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受験生の模擬試験も次第に回を重ねつつあります。
模擬試験では、当然のことながら志望校の判定結果が出ます。
「志望校」に手が届いている人、もう少しで届きそうな人、あと一歩の人、ほど遠い人.....
結果はそれぞれです。
その結果を見て、今後どのようにするか、あるいはどのようになるのか、生徒さん・ご父兄・菊池の三者で思案を巡らすことになります。
ここで、特にご父兄は「今後どのくらい伸びるのか」ということを気になさいます。
さらに「どこ辺りが着地点なのか」ということも大いに関心をお持ちになります。
では、今後どういう生徒さんが伸びていくのでしょうか。
その答えは、「惚れた学校」があるかどうかです。
多くの生徒さんは、何がしかの「第一志望」を持っています。
そして、「できればそこに入れればいいな」と考えています。
しかし、「惚れた学校」とはそういう学校ではありません。
「どうしても○○高校に入りたい」.....
「○○大学じゃなくちゃ、絶対にイヤだ」.....
そういう学校のことを言います。
生徒さんがこういう感じですと、「○○学校に惚れている」ということになります。
「惚れた学校」のある生徒さんは強いです。
それは、誰かに恋愛感情を抱いているのと同じです。
「惚れた」状態になれば、「思う相手」を慕い続けて、一生懸命に努力しようとするでしょう。
受験勉強もそれに相通じるものがあります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
学校に「惚れる」理由は何でもいいのです。
「自分の好きな○○ちゃんが行くから、自分もそこに行きたい」というのも、立派な理由になります。
要は志望校を目指すにあたって、ホンキになれれば、経緯はどうでもいいのです。
ただ、「惚れるかどうか」は、どこまで行っても、生徒さんの感情の問題です。
「あなたも○○学校に行こうと思ったら、○○学校に惚れなさい」などと受験生に言ったところで、「はい、そうですか」などとはなりません。
「○○さんを好きになりなさい」と他人から言われても、決してそうならないのと同じです。
多くの受験生には、「惚れた学校」がありません。
しかし、その一方で、彼らは多くの場合、「実力より上」の学校を「第一志望」とします。
そうした状況で、その学校を目指すためにホンキで努力するのかといえば、まずそういうことはありません。
もちろん、「第一志望」に向けての学習も、やっていないわけではありません。
が、ホンキというにはほど遠いという受験生が大部分です。
それもこれも、目指す学校に惚れているわけではないからです。
生徒さんが、「第一志望」に惚れているかどうかは、すぐに分かります。
いくら「惚れているふり」はできても、彼らの言動・表情・学習の内容は決してごまかせません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしを含めた受験関係者は、あの手この手で生徒さんの成績を上げようとします。
演習量を増やしたり、効率的な問題の解き方を教えれば、全体として実績は上がっていくでしょう。
しかし、受験関係者は、生徒さんを学校に惚れさせることはできません。
もちろん、学校に惚れるよう、様々な情報を与え、誘導したりすることはしています。
そういう努力にもかかわらず、いくら受験関係者が心血を注いだところで、生徒さんを学校に惚れさせることはできません。
どこまで行っても、それは生徒さんの「心の問題」「人生観の問題」に行きつきます。
ですから、受験生が自分の志望校に惚れているとしたら、それだけで大きなアドバンテージを持っているといえます。
何しろ、周りのライバルたちの多くは、そんな風には感じていないのですから。
ちなみにわたしは受験生のときにどうだったのかというと、「ここでなければ、あるいはここより下だったら、きっと自分はこの先ずっと後悔するはず」と思っていました。
今、思い返しても、それはその通りだったと思います。
これは「学校に惚れている」と言えるかどうかは疑問です(笑)
一種の強迫観念のようなものだったでしょうか。
結局のところ、どの学校に行ったのかというのは、一生ついて回ります。
この点、本コラムをお読みのご父兄には、何の説明もいらないはずです。
先日、中学生の指導をしていたとき、生徒さんの書類の整理の悪さについて、結構大きめの「喝入れ!」をしました。
