「勉強のやり方」を教えることの難しさ その1 2018/09/01

わたしが、この仕事をしていて感じるのは、尊敬できる受験関係者の方が、多数いらっしゃることです。

取り分け、日ごろから尊敬してやまない方に、神奈川県平塚市で学習塾「KOSHIN学院」を主宰されている瀬下先生がいらっしゃいます。

先生は、ご自身のブログで、あらまし次のようなことをおっしゃっています。

 

(1)生徒さんの勉強ができていない最大の原因は、勉強のやり方がまるでなってないことである

(2)ほとんどの教師が、勉強のやり方を教えていない、教えられない

 

そこで、わたしも自身の胸に手を当てて、「勉強のやり方」をきちんと教えてきたか、省みる機会を持ちました。

わたしがその際に思ったのは、「100点満点とはいかないが、やり方のアドバイスは心がけてきた。少なくても勉強だけを教えて終わりだとは思っていなかったなあ」ということです。

ただ、これがほんとうにそうなのかは、生徒さんの出す結果で判断するしかありません。

わたしは、自分を「勉強を教えるための家庭教師」でなく、「成績を上げるための家庭教師」であると自認しています。

そのようなわけで、生徒さんの学習方法についても、強い関心を持ち続けてきました。

そして、「勉強のやり方」についても、適切であり、かつ、その生徒さんに合った方法を教授するよう努めてきました。

その際、心がけてきたのは、単に学習方法を教えるだけではありません。

「なぜ、わたしの教えるやり方のほうが理にかなっているのか」

「なぜ、あなたのやり方ではまずいのか」

等を、生徒さんに考えてもらうということをやってきました。

次回に続きます)

「勉強のやり方」を教えることの難しさ その2 2018/09/02

前回の続きです)

例えばこんな風にです。

 

.....一日の学習で社会だけを勉強し、次の日には理科だけをやるというようなやり方は、まずいです。

むしろ、2科目あるいは3科目ずつ、小分けに学習したほうがいいです。

どうしてだと思いますか?

 

そう尋ねると、生徒さんなりの答えが返ってきます。

黙ってしまう生徒さんもいます。

そして、「こういう理由で、このやり方のほうがいいですね」ということを納得してもらっています。

重要なのは、「なぜ、わたしの教える方法のほうがよくて、自分のやり方ではまずいのか」を生徒さん自身の頭で考えるということです。

以上のようにして行けば、何がしかの改善は望めます。

わたしがアドバイスをすると、一定以上のレベルの生徒さんであれば、確実にそれを実行します。

しかし、平均点を取れない生徒さんの場合、1回言ったくらいで実行するようになることはまずありません。

勉強の苦手な生徒さんに接すると、やり方がまるっきりなっていないということを痛感します。

「やり方がなっていない」というのは、こなす学習量も含めての話です。

家庭教師という指導体制をとっていると、そのあたりのことは、見えすぎるくらいに見えてしまいます。

何度も繰り返し伝授し、指導していかねばなりません。

「十を聞いて、二を知り、一を実行」というのが、だいたい彼らのスタンダードレベルです。

次回に続きます)

「勉強のやり方」を教えることの難しさ その3 2018/09/03

前回の続きです)

わたし自身のことを振り返ると、現役学生のころは、よくもこんなにと思うほど、非効率な学習をしていました。

自分でもあきれてしまいます。

タイムマシーンがあるなら、そのときの自分にこってりと勉強法のイロハをたたき込んでやりたいくらいです(苦笑)

当時を考えても、学校の先生からも、塾の先生からも、「勉強法」を教えられたということはなかったように思います。

というのも、当時のわたしなら、そういう指導を受けていたら、必ず自分でやっていたに違いないからです。

もちろん、わたしとしても、ただ手をこまねいていたわけではありません。

少しでもよい方法はないものかと、勉強法の本を書店で探し求めて、自分なりにやってみました。

インターネットのない時代のことで、今となっては、隔世の感があります。

そういう体験を積み重ねていったのが、わたしの教えている「勉強のやり方」です。

生徒さんには分からないかもしれませんが、これはわたしの血と汗の結晶です(ちょっと大げさ?)

自分で言うのは口幅ったいですが、わたしは生徒さんに、結構いいことを教えています(笑)

ただ、わたしの「勉強のやり方」の最大の欠点は、まめさと根気が必要なことです。

「効率的な学習方法」というのは、決して「楽な学習法」ではありません。

脳に負荷をかけることです。

それは、受験学習としての性格上、やむを得ません。

「点を上げる」ためには、必要不可欠なことです。

内申評定が低い男子中学生へ 〜やること、やってますか?〜 その1 2018/09/04

中学校の内申評定のことで、よく言われることがあります。

それは「男子は低く、女子が高い傾向にある」ということです。

ご父兄や生徒さんからすると、見ることができるのは、自分のところだけです。

ですから、そういう傾向があることは、よく理解できないかもしれません。

しかし、学校の先生方、受験関係者から見ると、こうした傾向は衆目の一致するところです。

そうした流れを受けて、受験関係者からは、いろいろと語られます。

.....〇〇中の評定は、男子に辛く、女子に甘い

.....内申に男女差があるのを平準化すべきだ

こうした意見は、一見すると「なるほど」と思われるようなところがあります。

しかし、わたしが見るところ、これらは要するに、「自分の担当する男子生徒が合格しさえすればいい。そのために内申の低い男子を救ってやるべき。」という風に聞こえてしまいます。

わたしも受験関係者の末席を汚す者として、自分の生徒さんによい結果が出ることを望んでいます。

しかしそれは、「頑張った生徒さんがよい結果となる。一方、怠けた人は、相応の結果を受ける」という考え方が大前提です。

仮に、今までと異なり、男子の「特性」を考慮した結果、「男子に辛くない内申」で、男子の合格者が出たとします。

自分の生徒が合格すれば、受験関係者には、メデタシ、メデタシです。

一方で、それは、コツコツと頑張ってきた、他の女子生徒が不合格になることを意味します。

そんな理不尽なことがあってよいはずがありません。

次回に続きます)

内申評定が低い男子中学生へ 〜やること、やってますか?〜 その2 2018/09/05

前回の続きです)

