合に執筆頻度が多くなっています。
基本的に、お盆休み・お正月休みの日を除いて、「一日一善」ならぬ「一日一筆」のペースを保っています。
そんなこんなで、コラムの総数は約3,200本となりました。
わたしがコラムを始めた理由はただ一つ。
「プロ家庭教師菊池」という人間を世間様に知っていただくには、これをする以外に思い浮かばなかったからです。
今は、youtubeやtwitterも「プロ家庭教師菊池」を多くの方に知っていただくための重要ツールとなっています。
特に、youtubeを昨年7月に、「ちょっとお綺麗仕様」にしてからは、随分といろいろな反応をいただくようになっています。
それはしばしば、わたしの想定をはるかに超えるものです。
嬉しい半面、気恥ずかしい気持ちもあります。
こういうことがあると、コラムの連載はますますやめられなくなってしまいます(笑)
今後ともよろしくお願いいたします!
わたしのところには、ご父兄から指導のお問い合わせをいただくとき、ときどき次のような話を聞きます。
.....ウチの子は、親の目から見ていても、マジメだと思います。
それなのに、なかなか点が取れないんです。
本人は一生懸命にやってるようなんですが、やり方が悪いのか、どうなのか。
親から見ていても、ちょっとかわいそうになってきます。
どういうところに原因があるのか?.....
家庭教師という指導形態をとっていると、こうしたケースにはちょくちょく遭遇します。
こういうタイプの生徒さんを実際に指導してみると、こんな特徴があります。
(1)順位としては、全体を100人に換算して70人以下
(2)ご父兄がおっしゃる通りマジメ
(3)仕事が丁寧
(4)指示されたことはやるが、指示がないと動けない
(5)勉強の「結果」をあまり意識していない
(6)男子より女子に多い
このタイプの生徒さんは、受験関係者から好感を持たれます。
たぶん学校の先生からも同様です。
性格がマジメで、一生懸命に学習に取り組む姿勢が見えれば、当然と言えば、当然です。
そういう生徒さんの成果が上がらないとなれば、指導の際には、ほんとうに何とかしたいと思います。
他人のわたしがそう思うくらいです。
ご父兄にとってはなおのことでしょう。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「マジメなのに点が取れない」のはなぜなのか.....?
この理由として考えられることを二つ記します。
理由1 実は勉強量が足りていない
このように書くと、
「イヤイヤ、ウチの子供は、マジメに勉強してます。
一生懸命に」
という声が返ってくるかもしれません。
これは確かにその通りなのでしょう、たぶん。
しかし、公立中学で、上位70%に入っていないという生徒さんの場合、トップ層との能力の差は、ご父兄が想像する以上に圧倒的な開きがあります。
言い換えると、トップ層が1の時間でできることを、このクラスの生徒さんは、4や5という時間が必要なのです。
これは、わたしが家庭教師という指導形態を通じて得た結論です。
わたしの場合、みやぎ模試500点満点を取る生徒さんから、中3で「7×8=56」が分からない生徒さんを指導してきました。
彼らを見ていると、「どうしてこんなに人の能力って違うの?」と感じるようになりました。
トップ層が1時間でやれることを、平均に達しないという生徒さんは、4時間・5時間といった時間が必要になってきます。
「そんなに違うの?」
そう疑問に感じたご父兄がいらっしゃるかもしれません。
答えは「はい。そうです」
この点は、これまで彼らを指導してきての結論です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
理由2 「結果」に対する意識がイマイチ
前々回のコラムに、「マジメなのに点が取れない」生徒さんの特徴として、
「(5)勉強の「結果」をあまり意識していない」
というのを記しました。
「結果」に対する認識がイマイチというのは、具体的に言うとこういうことです。
.....受験の学習は点を取れて初めて「理解した」ことになるという意識が薄い
.....目の前の課題等をやることが「目的」だと勘違いしている
.....いくら「量」をこなしても、「結果」が悪ければ、その「学習」に問題があったという感覚に乏しい
.....「学習」をやって満足してしまっている
今、書いた4点は、「点を取れない生徒さん」にほぼ共通しています。
「マジメなのに点が取れない」という生徒さんも、「点が取れない悪循環」の呪縛から解き放たれるのは難しいようです。
特に、「学習」をやって満足してしまっている傾向にあるのは、見ていて残念です。
「受験学習は点を取れてナンボの世界」
「受験学習は点を取れなければ、努力はゼロとみなされる」
このような意識があれば、本人の能力に応じて、何がしかの工夫をするはずです。
その工夫があって初めて、成績アップを実感できます。
人間、マジメなのはすばらしいことです。
ただ、仕事でも受験学習でも、「マジメなだけでは.....」というのが正直なところです。
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学習塾の各所で、夏期講習が「宴たけなわ」です。
わたしのほうも、「追加指導」という形で、各ご家庭よりお申し込みを承っています。
この夏期講習が、受験にそれなりの意味を持つことは、ご父兄もお分かりでしょう。
一方で、ご父兄にとっては、「夏期講習っていくらかかるの?」という費用が気にかかるはずです。
今回のコラムでは、話題を「個別指導塾の夏期講習」に絞ります。
そして、夏期講習に関して、「塾側はどう考えているのか?」ということを、ご父兄の目線に立って述べてみます。
さて、この「個別指導塾の夏期講習」についてです。
個別指導塾に子息が通っているご父兄は、こんな風に感じたことはありませんでしょうか?