指導を始めようとしたところ、必要な教材や書類がどこにあるのか、壮大に行方不明になっていました。
もちろん、どの生徒さんにも、こうしたことは起こりえます。
ただ、今回の場合は、わたしがどういう指導をするのか、どういう教材や書類を使うのか、ほぼ予想されたケースでした。
そういう状況にもかかわらず、あるべきものがきちんと準備されていませんでした。
家庭教師の指導をする場合、今回のようなことは、特に男子生徒に「あるある」です。
よって、わたしもこの手の生徒さんには、かなり免疫が付いています。
そのためか、感情の部分ではいちいち反応しなくなりました。
しかし、今回の「喝入れ!」は、言ってみれば、理性の部分で無理をして喝を入れたつもりです。
わたしが担当する生徒さんの場合、こういうケースはご同業の方々に比べてかなり少ないほうだと思います。
ご同業の方の中には、教材や書類を見えなくしたなどというレベルでは済まないような生徒がワンサカいるようです。
「そういう生徒を何とか勉強させてこそ、家庭教師なのではないか」
こういう考えもあるでしょう。
しかし、わたしがやりたいのは、あくまで生徒さんの成績アップです。
準備がきちんとできていないのは、勉強以前のお話です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
生徒さんの中には、発達障害のために、こうした準備がきちんとできないというケースもあります。
それは仕方がありません。
わたしは、「努力してもできない」生徒さんのことを怒るつもりはありません。
しかし、やれる能力があるにもかかわらず、事前準備をサボる生徒さんは許しません。
幼稚園児のお片付けの後始末をやりに来ているわけではないからです。
そういう生徒さんにはこう伝えることにしています。
「どこに何があるのか分からない状態にしていても、あなたは困らないかもしれないが、わたしは困る。
なぜなら、あなたの親御さんから貴重な指導料をいただいているから。」
わたしの目の前で、生徒さんがガサゴソと捜索している姿を見せられるときほど、空しく感じることはありません。
こういうくだらないことで、時間をムダにしたくないからです。
そもそもわたしは、指導をお引き受けする段階で、態度の悪い生徒、やる気のまるっきりない生徒はシャットアウトしています。
そういうこともあって、ご同業の方に比べて、わたしの担当する生徒さんは、レベルが高いと思います。
レベルの高さを維持するためにも、生徒さんの勉強以前の態度で、神経の磨り減るようなことは極力したくありません。
今後もこの方針は堅持していきます。
公立高校入試の過去問集については、いくつかの会社からすでに発売されています。
タイプとしては年度別・分野別・科目別になっているものが市販されています。
今回は、年度別になっている3社を取り上げてみます。
現在、市販されているものは、東京学参、教栄出版、富士教育の3社です。
紹介に当たっては、いくつかのポイントに絞り、各社ごとの違いを記してみます。
なお、取り上げた3社からは紹介料を受け取っておりません(笑)
それから、各社の評価という性質上、わたしの「独断と偏見」も混じります。
その点、何とぞご了承ください。
<収録年数>
☆東京 5年
★教英 3年
◎富士 3年
<収録形式>
☆東京
年度ごとに製本されている。
解答用紙は紙ベースで拡大し、実際の試験と同じ形式にできる。
HPでダウンロードも可能。
★教英
実際の試験と同じ形式。
◎富士
年度ごとに製本されている。
解答用紙はHPでダウンロード可能。
<英語のリスニング問題>
☆東京 付属CDあり
★教英 HPにアクセスし、ダウンロード
◎富士 対応なし
<古文・英語長文問題の訳>
☆東京 全訳あり
★教英 全訳あり
◎富士 一部問題で抄訳のみあり
<税抜き価格>
☆東京 1,200円
★教英 800円
◎富士 900円
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回までの内容について、詳しく説明いたします。
わたしの感覚で申し上げますと、東京学参のものが最もスタンダードです。
「入試の過去問とはこういうもの」という感じです。
収録年数は5年となっています。
英語のリスニングや古文・英語長文の訳もきちんと載っています。
「どれを買ったらいいか迷う」という方は、この東京学参のものを買うといいでないでしょうか?
