本年もよろしくお願いいたします 2018/01/03

あけましておめでとうございます。

旧年中は多くの方々に支えられ、こうして新しい年を迎えることができました。

改めまして、感謝申し上げます。

今年が皆様方にとり、すばらしい年になるように願ってやみません。

さて、わたしもこの仕事を始めて、経験と年齢を重ねてきました。

会社員とは違い、わたしの仕事は「配置転換」「人事異動」というものがありません。

仕事は年単位のサイクルで動いており、「この時期にはこういう仕事の態勢になる」というのがだいたい読めます。

「年年歳歳、花、相似たり」の漢詩の一説ではありませんが、同じサイクルの繰り返しになります。

そうすると、どうしても自分の中でダレが起こり、「仕事をこなす」ことの「こなす」ことだけに重点を置きがちになります。

しかし、生徒さんにとって、受験とは一生の一大事です。

そしてそれはご父兄にとっても同じです。

「歳歳年年、人、同じからず」という言葉をかみしめ、常に新たな気持ちで指導に臨むようにいたします。

多くの生徒さんにとっては、お正月気分にばかり浸ってはいられません。

年明け早々、入試を控えている生徒さん、実力試験を控えている生徒さんがほとんどです。

特に受験生の皆さんが、最高の結果を得られるよう、引き続き後押しします。

ただ、わたしばかりが意気軒昂であっても、生徒さんが「笛吹けども踊らず」となってしまっては、いけません。

生徒さんもしっかりついてきてください。

ここで年初にあたり詠んだ歌を披露します。

 

日々努むる子らの幸多きを祈りて

 

初空に いざや その日を 夢に見ん

花咲き誇る 春の学び舎

 

本年もよろしくお願いいたします!

 

 

 

英語 〜速く正確に読むために〜 その1 2018/01/04

ときどき、生徒さんから

「英語、速く読むにはどうしたらいいんでしょうか?

読むのに時間がかかって、いつもギリギリなんですよ」

という質問を受けることがあります。

これは、英語に臨む際、永遠の課題と言っていいでしょう。

結論を申しますと、「なるべくたくさんの英文を読んでください」で話は終わってしまいます。

しかし、そういう木で鼻をくくったような答えであっては、生徒さんやご父兄のご期待に沿っているとは言えません。

そこで、今回は「速く正確に読むために」ということを考えるのに、考え方を逆転させ、「どうして読むのが遅いのか」ということを考察することにいたします。

まず手始めに、ここでは話を中学生と高校生とに分けることにいたします。

中学生に関していうと、読むのが遅い最大の原因は、「単語の意味をきちんと覚えていない」ことです。

英語の点数が低くなればなるほど、

「どこかで見たことはあるが、意味ははっきりと覚えていない」

「そもそもそういう単語を学んだこと自体が記憶のかなたに埋もれてしまっている」

という場合が多くなります。

そうなれば、「速く読む」という以前の話です。

わたしだって、こういう状態で英文を読めと言われたら、できる訳がありません。

ところが、上記のような質問は、そういう生徒さんから投げかけられるの場合が多いのです。

わたしに言わせると、「そんなことを考える前に、単語をしっかり覚えてからそういう質問をしてください」となります。

速く読む以前に、単語がきちんと分かっていなくては、読めません。

次回に続きます)

 

 

 

英語 〜速く正確に読むために〜 その2 2018/01/05

前回の続きです)

速度に関していうと、単語がきちんと分かっていて、普通に授業を受けていれば、速い、遅いをあまり気にする必要はありません。

公立高校の問題でしたら、単語の意味が正確に分かっており、かつ平均的な国語力があれば、「試験の時間が足りなくなる」などということはありません。

中学時代、わたしは英語の試験というと、いつも制限時間の半分くらいで問題を解き終えていました。

自分としては、意図的に速く読もうとしていたわけではありません。

上記のような条件がそろっていれば、「自然と」そうなるのではないでしょうか。

まず「時間が足りなくなる」ということは考えられません。

そんなわけで、その余った時間を数学に回してもらえないかといつも考えていました(苦笑)

ただ同じ高校受験でも、名門私立高校や、東京の都立高校の独自問題を出すようなところですと、先ほど述べたこととは少し勝手が違ってきます。

都立高校の独自問題ですと、「これが公立高校の問題なのか!」と思うような長い文章を読まなくてはなりません。

宮城県の場合は、東北学院高校やウルスラあたりで、公立高校よりは歯ごたえのある問題が出ます。

両校に関していうと、問題自体が「ちょい難」だったりすることがありますが、それでも「読むのに時間が足りなくなる」ことを気にする必要はあまりないでしょう。

次回に続きます)

 

 

英語 〜速く正確に読むために〜 その3 2018/01/06

前回の続きです)

次に高校生に関して話を進めます。

高校生の場合、すなわち、大学受験は、進学したい学校で事情はかなり異なります。

東大・京大・東北大といったようなところと、「もしかしたら、名前が書ければ、入学できるんじゃないの?」という噂がある大学とでは、「速く正確に読む」の定義自身が違ってきます。

だいたい、東北学院大を一般入試で受けて合格するくらいの力のある高校生から上の人たちに関して申すと、「速く正確に読む」ためには、「単語を正確に覚える」だけでは不足です。

センター試験の英語の問題に出てくる単語をしっかり覚えるだけでも、かなり骨が折れます。

加えて、最近のセンター試験では読むスピードが要求されています。

河合塾が分析しているこのデータによると、問題に使用される語数の推移は次のようになっています。

 

2003年 3,115語

2007年 3,871語

2016年 4,288語

 