「けっこう高いもんなんだな〜」
「そもそもこんなにコマ数、必要なの?
夏期講習っていう名のもとに、ボッタクってる?」
個別指導となると、集団指導に比べて、かなり「お足」のほうもかさみます。
これは、性質上、どうしようもありません。
さらに、全国チェーン展開しているような個別指導塾の場合、上部からいかに売り上げるかという「伝令」が来ます。
そして、現場サイドは、「ご父兄の懐具合は気にせず、提案はしっかりやれ!」と厳命されています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
上部からの「夏期講習コマ数、取れ取れ」という指令は、なかなかにキツいです。
その辺は、一般企業でノルマと戦っている営業社員と何ら異なるところはありません。
個別指導塾の現場サイドとして、この上からの圧に対しては、二つの気持ちを持ち合わせています。
「特に成績が低空飛行を続けている層には、しっかり取ってほしい」
「でも、そうかといって、あまりにガリガリ提案し過ぎるのも、ちょっと.....」
というものです。
夏休みは、学校の授業がストップします。
これは、上位70%以下、つまり「偏差値45以下」くらいにいる生徒さんには「大きなチャンス」です。
事実、個別指導塾の現場サイドはそのように判断しています。
わたしも同じ考えです。
「学校の授業が止まっているときに、少しでもこれまでの遅れを取り戻したい」
「この夏休みの時期に、やれるだけのことをやって、9月にある定期試験に備えたい」
これが、現場サイドのホンネです。
もちろん、「コマ数、取らせるだけ取らせてふんだくってやる」と考える現場責任者もいるにはいます。
しかし、生徒さんと直に接する多くの受験関係者は、そこまでの我利我利亡者は少ないと見ます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
個別指導塾の現場サイドから見ると、成績が低迷している生徒さんに対しては、指導時間をしっかり確保していきたいわけです。
それは、前回述べたように、学校の授業が止まっている夏休みに、ガッチリ学習時間を確保したいからです。
成績が低空であればあるほど、学習時間が必要です。
理想とすれば、そういう生徒さんは、自学自習をきっちりできるなら、大きな問題は起きません。
ところが、彼らが自分自身をキチンとコントロールをしていくのはなかなかに難しいです。
そうなれば、塾の現場サイドとしては、
「ガッチリ学習時間を確保=夏期講習で指導コマ数増やす」
という方向に行きつきます。
病気を治すにも、重症患者と軽症患者とでは、重症患者はより手厚い治療が必要です。
よくなるのに時間がかかります。
学校のお勉強もそれと同じ理屈です。
もちろん、ご父兄も、この理屈はお分かりです。
一応、理屈の上だけは。
しかし、成績が低迷している子供に、
「そんなにカネと時間をかけて、結果が出るのか」
という心理が働くのもまた事実です。
事実、成績が低迷していけば、退塾につながります。
個別指導塾の現場サイドは、
「夏休みの学習時間増は、コマ数増でしか補えない」
「それをやり過ぎると、成績低迷者は退塾につながる」
というジレンマで板挟みになります。
現場からのレポートは以上です。
生徒さんの夏休み課題は、だいたい予定通りに進んでいます。
高校生のうち、多くの量を課されている高校を除けば、ほぼ完了しています。
「ほぼ」といったのは、一言日記のように、その日にならないとできないものがあるからです。
小中学生、特に中学生にとって、頭を痛める夏休み課題は、作文系のものです。
以前は、読書感想文・弁論文といったものが出ていました。
しかし、今では、読書感想文・弁論文は、国語の時間に取り組む中学が多いようです。
一方、俳句・短歌・詩のようなものは課されています。
