本年もよろしくお願いいたします 2020/01/03

あけましておめでとうございます。 令和2年、西暦2020年の幕開けです。

旧年中は多くの方々のおかげをもちまして、楽しく、満ち足りた日々を過ごすことができました。

さて、今年も年初にあたり詠んだ歌をここに記します。

 

日々努むる子らを思ひつつ 

春過ぎて 蛍の光 窓の雪

待ちにし夢を 重ねつつ 行く 

 

わたしの生徒さんたちは、それぞれが自身の学習に取り組んできました。

彼らの「待ちにし夢」の実現のため、今年も踏ん張ります!

昨年は元号が平成から令和に変わりました。

また本年はわが国でオリンピックが開催されます。

「時代の節目」を象徴するイベントです。

それと軌を一にしたような形で、令和に入って入試制度もいろいろと変わっていく予定です。

大学入試「新テスト」の混乱ぶりは残念でしたが、何とか最悪の事態にならずにあと一歩のところで踏みとどまった形となりました。

加えて、公立高校入試の変更、小学校における英語の正式スタートなど、諸変更が目白押しです。

こうした流れの中、引き続き的確な情報を提供するようにしてまいります。

指導のほうは、お正月気分を吹っ飛ばすような形で、入学試験・模擬試験・実力試験がひしめいています。

こちらの対策もぬかりなくやっていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

小学生で英検を取得する子の盲点 その1 2020/01/04

小学校で今年4月から、いよいよ英語が「正式教科」となります。

それに伴い、中学入試も変わっていきます。

事実、今の小4生が二華中・青陵中を受験するときから、英語の試験が加わることになっています。

https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/768269.pdf

宮城学院中では、以前から「選択肢の一つ」として英語入試が設けられています。

そうしたこともあり、このところ、英検を取得する小学生が増えてきています。

英検の公式サイトによれば、小学生以下の受験者は、2014年332,790人→2018年414,502人です。

4年間で、実に25%近くも増えています。

小学生がこのように英検を目指して学習するというのは、大いに結構なことです。

「英語の入門」という大きな壁をクリアしているのは、中学で学ぶ英語にプラスとなることは間違いがありません。

わたしの場合、中3生になっても、そもそも英語がほとんど読めないとか、単語をほとんど覚えていないという生徒さんにしばしば出会います。

そうした点から見ても、小学生から英語を学習していくという利点は存在します。

ただその一方で、小学生の英検取得には、「意外な盲点」も存在します。

今回は、この「意外な盲点」3点を記し、どのように対応すべきかを語ることにいたします。

次回に続きます)

小学生で英検を取得する子の盲点 その2 2020/01/05

前回の続きです)

第一点目としては、ある級を取得したことで、「この級を取ったから、中学〇年まで英語の試験は大丈夫!」と安心してしまうことです。

英検公式サイトの説明によると、英検の級は次のようなものだとされています。

 

5級 中学初級程度

4級 中学中級程度

3級 中学卒業程度

 

「初級・中級・卒業程度」をどう解釈するか、議論の余地はあるかもしれません。

が、一覧を見る限り、それぞれ中1・中2・中3程度と解釈するのが妥当です。

よって、例えば4級を取った場合、「うちの子は4級だから、中2の英語力はある!」と考えてしまうご父兄は相当数いらっしゃるかもしれません。

しかしながら、こうした見立ては危険です。

わたしの感覚ですと、「4級=中学中級程度」というのは、「中2生の平均くらいの英語力」です。

「平均的な英語力」となれば、偏差値にして50程度です。

確かに小学生でそれだけの級を取れていれば、相当立派です。

しかし、学校の試験では、英検にはない記述式の試験も出題されます。

小学生から英検を取得する生徒さんなら、上位層への食い込みが狙いでしょう。

そのため、「今4級だから、中2の英語の試験は楽チン!」と考えているとどうなるか.....

その学年になって、「小学生で英検を取ったのに、英語の点数が思ったほどでない」という事態になりかねません。

この点、要注意です。

次回に続きます)

小学生で英検を取得する子の盲点 その3 2020/01/06

前回の続きです)

第二点目としては、国語力以上に英語の力は発揮できないということです。

小学生から英語を学校に先んじて学んでも、こと学校の試験に関する限り、そうなります。

英語も日本語と同様に言語です。

ゆえに、「これはペンです」という内容自体は、日本語で「これはペンです」とあっても、英語で "This is a pen" とあっても、変わりはありません。

級が進まないうちは、内容的にあまり難しいものは出てきません。

しかし、上級になれば、「コンピュータはプログラムに基づいて作動する」というような英文が出てくるようになります。

日本語で読んでも理解できない内容は、英語で理解できるはずがありません。

また、学校で行われる英語の試験は、学年が進み、難易度が増すほど、国語力を要求されます。

英作文、内容に関する設問、英文和訳.....