今から10年前に比べて、1,000語以上も多くなっています。

これだけのものを80分という同じ制限時間の中で読まなくてはなりません。

そうなると、「速く読めない」のは、「演習不足」つまり読んできた英文の少なさが原因です。

よって、「多読」を心がけなくてはなりません。

この「多読」については、試験や学校の授業でやっている「黙読」だけでは限界があります。

これに普段の「音読」を加えることで、読むスピードは速くなります。

難関大学の二次試験となると、「速読」は必ずしも第一に要求されているわけではありません。

しかし「日本語で何を言っているのか分からない」という難解なものが、英文で出題されます。

そうなると、国語力とかこれまでの総体的な知識の積み重ねが重要になってきます。

 

 

 

高2から始めるセンター試験対策 〜文系の理科、理系の社会への対処法〜 その1 2018/01/07

センター試験本番まで、あと1週間を切りました。

受験生の皆さんは、かなりの緊張状態を強いられているものと想像します。

事ここに至っては、あまり無理せず、睡眠時間を十分に確保するよう、留意してください。

さて、高2生が受験を予定しているセンター試験は約1年後にやってきます。

そういう生徒さんにとって、頭痛の種になっているのは、文系受験生であれば理科、理系受験生であれば社会をどうして行くか、ということなのではないでしょうか?

「自分は私大3科目、センター試験利用でOK」という人なら、その3科目に集中できます。

しかし国公立大学を目指す人はそうは行きません。

目指す大学にもよりますが、5教科を課すところがたくさんあります。

そこで今回のコラムでは、そういう高2生をターゲットに、文系の理科、理系の社会への対処法を述べてみることにいたします。

まず申し上げたいのは、学校の授業を大切に受けてほしいということです。

2次試験で課される科目で手一杯なのは十分に理解できます。

しかし試験科目として課される以上、逃れるわけにはいきません。

ですから、学校の授業は大切です。

自学の時間をなるべく最小限に抑えるためには、授業をきちんと聴くほかありません。

ゆめゆめ「睡眠学習」や内職の時間とならないようにしてほしいのです。

次回に続きます)

 

 

高2から始めるセンター試験対策 〜文系の理科、理系の社会への対処法〜 その2 2018/01/08

前回の続きです)

次に「具体的にどう対策すればいいのか」について述べます。

基本的な方策として、「1週間の間に日を決めて、少ない量を確実にこなす」ということです。

 文系の生徒さんであれば、例えば月・水・金曜日に、学習開始や学習終了時、15分ずつ生物をやる、といった具合です。

そして数学や英語の長文問題を解いた後、「ちょっと箸休め」的に1~2分学習する、などという方法もあります。

生物や社会といった科目は、数学と違い、ちょっとした時間の合間を利用して学習することが可能です。

極端な話、寝転びながらでもできます。

数学ですと、きちんと問題に向かって、ウンウン考えなければいけませんので、こうは行きません。

次に、どういうものを使って学習するかについてです。

いずれの教科も、基本となるのは教科書です。

この点を外してはいけません。

そして学校から配付される図表や傍用問題集も使えます。

ただ、傍用問題集に関しては、必ずしもセンター試験対策とは言えないものがあります。

また量もかなり多くて、「ちょっとした合間にやれるものでもないな.....」となりがちです。

そこで、やってほしいのが、「定期試験の問題の解き直し」です。

これもセンター試験用に作成されているわけではありませんが、量の多い傍用問題集をやるよりははるかにやりやすいはずです。

「センター試験予想問題」などをやろうとすると、「この個所、習ってない.....」というのが出てきてしまいます。

定期試験の問題であれば、そういう心配はありません。

ぜひ使いましょう。

次回に続きます)

 

 

高2から始めるセンター試験対策 〜文系の理科、理系の社会への対処法〜 その3 2018/01/09

前回の続きです)

「傍用問題集だと、ちょっと量的に多いから、ほどほどにやれるものはないだろうか」という方には、Z会から出版されている「解決! センター」シリーズをお勧めします。

この問題集は、分野別に編集されています。

そして、まとめ、演習、解答・解説がほどほどの量で、重要な点をしっかり押さえてあります。

ちょっとした時間を見つけて、学校で配付された教科書・図表・定期試験、そして「解決! センター」を繰り返し演習していくことで、時間的負担が小さく、確実に力をつけることができます。

そして、頃合いを見つけて、本格的に過去問に挑戦していきます。

上掲には、Z会のページのリンクを貼りましたが、アマゾン社でもネット注文が可能です。

なお、Z会からは紹介手数料、いただいておりません(笑)

文系の理科、理系の社会に関するセンター試験対策は、直前でも間に合うという考えの人もいるでしょう。

しかし、高2のうちから少しずつ対策をしておけば、試験直前になって「間に合わない!」とならずに済みます。

こうして不安の種をできる限り少なくし、「力を入れるべき科目」に備えたほうが心臓にいいはずです。

センター試験直前になると分かりますが、時間はいくらあっても足りません。

それゆえ、文系受験生が理科を、理系受験生が社会をやる時間は、「貴重な時間の無駄遣い」とすら感じられてしまいます。

時間は後戻りできません。

今のうちから対策をしておけば、直前になってこう思うはずです。

「あ~、ちょっとずつだったけど、2年生のうちから、やっておいてよかった」

 

東北学院大進学者の出身高校を考える その1 2018/01/10

東北学院大(以下、学院大と記します)は、県内の幅広い高校から進学者がいます。

県内の高校生が、どのくらい学院大に進学しているかを示すデータを、東北大と比較してみます。

 

学院大 (入学者)2,668名 (県内出身者)1,700名 (占有率)63.7%

東北大 (入学者)2,460名 (県内出身者)372名 (占有率)15.1%

 