そこで、今回は、これらの課題の対処法を3点述べてみます。
(1)ネットで検索してみる
yahooやgoogleにキーワードを入れてみると、かなりヒットします。
例えば、「俳句 中学生 例 夏休み」という風にです。
ここから、「こういう感じで作ってみるといいのか」というヒントを得ます。
大切なのは、「ヒントを得ることに徹する」。
当然の話ですが、盗作は厳禁です。
ただ、例にある内容を、やや変えて自分のオリジナルにするのは、「あり」です。
こんな感じでやります。
(ネット上にあった句)
「最後まで エース投げ抜く 酷暑かな」
→(自分流に改編)
「炎天下 エースが投げる 球と汗」
「炎天下〜」の句は、わたしがパロディーにしたものです。
やり方としては、こういう感じです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
(2)ストーリーを考える
長い文章にせよ、短い文章にせよ、どのような文章であっても、「何が何して、こうなった」というストーリーがあります。
となれば、俳句・短歌・詩にも、ストーリーがあります。
例えば、
スイカを食べておいしかった.....
暑いときに飲む麦茶って最高.....
俳句・短歌・詩を作るときには、こうしたストーリーをあらかじめ考えておきます。
こうすることで、「自分ってどういう俳句・短歌・詩を作ろうとしているのか」という方向性を、自分の頭の中に示せます。
「スイカを食べておいしかった.....」というストーリーからは、次のような句ができました。
白い歯で 真っ赤なスイカ 丸かじり
「白い歯」と「真っ赤な」とを並べて、色のコントラストを表現してみました。
それから、「暑いときに飲む麦茶って最高.....」というストーリーを次のように表現してみました。
暑さ増し 冷えた麦茶の ありがたさ
ここにも「暑さ」と「冷えた」という反対語を織り交ぜました。
わたしは、俳句や短歌を勉強したことがありません。
以上の2句は、歌心のない人間が、思いつくままに詠んだものです。
この程度の句なら、何とか学校の宿題として成立するのではないでしょうか?
(次回に続きます)
(前回の続きです)
(3)五七調・七五調を意識する
俳句は五・七・五、短歌は五・七・五・七・七という音になっています。
そこから分かるように、日本語の中で、この五七調・七五調は、耳に心地よく響きます。
ですから、詩を作るときも、全部あるいは一部を五七調・七五調を意識すると、ちょっとグレードが上がったような印象を与えます。
例えば、「ウサギとカメ」の歌は、七五調です。
もしもしカメよ カメさんよ.....
「君が代」は五七調です。
君が代は 千代に八千代に.....
それから、標語にはこんなのもあります。
飛び出すな 車は急に 止まれない
これは、五七五です。
こうしてみると、周囲には五七五・七五・五七があふれています。
そこで、こんな詩はいかがでしょう?
砂浜駆ける サンダルで
お日様 百個も 空の上
あちらこちらに パラソルが
お花みたいに 開いてる
まあ、こういう即興で作った詩は、うまくもなんともありません(笑)
とはいえ、七五・五七を意識することで、思った以上に出てくるのではないでしょうか?
この作文系の課題は、後手後手に回りがちです。
「まだまだ夏休みはある!」と思っていると、気が付いたころには、「時間がない!」ということになりかねません。
早めに難物は片付けてしまいたいものです。
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今回は、ダイエットと受験学習とに共通している点を述べてみます。
拙コラムをお読みのご父兄で、今の体形を維持する、あるいはもっとスリムになりたいとお考えになっていない方は、かなり少数ではないでしょうか?
