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もうすぐ仙台市内の私立高校入試が行われます。
そうした折、私立高校の入試問題について述べてみます。
生徒さんと私立高校の入試問題の過去問演習をして感じるのは、私立高校の入試問題の難しさです。
わたしの体感ですと、私立高校の入試問題は、公立高校のそれと同じか、難しいところが多いです。
特に数学でそれを感じます。
中には、「この学校の受験生で解ける人はいないかも」というような問題を出してくることも珍しくありません。
東北学院の数学に関して申せば、ずっと以前から難しい問題が出されてきました。(最近は「難しさ」の度合いがやや緩くなったような印象を受けますが.....)
ウルスラも同様です。
他の私立高校でも、ときどきそういう問題が出ます。
とはいうものの、難しい問題ばかりなのかと言えば、決してそんなことはありません。
易しいもの、基本的なものを確実に得点していけば大丈夫です。
そういった難問が解ける人というのは、受験生の中でもごく一部です。
そういう受験生は、基本的に合格はしても、入学はしません。
受験生は、「取れる問題を、取りこぼしなく、確実に得点していく」という考え方で試験に臨んでほしいと思います。
それは、私立高校の試験でも、公立高校の試験でも変わりません。
今回は、ナンバースクール受験生が、どういう私立高校を受験し、またその結果を公立高校の合格判定とどうリンクさせるか、ということを考察してみます。
以下、学校ごとに列挙します。
記載した偏差値は、みやぎ模試が公式に発表している数値です。
<ウルスラtype1 偏差値66>
仙台一高・二高クラスの受験生が併願します。
ほぼ一高と同等の難易度です。
二高と併願して、ウルスラtype1からtype2へのスライド合格となった場合、二高合格はかなり厳しいです。
もちろん、数のうちにはウルスラtype1志望、type2スライド合格、二高合格というケースもあると思います。
事実、そうしたケースはこれまで耳にしています。
しかし、常識的に考えて、そういう場合があったとしたら、それはレアケースだと考えたほうがよさそうです。
<東北学院 特進 偏差値61>
前々シーズンよりコース制となり、特進が新設されました。
それゆえ、偏差値の数値やそれに伴う進学実績ははっきり定まっていない印象を受けます。
ここは、一高・二高・三高といったナンバースクール志向の男子が併願しています。
このコースへの合格がかなわなかった場合、上記ナンバーへの合格は「一・二高との併願=赤信号、三高との併願=赤に近い黄色信号」です。
三高がB60%判定くらいで推移していて、東北学院を併願している場合、スライドせず特進合格できるかで、来る入試がパスできるかどうかが判断できます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
<育英 特進 偏差値55>
みやぎ模試偏差値を見ると、
特進 偏差値 55
特進 東大選抜 62
となっています。
入試の際は、あくまで「特進コース」として試験が実施されます。
この「東大選抜クラス」については、入試終了後に「東大選抜クラス合格」「特待生特典」が個々の受験生に通知されます。
「特待生特典」は「3年間の授業料免除」です。
入学金・施設設備費・設備維持費はかかります。
「施設設備費」は、入学の際に支払うものです。
「設備維持費」は、1〜3年までの計3回、毎年かかってくるものです。
二華を除くナンバースクールとの併願に関しては、この「東大選抜クラス」で通知が来るかどうかが基準になります。
そして、この「東大選抜クラス」は、そのクラス分けを入試の成績、入学直後に行われる実力試験の結果にて行うことを公式発表しています。
偏差値としては、東北学院の特進とほぼ同じです。
なお、過去3年間の東北大合格者数を東北学院と比較すると次のようになります。
数値はいずれも学校の公式サイトから引用しています。
2019年 育英4 学院6
2018年 育英15 学院9
2017年 育英6 学院12
3年間 計 育英25 学院29
育英は共学であり、東北学院は男子のみです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
<尚絅 特進 偏差値60>
<白百合 LS 偏差値59>
<宮城学院 選抜 偏差値58>
宮城県で高校受験をなさったご父兄の時代であれば、白百合・宮城学院は、一女(現在の宮一)、二女(現在の二華)の併願校の「定番中の定番」でした。
つまり、その昔は、優秀な女子であれば、白百合・宮城学院を併願として選んだものです。
時は移っています。
尚絅・白百合・宮城学院には、いずれも付属の大学があります。
一方、以前に紹介した育英・ウルスラには付属の大学がありません。
この辺りの事情が、進学実績にも反映しているものと思われます。
実際、東北大学合格者数を見ても、上記3校は育英や東北学院に水をあけられています。
となれば、併願先を選ぶ上でも影響してきます。
これら3校は、私立2校を受験する際の「サブ併願」となっている感があります。