出典は大学の公式発表によります。

いずれも平成29年の数字です。

こういう数字を見ると、学院大と東北大とは好対照です。

上記のような理由で、東北大卒業生の多くは、就職の際、県外に行きます。

わたしが学生の頃もそうでした。

学院大出身者が卒業後も県内に残る割合は、東北大出身者に比べて、かなり大きいです。

また、高校に比べて、県内にある大学の選択肢は決して広いとは言えません。

もちろん、大学入学の際には、県外に出るという選択肢もあります。

が、「大学という存在の遠さ」というのは、物理的にも、心理的にも生じることになります。

そういうこともあってか、県内には「出身大学」のみならず、「出身高校」をそれ以上に重んじる風潮があるように思います。

東京のような大都市圏と比較し、「大学選択の幅の狭さ」が少なからず影響しているのでしょう。

次回に続きます)

 

 

東北学院大進学者の出身高校を考える その2 2018/01/11

前回の続きです)

わたしはプロフィールにも記しておりますとおり、仙台に本社を置くカメイ株式会社で会社員生活を送っていました。

そこには学院大出身者が多数いました。

会社に勤めると、なぜだか周りの人の学歴が、あっという間に分かってしまいます。

学歴にまつわる話は、酒席だとか、社員同士のひそひそ話での格好のネタです(笑)

その際、学院大出身者については、「〇〇高校を出て、学院大」というふうに、「〇〇高校」がセットになっていました。

よその県に行ってしまえば、そのような「ローカルルール」は通用しないでしょう。

また、それを「宮城県人の視野の狭さ」と切って捨ててしまう人もいるかもしれません。

それは正論ではありましょうが、世の中、なかなか正論ばかりが通るとは限りません。

県外に出て、自分の能力を試したいという人もいるでしょう。

県内の「ローカルルール」を断ち切りたいという人もいるでしょう。

それはその人の「選択の自由」です。

であるなら、「別に県外に出なくとも、県内でそこそこ暮らしていければいい」と考えることも、これまたその人の人生観であるはずです。

そのようなことを考えると、同じ学院大に進学するのでも、「付属高校からの進学」「社会的評価の高いA高校からの進学」「比較的入りやすいB高校からの進学」では、意味が違ってきます。

三者は決して同じではありません。

もちろん、これは宮城県内という限定付きでの話ですが.....

さて、弊コラムをお読みの方はどうお感じになりますか?

 

 

 

明日からセンター試験という時期に「全く役に立たない」話を..... 〜古文・漢文の「立ち位置」〜 その1 2018/01/12

明日からいよいよセンター試験が始まります。

受験生の皆さんは、全力が出し切れるよう、陰ながら祈っています。

いつもの年ですと、センター試験を迎えて、「少しでも役に立つ情報」をアップしていました。

今年は、あえて「全く役に立たないこと」を書きます。

よって、明日のセンター試験に何がしかの「役立つ情報」をお求めの方には、時間の無駄となります。

その旨、どうかご了承ください。

さて、先日、このような文章を見かけました。

アップ主の主張は「古文・漢文は社会に出てから全く役に立たない」というものです。

わたしはこの御仁と面識があるわけではありませんし、別に目くじらを立てる必要もないのかもしれません。

が、アップ主の職業は「求人広告のライター」という、日本語をなりわいとしている人です。

とあっては、看過できないと思い、今回のコラムに書くことにしました。

古文・漢文に対するわたしの考えは、「日本語を深く理解するのに、古文・漢文は不可欠」というものです。

言葉を職業とする人ならば、なおさらです。

もしかしたら、受験生の中には、「古文・漢文なんて、こんな古臭いこと、ほんとうに役に立つの?」と内心では考えている人も多いのではないでしょうか?

特に理系の受験生は.....

そもそもわたしたちが使っている日本語は、今、現にわたしたちが使っており、わたしたちのものです。

しかし、生きているわたしたちだけのものではありません。

それこそ有史以来、少なくとも2,000年以上にわたって、わたしたちの先祖が使い続けてきました。

そうであるなら、「先祖はどういう日本語を使ってきたのか」ということに目を向けなくては、日本語を深く理解することはできません。

人には過去があり、現在があって、未来があります。

日本語も同じです。

次回に続きます)

 

 

明日からセンター試験という時期に「全く役に立たない」話を..... 〜古文・漢文の「立ち位置」〜 その2 2018/01/13

前回の続きです)

古文・漢文は「古い日本語」ではありますが、「完全に死に絶えた言葉」ではありません。

今も健在です。

今からその身近な例を挙げます。

まず、わたしたちは、ごく小さい時分に「わたしは.....」と書けと教えられます。

「ワタシワ」と発音するにもかかわらず、「わたし」のワと、「....は」のワは、書き分けよと言われます。

理由は説明されません。

これは日本語の歴史にヒントがあります。

歴史をさかのぼると、「....は」のワはファ、さらに古くはパと発音されていました。

「わたし」のワとは、違う発音だったのです。

ですから、古文において、それは書き分けて当然です。

その流れを引き継いだのが、「わたしは.....」という書き方です。

こういうちょっとした表記ですら、現在のわたしたちは、「過去の縛り」から逃れられません。

「過去の縛り」とは古文・漢文そのものです。

それが「役に立たない」などということはありません。

もっとも、「わたしは....」についての歴史的な背景を知っていたところで、それが直接にセンター試験の古文・漢文の点数に結び付くわけではありません。

そして、そんなことを知らなくても、日常の生活に困ることはありません。

しかし、いやしくも言葉を使う職業に就いているならば、「古文・漢文は全く役に立たない」などと切って捨てる蛮勇を、少なくともわたしは持ち合わせていません。

(次回に続きます)