かくいうわたしも、このところ3年ほどは、目方が「減りもせず、増えもせず」です。
それゆえ、ダイエットについて、偉そうなことを言えた義理ではありません。
ただ、わたしとしては、「ダイエットと受験学習には、似ている点がある」ことを言いたいだけです。
その点、ご了解ください。
さて、世の中には、ダイエットに関する本、DVD、YouTube動画、ネット記事があふれています。
これほどダイエットにかかわるものがあるのは、世間一般の関心が高いからです。
そして、これらのほとんどが、「らくらく」「簡単」をうたっています。
しかし、そんなに「らくらく」「簡単」にダイエットって、できるものなのでしょうか?
わたしの経験では、そんなに簡単ではないです。
わたしも、ダイエットをやり、ある程度減量して、ちょっとリバウンドして、今は「目方が増えない」ようにするのが精一杯です。
この点、受験学習とダイエットは似ています。
普通にやっているだけですと、「成績を下げないようにする」ことぐらいしかできません。
なかなか「成績が上がる」「成績を上げる」レベルまでは到達できません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
世の中に出回っている「勉強法」は、さすがに「らくらく」「簡単」をうたうことはありません。
その代わり、「効率よく」「グングン」というフレーズはよく目にします。
かたや「らくらく」「簡単」、こなた「効率よく」「グングン」.....
言葉遣いは違えど、意図するところはさほど変わりません。
「成績なんて、そう簡単に上がりません。
それを分かったうえで、この学習法を試してください」
などというものは、なかなか人気を集めることが難しそうです。
早い話が、ダイエットにしても、受験学習にしても、人間、なるべく楽をしたいんです。
こんなことを書いているわたしも、簡単にダイエットができる方法を望んでいます。
同じように、簡単に効果が出るような受験学習法も。
しかし、わたしなりの結論はこうです。
「早く効果が表れる方法は、ハード。
お気楽で高い効果のあるものは存在しない」
そして、「カネをかけないで高い効果を得ようとしても、素人には難しい」です。
この点、つくづくと実感します。
さて、当方は、明日から3日間、お盆休みに入ります。
「休み」とはいいますが、この期間、お墓参りなど、もろもろを行う予定にしています。
コラムは16日に再開します。
YouTube動画は、24日水曜日に次回配信を予定しています。
よろしくお願いいたします。
13・14・15の3日間、お休みを取りました。
今日から平常通りです。
さてさて.....
お子さんたちの学校課題は済んでますでしょうか?
生徒さんには、「夏休み、お盆を過ぎると、あっという間に終わるから」ということを言ってきました。
ということは、課題の締め切りも近づいて来ているということです。
特に、作文系の課題は難物です。
わたしは、作文系の課題に取り組むヒントとして、↓の関連コラムを書きました。
<関連コラム>
こういうのが少しでも参考になれば嬉しいです。
課題については、締切より早々とやらないと気が済まないタチの生徒さん、締切ギリギリになってしまう生徒さん、さまざまです。
まあ、要するに、「締め切りまでに仕上げればOK」です。
ただ、わたしとしては、作文系の課題のように、「なるべく早めに終えたい。でも、どうやってそれをやればいいか分からない」という生徒さんの力になりたいと思っています。
というわけで、早めに課題を終えて、ご父兄も、生徒さんも、わたしも、落ち着いた気分で「夏休み後」を迎えたいものです。
ホント、切に、これ、感じています。
今年の小学生は、例年に比べると、二華中・青陵中受験生の割合が低くなっています。
ここしばらく、小学生の指導は、二華中・青陵中をメインとするご家庭が多くを占めていました。
そんなわけで、今年度の小学生指導は、ちょっと新鮮に感じます。
「そうそう。小学生って、かなり多くが、こういうところでつまずいたりしてるんだよな〜」という具合に。
今回のコラムでは、彼らのような小学生を指導していて感じたことを、思いつくままに書いてみます。
まず思ったのが、
「小5・小6くらいになったら、中学みたいに、定期テスト、あったほうがいいよな〜」
一応、今は、仙台市の場合、全市一斉の学力調査が4月に行われます。
そして、夏休みちょっと前に、担任の先生との面談のとき、その調査結果を手渡される運びになっています。
これはこれで、非常によい試みです。
「ウチの息子・娘がどのくらいの%にいるか」が分かります。
ただ、この学力調査の数字は、いま一つご父兄の心の琴線に触れていません。
「全市で〇〇位です。校内で○○位です」というほうが、ご父兄には響きます。
もっとも、この学力調査は、どちらかというと、「生徒のためというより、先生のため」です。
ですから、校内順位がハッキリする定期テストというシステムが、小学校でもあればいいと感じたわけです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