「サブ併願」というのは、私立高2校を受験する際、受験をし、合格をしても、その後の手続きを取らないことを意味します。
この場合の「メイン併願」が育英やウルスラです。
ナンバースクールとの併願については、上記を参考にしていただければと思います。
12月から1月にかけて実施された各種試験の結果が返ってきています。
まだ結果は全部そろっていませんが、判明分につき、主要部を発表します。
<小学生>
◎四谷大塚組分けテスト等
偏差値 56.95
◎二華中模試
偏差値 52.0
<中学生>
◎1月みやぎ模試
中2 偏差値 68(国語100点)
中2 偏差値 57
中3 偏差値 59
中3 偏差値 62
◎1月実力試験
中3 466点 校内9位
わたしが指導に行った時点で、まだ結果が手元になかったという生徒さんも数名います。
結果がそろいましたら、発表することにいたします。
次に、生徒さんの近況に関してです。
小学生は全員が中学受験を目指している関係上、すでに新学期がスタートしています。
中1・2生は、今月半ばに行われる期末試験の学習を中心に指導を行っています。
中3生は「入試一直線」です。
高校生は、学年を読みかえれば、中学生とほぼ同じです。
ただし、高2生に関しては、来年の入試を見据えた対策も併せて行っています。
まずはこんなところです。
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職業柄、子供の低学力に悩むご父兄には多く接してきました。
「低学力」というのは、どの程度の学力なのかということについては、人によってとらえ方がいろいろあります。
そこで、今回はモデルケースとして、「ドラえもん」に出てくる野比のび太君と、「サザエさん」に出てくる磯野カツオ君を取り上げてみます。
のび太君は小4、カツオ君は小5です。
二人とも同じくらいの年齢です。
アニメの設定では、両君ともに芳しからざる試験の結果になっています。
しかし、「低学力はどこまで克服可能か」ということになると、わたしの考えは次の通りです。
1.のび太君の学力が、今後に改善する見込みはほぼゼロである
2.一方、カツオ君の学力は、改善の可能性がある
受験関係者として、「ドラえもん」「サザエさん」を見ていると、両者の違いがよく分かります。
のび太君は、仮にこの先いくら一生懸命に学習をしても、あの点数のままです。
塾通いをしても、できることは現状維持です。
一方、カツオ君は、通塾を開始したら、成績アップの可能性があります。
かおりちゃんや早川さんに「わたし、勉強のできる人ってカッコいいと思うの」などと言われたら、間違いなく伸びていきます。
花沢さんに言われても変わらないでしょうが.....(笑)
(次回に続きます)
(前回の続きです)
のび太君とカツオ君とで、なぜかくもわたしの評価が違うのか、ここでその理由を3点あげます。
第1点目として、両君の試験の点数の違いです。
のび太君は、毎回0点です。
わたしは、定期試験等で、生徒さんの0点の答案に何度か遭遇しました。
0点というのは、満点を取る以上に難しいです。
一方、カツオ君は、低得点はあっても、さすがに0点はありません。
試験前に少しまじめに勉強すると、成績の上がることがあります。
第2点目として、話す言葉の違いです。
カツオ君は、登場する大人に対して、きっちりとした言葉遣いをしています。
敬語表現や会話のやり取りは、オッ!というものがあります。
一方、のび太君に、カツオ君のようなコミュニケーション能力は感じられません。
第3点目として、両君の知識量の違いです。
のび太君は、ドラえもんから「君は実にバカだなあ」などとしばしば呆れられます。
一方、カツオ君がそうした言葉を周囲の人からかけられることはありません。
むしろ彼の如才なさは、周囲の大人たちが舌を巻くほどです。
カツオ君のような生徒が低得点のままでいることは、現実問題として考えにくいです。
何より、彼の場合は、少し勉強すると、勉強したなりの成績を取ってきます。
この点、のび太君にはあり得ないことです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回まで話題にしたアニメの主人公は、のび太君が小4、カツオ君が小5という設定です。
そこで、「低学力」ということに話を戻すと、個々人の学力というのは、小1の時点ですでに非常に大きな差がついています。
わたしが考える「学力格差」は3点あります。
まず最大のものが、その子の持つ語彙力です。
次に書いてあるものを読む力です。
さらに、他人の話を聞いて理解する力です。
低学力となっているケース、特に小学校低学年ですでにこういう状態である場合、上記3つの力の不足が原因です。
ここで「読む力」と「聞く力」は、語彙力が大きくリンクしています。
これらの力がないと、いくら勉強をしても、その後の改善は極めて難しいです。
逆に、これらがしっかりしていれば、その後の逆転の見込みはあります。
ときどき、「うちの指導を始めたら、みるみるこれだけ点が上がりました」という例は、前述した3つの力という土台があったからです。
兄弟姉妹間における著しい学力格差は、本人たちが生まれながらにして授かったものの違いです。
これだけは、同じように育てても、親の力ではどうにもなりません。