 

 

 

明日からセンター試験という時期に「全く役に立たない」話を..... 〜古文・漢文の「立ち位置」〜 その3 2018/01/14

前回の続きです)

それから、「古文・漢文が今、使われていることは分かったが、この忙しい時代、現代語訳ですませばいいのではないか? その気になれば、そういうのも簡単に手に入るし.....」という反論があるかもしれません。

しかし、それは「電卓があるから、学校で算数の計算指導は必要ない」と言っているのと同じです。

古文・漢文の知識に裏打ちされた状態で現代語訳を読むのと、そういう知識が皆無の状態でそれを行うのとでは、雲泥の差があります。

例えば、わたしは小学生のころ、本で「好きこそ物の上手なれ」ということわざに出会いました。

そこには「人は好きなものに対して熱心に努力するので、上達が早い」という意味だとありました。

しかし、文面を読むと、その頃のわたしには、「好きなものを上手になりなさい!」としか読めません。

「一体、どういうこと?」と思い続けて、それが氷解したのは、古文を習ってからです。

古文の知識があれば、係り結びの法則のあることが容易に分かります。

そういう知識をもってすれば、「好きこそ物の上手なれ」の「上手なれ」は「上手になりなさい!」という命令の意味ではなく、「上手である」という意味だということが分かります。

よって、「好きこそ物の上手なれ」は「好きであればこそ、物事は上手になるものである」という断定の意味になり、合点がいきます。

「物事を理解する」というのは、そういうことを言っているのではないでしょうか?

ですから、受験生の皆さんは、安心して(?)今後も古文・漢文の学習に励んでもらえればと思います。

若いのですから、今の時期は、何でもかんでも徹底して詰め込んでください。

一見して、「役に立たない」と思われるものであっても、しっかり知識を積み重ねていくことです。

 

平成30年・2018年 宮城県公立高校入試倍率 第2回予備調査&前期選抜が出ました 〜仙台圏公立高校について〜 2018/01/15

センター試験、受験生の皆さん、お疲れさまでした。

そこで出た結果をもとに、受験生の皆さんはそれぞれの道を進むことになります。

さて、こちらは高校入試です。

去る1月12日、第2回予備調査および前期選抜の倍率が発表されました。

その結果については、すでに新聞発表の通りであり、またツイッターにてリンクを紹介した通りです。

今回、改めてこちらにリンクを貼りなおします。

細かい数字については、そちらを参照してもらうことにして以下はその総括です。

 

(1.5倍をこえる学校・学部 合計11学部)

宮城農・食品化学、仙台一、仙台南、宮城工・情報技術、仙台工・機械、仙台三・普通、仙台三・理数、泉・英語、宮城野・普通、宮城野・美術、仙台商

☆昨年は合計15学部

 

ナンバースクール関連については、例年通り、仙台一高、三高が高倍率です。

一高の前期選抜は、一昨年7・02倍→昨年6.63倍→今年7・00倍と揺り戻しました。

なお、一高・二高の予備調査、前期選抜出願数を男女別にみると以下の通りです。

 

<前期選抜>

一高 男261 女192 計453

二高 男149 女141 計290

<予備調査全体>

一高 男353 女227 計580

二高 男237 女167 計404

 

このように比較すると、二高においては、予備調査全体で、男子が女子より70人多く出願しているのに対し、前期選抜は男女がほぼ同数です。

これは昨年もそうでした。

また、一高は前期選抜出願に内申評定の縛りを設けていないので、前期選抜における男子の出願が二高に比べても多くなっています。

女子の「内申力強さ」が分かります。

また、「要注意校」は以下の通りです。

 

(要注意校):予備調査時に比し、本出願時に倍率が跳ね上がることが予想される高校

 

仙台向山・宮城一・仙台三の理数科、泉松陵、宮城広瀬、宮城工業・化学工業科、仙台工業・電気科

 

前期選抜入試は、1月31日(水)で、合格発表が2月8日(木)です。

後期選抜の倍率発表は、2月22日(木)、入試は3月6日(火)、合格発表が3月14日(水)です。

 

 

合格中間発表 〜二華中合格者が出ました〜 2018/01/16

センター試験、公立高校の倍率発表の余韻が冷めやらぬ中、合格状況の中間発表をいたします。

今年度の中学受験は、二華中合格者1名という結果となりました。

改めまして、おめでとうございます!

これまでの努力に心から敬意を表します。

よく頑張りました!

二華や青陵といった中高一貫校の合格者を見ていて思うのが、志気が高いことと、地道な努力を怠らないという点です。

難関を突破した「選ばれし人」ですから、当然といえば当然ですが、並み居る凡百の中学生よりは、よほど精神的に成熟しています。

そう言っているわたしですが、自分の小学生のころと比べても、わたしは自らを省みて、赤面する以外にありません(苦笑)

中高一貫校は、高校入試という「中間地点」がないので、大学入試をストレートに目指すことのできる利点があります。

そしてそれは、「中間地点」がないので、緊張感が薄れてしまうということと、表裏一体の関係にあります。

利点をどのように生かし、欠点をどのように制御するかは、その人次第です。

言い古されたことですが、「中学受験はゴールでなく、スタート地点」であることを十分に理解していく必要があります。

そして、「6月の中間試験までが中学入試」という気持ちを持って過ごすようにしてください。

それをいかに越していくかが、今後6年の学校生活を大きく左右します。

引き続き、一歩一歩、前へ進んでいきましょう。

 

 

 