「book=本」のように、英単語を記憶して事足りるというわけにはいかなくなります。

「せっかく小学校のころから英検も取ってきているのに..... 学年が進んでも、英語の成績が物足りない」というケースは、生徒さんの国語力不足が関係しているはずです。

こうなってしまうと、いくら英語に励んでも、英語の成績は頭打ちになってしまいます。

次回に続きます)

小学生で英検を取得する子の盲点 その4 2020/01/07

前回の続きです)

第三点目としては、4級→3級という具合に上級を取得しても、習得したことが抜けてしまう恐れがあることです。

例えば、英検3級を取って中学の授業に臨んでも、中1の最初はどの生徒であってもHello!から始まってしまいます。

今後、小学校でも英語が正式科目になるため、事情は少し変わってくるかもしれません。

とはいえ、「学校の初歩的授業」には、何らかの形で関わっていかねばなりません。

確かに、これは学校の性質上やむを得ないことです。

しかしながら、せっかく英検で学んだ知識と、学校の授業との差がありすぎると、学んだことを忘れてしまう可能性があります。

よって、現状を維持し、かつ上を目指すには、定期的なメンテナンス、継続した学習が必要になります。

英検を取得して、その後学習をやめてしまえば、元に戻ってしまいます。

人間は忘れる動物だからです。

今まで述べてきたことで重要なことは、英検の取得はそれ自身が目標ではないということです。

あくまで、「レベルアップのための通過地点」と考えるべきです。

この点を踏まえてこそ、これからの英語学習は伸びが期待できるのではないでしょうか。

英検というせっかくの機会を上手に活用していきたいものです。

中学生12月模擬試験の結果 2020/01/08

中学生が12月に受けた模擬試験の結果が出ました。

上位層のみお伝えいたします。

 

 <12月みやぎ模試>

中3偏差値

(前回)66→68 二高 B60% 一高 B70%

(前回)59→63 三高普通 B60% 

 

皆さん、それぞれ頑張りました。

この時期になると、「模試でどのくらいとっていれば合格しますか?」ということを、ご父兄・生徒さんからたびたび聞かれます。

わたしの見立てたところでは、「11月・12月・1月」の都合3回の模試で、いずれも「B60%」以上出ていることが条件です。

「C判定だけで受かりました」という話も聞くことはあります。

が、やはりC判定ですと、ほんとうに「板子一枚下は地獄」といった感じです。

特にナンバースクールのようなトップ高狙いの場合、競う相手はそう簡単にミスしてくれません。

これからの学習は、いかに基本を疎かにしないか、そして、「一問のミスをいかに次に生かすか」です。

これはトップ高に限った話ではありません。

どの高校に行くにしても、事情は変わりません。

ただ、トップから離れれば離れるほど、自分の間違いに対して真剣に向き合わないという傾向が強くはなります。

これから先は、体調管理を最優先にしていってください。

引き続き頑張っていきましょう! 

「動画で雨か嵐か」 〜私立高校入試 面接のコツ〜 2020/01/08

動画がきちんと表示されない場合はこちらから 

 

https://youtu.be/mbd_PMw_jCE 

高専入学後の数学・英語 その1 2020/01/09

私立高校の推薦入試がもうすぐです。

また、それと同時期に高専推薦もあります。

さらに一般入試も控えています。

今回のコラムでは、入学後の学習、特に数学・英語がどのようになるのかについて書いてみます。

以下は、今冬、高専生から話を聞いたり、また、彼らが日々用いている教科書等をつぶさに見ながら、わたしなりに感じたことです。

わたしは、高専に関して「中学生がいきなり大学生になること」と述べたことがあります。

彼らが学ぶ教科書を見ても、それは明らかです。

高専入学後の数学・英語に関する結論を申し上げますと、「数学=相当にハード、英語=向山・館山・南高クラス並み」です。

この点に関しては、あくまでわたし自身の「体感」によるものです。

数学と英語の落差が大きいように思います。

高専という学校の性格から考えると、当然といえば当然ですが.....

感じ方は人それぞれです。

ただ、わたしは、自分が中3から高1に上がるときのことを考えると、「わたしのような者は、普通高校でよかった」と感じました。

もとよりわたしは文系志向です。

ゆえに、高専という選択はありません。

が、高専生が現在使っている教科書で、しかも、ネット環境もない時代、現在の高専生が学んでいるような数学をやれた自信はありません。

次回に続きます)

高専入学後の数学・英語 その2 2020/01/10

前回の続きです)

高専1年生の数学は、通常の進学校と比べて「薄く広く」です。

これに比べて、通常の進学校の高1生は、「ややゆっくり深く」です。

そもそも高専生のカリキュラムは、大学に進むことを想定して設計されたものではありません。

ゆえに、大学入試とは基本的に連動していません。

高専1年生は、通常の進学校の2年秋くらいまでかかる分野を、1年の冬休み前くらいまでに終えてしまいます。

ただ、試験で問われる内容は、通常の進学校に比べると易しめです。

先ほど述べたように、高専では「大学入試を突破する!」という発想がありません。

ゆえに、1年生のうちは、それでも間に合っているのでしょう。

しかしながら、わたしは「高専の数学はハードだな」と感じています。

その理由は、彼らの使っている教科書が、通常の進学校で使う教科書に比べて、よく言えば簡潔、悪く言えば不親切だからです。

高専生が用いている教科書は、文科省検定のそれではありません。

高専の教授が執筆したものです。

大学の教科書は「一定レベル以上の学生」を前提としています。

親切な書き方をしていません。

高専の数学の教科書も、それと似た事情があります。

「高専とは、中学生がいきなり大学生になること」というフレーズがここでも実感できます。

次回に続きます)