これまでのわたしの経験ですと、公立中学の場合、男子より女子の平均点が高いです。

定期試験500点満点で、20〜30点くらいは違います。

であるなら、男子より女子の内申点が高くなる傾向があるのは、至って自然です。

ただ、優秀な子息が集う中学、例えば附属中のように男子の平均点が高い場合もありますが、これは例外的です。

また、提出を要求される副教材ワークの仕上がり具合を見ても、女子は男子に比べて、字が丁寧です。

解けなかった箇所でも、きちんと満遍なく正答が朱書きされています。

それに比べて、男子は字が乱雑で、きちんと答え合わせをしていない箇所が目立ちます。

こういう現実を目の当たりにすれば、評定をつける学校の先生としては、自然と女子に高い評価をつけます。

もしそれが、男女不平等でまかりならぬとなれば、学校教育が成り立ちません。

しかし、それでも副教材ワークなどの提出物を、とにもかくにも出していれば、まだいいのです。

問題なのは、細かな提出物を出さない男子が、こちらの想定以上にいることです。

わたしも副教材ワークであれば、指導の際に進捗状況をチェックできます。

とはいえ、提出物や宿題は、それだけではありません。

美術の作品提出などは、わたしのほうでチェックのしようがありません。

「この生徒さんが定期試験や模試でこの点数なら、もう少し評定が高くてもいいはず.....」

そう思っていろいろと問いただすと、実は宿題提出をサボったときがある、ということがよくあります。

これでは、よい評定を付けようがありません。

次回に続きます)

内申評定が低い男子中学生へ 〜やること、やってますか?〜 その3 2018/09/06

前回の続きです)

学校の課題をやっていかない、提出しない男子と言うのは、成績の芳しくない人が大半です。

そういう人にとって、主要5教科の課題をやっていくというのは、かなりきついものであることは確かです。

また、学校の課題の出し方に無理があることもその通りです。

とはいえ、そういう事情があろうが、「やっていかない」理由にはなりません。

できないなら、できないなりの方法は、あるはずだからです。

そして、それ以前に、学校の課題をやって行かないなどと言うのは、実にカッコ悪いです。

「グズグズ言わずに、きちんとやってこそ男!」なのではないですか?

また、学校の課題をやっていかないというのは、実は、まれに得点力のある男子もいます。

本人としては、「学校の課題なんかバカらしくてやってられるか!」という気持ちなのでしょう。

「ペーパーで高得点を出せばいい。やるのなら、高度な塾のテキストをやるんだ」と考えているのかもしれません。

しかし、わたしに言わせると、こういう生徒は大バカ者です!

そんなに簡単な宿題なら、さっさと終わらせて、さっさと提出すればいいのです。

何とおかしな屁理屈をこねているのでしょうか。

学校への文句は、やることをやってから言うべきです。

とにもかくにも、内申とは、延べ27名の大人が判断した結果です。

細かく言えば問題点はあります。

が、27名の出した評定が低ければ、その結果は重いです。

それをすべて「男子に辛い内申制度」のせいにするには、あまりに無理があります。

以上を踏まえ、内申の低い男子は自助努力をしてください。

女子に負けるな!

国語の受験指導について 〜いかに高得点の取れる答案を書くか〜 その1 2018/09/07

今回は国語の受験指導について取り上げることにいたします。

「国語の受験指導」というと、ご父兄の皆様はどのようなイメージをお持ちになるでしょうか。

「国語って、日本語で書いてあるわけだし..... 英語や数学と違って、読めば何となく分かるんじゃないの?」

「国語の受験指導って、そもそも必要なの?」

そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、国語は日本語で書いてあります。

古文や漢文を除けば、読むと「何となく」分かるような気がします。

そして、「どうにかなる」ような気もします。

よほどのことがない限り、0点ということはありません。

しかし、わたしの考えでは、どうにかなりそうで、最もどうにもならないのが国語です。

事実、わたしのところには、「国語だけ教えてほしい」「作文等、文章の書き方だけを教えてほしい」という依頼が来ます。

多くは中学受験生、そしてナンバースクールを目指しているような高校受験生です。

いずれも、受験生は悩みを抱えています。

「国語の答案の書き方が分からない」

「400字以上500字以内で作文せよと言われても、どう書いたらいいのか分からない」

などなど.....

また、さらに押し広げて、他科目、例えば理科・社会における記述式答案の書き方を教授してほしいという依頼もあります。

そういう指導は、なかなか集団授業では対応が難しいです。

そういった案件が、家庭教師の本領を発揮すべきところであり、かつ腕の見せ所です。

次回に続きます)

国語の受験指導について 〜いかに高得点の取れる答案を書くか〜 その2 2018/09/08

前回の続きです)

国語の試験において、生徒さんたちが迷っているのは、だいたい次のようなところです。

 

(1)選択問題

...書いてあることが、どれも当てはまりそう。

正解とそうでないものとの違いとは?
 

(2)記述問題

...「.....とは、どういうことか30字以内で説明せよ」の「どういうこと」って、どういうこと?」

30字も書けない。どうやって書くの?」

 

(3)課題作文

...書くべき文章が浮かんでこない。

どういう文章だったら高得点が取れるのか分からない。

高得点とそうでない評価の分かれ目は?

 

いずれの点も、国語の試験ではよく問われます。

しかし、不思議なことに、学校の授業では、ほとんど触れられることがありません。

わたしも現役学生のころの国語の授業を思い返しても、「『どういうこと』っていうのは、どういうことなのか」というような説明を受けた記憶がないのです。

ただ、高3のときには「国語表現」という教科がありました。

そこでは、主として小論文の演習をしました。

今の生徒さんも、昔と事情は変わりません。

ですから、「.....とはどういうことか」という設問で、出題者が何を求めているのか、ということを彼らに説明すると、一様に「なるほど!」という顔をします。

学校の授業ではほとんど触れないにもかかわらず、試験に頻出するというのも、おかしな話ではあります。

とはいえ、現状が変わらない以上、こちらで手当てをする以外にありません。

具体的にどういう指導なのかは、企業秘密(笑)になります。

次回に続きます)

国語の受験指導について 〜いかに高得点の取れる答案を書くか〜 その3 2018/09/09

前回の続きです)