今回は、アニメをもとに、ちょっとまじめに書いてみました。
中3生は私立高入試が終わりました。
もうすぐ合格発表があります。
そしてすぐに期末試験があって、3月4日には公立高校の入試です。
先月22日、出願希望調査の結果が出ました。
この希望調査を出した段階では、1月の模試の結果が未確定でした。
今、手元に模試の結果が来ていると思います。
「果たして当初の第一志望通りに出願すべきかどうか」と悩む受験生、そういう受験生をお持ちのご父兄は少なからずいらっしゃるはずです。
特にボーダー付近にいる受験生にとっては大きな悩みです。
ここでいう「ボーダー付近」というのは、みやぎ模試を例に挙げると、B60%やC50%辺りの結果になっているケースです。
悩んでいるのは、わたしも同様です。
この時期、模試の結果とにらめっこしながら、頭を抱えることは「恒例行事」です。
わたしが経験してきたことから申し上げると、ボーダー付近にいる受験生は、最終的に「自分の受験する学校にどれだけ愛があるのか」で決まることが多かったです。
「受験する学校に対する愛」というのは、「ここに入りたい」という気持ちが大きいか小さいかということです。
ボーダー付近からはるかに届かない受験生は、いくら「学校に対する愛」があっても、それだけでは乗り切れません。
しかし、ボーダー付近にいる受験生にとり、「学校に対する愛」は大きな意味を持ちます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「学校に対する愛」で思い出すのは、二高に合格したある生徒さんのことです。
この生徒さんを以下、Aさんと記します。
Aさんのみやぎ模試デビューは、中1の1月です。
合計得点410点、偏差値63からのスタートでした。
中2になって、定期試験・模試の成績も上がり始めました。
みやぎ模試は、だいたい67で推移しました。
そして、Aさんは、中3になり、二高受験を決めます。
3年になっての模試の成績は、ほぼB60%、偏差値68あるいは69でした。
二高の基準偏差値は68です。
中3時のみやぎ模試の結果は以下の通りです。
11月 415点 偏差値69 B60%
12月 426点 偏差値71 B70%
1月 417点 偏差値67 C50%
12月で偏差値71を取りましたが、1月には67に下がってしまいました。
全体の順位も、二高の定員320人に及んでいませんでした。
この数字はあくまでみやぎ模試だけの数値です。
進プラ系の受験生を加えて考えると、1月の時点でのこの成績は、厳しい数字でした。
つまり、入試でその模試と全く同じ問題が出たら、合格できていなかった可能性が高いわけです。
指導中、1月の模試の成績をチェックしていたとき、Aさんが目に涙をためていた様子を今も覚えています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
Aさんには、二高受験をどうするか、本出願の前に確認しました。
回答は、「二高受験決行」。
ご父兄も「子供に任せる」とのことでした。
それからのAさんの学習姿勢は、鬼気迫るものがありました。
もともとまじめな生徒さんでしたが、「志望校変更なし」と決断した後は、一皮むけたようでした。
とにかく、わたしのアドバイス、指導の一言一言を細大漏らさず聞こうという姿勢を痛切に感じ取ることができました。
そして、その指導を、できうる限り実行しました。
入試の結果は見事に合格でした。
「二高への愛」を貫いた合格でした。
本欄を書いていて、ふと思い出した歌があります。
30年ほど前に「愛は勝つ」という歌が大いに流行しました。
ご記憶のご父兄もいらっしゃるのではないでしょうか。
その歌詞の一節に次のようなものがあります。
心配ないからね 君の思いが
誰かに届く あしたはきっとある
どんなに困難で くじけそうでも
信じることさ 必ず最後に愛は勝つ
そうです。
ボーダー付近で合格したければ、まず受験する高校を骨まで愛してあげてください。
そうすれば、入試まで何をしなければならず、どういう姿勢で臨まなくてはならないか、おのずから見えてくることでしょう。
表題の件につきましては、次のようになりました。
主要部のみ発表いたします。
<小学生>
◎四谷大塚組分けテスト等
偏差値56.95
◎二華中模試
偏差値52.0
偏差値51.4
<中学生>
◎1月みやぎ模試
中2 偏差値 68(国語100点)
中2 偏差値 57
中2 偏差値 67
中3 偏差値 59
中3 偏差値 62
◎1月実力試験
中2 464点 校内3位
中2 432点 校内6位
中2 395点 校内4位
中3 466点 校内9位
今回の試験は、「二華中模試」や「みやぎ模試」のデビュー戦という生徒さんがいました。
中学生の実力試験については、校内10位以内の成績を掲載しています。
わたしとしては、この結果に満足せず、さらに上を目指していきたいと考えています。
「上を目指す」には、わたしのテンションが高いだけではどうにもなりません。
皆さん、さらに上を目指していきましょう。
生徒さんの高得点・好成績は、生徒さん、ご父兄、そして菊池が幸せになります。
幸せは周りの皆さんで分かち合いましょう!