高専入学後の数学・英語 その3 2020/01/11

前回の続きです)

いくら数学が得意な人でも、この高専生用の数学の教科書だけで数学が分かるようになるのは、極めて厳しいです。

数学は学年が上がれば上がるほど、「そもそもなぜそういう決め方をするの?」というものが多くなります。

例えば、ご父兄もその昔に学習なさった、「サイン、コサイン、タンジェント.....」という三角関数は、なぜサイン、コサイン、タンジェントを「あのように決めたのか」がまるで説明されません。

いきなり、「サインとはこうなっている。コサインはこうなっている。はい、問題スタート!」という書き方を教科書ではしています。

通常の進学校が使う教科書ですらそういう状態です。

高専の数学の教科書は、その辺りの記述が実にサラッとしか書いていません。

ただ、高校の教科書には、教科書ガイドやら、参考書やらが各種販売されています。

ところが、高専の数学では、現在の高校生が学ばないような単元を、かなり早い段階で学習することがあります。(例えば「行列」のような単元)

そうなってしまうと、「数学が分からない」となった場合、普通の進学校の生徒に比べて、取りうる手段が限られてしまいます。

高専生は、高校生に比べて、自由度が高いです。

それゆえ、自助努力がより求められます。

高専の留年・退学率が、普通高校より高くなる傾向にあるのは、上記のような事情も一因になっているとわたしは考えています。

次回に続きます)

高専入学後の数学・英語 その4 2020/01/12

前回の続きです)

一方、高専の英語は数学に比べて緩やかです。

高校生が使う一般的な教科書を用いています。

「高専用の英語の教科書」はありません。

求められるレベルとしては、みやぎ模試偏差値55以上の高校、例えば、向山・館山・南高・宮城野といったところとほぼ同等です。

高専という学校の性格を考えると、そのようになるでしょう。

入学したての頃は、ナンバースクール辺りとも、似たり寄ったりです。

数学にみられるような「参考書のない状態」ということはありません。

もし分からなくなっても、通常の高校生がするように、参考書などの教材はそろっています。

youtubeの動画サイトでも、分からないところは補うことができます。

ただ、高専の場合は、「英語より数学が好き、得意」という人が集まってきやすい環境にあります。

それゆえ、「英語が不得意」という学生も少なからずいるようです。

確かに英語は文系の教科です。

しかし、技術職にとって、英語の力もやはり必要です。

英語は文系・理系ともに必要です。

数学や理科のハードさにかまけて、英語を放置していると、のちのち泣きを見ることになります。

高専を志望する方は、以上のようなことを踏まえ、今後の入試に臨んでください。

今、やっている学習は、どの教科であれ、高専で役に立ちます。

受験生の親の心配 大きさは同じ その1 2020/01/13

この時期になると、受験生をお持ちのご父兄からいろんな相談が来ます。

どのご父兄も、子息の受験がうまくいくかどうか、真剣に心配しておいでです。

この点については、しばらく前にある知り合いの方から次のような話を聞きました。

その方の子息は、「二高→東大→ある外資系企業に勤務」という経歴です。

二高から東大に行くくらいですから、二高の中でもトップクラスであったことは申し上げるまでもありません。

周りのご父兄にも、その子息が優秀であることは、伝わっていたようです。

そんなわけで、

「○○さんの◎◎君は、優秀だから、勉強、何の心配もないでしょう。

黙ってても勉強してくれるんでしょうから.....

それに比べて、うちの子供と来たら、さっぱり勉強もしないで.....

どこに行くのやら、わたしもさっぱり分からなくて.....」

という趣旨のことをしばしば言われてきたそうです。

わたしの知り合いの方も、周りがそのようにいうのは、半分お世辞で、自分の子供のことを褒めてくれているというのはよく理解なさっています。

また、子息が優秀でなければ、周囲の方は決してそのような言い方はしないということも心得ています。

ただ、「何の心配もないでしょう」と言われると、苦笑いしてしまうということでした。

次回に続きます)

受験生の親の心配 大きさは同じ その2 2020/01/14

前回の続きです)