国語の受験指導を受講しても、その生徒さんの国語の成績が必ずしも改善するとは限りません。

成績に伸びしろがあるかどうか、わたしが判断基準の一つとしているのが、数学の成績です。

数学がそこそこよくて、国語だけが伸び悩んでいるとすれば、改善の余地は十分にあります。

一方、数学が弱い生徒さんの場合、改善は困難になります。

というのも、数学で高得点を取るためには、高度な国語力が必要になるからです。

数学の成績がよければ、その生徒さんは、国語が改善する「器」を持っていると判断できます。

後の課題は、その「器」をどのように磨き上げていくかです。

幸い、「国語だけを教えてほしい」という生徒さんのほとんどは、それに該当しました。

しかし、数学が低迷している、あるいは、全般的に成績が平均点に達しないという生徒さんの場合、そもそもの知識や語彙が不足しています。

当然の帰結として、文章をしっかり読めていません。

飛ばし読み、あるいは「ただ字面を目で追っているだけ」の状態になっている場合が多いのです。

これまでに、そういう生徒さんは、2度担当しました。

語彙を増やす問題集を併せてやってもらったりなど、自助努力はしてもらいましたが、うまく行きませんでした。

そうした生徒さんは、漢字をしっかり覚えて漢字で確実に得点し、そのほかは試験のときの「出たとこ勝負」に賭けるほかありません。

そのため、そうした生徒さんの国語の成績はブレ幅が大きくなります。

国語の受験指導をご依頼いただく際は、上記のことをご留意の上、ご依頼いただければと思います。

仙台・宮城の高校受験 〜中3生向け模試の「これまで」と「これから」〜 その1 2018/09/10

仙台市内の公立中学は、今週が1学期期末試験のピークです。

中3生にとっては、申すまでもなく、極めて重要な定期試験です。

全力を出して、必ずよい結果をゲットしてください。

そうした折ではありますが、中3生が受ける模試の話題を取り上げてみます。

期末試験が終わったら、模擬試験向けに頭をシフトしてください。

今回のコラムでは、中3生が「これまで」受けてきた模試と、「これから」受けるであろう模試の違いについて、2点記すことにします。

 

(1)「これまで」より、「これから」は問題が難しくなる!

 

問題は難しくなります。

特にそれは、英語・数学、分けても数学でそれは顕著に表れます。

理由は非常に単純です。

英語・数学は、これから学校で習うところに入試での頻出箇所が集中しているからです。

数学は、計算→関数→図形という順序で教科書が編集されています。

したがって、学校の授業もそのように進みます。

この中で、計算は比較的取り組みやすい分野です。

が、関数・図形となると、そうは行きません。

総合力が試されます。

英語は数学ほどではありませんが、難しくなります。

そして、文章が長くなります。

これから学校で習うところは、中学英語の中でも、難しい分野です。

社会は、範囲が広くなります。

しかし、英語や数学のように「難しくなる」ことはありません。

理科は、3年生の後半になって、計算を必要とする単元が出てきます。

そのため、少し難しく感じられるかもしれません。

国語は、大きく変わりません。

次回に続きます)

仙台・宮城の高校受験 〜中3生向け模試の「これまで」と「これから」〜 その2 2018/09/11

前回の続きです)

 

(2)11・12・1月実施模試の成績は最重要!

 

「これから」の模試は、即、合否にかかわってきます。

その中で、わたしが重視しているのは、11・12・1月実施の模試です。

11月ごろになると、夏休みの学習成果が現れるころです。

伸びる人は、ここで伸びてきます。

逆に言うと、夏休みに手を抜いた人は、徐々に失速してきます。

「受験は夏休みで決まる!」.....

「夏休みは受験の天王山」.....

こういうフレーズを聞いた生徒さんも多いはずです。

「そんなものかな?」と半信半疑で、学習に臨んだ中3生も多いかもしれません。

その結果は、11月以降にたっぷりと目の当たりにすることになります。

ここで、この3回の模試の判定基準を、わたしなりに分析してみます。

ランクを点数に置き換えると、公立高校前期・後期の合否判定は、以下の通りです。

数字の根拠は、わたしの「経験と勘」です。

 

<採点対象>

11・12・1月実施の3回分の模試

複数回受験している場合は、その月で最も低い成績のものを「その月の成績」と見なす。

 

<ランクと点数>

S・・・4点

A・・・3点

B70%・・・2点

B60%・・・1点

C以下・・・0点

 

<合否判定>

7点以上・・・前期合格圏

6点・・・前期ボーダー

3〜5点・・・後期合格圏

2点・・・後期ボーダー

0〜1点・・・合格は厳しい

以上の点数にかかわらず、0点が2回あれば、合格は厳しい。

 

繰り返しになりますが、以上の数値はあくまで、わたしの「脳内基準」です。

参考までにお考え下さい。

次回以降、数値について、詳説します。

次回に続きます)

仙台・宮城の高校受験 〜中3生向け模試の「これまで」と「これから」〜 その3 2018/09/12

前回の続きです)

みやぎ模試など、高校入試で用いられるS・A・Bなどのランクは、「公立後期入試における合格確率60%の偏差値=B評定」を「基準」にしています。

ランク別の判定基準は以下の通りです。

 

S・・・基準+6以上(基準+53点以上)

A・・・基準+4または+5(基準+36〜52点)

B70%・・・基準+2または+3(基準+18〜35点)

B60%・・・基準+0または+1(基準+0〜17点)

C50%・・・基準−2または−1(基準−17〜−1点)

C40%・・・基準−4または−3(基準−35〜−18点)

C30%・・・基準−6または−5(基準−52〜−36点)

D・・・基準−7以下(基準−53点以下)

 

偏差値だけですと、分かりづらいので、カッコの中には、点数も併せて記してあります。

この点数は、正確ではありません。

「だいたいの目安」とお考え下さい。

また、「前期ボーダー偏差値=後期ボーダー偏差値+2」となっている学校が多いです。

ということは、点数にして、前期合格のためには、「合格ライン+20〜30点」が目安です。

前期合格のためには、先に述べた3か月の模試で「B70%3回」がボーダーラインとわたしは判断しています。

後期であれば、ボーダーは「B60%2回、C50%1回」です。

なお、以上は「ボーダーライン」です。

ということは、「ある程度余裕を持って合格したい」と考えるなら、それ以上の数字を出すことが必要です。

上述した数字をご覧になってお分かりかと思いますが、「合格するということは大変なこと」です。

大変だからこそ、全国、津々浦々に塾を始めとする「受験関係者」という職業があります。

さて、中3生をお持ちのご父兄、中3生の皆さんは、以上の数字をご覧になって、どうお考えになるでしょうか?????