高校生の実力試験、模擬試験の結果については、文系・理系の別、受験した模試による偏差値母集団の大幅な相違等を考慮し、公表しません。
この点、よろしくお願いいたします。
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現時点で判明分の生徒さんの合格状況は以下の通りです。
常盤木学園高 普通 1名
仙台高専 Ⅱ類 1名
東北学院高 総合進学 2名
仙台城南高 特進 1名
尚絅学院高 文理 1名
仙台育英高 特進 東大選抜 1名
どの生徒さんもよく頑張りました。
高校受験生については、公立高校の入試が控えています。
本出願の出願人数・競争倍率は20日(木)に発表されます。
それまで今日を含めて8日です。
そして3月4日の入試まで、今日を含めて残り21日です。
体調管理をしっかりして、悔いの残らないようにやっていきましょう!
残りの日々は、とにもかくにも、「穴をいかにふさぐか」「弱点をいかにカバーしていくか」に留意してください。
この点、生徒さんにはくれぐれもよろしくお願いします。
わたしも踏ん張ります!
このところしばらく、高校入試の話題を書いてまいりました。
今回は、1月12日に実施された二華中模試について述べることにいたします。
二華中模試は、四谷大塚が協賛しています。
四谷大塚は、二華中合格者のシェアトップです。
わたしの生徒さんも二華中模試は数名が受験しました。
返却されてきた答案を比較・分析すると、いろいろなものが見えてきます。
まず、二華中の基準偏差値が60→58になっています。
青陵中の56、古川黎明中の54には変更ありません。
二華中だけが2ポイントマイナスになっていました。
2ポイントマイナスというのは、小さいようでそこそこ大きな数字です。
特に二華中のように、文字通りの俊英が集うところではなおさらです。
この原因・背景を二華中模試の事務局に直接聞いてみました。
原因は、「二華中入試問題の易化」にあるようです。
昨年まで二華中は問題が易化する傾向にありました。
そうなると、これまで受けてきた模試が必ずしも高い成績でなくても、「ミスをしない」ということで合格する場合が出てきます。
もちろん、逆のパターンもあります。
要は、合格者の偏差値に幅が出てきたための変更であるようです。
ただ、先月の入試の状況によっては、夏以降の模試の偏差値に変更がありうるかもしれないということでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
二華中模試は、四谷大塚における普段の試験になじんでいる生徒さんにとっては、問題がいつもと比べても易しく感じられたと思います。
四谷大塚の場合、5年生までのカリキュラムはかなりハードです。
これは首都圏の名門中への入試対応を想定しているからです。
問題が易しければ、差がつくところは「ちょっとしたミスをするかしないか」にかかってきます。
つまり、ファインプレーよりノーエラーが求められているということです。
たまにテレビでやるプロ野球の「珍プレー好プレー」でも、プロがあり得ないようなエラーをしたりします。
そのせいでその試合がパーになってしまうということはいくらもあります。
二華中模試もその点は同じです。
そもそも優秀な人は、ファインプレーもするし、エラーもめったにしません。
ただ、基準偏差値のマイナス2からプラス2くらいにいる人は、まずエラーをしないことが求められます。
エラーをしないためには、「面倒くさがらないこと」「書いて考える」ことを今まで以上に徹底しなくてはなりません。
かくいうわたしは、気を付けてはいても、やはりエラーから逃れられません。
留意していてもこうなってしまいます。
「ミスするかもしれない」という姿勢がなければ、結果は推して知るべしです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
先月1月に行われた二華中模試の問題というのは、厳密にいうと必ずしも「二華中の入試そっくり」というわけではありません。
設問における問い方は、確かに入試のスタイルをとってはいます。
しかし、内容としては、「本格的な入試の前の基礎力を見る」という色彩が強かったように感じます。
この基礎力を基に、生徒さんたちは入試で問われる「考察力を必要とする問題」に取り組むことになります。
ここで今、わたしは「基礎力」と申し上げました。
誤解があってはいけませんが、「基礎」=「易しい問題」とは限りません。
わたしが二華中模試の問題を見たところ、理科・社会に関しては、塾教材としてよく使われる「標準新演習」のB問題がしっかりできている必要があります。