わたしが担当しているご父兄と接していると、どのご父兄も子息を心配しておいでなのは同じです。

上位層の生徒さんは、上位層なりの悩みや心配があります。

難関校ともなれば、俊英が各所から集ってきます。

難関校は、入学試験が難しいゆえ、ご父兄の心配もそれに比例します。

わたしが本欄で、一高や二高、二華中・青陵中のことを書くと、検索数が上がります。

こうした事実は、難関校に対する世間様の関心の高さが反映された結果なのでしょう。

それは、別の面から見れば、そういう学校を狙うご父兄は、子息の受験の心配の度合いが高いことを意味します。

「優秀だから何の心配もない」などということはまずありません。

仮にそれほど優秀で、学習面では何の心配もないとしても、性格や健康面など、別な心配の種があります。

学習の苦手な生徒さんも同じことが当てはまります。

学習の苦手な生徒さんを持つご父兄は、例えば、将来きちんと就職できるかとか、就職してもきちんとやっていけるか等々、やはり心配の種があります。

こんなことを書いているわたしも、娘を持つ身です。

心配の種は同様です。

娘はすでに受験を終えていますが、終えたら終えたで、新たなことが心配になります。

どうやら子供に対する心配の種は、命が続く限り、尽きないようです(笑)

「動画で雨か嵐か」 〜二華中・青陵中志望者のための四谷大塚テスト成績アップ法〜 2020/01/15

動画がきちんと表示されない場合はこちらから

 

https://youtu.be/SLO60ZrHMiQ

「大学入学新テスト」早く方向性を決めてほしい!!! その1 2020/01/15

もうすぐセンター試験が始まります。

受験生の皆さんは、全力を尽くして取り組んでください。

今回のセンター試験は、「最後のセンター試験」になります。

折も折ではありますが、昨年、世間を騒がせた「大学入学新テスト」が今後どうなるかについて、述べてみることにいたします。

まず、多くのご父兄もご存じの通り、英語の民間試験導入と記述式問題は阻止されました。

「新テスト」に関しては、先の大戦になぞらえるなら、幸いガタルカナルやインパールにならず、ミッドウェーでの終戦となりました。

今、文科省内では「戦後処理」が行われているものと推察されます。

そして本日より、この件にかかわる検討会議が行われます。

高2以下の生徒さんは、現在行われているセンター試験と近い形のものを受験することになるだろうと予想されます。

ただ、ここで留意すべきは、「新テスト」の試験日まで1年だというのに、どういう内容の試験になるのか、まだ正式な発表がないことです。

今回の「ミッドウェー終戦」が異例であることは理解できます。

が、受験関係者としては、この点、不満が残ります。

「次回の試験実施要項をどうするか」という点を、できるだけ早く公表していただきたいのです。

次回に続きます)

「大学入学新テスト」早く方向性を決めてほしい!!! その2 2020/01/16

前回の続きです)

現在担当している高2生については、すでに入試に向けた学習を開始しています。

その際、「新テスト」を受けるという前提で学習を進めています。

対策としては、今のところ、これまでのセンター試験の過去問を用いています。

理科や社会については、おそらくこれで足りるでしょう。

しかし、国語・数学・英語については、問題の形式や傾向は少し変わってくる可能性があります。

「新テスト」の試行テストは、国語・数学の記述式試験がありました。

また、英語は民間試験を活用するという前提でやっていました。

ところが、このたび、その前提が大きく崩れてしまいました。

結論を申し上げれば、きちんとした基礎力があれば、試験形式はどうなろうと、得点はできるでしょう。

とはいえ、現時点で、「新テスト」の実施まで約1年です。

よって、来年の実施分だけでもどういう形式になるのか、しっかり公表するのが、高2生やそのご父兄に対するエチケットなのではないでしょうか。

このたび、文科大臣が「ミッドウェー終戦」を決断したのは、英断であるとわたしは考えています。

それなればこそ、「戦後処理の結果」を暫定的にでも公表していただきたいのです。

一刻も早い対応をお願いいたします!!!!!

中学生の英語の低得点 ご父兄の覚悟 その1 2020/01/17

以前に、英語が低得点となっている中学生について、次のようなコラムを書きました。 

 

定期試験30点台以下の中学生へいかに英語を教えるか 

 

今回はこれの続編あるいは補足編です。

家庭教師という指導体制をとっている関係で、学習の苦手な生徒さんをお持ちのご父兄からは、ちょくちょくお問い合わせをいただきます。

今回、話題にしたいのは、「英語の定期試験で30点未満」という生徒さんに関してです。

この点数に該当する生徒さんは、大別して以下のいずれかに当てはまります。

 

(1)英語がほとんど読めない

(2)英語は何とか読めるが、単語の意味がほとんど分からない

 

まず、英語の試験で書いてあることが読めなければ、問題を解きようがありません。

そうなると、英語の試験のリスニングで何とか得点できるくらいです。

なお、中3時点で、教科書の英文がほとんど読めなかったという生徒さんは、中1の定期試験で以下のような点数でした。

 

A君 52→36→20→8

B君 18→17→11→13

C君 21→18→24→12

Dさん 22→12→10→6

 

これは、「平均点に届かない中1生が英語アップのために夏休みにすべきこと 〜親子二人三脚で〜」にも記しました。

この中で、A君はかつて英語を習っていたという「蓄え」があったため、出だしが52点になっています。

その後はお示しした通りです。

次回に続きます)