高校数学「教科書の大切さ」 〜京大合格者はかく語りき〜 その1 2018/01/17

2年前に京大に合格した生徒さんのご父兄と、先般お会いする機会がありました。

その生徒さんは元気でやっているようで、わたしとしても安心しています。

ご父兄の方とはいろいろな話をしました。

その中で生徒さんが語ったことということで、次のようなことをおっしゃっていました。

 

~菊池の数学の指導を受けているとき、「まず教科書をしっかりやるように」と言われた。

これはとてもよかった。

学校の数学の先生にせよ、予備校の講習でも、どれそれの問題集をやれと言われたが、「教科書をしっかりやるように」と言われたことがなかった。

結果として、それがよかった。

 

わたしは、それを聞いていて「確かに彼にはそう言ってたっけなあ。それをきちんと受け止めてくれていたんだなあ」と感慨深く思いました。

この生徒さんへの指導は、主として英語を担当していました。

基礎的な力はしっかりあり(京大に合格したくらいですから、それも当然といえば当然ですが.....)、まじめな生徒さんでした。

数学はメインでは見ていませんでしたが、ちょこちょこ見てはいました。

わたしが担当した当時は、数学の基本的な箇所で、できていないところが少しありました。

それゆえ、「まず教科書をしっかりやるように」と指導したのを覚えています。

次回に続きます)

 

 

高校数学「教科書の大切さ」 〜京大合格者はかく語りき〜 その2 2018/01/18

前回の続きです)

「教科書をやる」というのは、実に単純です。

「教科書の文章を読む」

→「例題を見て、理解する」

→「練習問題を解く」

→「教科書ガイドを見て採点し、分からないところを理解する」(以下、ループ)です。

特に留意してほしいのは、「練習問題を解く」です。

章末・巻末にある練習問題は、「そこそこのレベル」のものが掲載されています。

今回話題にした生徒さんは、章末・巻末にある「そこそこのレベル」の問題の中で、しっかり解けていないものが散見されていました。

その箇所をきちんと解いて、自分のものにするように指導したのです。

この生徒さんの偉いところは、「ます教科書をしっかりやるように」というわたしのアドバイスをしっかり聴いて、それを実践した点にあります。

京大を志願しようという生徒さんですから、当然、勉強にはプライドを持っていたでしょう。

「まず教科書をやるように」と、わたしから言われたとき、内心、「今さら教科書?」と感じたかもしれません。

しかし、実際にやってみれば分かりますが、章末・巻末にある問題を「完璧に」こなせる高校生がどれだけいるでしょうか?

ナンバースクールのトップクラスの生徒さんならできるでしょう。

しかし、それ以外は大なり小なり、「穴」があるはずです。

その生徒さんも、それを痛感したのでしょう。

自らの手で教科書を見つめ直し、結果として第一志望校たる京大法学部に合格したのです。

まさしく、基本に忠実に、そして謙虚に努力した賜物です。

次回に続きます)

 

 

高校数学「教科書の大切さ」 〜京大合格者はかく語りき〜 その3 2018/01/19

前回の続きです)

高校数学の受験参考書はたくさんあります。

数研出版「チャート式」、啓林館「フォーカスゴールド」等々.....

ネットで検索すると、「チャート式がいい」「フォーカスゴールドがお勧め」など、書評がたくさんあります。

書評に書いてあることはその通りなのでしょうし、やればやっただけの効果はあるでしょう。

しかし、わたしの考えとしては、「教科書ガイドを買ってきて、まず教科書にある章末・巻末問題を演習してみては?」というものです。

1回解いてみて、分からない問題でも2回・3回と挑戦すれば、精度は上がっていきます。

しかも「チャート式」や「フォーカスゴールド」は分厚いものです。

それだけでやる気が半分くらい萎えてしまいます。

その点、教科書はそれらの参考書に比べると、薄くて手ごろです。

問題数は決して多くありませんが、教科書の内容は「必要条件」です。

ただし「十分条件」ではありません。

その点を上記のような参考書や入試の過去問、模擬試験の問題で補うようにすればいいのです。

実際に教科書を使って章末・巻末の問題を解いてみると分かりますが、「あ、こないだの模試で解けなかった問題、この教科書のここにきちんと書いてあるんだねえ~」ということがきっとあるはずです。

難しい問題でも、「教科書にきちんと書いてあるでしょ」と言われれば、文句は言えません。

次回に続きます)

 

 

高校数学「教科書の大切さ」 〜京大合格者はかく語りき〜 その4 2018/01/20

前回の続きです)

このことを痛感したのが、先日行われた、仙台一高における某学年の数学の実力試験の結果です。

側聞するところによれば、平均点は100点満点で20点前後とか。

「一高らしい」と言えばそれまでです。

生徒に媚びるような問題の出し方は一切していません。

が、問われている内容を見ると、「ものすごい難問のみ」というわけでもありません。

基本を踏まえればできる問題もあります。

センター試験で問われるくらいのレベルです。

上述したように「教科書を完璧に」できていたなら、せめて30点そこそこの平均点はほしいところです。

それが上記のような平均点であったということは、教科書の基本がしっかりできていない生徒が多いということを意味します。

数学に関していえば、彼らは中学時代に「分からないところはなかった」はずです。

教科書程度の問題が解けないなどということは考えられません。

県内でもトップクラスが集う一高ですらこうです。

ましてや他の高校は.....

わたしが「まず教科書をきちんと」という理由もこういうところに現れています。

高校数学における「教科書の大切さ」というのは、わたしが申し上げても説得力がないかもしれません。

しかし、京大合格者がそう語ったということであれば、少しは信憑性もあるのではないでしょうか。

「数学で迷ったら、教科書」を実践してみてください。

きっといいことがありますよ!