これができていれば、「偏差値58」はとれそうな感じです。
算数については、「標準新演習」のB問題だけだと、「偏差値58」はちょっときついです。
「中学受験新演習」に掲載されているものが少し必要です。
二華中模試の問題は、易しいわけではありませんが、「ものすごい難問」が必要なのかといえば、決してそのようなことはありません。
「少し歯ごたえのある問題を確実に処理できる」ことに主眼を置いています。
そうした問題への対応が、来春1月の入試に求められます。
ちょっと前にネットで受験関係者の方が、「高校で習う古文・漢文というのは、ムダな教科である」という旨の発言をされていらっしゃいました。
その方は、数学を熱心にご指導になっていらっしゃる方のようです。
当該ご発言に関して、ああそういう考えもあるのだなあと感じました。
ただ、
「四段活用」とか複雑な敬語表現を解釈するといった「高校の教科としての古文・漢文がムダ」というお考えなのか.....
「古文・漢文というものは全般的にムダである」とおっしゃっているのか.....
この点が、判然としませんでした。
そうした流れを受けて、以下、考察するところを書くことにいたします。
大学における勉強のことを考えると、わたしにとって、古文・漢文はそれなりに授業等で使いました。
しかし、数学は全く必要ありませんでした。
わたしの場合は、共通一次・二次試験それぞれ数学の試験がありました。
配点も社会よりはよほど高かったです。
当時、共通一次は選択科目として世界史を選びました。
世界史は高校で勉強しておいてよかったと感じました。
ところが、社会の知識は大学の授業で使っても、数学は全く使いませんでした。
わたしのような人は多いのではないでしょうか。
大学の授業ということ「だけ」を考えると、わたしには古文・漢文より数学のほうがよほどムダでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムで述べた「古文・漢文より数学のほうがよほどムダ」というのは、あくまで大学の授業のことだけを考えた話です。
大学にいる頃は、「数学のあの入試問題って、いったい何だったの?」と、随分と考え込んだものでした。
大学入試は、文系・理系で入試科目が分かれます。
しかし、同じ文系と言っても、法学部・文学部と経済学部では勝手が違います。
経済学部では、数学と無縁というわけにはいかないでしょう。
法学部や文学部は、選択科目などの関係で、数学を使わずに過ごすことができます。
ただ、公務員試験を受ける際には、数的推理という科目があります。
この学習には数学の知識があったほうがいいのは言うまでもありません。
とはいえ、公務員試験も、全員が受けるわけではありません。
一方で、わたしの場合は、大学在学中に家庭教師の指導を行い、数学を使っていました。
また、その後に、何の因果か、会社員を辞めて、数学の学習指導に携わっています。
つまり、大学の授業だけを考えればムダでしかなかったものが、こういう形で役に立つこともあるわけです。
そう考えると、高校までに学習するもののうち、何がムダで、何がそうでないのかは棺桶に入るまで分かりません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
理系で古文・漢文の知識が全くムダになってしまうのかといえば、必ずしもそうとばかりは言えません。
例えば、エンジニアが海外出張を命じられ、中国語の習得がある日突然必要になったとします。
漢文は古代中国語です。
漢文=現代中国語ではありませんが、漢文に出てきた表現は、現代中国語を学ぶ際に生きる場面が出てきます。
わたしが中国語を学んだとき、「あ、これって漢文でやったアレと同じだ。似てる!」と感じたことがありました。
よって、漢文の知識がある人とない人とでは、習得までのスピードは違います。
さらに、しばらく前ラジオで聞いた情報によると、全国には、いつ、どこで、こういう災害が起きたと記す古文書がかなり眠っているそうです。
それを今後の減災に役立てたいのですが、その数があまりに多すぎて、AIで解読しても追いつかないほどだとか。
こういう研究に携わった場合、古文・漢文の知識を全く使わないのかといえば、そういうわけにもいかないでしょう。
そのようなわけで、高校までで学ぶようなことは、一見ムダなように見えても、長い人生の中で生きてくることがあります。
そう考えると、古文・漢文であれ、数学であれ、学ぶ意義は見えてくるのではないでしょうか。
それはそれで、大変であることは確かですが.....