そして、「基本的な問題をしっかりやっておく重要性」です。
二華中・青陵中ガチ狙いという生徒さんの場合、文科省や仙台市・宮城県で実施する「学力調査」の問題は、「お茶の子さいさい」です。
しかし、そうでない大多数の生徒さんにとって、「学力調査」の問題は、「学校のテストと違って、かなり難しいものがある」と感じるはずです。
多くの小学校では、単元の終わりにテスト(受験業界でいう「カラーテスト」)があります。
しかし、中学でやるような「定期テスト」は、ウルスラのような小学校を除いて、実施されていません。
このカラーテストは、平均点が、80〜85点程度くらいになっています。
こうなると、かなり多くの小学生にとって、自分は校内・地域内でどのくらいの位置にいるのか、よく分かりません。
ですから、「学力調査」の問題がそこそこ解ける状態になっているのは、望ましいことです。
たとえ、二華中・青陵中レベル、あるいは首都圏の難関私立中レベルまでいかなくとも。
逆に、「学力調査」の問題が、からっきし解けないとなると、中学では非常に苦労します。
東北学院中や附属中あたりの入試レベルの問題を、繰り返し、たくさん、マメに解いていくというのは、中学での学習で苦労のタネが少なくなります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
さらに申し上げたいのは、「息子・娘の中学以降の成績に関心があるなら、早めに受験のプロのお世話になったほうがいい」ということです。
こういうことを書くと、ポジショントークだと言われるかもしれません。
つまり「オマエの商売のためだろう」と。
それに対するわたしの回答は、
「はい。その通りです。
でも、早めにプロのお世話になったほうがいいのは、事実ですから」
わたしは、「菊池のいうことも、なるほど、その通りかも」とお感じになるご父兄のみに向かって話をしています。
というのも、高校受験の直前になって、「もう少し早く来てもらえば、もう少しは何とかなったのに.....」という思いをするのは、毎年のことだからです。
特に家庭教師という指導形態をとっていると、その思いは強くなります。
もとより、「我が子にどれだけの教育費をかけるか」は、ご父兄の主観・教育観によります。
「携帯電話は家族そろって最新式。塾は中3の受験になってからでOK」ということであれば、それぞれの価値観・政治判断に関わります。
ただ、「成績が上に行けば行くほど、ご父兄の受験に対するフットワークは、軽やかで、素早く、そして力強い」です。
そして、「お足」もしっかりかけています。
以上、「事実」をつらつらと書いてみました。
仙台・宮城で二華中・青陵中受験といえば、四谷大塚が「塾の最大手」です。
先日、四谷大塚を経て二華中に合格した現役二華中生と、受験時代に使ったテキストについて、話したことがあります。
その生徒さんは、あらまし次のように語っています。
.....四谷大塚のテキストは、二華に合格することだけを考えると、「ここまで必要だったのか?」とは思う。
.....中学に入ってから、中学で習うことが随分と出てきている。
.....テキストは入学してから役に立っている。
「ああ、やっぱりそうだよな〜」
わたしはそう感じました。
以前、二華中・青陵中の受験については、テキスト「標準新演習」を紹介したことがあります。
<関連コラム>
ここで、わたしは次のように述べています。
.....四谷大塚の「予習シリーズ」がハード過ぎたとしても、この「標準新演習」に出てくる問題がほとんどできていれば、青陵中は合格できます。
.....逆に申せば、残念ながら合格できなかった小6生は、「標準新演習」に出てくるようなところへ、大なり小なり穴があったということなのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
二華中・青陵中の受験で四谷大塚にお世話になる場合、テキストは次のように進みます。
小3: ジュニア予習シリーズ
小4・5: 予習シリーズ
小6: 公立中高一貫対策シリーズ
小4・小5で取り組む「予習シリーズ」は、首都圏などの難関私立中を目指す受験生と同じものを使います。
小6までに学校で習うことは、小5に完了します。
そして、テキストの内容は、「半端なく難しい」です。
この「難しさ」は、大雑把に言うと、
「宮城県の公立高校入試問題と同じ、または、それより難しい」
宮城県の公立高校入試問題は、当然のことながら、中3生が高校入学のために取り組むものです。
「予習シリーズ」の内容は、中3生が取り組んでいるものを、小4・小5生が格闘しているということなのです。
科目別にはこんな感じです。
国語:公立高校入試と同等、あるいはそれより長くて難しい問題あり
算数:ナンバースクールをガチ狙いするレベルの中学生以外は、ほぼ歯が立たない。
理科・社会:公立高校入試と70%程度は、同じ問題。たまにはそれより高度なものも。
中3生と、二華中・青陵中ガチ狙いの小学生とでは、学年差が3〜4年です。
この圧倒的な差!