 

 

 

入試間近だからこそ! 中3生が学ぶべき国語文法 〜高校入学後に支払う「文法のツケ」〜 その1 2018/01/21

わたしが中学生に国語を教えていて感じることに、「入試における文法問題の配点の低さ」というのがあります。

定期試験ですと、学校の授業で扱ったということで、そこそこ重きを置いています。

しかし入試になると、配点がグッと低くなります。

公立高校の入試問題でも、せいぜい1~2問です。

漢字は10問出されますから、それと比べても「重要度が低い」ということが分かります。

漢字の重要度については、改めて申すまでもありません。

わたしたちはあの世に行く日まで漢字を使います。

学校での学習は国語を通じて学ぶ以上、漢字とは文字通り「一生の付き合い」です。

反面、文法に関しては、術語がとっつきづらく、「いかにも学問」といった面持ちです。

「漢字の重要度」を考えても、敬遠する人がかなり多いです。

それは仕方のないことです。

また、「国語の試験」という点から考えると、文法が漢字に比して、著しく配点が低いというのもうなずけます。

ですから、生徒さんのほうも、今一つ文法には真剣になれないようです。

平均点の取れない中学生なら、捨ててしまってもいいかもしれません。

何しろ、彼らは国語文法以外に、やらなくてはならない箇所がたくさんあります。

配点の低いところに構っていられる余裕はありません。

しかし、それ以外の生徒さんは、配点が低いからと言って、素通りしてしまうと、後々大変なことになります。

それは高校進学後に直面します。

次回に続きます)

 

 

入試間近だからこそ! 中3生が学ぶべき国語文法 〜高校入学後に支払う「文法のツケ」〜 その2 2018/01/22

前回の続きです)

高校に入学すると、国語では古典をやります。

古典は古文・漢文に分かれます。

両者で、性格は違いますが、古文がベースになっているという点では同じです。

中学校でも古典はやりますが、わたしに言わせると、あれは「なんちゃって古典」です。

高校になれば、それを読解するための文法(「文語文法」と言います)を学ぶことになります。

それは中学で習う文法(「口語文法」と言います)の土台がないと、「何が何だかさっぱり分からない」という事態に陥ります。

それができないとどうなるのかといえば、入学後に時を置かずして、古典があっという間に「まるっきりの苦手科目」となってしまいます。

過日行われたセンター試験では、200点満点中、古典の配点は100点です。

もちろん、大学に進学したい人すべてがセンター試験を受けるわけではありません。

推薦制度を使って進学する人も大勢います。

また、大学によっては、国語の試験があっても、古典を課さないところもあります。

東北学院大なんかはそうです。

しかし、推薦制度を使って大学に行こうとすれば、学校での定期試験が物を言います。

そこでの国語の配点は、やはり古典が半分を占めます。

「国語の文法が分かりません」という事態を放置しておいても、高校入試ではほとんど影響はありません。

しかし、その先の大学入試ではまるまる半分の点数を失ってしまうことになります。

次回に続きます)

 

 

入試間近だからこそ! 中3生が学ぶべき国語文法 〜高校入学後に支払う「文法のツケ」〜 その3 2018/01/23

前回の続きです)

平均点の取れない中学生となると、彼らの国語力も成績とほぼ同じ関連性を示します。

それゆえ「いくら勉強してもさっぱり分からない」という風にはなります。

ただ、これは致し方のないことです。

しかし、わたしが問題にしたいのは、中学校で学ぶ国語の文法は、優秀な成績を取っている人でも、ポッカリ穴が開いているというのがよくあるということです。

ナンバースクール志望者でもしかりです。

彼らの文章の読解力、漢字の読み書きは「さすが!」です。

しかし文法となると、「どうしてこうも勉強していないものか.....」と慨嘆することしきりです。

そして彼らの口から出てくるのは、「文法、苦手なんです.....」

いや、それは、「苦手」なのではなく、勉強をしっかりしていないだけということが多々あります。

実際、時間を取って、文法の演習をすると、彼らはきちんと点数を取れるようになります。

彼らには相応の国語力が備わっていますから、できて当然です。

平均点の取れている生徒さんに国語の指導をする際、文法がメタメタならば、わたしは入試の配点にかかわりなく、文法指導の時間を設けることにしています。

生徒さんにしてみれば、「さして点数にもならないところを.....」と感じるかもしれません。

「入試で点の取れるところを中心に指導する」という趣旨からすれば、逸脱しているのかもしれません。

しかし、入試が迫っているからこそ、高校入学後のことを考えて、文法を疎かにはしたくないのです。

趣旨をご理解ください。

 

 

 

私立高校入試 つれづれなるお話 その1 2018/01/24

仙台圏にある私立高校は、今日24日、明後日26日にそれぞれ一般入試があります。

天候が心配されましたので、受験生の皆さんは、どうぞ気を付けて試験場まで向かってください。

時期も時期ですので、受験生の皆さんや、ご父兄の方に何か役に立つことを書こうかと一瞬考えてはみました。

ただ、今回は、私立高校入試にまつわる話を思いつくままに書いてみることにします。

入試に向かう前の「箸休め」ということで.....(笑)

まず、わたし自身のことを申し上げますと、わたしは私立高校入試というものを経験していません。

ですので、私立高校の入試当日の日は、クラスに2~3人しかいない中で、自習をしていた記憶があります。

私立高校だったか、公立高校だったかの入試過去問が配付されて、静かに解いていました。

先生方もときどき見回りに来るくらいで、「とりあえず、静かにしていてもらえればいい」という雰囲気がよく感じられました。(笑)

人がいないというのは、静かなものです。

いつもであれば、教室いっぱいに人がいて、いろんな動きがあります。

しかし、その日はまるでそのようなことがありません。

そしてそういう静寂の中で、黙々と過去問を解くというのは、妙にはかどります。

そうした空気の中に、「非日常」を感じ、なんだかワクワクしながら過ごしていました。

次回に続きます)