平成30年9月度 対抗バトル 入賞者発表! 2018/09/13

恒例となりました今月の「対抗バトル」の入賞者は以下の通りです。 

 

(模擬試験の部)

多賀城市 中学3年 Y.Nくん

☆前回比 偏差値6アップ 改善率15.79ポイント 

(敢闘賞)

仙台市青葉区 小学4年 T.Sくん

 

今回はY.Nくん、そしてT.Sくんを「英雄認定」いたします。

Y.Nくんは、先のみやぎ模試で偏差値6アップ、改善率にして15.79ポイントとなりました。

率直に申し上げて、偏差値6アップと言うのはすごい数字です。

彼は、今年から担当し始めた生徒さんです。

指導開始当初から比べても、学習に対する姿勢がよくなり、学習量も増えました。

高校受験まで6か月を切っています。

今のうちに、できることをやって、詰め込むだけ詰め込んでください。

とにかく、「反復! 反復! 反復!」です。

敢闘賞はT.Sくんに授与します。

T.Sくんは、中学受験に向けて、日々学習中です。

指導中はしっかりと集中できており、また学習へも前向きです。

4月から始めた中学受験のための学習も、随分と体になじんできたように見えます。

中学受験のための学習と言うのは、かなりハードです。

そして、高い水準を要求されます。

そういう試験に向け、今後徐々に学習量を増やしていく予定です。

この半年間のT.Sくんの頑張りに敬意を表し、敢闘賞を授与します。

「入試カレンダー」は、もうすぐ後半に入ります。

これから特に受験生は、1日1日を大切にしていってください。

わたしも、1日1日を大切にし、指導に当たっていきます。

大坂なおみ選手に思うこと 〜日本人の魂としての「国語」〜 その1 2018/09/14

今回のコラムでは、大坂選手のことを取り上げます。

いつもとは勝手が違う形になりますが、今回のコラムの結論を手短に申し上げておきます。

 

(1)日本人にとって、日本語は大切。それは日本人の魂というべきもの。

(2)だから、生徒さんは、単に受験があるからというだけでなく、日本人として、国語を勉強しましょう。

 

ということです。

以上が、このコラムのオチです。

このことを頭に入れながら、以下、読み進めてください。

大坂選手は、ハイチ系アメリカ人の父と、日本人の母との間に生まれた、いわゆるハーフです。

特に近年、スポーツ界においては、こうしたハーフ選手の活躍が目立ちます。

そうした選手の活躍に対し、特にネットの世界では、今回、いつもとはちょっと違った反応があったように思います。

その反応とは、「大坂選手は日本人なの?」というものです。

それは、大坂選手の育った環境にも呼応したものであったのかもしれません。

そういった声を背景に、いわゆるハーフの著名人が、日本人の純血主義を憂いて、「いつまでたっても、島国根性だ」と苦言を呈することもありました。

こうしたことは、多文化共生社会だとか、差別をなくそうだとか、ちょうど中3の生徒さんが公民で学んだ内容にもかかわってきます。

確かに、近年は、国際結婚で、ハーフの人たちが増えてきているようです。

今の生徒さんにとって、多文化共生社会と言うのは、紙の上だけの言葉でなくなっています。

そうしたことを勘案しても、なぜ今回、大坂選手にだけ、上述したような声が出てきているのか、わたしはちょっとピンと来るところがありました。

次回に続きます)

大坂なおみ選手に思うこと 〜日本人の魂としての「国語」〜 その2 2018/09/15

前回の続きです)

前回述べた「ピンと来るところ」というのは、大坂選手のインタビューや記者会見などにあります。

そこで彼女は、ほとんどすべて英語で受け答えしていました。

わたしが見たのは、松岡修造さんとのインタビュー、そして帰国の際の記者会見です。

わたしは彼女の存在をもちろん知っていました。

スポーツニュースなどで、たびたび取り上げられていたからです。

その際、彼女が英語でマスコミに語っていても、「多くの国のマスコミから取材を受けていて、そうなんだろう」くらいにしか思っていませんでした。

わたしが見て、オヤッ?と思ったのが、松岡さんとのインタビューです。

彼は一生懸命に彼女に英語で語りかけ、彼女が英語で答えていました。

そのとき初めて、大坂選手は、日本語が片言程度であることを知りました。

さらに日本での生活経験がほとんどなく、物心ついてから、ずっとアメリカで育ってきたということも知りました。

テレビ等で見る限り、彼女の仕草や所作は、アメリカ人そのものです。

大坂選手が日本語のフレーズを語ると、「大坂選手は、日本語で〇〇と語りました」と報道されます。

日本の選手が、日本語を語ると、「日本語で答えました」と報道されるのは、何とも不思議な気持ちです。

この点、陸上のケンブリッジ飛鳥選手や、プロ野球のオコエ瑠偉選手と決定的に違うところです。

ケンブリッジ選手やオコエ選手は、日本で育ち、日本語も普通に話します。

大坂選手に対する「反応の違い」というのは、この点にあるのではないかと考えています。

次回に続きます)

大坂なおみ選手に思うこと 〜日本人の魂としての「国語」〜 その3 2018/09/16

前回の続きです)

前回、述べたような「感覚」は、もしかしたら「いつまでたっても島国根性」とお叱りを受けるかもしれません。

日本の選手でも、日本語ができなくたっていいじゃないか、彼女は日本の代表に変わりはないと.....