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回まで、二華中・青陵中ガチ狙いの小学生は、四谷大塚のテキストを使って、かなりの難問と格闘していると述べました。
こういうことが可能なのは、彼らのような小学生は、非常に優秀だからです。
事実、平均点まで達しない中3生と、二華中・青陵中ガチ狙いの小学生とでは、知識量・課題処理能力など、まるっきり勝負になりません。
二華中・青陵中ガチ狙いの小学生は、四谷大塚でガッチリ鍛えられます。
入試を終えて、中学の勉強が始まると、彼らは気づきます。
「あれ? 理科とか社会とか、これ、四谷でやってたヤツだ!」
「数学の問題、四谷でやったことあるけど、方程式を使うと、随分と易しくなるんだな!」
ここで彼らは、四谷大塚で中学受験のときに格闘したテキストの意味を悟ります。
二華中に合格できる生徒さんだと、小6の段階で宮城県の公立高校入試を受けたら、国・理・社は60点台くらいは取れるのではないでしょうか。
英語・数学となると厳しいですが.....
中3生が受けたこれらの科目の平均点は、60点をちょい下回ります。
小6の段階で、中3生相手の高校入試問題をこれだけ解ければ、非常に意味があります。
そう考えると、四谷大塚で鍛えたことは、後々しっかり生きていると言えます。
ついに育英が甲子園大会を制しました。
1915(大正4)年に第1回開催。
以来、回を重ねること104回目にして、優勝旗が白河の関を超えることになりました。
東北の高校は甲子園で一度も優勝したことがない.....
これを知ったのは、小学生のころだったと思います。
「東北っていうのは、東京や大阪みたいな都会じゃない。
東北って、なんか野球に限らず、ダメなところなのかな.....」
そんな風に感じていました。
東北勢、あと1勝ができない.....
三沢高校なんかは、延長18回翌日再試合で、涙をのんでいます。
今回の勝利を確信したのは、7回の満塁ホームランでした。
そして爽やかな気分で全国制覇の瞬間を味わえました。
わたしの気持ちに変化が起きたのは、育英の校歌斉唱のときです。
「ああ松島や 千賀の浦天の恵める青葉郷.....」
この歌詞を聞いたとき、涙が出てきました。
そして、「我が学舎に栄えあれ」という歌詞に、涙止まらず.....
自分でも、この涙の意味は分かりません。
年を重ねるにしたがって、感情がコントロールできなくなっているだけなのかもしれません。
しかし、甲子園という最高の檜舞台で、優勝決定の後に聞く校歌というのは、こんなにも心の琴線に触れるものなのかと、実感しています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
さらに、すばらしいと思ったのは、須江監督です。
監督の経歴を見ると、現役時代に華々しい活躍をした方ではないようです。
しかし、監督として指揮を執り、全国制覇を達成しました。
ということは、指導力という点で、卓抜なる力をお持ちだったということでしょう。
また、決勝戦後のインタビューも、多くの人の胸を打ったのではないでしょうか。
.....青春って密なんです。
(→これは流行語になりそう)
.....ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらと思います
それから、監督は、オレンジ色の腕時計を身につけていました。
これは、仙台南高のことなのだそうです。
南高は、育英と予選で当たる予定でした。
しかし、南高はメンバーにコロナ新規陽性者が発生したため、出場辞退を余儀なくされました。
以後の試合は、南高とともに戦うという、須江監督の意思表示だとか。
こうしたところにも、監督の人となりが現れています。
もちろん、このたびの優勝は、育英の選手の皆さんの地道な努力なくして、達成できませんでした。
受験に携わる者として、フィールドこそ違え、そのコツコツ続けた努力に心から敬意を表します。
育英の皆さん、ほんとうにおめでとうございます!