中学生の英語の低得点 ご父兄の覚悟 その2 2020/01/18

前回の続きです)

前回のコラムで述べた「英語がほとんど読めない」という生徒さんは、割合からすると少ないです。

「英語は何とか読めるが、単語の意味がほとんど分からない」という生徒さんのほうがずっと多くなります。

あくまでわたしの想像ですが、「読めるが単語の意味が分からない」という生徒さんは、「ほとんど読めない」というケースより3倍以上はいます。

「英語がほとんど読めない」というケースと「読めるが単語の意味が分からない」というケースとでは、その学習段階において、非常に大きな差があります。

「英語がほとんど読めない」という生徒さんは、まず読めるようにならなくてはなりません。

単語の意味の記憶は二の次です。

そもそも読めない単語は意味の記憶もできません。

「英語がほとんど読めない」という生徒さんは、指導者がつきっきりになって指導しない限り、「英語が読める」ようにはなりません。

指導の回数は、少なくても週3回以上は必要になります。

これを最低でも3か月程度やって、ようやく「英語が何とか読める」状態になります。

そうなると、講師へ支払う費用もかなり大きいものになります。

費用の話はするのは、わたしとしてもためらいがあります。

が、現実問題として、こういう「瀕死の状態」を何とかしてほしいというのであれば、どうしてもこの点はご了承いただきたいのです。

次回に続きます)

中学生の英語の低得点 ご父兄の覚悟 その3 2020/01/19

前回の続きです)

ここで留意していただきたいのは、「英語がほとんど読めない」場合と「読めるが単語の意味が分からない」場合とで、試験の点数は大きく違わないということです。

「英語がほとんど読めない」という生徒さんは、前回のコラムで述べた指導を通じて、「何とか読める」状態にはできます。

しかし、その後、「単語の意味をきちんと記憶する」ことができなければ、点は伸びないままです。
「単語の意味をきちんと記憶する」には、いろいろな定義の仕方があります。

ここでは「英単語を見て、正確な訳ができること」と考えてみます。

かなり大雑把に見積もって、半分くらいの単語でそれができるようになれば、点は少しずつ動いていきます。

逆に言えば、そのラインを超えない限り、「英語がほとんど読めない」生徒さんとほぼ同じ点数ということになります。

指導に関しては、このケースですと、最低週2回以上は確保したいところです。

ただ、生徒さんが英単語を覚えるようになるには、「生徒さんのやる気×能力」がいかほどかで決まってきます。

つまり、こちらがいくら指導をしても、生徒さんのほうで「単語、覚えなくちゃ」と自覚した上で記憶に努めない限り、どうにもなりません。

このラインを超えることができなければ、高校に入学したとしても、英語は常に赤点もしくは赤点ギリギリを覚悟していただく必要があります。

次回に続きます)

中学生の英語の低得点 ご父兄の覚悟 その4 2020/01/20

前回の続きです)

昨年11月に行われた定期試験で、英語の得点分布は次のようになっています。

 

<青葉区の某中学3年>

受験者数 195名

0−19点 7名(3.4%)

0−29点 19名(9.7%)

<太白区の某中学2年>

受験者数 184名

0−19点 12名(6.5%)

0−29点 25名(13.6%)

 

平均点により分布は若干変動があります。

が、たぶんこの層はそうした変動の影響はあまり受けないものと思われます。

これを見れば分かるように、10%前後の生徒さんが、「英語がほとんど読めない」あるいは「読めるが単語の意味が分からない」という結果になっています。

ご父兄にご理解いただきたいのは、低得点となっている層で英語の点を改善するのは、非常に大きな労力が伴うということです。

5教科の中で、最も手がかかるのは英語です。

英語と並ぶ主要教科である数学の場合は、計算問題などでいくらか改善の余地があります。

しかし、英語の場合は、そう簡単にはいきません。

何しろ、日本語でない文章がズラズラと並んでいます。

この点、取りあえず日本語で書いてある理科・社会とは大きく異なります。

「低得点となっている英語の点数を伸ばしてほしい」...

そうしたご要望になかなかこたえ切れない事情は、上述したような事情があること、どうぞご理解ください。

公立高校入試から見た「最後のセンター試験」 〜傾向の変化をどうする?〜 その1 2020/01/21

報道されているように先日、センター試験が行われました。

センター試験は、来年より看板を掛け変えて「共通テスト」になります。

この試験は、大学入試の一環として行われたものです。

よって、来る3月4日に行われる公立高校入試とセンター試験とは、性格・趣旨が異なります。

とはいえ、今回行われたセンター試験を見て、公立高校入試と通じるところはないかと考えたのが、以下の記述です。

まず、センター試験は、ツイッターをザッと見たところ、各所でこんな声が聞かれました。

 

傾向が変わった。特に数学.....

難化した。特に数学.....

国語の漢文では新傾向の問題が.....