 

私立高校入試 つれづれなるお話 その2 2018/01/25

前回の続きです)

その当時も私立高校は入試が2日に分かれて実施されていました。

現在と違うのは、その当時、「第1日目 A高校、B高校... 第2日目 C高校、D高校...」というふうに、どちらか1回しか実施していなかった点です。

そうすると、その組み合わせによって、同日に入試を実施する高校は受験することができません。

現在では、例えば、A高校をA日程、B日程という風に2回受験できます。

ただ、どちらか一方しか実施しない学校もあります。

しかしこうなったのは、10年までたっておらず、比較的新しい仕組みです。

またわたしが中学生のころ、私立高校は男子校、女子高がはっきり分かれていました。

 

<男子校>

東北学院、東北学院榴ヶ岡、育英、東北、城南(当時は「電子高」)

<女子校>

白百合、宮城学院、常盤木、尚絅、聖和、ウルスラ、ドミニコ、明成(当時は「朴沢高校」)、生文(当時は「三島学園」)

 

仙台圏の私立高校は、男子は上記5校から、女子は上記8校からの選択です。

しかも同じ日に試験を実施する学校は受験ができません。

今は共学にしているところが多いので、今さらながら選択の幅はそれほど多くなかったのだと感じます。

ただ、不便を感じていたかというと、そんなことはありません。

受験校を選ぶ側としては、選択肢の多いほうがよさそうに見えるかもしれません。

しかし、「選択肢が多すぎて迷ってしまう」という人は決して少なくないと思います。

昔は選択肢が少ない分だけ、「この成績であれば、ここの私立」というのが、ほぼ自動的に決まっていました。

どちらがいいのかは.....

何とも言えません。

次回に続きます)

 

 

私立高校入試 つれづれなるお話 その3 2018/01/26

前回の続きです)

また、わたしが中学生当時の私立高校は、どんな学科なのか、実に単純明快でした。

「普通科」「商業科」「工業科」「被服科」等々.....

公立高校は現在もそうです。

それに比べて、現在の私立高校の学科のネーミングは、どんな学科なのか、分かりにくいです。

「創進」「文理」「文教」.....

「特別進学」「英進進学」「フレックス」.....

「アドバンスト」「クリエイティブ」.....

こういう名前の学科が一つの学校に併設されているのです。

「特別進学」というのが、他とは違った選良が集まるのだろうということは、何となく予測できます。

しかし、「創進」「文理」「文教」で、どこがどのように違うのか、字面を見ただけでは全く想像できません。

こういうのも子供の名前などと同じく、流行とか、はやりすたりのようなものがあるのかもしれません。

かてて加えて、その学科の名前が変更されることもままあります。

こういうのは、実に受験関係者泣かせです。

それもこれも、少子化という現実があり、どれだけ生徒を集めていくかというのを、私立高校側が必死になって考えているからでしょう。

少子化となった場合、公立高校は統廃合を余儀なくされることはありますが、学校の先生は職を失うことはありません。

一方、私立高校は経営環境が厳しくなれば、経営者、先生方は路頭に迷うことになりかねません。

随分と、どうでもいい話を書いてしまいました。

B日程に向けて、改めて、受験生の皆さん、どうぞ全力を出してください!

 

 

 

「動画で雨か嵐か」 〜高校入試 過去問の使い方〜 2018/01/26

動画がきちんと表示されない場合はこちら↓

https://youtu.be/IGH4JtZ5CZk

高校入試 〜不適切な進路指導をする担任への対処法〜 その1 2018/01/27

先日、ある生徒さんのご父兄から、私立高校の出願を巡り、不適切な進路指導が行われている事案を耳にしました。

それは、仙台市内中心部の某中学での出来事です。

ある生徒がA高校に出願しようとしたところ、担任の先生から「A高校はスライドがないから、B高校にしなさい」としつこく言われ、志望意向書を突っ返されたというのです。

そしてB高校に志望意向書を変更するまで、それを受け付けてもらえず、やむなくB高校に出願したとのことでした。

それを聞き、「まだこんなことをやっている先生がいるのか.....」と、怒りの気持ちやら、がっかりする気持ちやら、悲しい気持ちやら、いろんな感情がない交ぜになりました。

以上は「また聞き」になりますので、不正確な部分があるかもしれません。

しかし、わたしには、大筋で合っているだろうという確信があります。

実は、その某中学の先生の中で、1名、わたしの「天敵」がいます。

わたしはその中学の生徒さんを何名か担当してきました。

そして、その「天敵」が担任となって、徹底的にいびり倒されたという生徒さんが複数名います。

それが元で、保健室登校になった人もいました。

ほかの何名かの生徒さんに尋ねても、いい話は全く聞きません。

この先生は辞めてほしいと心の底から思っていました。

今回の「不適切な指導」の主が、この先生によるものなのかは分かりません。

しかし、これまでの経緯で、この中学で「不適切な指導」があったであろうことは、十分に推測できます。

次回に続きます)

 

 

高校入試 〜不適切な進路指導をする担任への対処法〜 その2 2018/01/28

前回の続きです)

前回まで申したケースがあった場合、効果があるのは、学校側へのメールです。

多くの中学校はホームページを開設しており、メールでの問い合わせを受け付けています。

そういうものがないところは、書面でしたためて、書留で送付するという手段があります。

いずれにせよ、書面という形を取ったほうがいいです。

ここで、書式のサンプルを示します。


○○中学校 校長殿

○○教諭の進路指導に関する質問書

当方、3年○組の○○の保護者、○○と申します。

このたび、担任の○○先生から、A高校出願の件で、保護者として承服できない指導が行われましたので、その件につき、質問いたします。

(進路指導の経緯)

当方は、子供と話し合い、A高校へ出願を決めました。

その際、○○先生は「A高校はスライドがないから、スライドがあるB高校にすべき」とおっしゃいました。

当方としては、A高校に出願いたしたく、志望意向書にもA高校を受験する旨、記入しました。

しかし○○先生からは「B高校に変更するように」と意向書の書き直しを要求され、書類を受理してくださいません。

(質問)

1.○○先生が、B高校への意向書書き直しを要求したり、またA高校と記した意向書を受理しないのは、いかなる根拠があってのことなのでしょうか?