本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。
お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。
☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ
当方の合格実績のページをご参照ください。
また、過去5年間の合格実績一覧もご参考にどうぞ。
<空き状況>
☆平日
14時以前あるいは22時以降のみ受け付けております。
☆土曜・日曜
☆通常の時間における指導をご希望の方は、キャンセル待ちになります。
空きが出次第、順に指導を開始いたします。
新学期を見越した指導依頼がちょくちょく寄せられています。
春休みの短期指導のご依頼も来ています。
また、現在担当しているご家庭からは、定期指導枠の追加や新学期以降の曜日変更のご依頼もございます。
そのようなわけで、4月からの定期指導がどのような形になるのか、もう少ししたら目鼻が付きます。
それまでは、キャンセル等があった場合の不定期指導になります。
3月は春休みがあります。
中3生や高校生は、そこそこ長い休みになります。
その際の追加指導をご検討ください。
指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生
☆特に俊英四谷や栄光ゼミナールのサポートをご希望のご家庭
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
☆特に仙台一高・二高といったナンバースクール、高専受験の際の塾サポートをご希望のご家庭
☆学習障害やADHDなどの発達障害を持つ生徒さん、大歓迎!
指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみが要件です。
一方、「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けできません。
塾と併用した場合の「その後の結果」については、弊サイトのコラムに詳細がございます。
上記を参考にお問い合わせをご検討ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
すでにツイッターでは紹介いたしましたが、昨日、公立高校入試の出願希望調査の結果が出ました。
結果については、ここからご覧ください。
以下、仙台圏の数字の解説です。
要点は以下3点です。
(1)仙台三高の倍率低下がさらに進んだ
(2)仙台三高の倍率低下による影響が、宮城一高普通科、宮城野普通科に及んでいる
(2)利府普通科、泉松陵、宮城広瀬が定員割れ
三高の倍率は、(前年後期選抜)2.25→(本年出願希望調査)1.80→(本年の本出願)1.25となりました。
昨年はまさしく「三高の乱」というべき狂乱倍率でしたが、今年は落ち着きました。
出願希望調査から131名減です。
まさしく「ベタ降り」状態です。
この影響からか、宮城一高普通科、宮城野普通科が前年比倍率アップとなっています。
これは、出願希望調査でもその兆候は出ていました。
ただし、宮城野普通科は、出願希望調査時よりは、96名減となっています。
その影響は多賀城高校に及んだようです。
多賀城高校は、出願希望調査時よりプラス54名となっています。
また、利府普通科、泉松陵、宮城広瀬がうち揃って定員割れとなりました。
このケースはちょっと記憶にありません。
私立高校の無償化に伴い、「何が何でも公立高校」という意識が薄れていっていることの現れかもしれません。
入試は3月4日(水)です。
結果発表は3月16日(月)です。
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塾など受験産業の宣伝を見ていると、「点数、順位、これだけ上がりました!」というものがあります。
わたしもときどきそのような言い方をします。
これらの中には「こんなに上がるものなの?」と思われるようなものもあったりします。
この点に関し、わたしなりに経験していることを記してみます。
まず、学習量を増やし、適切な指導を施すことで、かなりの伸びを示すケースがあるのは間違いありません。
指導を開始すると、「この生徒さんは、今までの成績の割には、筋がいいな」と感じることがあります。
「筋がいい」というのは、例えば、
教えてみると、思っていたよりも吸収力、理解力がある.....
教えたことを生徒さんが素直に受け止めて、指導の通りに実践する.....
などです。
これらとは逆に、
何度教えても吸収・理解ができない.....
直すように言われても、そうしようとしない.....