全体的に「共通テスト」や思考力強化を意識した問題が.....

 

要するに、傾向が変わったり、難しくなったりした教科があったということです。

これを受けた受験生たち、あるいは受験生のご父兄からすると、気が気ではないはずです。

しかし、「センター試験の傾向が変わった。難しくなった」というのは、今回が初めてのことではありません。

過去にもそのようなことがありました。

翻って、昨シーズンに行われた公立高校入試の数学も、後期選抜の試験で新傾向の問題が出されました。

わたしも「へえ〜 関数でこういう問題の出し方をするのね!」と意外性を持って受け止めたことを記憶しています。

次回に続きます)

公立高校入試から見た「最後のセンター試験」 〜傾向の変化をどうする?〜 その2 2020/01/22

前回の続きです)

この新傾向の問題に関しては、一部の中3生と話をしました。

彼らもなるべくであれば、そういった問題が出てくれないほうがいいと語っていました。

まあ、これは受験生の立場からするとその通りです。

しかし、新傾向の問題に試験場で対応しなければならないのは、全員が同じです。

たぶん、試験場では全受験生が、「これは見たことのない問題だ」と感じているはずです。

そうなれば、試験の平均点が下がることも当然予想されます。

そうした中で合否が決定されます。

「新傾向の問題が出て、それが解けずに残念な結果になってしまった」ということはあり得ません。

残念な結果になったとしたら、原因は新傾向の問題以外がしっかりとれていなかったという点にあるのではないでしょうか?

一高や二高のようなところであれば、確かに、その新傾向問題が合否のカギを握っているということもあるかもしれません。

とはいえ、他の受験生が満点でないにせよ、合格点が取れているわけです。

とすれば、残念な結果は日ごろの学習が不足していたか、持っていた実力がそこまでだったかのいずれかです。

新しい傾向の問題に対応するには、今やっている学習をきちんと掘り下げてコツコツやっていく以外に方法はありません。

そしてそれ以上の対策はできません。

それは、どの受験生も同じであると申し上げておきたいと思います。

「動画で雨か嵐か」 〜上位層の私立高併願状況〜 2020/01/22

動画がきちんと表示されない場合はこちらから

 

https://youtu.be/yUDgPjYdKpM

令和2年・2020年 宮城県公立高校入試倍率 出願希望調査が出ました 〜仙台圏公立高校について〜 2020/01/23

すでにツイッターでは紹介いたしましたが、昨日、公立高校入試の出願希望調査の結果が出ました。
結果については、↓からご覧ください。

 

https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/772023.pdf

 

まず、中学卒業予定者の数は5年間で次のように推移しています。

この数字はいずれも、県のHP記載による公式発表によります。

 

2016年 21,723人

2017年 21,590人

2018年 21,008人

2019年 20,776人

2020年 19,930人

 

本年は前年に比べて、846人減少しています。

そして、4年前に比べると、1,793人の減少です。

そうした流れをくんで、募集定員は昨年より全体で240人減っています。

以下、仙台圏の数字の解説です。

要点は以下3点です。

 

(1)仙台三高は前年に比べると倍率低下

(2)宮城一高普通科、宮城野普通科は前年に比べると倍率上昇

(2)他はほぼ例年並み

 

三高は、(前年後期選抜)2.25→(本年)1.80です。

前年がかなり高い倍率でした。

今年はその反動で、やや下がったものと思われます。

下がったといっても、1.80ですから、人気が高いことに変わりはありません。

三高が下がった分、宮城一高や宮城野に流れた可能性があります。

三高→宮城野というのは、偏差値的に正確な読みではないのかもしれません。

が、三高も宮城野も宮城野区にあることを考えると、何らかの相関関係があるのではないかとわたしは考えています。

本出願の結果は2月20日(木)に発表されます。

そして試験は3月4日(水)です。

合格状況 第1回中間発表 2020/01/24

現時点で判明分の生徒さんの合格状況は以下の通りです。 

 

常盤木学園高 普通 1名 

仙台高専 Ⅱ類 1名 

 

どの生徒さんもよく頑張りました。

特に高専に関しては、受験に当たって、就職率の高さ、大学編入などのメリット、そして留年率の高さなどのデメリットもきちんと理解した上での合格です。

この生徒さんの意志は本物であると断言できます。 

高校受験、大学受験ともにこれから一般入試が控えています。

受験生は最終日まで、試験、試験の連続です。

この冬の時期には、やはり体調管理が一番です。

インフルエンザの流行は少し落ち着いたように見えますが、まだまだ安心できません。

受験当日までしっかりやっていきましょう!