その根拠をお示しください。

2.当方としては、○○先生の意向にかかわらず、A高校を受験したいのですが、学校側として当方の意向を受理して下さるのでしょうか?

以上、2点につき、回答を求めます。

回答については、受験手続のこともあり、本日より1週間以内にお願い致します。

ご多忙中、恐れ入ります。

次回に続きます)

高校入試 〜不適切な進路指導をする担任への対処法〜 その3 2018/01/29

前回の続きです)

前回述べたようなメールを学校に送れば、一両日中に返事が来るはずです。

そして「適切な指導」がなされるはずです。

こうしたメールは、多くの学校で、教頭先生が対応しています。

教頭先生から、校長先生に報告がいき、また担任の先生に「教育的指導」があるはずです。

わたしはときどき、学校に問い合わせのメールを出します。

その際、回答は教頭先生からです。

さらなる効果を求めるのであれば、市の教育委員会にメールをするという方法もあります。

仙台市の場合は、こちらからメールできます。

そのほうが学校宛のメールより確実かもしれません。

ただ、「こんなメールを出して、公立受験の際の内申書で、担任の先生に報復されたらどうしよう?」と不安に感じるご父兄がいらっしゃるかもしれません。

ご心配は無用です。

今の時期であれば、内申の評定の数字は動きません。

また、「今後の授業などで、担任の先生から子供がイビられて、いやな思いをするのではないか?」というご心配もおありでしょう。

しかし、そのようなことが起きれば起きたでまたメールを送ればいいだけです。

こういう先生には「きちんと対処をしないとダメなご家庭」と思い知らせることが大切です。

そしてそういう人というのは、えてして「強いところには下手に出る。弱いところにはその反動で強く出る」ものです。

こういう担任に当たると、不幸で、煩わしいだけですが、子息に及ぼす悪影響を最小限にしていくよう、親が気配りをしていかなくてはならないところです。

「中学校定期試験過去問をやらせる塾は八百長」なのか? 〜定期試験の過去問を考察する〜 その1 2018/01/30

先日、このようなブログの記事を拝読しました。

ブログ主は学習塾を経営している塾長さんです。

この記事で、彼は、中学校の定期試験で過去問を解かせている他塾を攻撃しています。

「自分の塾はこういうことをしない」というだけなら差し支えないでしょう。

が、それを飛び越えて、同業者のやり方を指弾する言いっぷりには、いかがなものかと感じてしまいます。

わたし自身は、以前述べたように、中学校の定期試験の過去問を収集したり、それを指導のときに解かせたり、ということはしておりません。

これをご父兄からご覧になると.....

ある「専門家」は、これを八百長と言う.....

ある「専門家」は、これを積極活用している.....

「いったい、どっちを信じればいいの?」

とお感じになることでしょう。

以下は、わたしなりの考えを記します。

要点は2点です。

1.「定期試験の過去問」利用は差し支えない。

2.ただし、生徒さんの成績によって、その利用方法を使い分けるべきである。

ですから、ご父兄としては、「定期試験の過去問」を利用しているかどうかではなく、その利用方法が子息の成績に合っているかどうかを基準に判断すべき、というのがわたしの考えです。

ただ、どういう利用方法かは、専門家ではないご父兄が判断するのは困難を伴います。

次回に続きます)

「中学校定期試験過去問をやらせる塾は八百長」なのか? 〜定期試験の過去問を考察する〜 その2 2018/01/31

前回の続きです)

平均点の取れない中学生ならば、定期試験の過去問演習は意味を持ちます。

彼らを指導する際には、範囲をきっちり絞りこみ、徹底的に反復させなくてはなりません。

彼らは高得点を取れる必要はないし、また取れるとも考えていません。

彼らの望みは、「前より少しは分かるようになってきた」「ちょっとだけ自信の持てる箇所が出てきた」というものです。

答えを覚えさせるくらいやらせて、それでも足りないくらいです。

実際、しばらくすると、それだけ反復したものの、かなり跡形もなく消え去っていってしまうのが通例だからです。

一方、例えば、ナンバースクール辺りを目指す人ならば、定期試験の問題が解けて、それに安心しきってしまってはなりません。

定期試験の過去問演習は、「さらっと参考程度」にとどめ、目指すはより範囲の広い、模擬試験、実力試験、そして入試です。

中間層にある生徒さんならば、定期試験の過去問演習と、試験範囲に関連した箇所の問題演習を適宜混ぜていく、というやりかたでよいのではないでしょうか。

わたしもいろんな塾の様子を見聞きしますが、どちらの方も大体はわたしが述べたようなやり方でやっているようです。

それであれば、一介の受験関係者が、ヨソ様のことに取り立てて目くじらを立てることもありません。

また、ご父兄としても「まずは理にかなった方法でやっているところが多いんだな」と安心していただけるのではないでしょうか。

以上、述べたことは、あくまでわたしの意見であり、多くの受験関係者がそう考えているのだということではありません。

参考までにお耳汚しを賜れば幸いです。

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