こういう生徒さんが驚異的な伸びを示すことはありません。
また、その生徒さんの持つ能力以上に伸びることもありません。
ある生徒さんが、以前と比べて極めて好成績を示したということは、元々その人にはそういう力が備わっていたということです。
そして、明白なのは、本人と周りの力で、元々の力を発揮できたという事実です。
無から有が生じることはありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回のコラムで述べた驚異的な伸びを示す生徒さんには、もう一つの特徴があります。
それは、指導を行う講師以上に努力していることです。
「努力している」というのは、言い換えると、適切な方法で相当な学習量をこなしているということです。
「この生徒さん、しっかり勉強してるな〜」と、講師をうならせるような学習を行わない限り、たやすく伸びていくことはありません。
「量より質」とは言いますが、まず彼らに必要なのは、「質より量」です。
絶対的な量が不足していれば、質をうんぬんする以前の話です。
講師の側はあくまで生徒さんの引き立て役です。
指導者は魔法使いでもなければ神様でもありません。
生徒さんがしっかり努力できるように、環境を整えてくれる存在に過ぎません。
よって、「○○塾に通いさえすれば、成績はメキメキ上がっていく」ということではないのです。
確かに世に名伯楽と呼ばれる人は存在します。
が、それとて、生徒さんと講師の気持ちが一致しなければ、結果は出ません。
当たり前といえば、当たり前の話.....
そうです。
驚異的な伸びを示す生徒さんは、伸びるにふさわしい努力を重ねたツワモノばかりです。
そして彼らは大いなる称賛に値します。
こうした努力は誰もができることではありません。
「世の中には魔法のような学習法は存在しない」
これを骨身に染みて知っているのは、ほかならぬ彼らのような生徒さんなのではないでしょうか。
「安いよ! 安いよ!」
「安さ 大放出!」
こういう「安さ」を全面にうたった広告宣伝は、わたしを含めて多くの人の心に訴えるものがあります。
受験業界においても、各所で「無料キャンペーン」「今、入会すると入会金半額!」というように「安さ」をうたうものがあります。
そんな折、わたしはご家庭から頂戴する指導料=「お米」について書いてみることにいたします。
この「お米」について、わたしは以前に下記のようなコラムを記しました。
これらに関連した形で申し上げますと、わたしは「安さ」を前面に出さない方針を取っています。
むしろ、「必ずしも安くない」という断り書きをしています。
ご父兄にしてみれば、少しでも「安い」ほうがよいであろうということは、十分に理解しています。
わたしも逆の立場になれば、そう感じるからです。
しかし、わたしが会社勤めで酒類食品部門にいたころ、安売り合戦に走った酒類販売店が、「体力消耗→廃業もしくは大手の餌食」となる場面を随分と見てきました。
そうなってしまっては、「適切な受験指導」どころの話ではなくなります。
公立学校と違って、わたしのようなところには、税による補助金というようなものは存在しません。
よって、「適正な利益」はどうしても必要です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「適正な利益」というのは、非常にあいまいな表現です。
用い方でどうとでもなります。
ただ、言えるのは、「高い=悪、安い=良」という風には必ずしもならないということです。
そもそも、家庭教師という指導形態は、コストパフォーマンスが非常に悪いです。
なにしろ、ひとりの人間を2時間とか、90分とかという間にわたって拘束します。
経営において、何が高いといって、人件費ほど高価なものはありません。
ちなみに東京や京阪神などの中学受験が盛んな地域では、中学受験専門をうたったご同業の方が1時間あたり10,000円で指導を行っている例もあります。
これには、わたしも!!!となります。
わたしには、とても「お米」をここまでにする勇気はありません。
とはいえ、こういう方がいらっしゃるということは、そういった需要があるという証左です。
わたしが見ると!!!な値段でも、ビジネスが成り立っているということは、それだけ確かな仕事をしていると解釈できます。
「見合うだけの価値なし」と判断されれば、あっさりクビになるだけです。
結局のところ、値段が高いか、安いかは、ご父兄それぞれがご判断なさることです。
わたしもできうる限り、頂戴した「お米」に見合うだけのものを提供していきます。
ご父兄と接していると、ご父兄、特にお母様のほうから
「うちの子は〜ができていない!」
「〜をちゃんとやってない!」
というようなお嘆きをお聞きすることがちょくちょくあります。
そうしたお嘆きの中で、わたしが「これはごもっとも。わたしもそう感じる」というものは少なくありません。
「これはごもっとも。わたしもそう感じる」というのは、例えば、次のようなものです。
学校からの書類等・問題集などの整理がきちんとされていない.....
テスト範囲がどこからどこまでかきちんと認識していない.....