なお、合格状況については、ツイッターで随時発表していきます。

そして節目、節目に中間発表をしていきます。

合格という喜びを皆さんで分かち合い、これから受験の人は、是非とも後に続くように努力を続けていってください。 

1月25日現在の指導枠空き状況について 〜短期指導の大学受験生 募集します!〜 2020/01/25

本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。  

お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。

 

☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ

当方の合格実績のページをご参照ください。

また、過去5年間の合格実績一覧もご参考にどうぞ。

 

<空き状況>

☆平日

14時以前あるいは22時以降のみ受け付けております。

☆土曜・日曜

時間枠はございません。

☆通常の時間における指導をご希望の方は、キャンセル待ちになります。

空きが出次第、順に指導を開始いたします。

 

◎短期指導の大学受験生 募集します!

上述のように、現在空きがあるのは、平日の14時以前そして22時以降です。

この時間に入れるのは、不登校になっている生徒さん、高校既卒生、あるいは社会人の方が主となります。

「最後の最後」という感じではありますが、短期指導の大学受験生を募集いたします。

事実、一昨年この時期に短期指導の申し込みがありました。

その結果、三育学院大および京都学園大の看護科に合格できました。 

 

☆2月以降の予定

2月は、11日に建国記念の日、24日が天皇誕生日の振り替え休日になります。

この日の「追加指導」「短期指導」をご希望のご家庭はお問い合わせください。

 

指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。

1.大学受験、赤点対策を希望する高校生

2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生

☆特に俊英四谷や栄光ゼミナールのサポートをご希望のご家庭

3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生

☆特に仙台一高・二高といったナンバースクール、高専受験の際の塾サポートをご希望のご家庭

☆学習障害やADHDなどの発達障害を持つ生徒さん、大歓迎!

 

指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみが要件です。

一方、「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けできません。

塾と併用した場合の「その後の結果」については、弊サイトのコラムに詳細がございます。

「塾+家庭教師併用の意義 実例と結果 その2」

「塾+家庭教師併用の意義 実例と結果 その3」

上記を参考にお問い合わせをご検討ください。

引き続きよろしくお願いいたします。 

高校入試直前期 これだけは避けたい その1 2020/01/26

先日の中学入試を皮切りに、私立高校推薦入試、センター試験等々、いよいよ本格的な入試シーズン到来となりました。

そうした折、入試直前期の学習をどうするかということは、ご父兄の方としても気が気ではないはずです。

そこで今回のコラムでは、高校受験生をお持ちのご父兄を対象として、この時期に避けたいことを記します。

ご父兄の中には、これまで使用してきた教材以外に、市販のものを買い与えて「これをやっておきなさい」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

ご父兄としても、この時期に子息の学習が心配なのはよく理解できます。

また「買い与えた」ことで、ご父兄自身の不安が解消されるという側面もあります。

しかし、これは一部の例外を除いて避けたほうが無難です。

こうした場合、往々にしてご父兄は新たな教材を買い与えるだけです。

その後のフォロー・チェックはしていない場合がほとんどです。

むしろやるとしたら、これまでの教材の復習、解き直しを行ったほうが効率的です。

こちらは入試直前期に大きな意味を持ちます。

新しいものは、学校から演習プリントを配付されたり、塾などで「入試直前テスト」のようなものが実施されます。

それをこまめに復習していけば、多くの場合、それで間に合います。

ご父兄がフォロー・チェックするとすれば、こちらのほうです。

次回に続きます)

高校入試直前期 これだけは避けたい  その2 2020/01/27

前回の続きです)

前回の本欄では、「一部の例外を除いて入試直前期に新しいものを買い与えるのは避けるべき」と記しました。

それでは、この「一部の例外」とはどういうケースでしょうか。

それは、子息が一高や二高といったナンバースクールの合格射程に入っているなど、トップクラスである場合です。

彼らは学校や塾から与えられる教材は、この時期にほぼやりつくしてしまいます。

そんな彼らは、「新しいもの」「取り組み甲斐のあるもの」を求めます。

そうした際、旺文社から出版されている全国入試問題正解のようなものをガンガン解いていくという方法は大きな効果があります。

実はわたしも高校受験のときにこの方法で直前期を乗り切りました。

この教材に取り組むと、大きな達成感を感じたものでした。

以上のような場合を除けば、入試直前期に新しい問題集を始めるのは効率がよくありません。

「弱いところを強化する」というのであれば、過去に間違った問題を繰り返しやったほうがいいです。

この「繰り返し」は、学習が苦手であればあるほど、効果を発揮します。

「学習の苦手な度合い」が大きいと、今できている問題が試験場でもできる保証はないからです。

入試は合格点を取るべきで、満点を取る必要がないということを改めて申し上げておきます。

「動画で雨か嵐か」 〜小5の算数はコワい! 難しい!〜 2020/01/29

動画がきちんと表示されない場合はこちらから
 

https://youtu.be/QkeWXnLgk9A

中学生向けの塾教材と市販教材 その1 2020/01/28

この時期、書店に行くと、学校別の過去問を筆頭とする教材が山積みになっています。

また、通塾していれば、塾でも教材を使います。

入試が近づくと、教材は増えていきます。

さらに学校でも教科書と連動した教材があります。

この教材から、定期試験の問題が出題されることが多いです。

とにかく、学習をしようとすると、紙の山に囲まれます。

今回は、教材、特に中学生向けの塾教材と市販教材の違いについて話をしてみます。

市販教材というのは、書店やアマゾンなどで販売している教材です。

塾教材というのは、塾の指導で使うことを前提に編集されたものです。

塾教材は一般には売られていません。

が、オークションサイトで中古品が売買されていたりします。

塾教材と市販教材の違いというのは、大雑把に申し上げると以下の通りです。

 