そしてありがとうございます!
いいものを見せていただきました。
感動!
感涙!
感謝!
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このごろ、とある学習塾のホームページを見ていました。
するとそこには、「当塾の強みは、〜〜〜〜」という記述がありました。
これを見ていて、
「ハテ? 『プロ家庭教師菊池』の強みって何だろうな?」
と考える機会がありました。
一応、ホームページには、「主宰者の強みはこれです!」なんていう記事があります。
ただ、いま読み返してみると、
「確かにこれは塾・家庭教師業にあるような、ごく一般的なものだよな〜〜
もっと他にはなかったかな???」
と感じました。
指導経験は積み重ねてきている.....
会社勤めの経験がある...
などなど。
そこで気づいたことがありました。
「自分にはNOと言える!
その一方で、NOと言えない受験関係者・学校の先生はたくさんいる!
これが一番の強みかもな〜」
わたしは何のバックグランドもないフリーランサーです。
「吹けば飛ぶような」存在でしかありません。
大手の家庭教師派遣会社のように、大々的な広告などは、打てるはずもありません。
ところが、わたしは、自分にとってどうしても受けかねる案件、承服できかねる事項については、自分の一存だけでNOと言えます。
「つぶされずに食っていく」という点からいえば、「NOと言える」ことは実に大きな武器です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「NOと言える」って、そんなに「大きな武器」なの?
.....このようにお感じになった方がいらっしゃるでしょう。
実のところ、「NOと言えない」受験関係者・学校の先生がたくさんいらっしゃいます。
学校の先生は、学校という組織の一員です。問題を起こす生徒、おかしなクレームを言ってくる父兄に対して、「学校から除籍します」とは言えません。
同じく、受験関係者も、組織に属している方なら、「お宅とは契約を打ち切ります」とは、自分の一存だけでは決められません。
一方、わたしの場合は、
「この生徒さん、このご父兄とは、これ以上、無理だな」
と思えば、自分の判断だけでそれができます。
もちろん、自分の気に入らないことを、何でもかんでもNGにしているわけではありません。
できる限り、ご父兄・生徒さんの力になれるようにするのは、当然のことです。
しかし、物事には限度があります。
わたしがどうしても承服できないケースに遭遇したとき、「契約切り」を自分の判断だけでできるのは、精神衛生のために非常にいいです。
もとより、わたしがこれまで担当してきたご家庭は、ほとんどが一定の良識があるご父兄・生徒さんです。
契約を切ったケースは、非常にまれでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
なぜ、今回、わたしが「NOと言える」といえることをコラムで取り上げたか.....
学校現場を見ていると、精神を病む先生が後を絶たないからです。
わたしが10代のころにも、そういう先生はいらしたでしょう。
しかし、現在、「NOと言えない」ために、キャパオーバーになっている先生の多さは、社会問題の一つと言っていいです。
事実、生徒さんに聞くと、休職していたり、学期の途中で先生が代わったりするケースの多いこと、多いこと。
組織に属している受験関係者も、雇用事情は、一般企業と同じです。
わたしも、サラリーマン時代は、当然のことながら、自分の一存で「NOと言えない」立場にありました。
事実、わたしはサラリーマン時代、自律神経失調症となったことがあります。
そのせいで、1週間程度でしたが、会社を休んでしまいました。
この経験は、会社におけるキャリアについて、様々なことを考えるきっかけとなりました。
物事には何でも長所・短所があります。
わたしのようなフリーランサーは、結果が悪かった場合、ただ消えていくだけです。
一方、組織に属している受験関係者・学校の先生方と違い、NOということはできます。
長くやるために、「最終手段としてのNO」は、ぜひ必要であるようです。
本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。
お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。
☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ
当方の合格実績のページをご参照ください。
<空き状況>
☆平日
早め(16時あたり)開始、1枠程度であれば、何とかなりそうです。
夜の「ゴールデンタイム」の空きはございません。
☆土曜・日曜
残り2枠程度の空きがございます。
お住まいの場所の関係で、指導のできない場合がございます。
詳しくはお問い合わせください。
☆9月以降の予定
9月は19日・23日が祝日です。