しかし、逆の例を想像してみてください。

...アメリカ人の両親のもとに生まれ、アメリカ国籍を持ち、姿かたちは間違いなく紅毛碧眼(こうもうへきがん)

...しかし、日本育ちで日本語はペラペラ。しかし英語がほとんど話せない

こういう人を、アメリカ人は自国民と認めてくれるのだろうかという疑問があります。

ちなみに、外国人が日本国籍を取得しようとする場合、その要件の一つに「日本語の会話・読み・書きができる」ことがあります。

法律上、そうした明文規程はありませんが、小学3年生くらいの能力がないと、許可が下りないそうです。

こういう事実に照らし合わせると、日本国民にとって、日本語とは非常に大切であるということがよく分かります。

わたし自身は、大坂選手が日本語を習得すべきだとか、その必要がないとか、そういうことを述べているのではありません。

彼女を見ていて、今さらながら、日本語の大切さ、国語の大切さを認識したということだけです。

日ごろ、生徒さんも、そしてわたしも、日本で暮らしていて、日本語を使うのを当たり前のことだと思っています。

もちろん受験としての「国語」は大切です。

それ以上に、日本人の魂としての「国語」も、また大切だと思うのです。

そういうわけで、国語の学習にいそしんでいきたいと考えています。

以上、最初に述べたオチの通りでした。

公立高校の新入試制度について 〜中2生から適用されます!〜 その1 2018/09/17

先日、県教委より公立高校の新しい入試制度が学校ごとに発表されました。

詳しくは、こちらを参照してください。

「何がどう変わるの?」とご心配のご父兄も多いかと思います。

そこで、まず、変更点を3点申し上げます。

 

(1)新入試制度は、公立高校にのみ適用される。私立高校は対象外。現在の中2生から実施

(2)現在は、2月・3月の2回。今後は、3月1回のみの実施

(3)その他は大きく変わらない。ただし、変更点は、合否スレスレのラインにいる受験生に関わってくる場合あり

 

以上です。

「うちの子供はどうなるの?」とご心配の方は、以上3点のみご記憶ください。

以下は詳細です。

興味のある方だけがお読みください。

今回の新制度は、「1回の入試で2回選抜を行う」というのが目玉です。

「1回の入試で2回選抜を行う」とは、分かりづらいですが、こういうことです。

 

ある基準の下に算出された得点を元に、一定割合を合格者とする

→最初の合格に漏れた人を、最初とは別のやり方で残りの合格者を決める

 

合格基準とは、2種類あります。

各校共通の「共通選抜」、その学校独自の「特色選抜」です。

そのうち、「特色選抜」が、変更点の一つです。

この「特色選抜」は、多くの場合、合否スレスレの受験生に関係してきます。

次回以降、この「特色選抜」について、詳説します。

次回に続きます)

公立高校の新入試制度について 〜中2生から適用されます!〜 その2 2018/09/18

前回の続きです)

「特色選抜」は、文字通り、学校ごとに独自の基準を設けています。

ただ、仙台一高、仙台二高のように、「共通選抜」とほとんど変わらない学校もあります。

一高、二高は、実質的に「入試一発」と考えてよいです。

「特色選抜」を見ていますと、「より本番を重視したい」と考える学校と、「より内申点を重視したい」と考える学校の二手に分かれます。

以下、仙台圏内の高校で、学校ごとにそれを示します。

 

(1)「特色選抜」で入試本番に加点する学校

仙台南、仙台三、泉、仙台東

 

(2)「特色選抜」で内申点に加点する学校

仙台二華、黒川、富谷、宮城一、宮城広瀬、塩竃、名取、亘理、宮城農業、仙台工業

 

(3)実技を実施する学校

宮城野美術、利府スポーツ


(4)面接を実施する学校

亘理全学科、宮城農業全学科、宮城広瀬、泉英語、仙台商業、多賀城災害、松島全学科

 

面接は、いくつかの学校で、現在の前期日程の際に課されていました。

今回からは、上記の学校で受験生全員が対象となります。

泉英語、多賀城災害は、新たに面接試験が導入されます。

宮城農業、泉英語、多賀城災害は個人面接で、他校は集団面接です。

泉高校英語科における個人面接では、志望動機が日本語で問われ、口頭試問が英語で行われます。

次回に続きます)

公立高校の新入試制度について 〜中2生から適用されます!〜 その3 2018/09/19

前回の続きです) 

受験関係者として、そもそも公立高校入試とは以下のようにあるべきという考えがあります。

 

(1)内申点は、1年生のころの比重を低く、学年が上がるにつれて、比重を大きくしていく

(2)難関校を目指すような進学校は、極力、内申点の比重を小さくし、本番の比重を大きくする

(3)実業高校、あるいは進学に重点を置かない高校は、その現状を踏まえ、内申の比重が大きくなるのもやむを得ない

 

宮城県の場合、内申点は、1〜3年を均等に評価しています。

これは、内申点において、後で挽回が効かなくなることを意味します。

そうしたことから、内申点は、学年が上がるにつれ、比重を大きくすべきと考えます。

また、内申点は、27人の専門家が判断したものとはいえ、5段階の評価しかありません。

実技科目の評価基準はどうしても不透明です。

そのため、進学校は、より客観性の高い入試本番の点数を重視すべきと考えます。

以上を踏まえ、わたしなりの「特色選抜」に関する感想を記します。

(1)仙台高校の「特色選抜」には、大いに共感!

 

仙台高校の「特色選抜」では、主要5教科の内申点評価に関し、1・2年の評定を1.0倍、3年の評価を2・0倍で評価します。

宮城の公立高校入試においては、画期的なことです。

こういう流れが、今後の入試制度で取り上げられることを切に希望します。

 

(2)宮城一、仙台二華の内申重視は残念.....