「将来こうしたい」「ここの高校に行きたい」というような考え・願望がない.....
こういうお嘆きには、わたしも同意見です。
学校からの書類等・問題集などの整理については、特に男子中学生に関してそうです。
副教材ワークの演習をやろうとすると、どこに現物があるのか分からないとか、付属している解答が行方不明といったケースは、わたしもしばしば頭を抱えています。
そして、当のご本人は事態を深刻に受け止める気配がありません。
「ワークがなくなって、あなたは困らないかもしれないが、あなたのご両親から指導料を頂戴しているわたしが困る!」というフレーズを幾度も使ってきました。
ただ、ご父兄のほうもあまりにしょっちゅうだと、逆に嘆かなくなります。
嘆くうちが花と言えるのかもしれません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一方で、「それはちょっと高度な要求かなあ」と感じることもあります。
そういうお嘆きがしっかりできているような人は、限られた人だけという場合です。
そんなとき、わたしは、
「これがきちんとできる生徒さんだと、ナンバースクール辺りに受かってしまうくらいのレベルなんですよ」
と申し上げることもちょくちょくです。
そう申し上げると、
「そうなんですか!」
などと、驚かれることもあります。
そうした際、意外に多いのが、
「言葉を知らない」
「言葉の意味が分かっていない。きちんと考えていない」
「試験問題の答案を読んでいない。読めていない」
というような、国語力を嘆く声です。
ご父兄から見ると、子息の国語力は貧弱に見えがちです。
と申しますのも、一般的に、長生きしている分、子供より大人は語彙力があるからです。
ご父兄からしてみれば、子息の足らざる所というのは、どこからどこまでが高望みで、どこからどこまでがそうでないのか、判然としないと思います。
わたしもこういう仕事に就いていなければ、ご父兄の認識と五十歩百歩だったはずです。
ただ、一般論として、「自分の子供は、自分が考えているほど足りていないわけではない」というふうにお考えになるくらいで丁度いいです。
そして、精神衛生上もそう考えたほうがよさそうです。
昨夜の報道にありました通り、安倍首相はコロナウイルス拡大防止を目的として、全国の学校へ臨時休校を「要請」しました。
現段階では、「総理大臣の要請」にとどまっています。
具体的なスケジュールは、個々に学校から発表されるはずです。
こうした流れを受け、今後の指導につきましては、以下のようにいたします。
1.指導はこれまで通りに行います。
2.ご希望があれば、現在担当のご家庭、新規のご家庭問わず、日中昼間の時間での指導を実施いたします。
当方は指導形態として、個々のご家庭に伺うという形をとっています。
学校や塾のような「集団で生徒たちが集まる」ということはありません。
そのため、指導はこれまで通りに行います。
また、ご希望があれば、日中昼間の時間での指導を行います。
昨日の時点で、担当のご家庭から「日中昼間での指導は可能か?」という問い合わせが2件入っています。
具体的な日程については、学校からの公式スケジュールがまだ分からないので、それを待って決めます。
また「この時期のみ短期の指導を」というご希望をお持ちの方がいらっしゃいましたら、承ります。
その際は、当方にお問い合わせください。
担当しているご家庭には、本件につき、別途個別にご連絡を差し上げる予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。
一昨日、安倍総理による「臨時休校要請」を受ける形で、仙台市立の公立学校は春休みまで臨時休校を決めました。
公立高校入試は、予定通り3月4日に実施されます。
出典はこちらです。
入試まで今日を含めて残り5日というときに、世の中が相当に慌ただしくなってきました。
わたしの認識として、今回のコロナウイルスの件は、大げさでなく、国難であり、非常時であるというものです。
そして、ツイッター等にもすでに書きましたが、ウイルスそのものの害毒より、人心の荒廃がより深刻であると考えています。
中3生は、本日から入試まで自宅待機となります。
「勉強をする時間が、いつも以上にとることができそう」と前向きにとらえることにしましょう。
そしてあまり立ち騒がず、穏やかに入試本番の日を迎えることにしましょう。
受験生をお持ちのご父兄におかれては、「これまで通り」「いつも通り」に子息が生活できるようにしていただければと思います。
ですから、ご父兄は、普段以上に「いつも通り」を演出してください。
のちのち、受験の時を振り返って、「あのとき、なんだか随分大騒ぎしちゃったみたいだったけど、何もなくてよかった」というふうに笑って話せる日が早く来ることを願わずにはいられません。
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