中学・高校では期末試験もあります。
10月は新人戦に伴う振り替え休業、祝日、秋休みがあります。
その際の短期集中指導、追加指導も承ります。
指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
☆特に上位公立高校(偏差値55以上)狙いの中学生
指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみを要件とします。
現状の成績については、一切問いません。
指導の際にかなり困難を伴う案件でも、生徒さんが菊池の指導を受ける意思がある限り、できる限りのことをいたします。
一方、「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けができません。
引き続きよろしくお願いいたします。
今回のコラムは、YouTube動画についてです。
先ごろ、YouTube動画の当チャンネル「仙台・宮城のプロ家庭教師菊池ch」が、チャンネル登録者数500人を超えました。
このチャンネル登録者数というのは、会社で言うと、「従業員○○人」のようなものです。
そのようなわけで、YouTubeに動画をアップしている人は、
「チャンネル登録、お願いします」
というフレーズを口にするわけです。
そして、その登録者数と、再生回数や再生時間を総合して、広告収入が決まります。
わたしがYouTube動画を定期的にアップし始めたのは、かれこれ5年前になります。
それから4年ほどは、特に再生回数やチャンネル登録者数を意識することなく、淡々と動画をアップし続けていました。
そんな中、動画の「大幅リニューアル」をしたのが、昨年7月です。
この時点でのチャンネル登録者は、145人でした。
4年間で、たったこれだけです。
この1年間、登録者数は、3.5倍になりました。
人数にして、355人増です。
動画アップの頻度は、「大幅リニューアル」の前と後とで、変わりません。
「基本週1本アップ」です。
ただ、リニューアルのおかげで、チャンネル登録者・再生回数・時間とも大幅に増えました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
このチャンネル登録者については、数が多くなればなるほど、広告収入が増える仕組みです。
そして、広告収入が得られるのは、登録者数が1,000人以上であることが条件の一つになっています。
ですから、わたしのチャンネルの登録者数が500人を超えたと言っても、広告収入を得るところまでは全然行っていません。
まだまだ「道遠し」です。
その辺りのところは、わたしの動画を見ている生徒さんからも、たびたび言われています。
「先生のチャンネル登録者数、どのくらいですか?
.....ああ、それだと、収益化はまだですね」
という具合に(笑)。
彼らはよく知っています(笑)
ただ、わたしとしては、YouTube動画で広告収入を得ようということは、基本的に考えていません。
あくまで、「プロ家庭教師菊池」という人間を知っていただくためのものだという位置づけです。
ただ、よりよい動画を提供するため、チャンネル登録者数は引き続き気に留めていきます。
ある動画で、登録者数がいつも以上に増えれば、「指示していただける動画だった」と判断しています。
.....そういうわけで、当方の動画がお気に召しましたら、ここからチャンネル登録をしていただくと嬉しいです。
わたしの動画づくりの励みになります。
引き続き、ご父兄方の目線に立った動画づくりをしていきます。
来月は、多くの中学・高校で、期末試験の季節となります。
今回のコラムでは、トップ層の中学生がこの期末試験にどう対応すべきかの心構えを書いてみます。
わたしの言いたいことは、次の通りです。
(1)メインは入試
(2)定期試験がメインになってはいけない
(3)定期試験は「満点狙い」
平均点が取れていない層ならともかく、トップ層にいる中学生が定期試験をメインに据えてはいけません。
あくまでメインは入試です。
さらに定期試験は「満点取って当然」という心構えが必要です。
「定期試験の上を行く!」という気持ちで臨んでほしいのです。
だいたい多くの中学の学年1位となれば、480点後半から490点台という点数です。
そういう彼らは、定期試験での学年1位を「勲章のひとつ」くらいにしか考えていないはずです。
つまり「究極の目標」ではないのです。
ターゲットはどこまで言っても入試です。
そこを取り違えてはなりません。
しかし、だからといって、「定期試験を疎かにせよ」と言っているわけではありません。
「定期試験はできて当然。満点で当然」です。
そして、定期試験の高得点は、内申評定5を取るための一里塚です。
ともすると、マジメな女子は、この点を勘違いしがちです。
留意したいものです。
動画へのリンクはこちら
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