宮城一、仙台二華といった名門校が、内申重視を打ち出したのは、残念です。

これ以上「内申のいいだけの女子」を増やしてどうするの?と、ボヤキたいところです。

両校には、いつまでも名門であってほしいのです。

 

入試制度は、ここしばらくこの線で行くことでしょう。

いろいろ言いたいことはありますが、まずは「前より少しよくなった」と言えるのではないでしょうか。 

試験でミスをなくす究極の方法とは? 〜子息の試験のミスに悩むご父兄のために〜 その1 2018/09/20

中学校の定期試験の結果が続々と返ってきています。

成績の上がった生徒さん、思ったほど点が取れなかった生徒さん、様々です。

ご父兄が子息の成績つまり点数に並々ならぬ関心を持っていることはもちろんです。

が、この頃は、生徒さんの試験の中身についてのことも、聞かれることが多くなりました。

そうした中で、このたび、何件かのご家庭から、同じ質問がありました。

それは、「どうしてこういう単純なところで間違うの?」というものです。

ご父兄のお悩みは、わたしの悩みでもあります。

今回は、こうしたご父兄のお悩みに答えることにいたします。

試験でミスをする原因は、いろいろと語られてきました。

.....本人の注意力が足りない。性格の問題

.....演習量不足、つまり勉強不足。「ケアレスミス」「凡ミス」は、決して「ケアレスミス」「凡ミス」ではない

どれもその通りです。

しかし、これらはあまりにも語られ尽くしています。

そこで、わたしがしばらく前から考えていた原因に次のようなものがあります。

それは、「生徒さんの目標が『どうしても〇〇高校に入る!』でないこと」です。

言い換えると、その目標は「〇〇高校に入りたい」でとどまっていて、「〇〇高校にどうしても入る!」になっていないことが原因です。

そういう意識がない限り、生徒さんは、同じ間違いを同じように繰り返します。

次回に続きます)

試験でミスをなくす究極の方法とは? 〜子息の試験のミスに悩むご父兄のために〜 その2 2018/09/21

前回の続きです)

人間だれしも、日常的に細かなミスをします。

転んで怪我をすることもあります。

遅刻してしまうこともあります。

転んで怪我をすれば、当然、体に痛みを感じます。

そのときに痛ければ痛いほど、いろんなことを自分なりに考えるはずです。

.....「転ばないように気を付けよう」

.....「次から転ばないようにするには、どうしたらいいか」

などなど。

こんなことを言っているわたしも、日々、「痛いミス」の繰り返しです。

最近では、指導に行って、駐車しようとバックしたら、ハンドル操作を誤って、車を損傷しました。

修理代15万円也.....

トホホです。

また、寝床に置いていたタブレット端末を、椅子で踏みつけてしまい、破損させてしまいました。

これまた修理交換費用が飛んでいきました。

わたしとしては、「極めて痛いミス」です。

そのため「次から同じミスをしないためには、どうすればいいのか」を自分なりに考えました。

翻って、同じ間違いを同じように繰り返すという生徒さんは、「〇〇高校にどうしても入る!」という目標があれば、自分のミスに決して耐えられないはずなのです。

事実、「〇〇高校にどうしても入る!」という生徒さんは、ミスをすれば、自分の無力さを大いに嘆きます。

そして、その生徒さんなりに、次から同じ間違いをしないように工夫します。

「この生徒さんは自分なりに工夫してるな」「ミスをしても、大したことだと思ってないな」というのは、こちらからも十分に分かります。

そういったこだわりがなくとも、自然体でほぼミスをしないという生徒さんもいないわけではありません。

しかし、そういう人は極めて例外的です。

次回に続きます)

試験でミスをなくす究極の方法とは? 〜子息の試験のミスに悩むご父兄のために〜 その3 2018/09/22

前回の続きです)

わたしは中学生のころ、志望校は二高一択でした。

ですから、「どうやったらミスをしないか」ということを四六時中考えていました。

そこは、中学生のやることです。

やれることは限られます。

今から見れば、とんでもなく幼稚な工夫です。

が、大切なのは「自分で考えてみる」ことです。

人間、「何とかこうしたい!」と思えば、いろんな知恵が出てきます。

ですから、「〇〇高校にどうしても行きたい!」と考えている受験生は、抜群の強さを発揮します。

試験のミスを防ぐには、こういう気持ちを持つことが「究極の方法」です。

その点さえしっかりしていれば、「本人が注意力を持つ」「学習量をこなす」ことは二次的、三次的なことです。

それらは極めて重要ではありますが、最重要ではありません。

では、親として、自分の子供がそういう気持ちを持つようになるには、どうしたらいいのでしょうか。

わたしの考える限り、「適度に刺激を与え続けて、見守る」くらいしか思いつきません。

あまりに親が前のめりになり過ぎると、子供にうるさがられるだけです。

それはかえって逆効果になります。

かといって、完全放置も好ましくありません。

大切なのは、「適度な刺激」です。

わたしも親です。

その点では全く同じ悩みを抱えています。

以上は、半分くらい、自分に言い聞かせる気持ちで書きました。

親としては歯がゆいですが、親も子供との「我慢比べ」が必要です。

10月以降の方針・予定について 2018/09/22

ついこないだまで、「暑い! 暑い!」を連発していたら、朝夕は随分と涼しさを感じるようになりました。

今日は「秋分の日」つまり、お彼岸の中日です。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだと思います。

ちょうど、10月は年度後半戦のスタートです。

新規お問い合わせを含む生徒さんの入れ替えがある時期でもあります。

今回のコラムでは、10月以降の方針・予定について述べることにいたします。

まず、ツイッターで告知しましたように、11月にセミナーを開催する運びとなりました。

日程は発表済みですが、近日中に、さらに詳しく弊コラムでも取り上げるようにいたします。

また、12月末には、「お正月前学習会」を開催します。

こちらはすでに開催場所を押さえました。

11月初旬を目途に日程を告知します。

また、指導方針について、特に、受験を控える生徒さんへは、これまで以上に「受験態勢」にして行きます。

その中で、この時期以降にいろいろと考えなくてはならないことがあります。

それは、中3生で低空飛行を続けている生徒さんに関する「捨てる科目の切り時」です。

具体的に申し上げると、「これ以上やっても伸びが期待できない」とわたしが判断した場合、その科目の指導は「生かさず殺さず」を原則とします。

そして、わずかでも伸びが期待できそうなものに力を集中します。

その場合、カットの対象になるのが英語です。

英語は国語の次に成績を上げにくい教科だからです。

以上は、あくまで合格を最優先するという方便です。

いわば、緊急手術のようなものです。

もとより「科目を生かさず殺さずにする」という行為は、個々人それぞれに応じて判断します。

一様にやるわけではないので、ご安心・ご了承ください。

よろしくお願いいたします。

中学校の期末試験 途中経過 2018/09/24

コラムを5年以上書いていて、ふと「そういえば、定期試験の結果について、あまり詳しく書いたことがないなあ」と思い当たりました。

そこで、9月中に行われた中学生の期末試験の結果について、前回と比較しながら、発表することにいたします。

席次は未発表です。

以下は、主要5教科における、前回および今回の試験点数の推移です。

 