市販教材.....ベンザエース、パブロンのような市販の薬

塾教材.....医師の処方箋が必要な薬

 

一般的に塾教材は、市販教材に比べて種類が多いです。

レベルや用途も多様です。

ボリュームもあります。

一方、市販教材は、塾教材に比べて「幅広い層」に対応しています。

ベンザエース、パブロンといった「総合感冒薬」と位置づけが似ています。

ボリュームのあるものは多くありません。

次回に続きます)

中学生向けの塾教材と市販教材 その2 2020/01/29

前回の続きです)

わたしが中学生にどのような教材を与えているのかと言えば、「平均点が取れているか取れていないか」で分けています。

平均点が取れていれば、塾教材で学習しています。

そうでなければ、市販教材を準備しています。

この市販教材は、学校で配付される副教材ワークと基本的には同じです。

平均点まで達していない中学生なら、副教材ワークで十分にお釣りが来ます。

というより、副教材ワークでもそれが使いこなすことができるのは、その教科の評定が4以上である場合です。

評定3であれば、解ける問題は副教材ワークの6割行くか行かないかです。

評定が2という場合は、ワーク全体の最大30%くらいです。

彼らは、やれるところがかなり限られてしまいます。

学校の副教材ワークは、基本的に「教材に直接書き込み」をします。

それゆえ、繰り返しの学習ができません。

市販教材はそれを補うものです。

一方、平均点が取れている場合に準備する塾教材は、演習量がかなり豊富です。

加えて、市販教材にはないような、「痒い所に手が届く」ようなものが安価で手に入ります。

こういう塾教材は、「用途範囲は狭く、そして深く」という感じで編集されています。

塾教材は、受験関係者の監督の下か、あるいは独学するならかなり優秀な中学生でなければ、使いこなすのは難しいでしょう。

次回に続きます)

中学生向けの塾教材と市販教材 その3 2020/01/30

前回の続きです) 

塾教材のボリュームが多いことは、前回までのコラムで触れました。

そのため、塾の授業ですべての問題に取り組むという発想では編集されていません。

そこで、やっていないところを宿題でやったり、あるいは、定期試験の際のテスト対策などでも使用しているようです。

また塾教材には、春・夏・冬休みに行われる講習会用テキストというのがあります。

これは市販教材にはありません。

市販教材.....ベンザエース、パブロンのような市販の薬

塾教材.....医師の処方箋が必要な薬

という性格を考えていただくと、お分かりかと思います。

講習会用のテキストは、中学で学習してきたことが網羅されています。

塾用の通常授業で使用する部分と当然かぶる部分は出てきます。

しかし、講習会という性格を考えると、講習会用のテキストは、それなりに考えられて編集されています。

この講習会というのは、どちらかと言うと、中間・期末といった定期試験向けではありません。

実力試験、模擬試験、入試といった「広い範囲からの出題」用に組まれたものです。

塾教材は、そうした方向性に合うようにしてあります。

こういうものは、市販教材に見当たりません。

塾教材と市販教材には、以上述べたような違いがあること、ご父兄にお伝えしてみました。

私立高の推薦入試合格者のご父兄へ 〜高校の勉強は難しいという単純な事実〜 2020/01/31

過日、私立高などの推薦入試が行われました。

合格となった受験生始め、ご父兄もホッと一息というところでしょうか。

そうした折、水を差すようで申し訳ないのですが、私立高の推薦入試合格者のご父兄へお伝えしておきたいことがございます。

それは、「高校の勉強は中学より難しくなる」という単純な事実をお心にとどめ置いていただきたいのです。

私立高の推薦入試合格者は、中3生の平均より習熟度が低くなる傾向があります。

さらに、これから行われる一般入試の合格者より、習熟度が低くなる場合が多いです。

ということは、推薦入試合格者は、高校入学時点のスタートラインより、少し後ろに立っているということです。

箱根駅伝で言えば、「第一グループより3分遅れてスタート」ということになります。

推薦入試合格者は、高校入学時点でそういうハンデを背負っているということをご認識いただきたいのです。

こういうとき、

「うちの子供には高校生としての勉強、やるべきところはしっかりやらせる」とお考えのご父兄.....

「もう高校にも合格したし、後は本人任せ」とお考えのご父兄.....

高校入学後、子息の意識は全く違います。

わたしも指導をしていて、ご父兄の考え方の相違は、間違いなく子息に伝わっていることを感じます。

ちょうど、「上司がどういう人かで、職場の雰囲気がまるで違う」というのと同じです。

ご父兄も子息を見ているように、子息もご父兄を見ています。

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