中3 Aくん 199→241(42点アップ)

中2 Bくん 401→427(26点アップ)

中2 Cさん 306→348(42点アップ)

 

まだ全教科が返ってきていない人、9月に未実施の人などがいて、全体像はまだです。

改善の著しい生徒さんを選んで掲載しました。

平均点との兼ね合いで、易しかった、難しかったということはあると思います。

そういうことを差し引いても、まずは「改善が見られる」と判断してもいいのではないでしょうか。

今回、ある生徒さんの姿勢がわたしの目を引きました。

成績は改善しているのに、ちょっと不満げです。

その生徒さんが言うには、「ここのミスをしなければ、もっと取れてた..... 悔しい.....」

そうそう! そこなんです。わたしの言いたいのは!

「もっと取れてた.....悔しい!」という気持ちは非常に大切です。

逆に言えば、この気持ちがなければ、いくら学習を続けていても、まともな改善は望めません。

悔しいと思えば、次に失敗しないように、いろいろと自分なりに工夫するでしょう。

それは、どんな小さなことでも構いません。

そうした工夫の積み重ねが、大きな差を生みます。

そしてそれが、生徒さんを竜にも、虎にも変えます。

ほかの生徒さんも、後に続いてほしいところです。

持てますか? 悔しさを

セミナー開催のご案内〜「2020年問題」変わる入試制度と塾選びのポイント〜 2018/09/25

すでにツイッター等でご案内の通り、このたび、せんだいワイズ会さんの協賛により、11月にセミナーを開催することになりました。

せんだいワイズ会は、本年6月に設立されました。

仙台商工会議所の会員として、精力的な活動を行っています。

セミナーの題は、「『2020年問題』変わる入試制度と塾選びのポイント」です。

詳細については、こちらをご覧ください。

テーマと開催場所等は以下の通りです。

 

<内容>

(1)2020年に向けた入試・学校の大きな変動 

小学校:英語が正式教科に 

中学校:公立高校入試の制度変更 

高校:センター試験廃止と私立大学の難化

(2)どんな塾、受験産業を選ぶか

(3)子供のやる気を出させる工夫 

(4)なぜ成績が上がらないのか

(5)質疑応答 

 

<日時>

2018年11月27日(火)14時15分~15時45分 

会場 エルパーク仙台 5階 創作アトリエ

仙台市青葉区一番町4丁目11番1号141ビル 

対象 お子様が中学受験、高校受験、大学受験を控えているご父兄

又は2020年問題について話を聞いてみたい保護者の皆さま 

定員 25名(先着順) 

参加費 1,000円(当日申し受けます) 

 

<お申し込み方法> 

こちらのリンクから 

☆当方宛ての電話、メールにても受け付けます。 

(電話)022-727-8677

(メール)こちらのリンクから 

 

今回のセミナーで、わたしなりにこだわったところを2点挙げてみます。

 

(1)有料としたこと

受験関係のセミナーと言うと、無料が一般的です。

大手学習塾では、無料模擬試験とセットになって、「入試の動向」などが語られます。

しかし、わたしはあえて有料で臨みます。

「タダほど高いものはなし」という至言があります。

「受験に関する話は聞いてみたい。しかし、無料セミナーは『ウチの塾に入りませんか』と営業をかけられそう..... 何となく気が引ける」

「受験情報は予備校や塾で得ている。が、それはホントにそうなのか.....?? 別の人の話も聞いてみたい」

こういうご父兄のご要望におこたえいたします。

受講料は税込み1,000円です。

これを高いとするか、安いとするか、値段相応とするかは、それぞれご判断ください。

 

(2)塾選びのポイントを語ること

家庭教師という業態を取っていると、学習塾のいろいろな姿が見えてきます。

「無料セミナー」では、まず語られることがないと言っていいでしょう。

その点をいろいろな角度から紹介します。

わたしがコラムでも語ったことがないような「表に出にくいお話」も併せてお伝えする予定です。

奮ってご参加ください。 

 

中学校の期末試験 途中経過の続編 2018/09/26

今回は9月24日に記したコラムの「途中経過の続編」です。 9月中に行われた中学生の期末試験の点数が出そろいました。

前回のものに加えて発表いたします。

以下は、主要5教科における、前回および今回の試験点数の推移です。

 

中3 Aくん 199→241(42点アップ)

中2 Bくん 401→427(26点アップ)

中2 Cさん 306→348(42点アップ)

中2 Dくん 256→344(88点アップ) 

 

今回の白眉は、前回比88点アップを果たしたDくんです。

一気に88点アップした生徒さんと言うのは記憶にありません。

それにしても、よくやったと思います。

この4人の生徒さんは、夏休みの間、コツコツと学習を続けてきました。

一方で、ちょっぴり残念な結果に終わってしまった人も、総じてまじめに取り組んできたと思います。

わたしの「教育的指導」を一身に受けながら、しっかり耐えてきていました。

ただ、自らを省みて、どこかに甘さがなかったか、自分の胸に聞いてみてください。

思い当たる節があるかもしれません。

不本意だと感じたら、次に頑張りましょう。

戦う姿勢を見せる生徒さんは、応援し続けます。

また、点数アップになった生徒さんも、これで安閑としていられません。

浮かれていれば、あっという間に出し抜かれてしまいます。

とにもかくにも、試験と名の付くものは、決して手を抜くことができません。

わたしも引き続き、緊張感を持って臨みます。

 

 

 

現在の指導枠空き状況について 2018/09/27

もうすぐ10月を迎えます。 

4月からの年度の折り返し地点です。

この時期は指導終了、新規お問い合わせが一つの波を迎える時期でもあります。

現在の指導枠の空き状況についてお知らせいたします。

 

◎定期指導について

<月~金曜>

日中昼間の時間16時まで、および22時以降

いわゆる「平日のゴールデンタイム」は空きがありません。

<土曜>

隔週土曜日、午前8時~の指導枠に未定の部分あり

<日曜>

21時以降であれば、空きがあります。

<キャンセル待ち>

2件

 

☆確実にお取りできる時間

日曜21時以降

日中昼間

その他の時間は応相談

 

以上の通りです。

大学受験合格等に伴い、枠が空いた一方、新規お問い合わせの案件もありました。

「平日のゴールデンタイム」の空きはございません。

主たる空きは日中昼間、及び22時以降となります。

土曜日の朝の早い時間は、未定となっている部分があります。

現在、ご家庭とすり合わせ中です。 

10月は、体育の日の祝日があります。

仙台市・富谷市などでは秋休みがあります。

その際のスポット指導、追加指導もお受けいたします。

現在、すでに1件のご家庭から、追加指導のご依頼があります。

ご希望の方は、お早めにご連絡ください。

 

新たにご依頼をいただくにあたりまして、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。

1.大学受験、赤点対策を希望する高校生

2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生

3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生 

 

特にここ最近は、小学生の指導依頼のお問い合わせが増えています。

ほとんどが中学受験生です。

以上にかかわらず、菊池の指導を受けようという気持ちのない生徒さんは、お引き受けしておりません。

「うちの子供は勉強をやる気がない。いやなことから逃げ出してしまう。だから、プロの力で何とかしてください」というようなご依頼には対応しておりません。

その代わり、菊池の指導を受ける意向があり、「頑張っていこう」という生徒さんは、成績にかかわらず、お引き受けいたします。

以上、よろしくお願いいたします。 

仙台一高・仙台二高を目指す中3生の皆さんへ 〜今、何をすべきか〜 その1 2018/09/28

一高・二高を目指す中3生は、これからが正念場を迎えます。

両校を受験予定の子息をお持ちのご父兄の多くは、これから胃の痛くなるような日々を送ることになります。

今回のコラムでは、両校を目指す中3生が「今、すべきこと」として、3点のことを申し述べてみることにいたします。

第一点目は、「受験をやめるのなら、今である」ということです。

わたしは、常々言っていることですが、一高・二高の受験を積極的には勧めていません。

「厳しい学習に耐える覚悟のある人、どうしても行きたい人だけが行けばよい」という考えです。

それに則して申し上げると、今の時期ならば、受験をやめることができます。

直前になって方向転換をすることになれば、のちのち悔いが残ります。

勉強に関して緩めの学校はたくさんあります。

きつい学習に耐える覚悟のない人は、できるだけ早めに方針転換をしたほうがいいでしょう。

一高・二高を目指す中3生は、日々、学習にいそしんでいるはずです。

「早く受験、終わらないかな」と思っているに違いありません。

しかし、これらの高校に入学すると、「今、やっている受験生活が少なくとも3年続く」と考えてください。

しかも、その「受験生活」は、今よりきついものです。

信じられないと思うなら、一高・二高の在校生に尋ねてみるといいです。

「中3の受験はまだ平和だった」と異口同音に語るはずです。

それゆえにこその「難関」なのです。

次回に続きます)

仙台一高・仙台二高を目指す中3生の皆さんへ 〜今、何をすべきか〜 その2 2018/09/29

前回の続きです)

第二点目は、「失点には神経過敏であれ」ということです

以下、釈迦に説法という感じはしますが、あえて述べます。

普段の学習、模試、学校の定期試験など、解けない問題が出てきます。

また、「ちょっとしたミス」をしたりもします。

そのとき、失点の原因はどこにあるのか、徹底分析してください。

そして、翌日、失点した問題に再チャレンジしてみるなど、失点には厳しくあるべきです。

「1つの間違いに10くらいの弱点がある」くらいに思っていてください。

「1匹のゴキブリを見つけたら、他に100匹いる」という例の通説(?)の通りです。

もちろん、両校を目指す受験生の皆さんは、平均的な人たちに比べて、ミスは少なく、理解度は抜群です。

解けない問題も、べらぼうに多いというわけではありません。

しかし、重要なのは、クラスメイトとの比較ではありません。

他のライバルと比較してどうかということです。

「自分は中学でトップクラスです」と言っても、何の意味も持ちません。

全員が百戦錬磨のツワモノです。

そうそう簡単にミスはしてくれません。

そうならば、自分で気を付ける以外に仕方がありません。

日ごろのそうした感覚が、入試本番で3点、5点の差を生んでいきます。

特に模試でB60%〜C50%あたりを行ったり来たりというような受験生は、フンドシをしっかり締め直して取り掛かって下さい。

何しろ、1点足りなくても不合格です。

それは、一高・二高を受けようが、他校を受けようが変わりはありません。

次回に続きます)

仙台一高・仙台二高を目指す中3生の皆さんへ 〜今、何をすべきか〜 その3 2018/09/30

前回の続きです)

第三点目は、「今やっている受験勉強は、大学受験のためのプロセスに過ぎない」ことをしっかり自覚することです。

高校受験を目の前にして、大学受験のことまで考えようがないというのは、よく理解できます。

しかし、高校受験は、あくまで「中間試験」です。

その先には大学受験が控えています。

その点を十分に認識してください。

そう言われても、多くの受験生は戸惑ってしまうはずです。

では、受験生としては、具体的にどうすればいいのでしょうか。

それは、今のうちに、入試に出そうもないような高度なことでも、ありとあらゆることを詰め込み、叩き込んでおくということです。

そして「こんな難しい数学の問題、公立の入試には、出ないだろうな」と感じても、守備範囲にしておいてください。

というのも、高校入試は、あくまで宮城県内の争いであるのに対し、大学受験は全国区だからです。

実際、東北大学における宮城県出身者は、全体の15%程度です。

宮城県の出身者の次に多いのが、東京出身者です。

高校入試が「県大会」であるのに対し、大学入試は「全国大会」です。

一高・二高に進学するということは、3年後、全国を相手に戦わなくてはならないということです。

となれば、「これは宮城県の入試には出題されないだろうから、覚えなくてもいい」などと悠長なことは言っていられません。

3年後に巨大なブーメランが手元を狙ってやってきます。

今のうちから、心づもりをしておかなくてはなりません。

高校に合格してニッコリ笑って、気分はサクラ色であるのも、ほんの束の間です。

入学後の現実に直面して、青くならないようにしていってください。

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