わたしが指導をするとき、最も使いやすいと感じるのが東京学参です。
教英出版は「実際の入試と同じ形式で過去問演習に取り組める」というのがウリです。
「実際の入試と同じで過去問演習をしたい」という方にはお勧めです。
ただ、それを使って演習をするときには、紙の量が結構ガサ張ります。
その際、ちょっと煩雑に感じるかもしれません。
購入の際には、この点ご留意ください。
ちなみに、みやぎ模試の問題用紙は、実際の公立入試と同じになっています。
「入試と同形式に慣れる」ということであれば、みやぎ模試の形式で代用は可能です。
富士教育のものは、「やや簡略版」といった風です。
「そこまで詳しいものは必要ない」
「過去問演習ができればいいや」
このような方には、富士教育のものが向いています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
ちなみにわたしが生徒さんに過去問集を選ぶ際には、東京学参のものを購入してもらうようにしています。
理由は2点です。
まず、前回までのコラムで述べたように、収録年数などのスペックが最も標準的であることです。
「標準的」というのは、特徴がないように見えますが、減点がないのは、大きな強みです。
第二点目として、過去問演習での指導が最もしやすいからです。
教英出版のようなリアル形式を採用している過去問集の場合、紙の量がかなり多くなります。
生徒さんの学習机のスペースを考えると、リアル形式は整理が大変です。
そもそも生徒さんの学習机は、「ひとりで勉強する」という設計になっています。
脇に誰かがいて指導をすることを想定していません。
そのため、紙の量が多くなると、肝心の箇所が行方不明になることが多くなります。
時間の大いなるロスです。生徒さんが独習で進める分には、大丈夫かもしれません。
富士教育のものは、「やや簡略版」といった面持ちです。
そのため、指導をしていると、少し物足りなさを感じてしまいます。
以上はあくまで、指導という点から見た感想に過ぎません。
過去問集を購入する際は、「そういう見方もあるんだね」というレベルにとどめておいてください。
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10月に入り、高校受験日までの足音が徐々に大きく聞こえてくるようになりました。
一高・二高志願者ですと、多くの場合、自分の行きたい高校はほぼ決まっています。
ただ、私立をどうするかという点では、まだ流動的であるようです。
私立受験は、公立より1か月以上早く実施されます。
そのため、「残念でした」となった場合、どうするかはよく考えておかなくてはなりません。
今回のコラムでは、一高・二高志願者をピックアップし、先輩方がどういう併願をしてきたか、紹介していくようにします。
カッコ内の数値は、みやぎ模試の偏差値です。
◎二高(68)
ウルスラtype1(66)
育英特進(東大選抜)(63)
尚絅特進(61)
東北学院特進(61)
この3校の中から2校あるいは1校を選ぶというパターンが多いようです。
ウルスラtype1は、県内私立高の最難関です。
ただ、部活なしで勉強に集中をうたっているためか、人によって好き嫌いがハッキリしています。
男子生徒の場合、東北学院・育英を選ぶ人が多いようです。
女子の場合は、ウルスラと育英、ウルスラと尚絅のどちらかというパターンをよく耳にします。
そして、合格した高校のうち、いずれをメインにして残すかについては、男女とも育英メインという人が多いようです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
◎一高(68)
ウルスラtype1(66)
→type2スライド(58)
育英特進(東大選抜)(63)
尚絅特進(61)
東北学院特進(61)
一高の場合、二高と少しだけ違う点があります。
それはウルスラについてです。
二高の併願としては、ウルスラを受験する場合、type1を受け、そこに合格するというパターンが多いです。
逆にtype1に受からないようですと、二高受験は再考の余地ありです。
一方、一高の場合、type1での合格は厳しかったりします。
その際は、type2へスライド合格です。
事実、わたしの生徒さんで、一高合格、type1残念でした→type2スライドというケースがありました。
そのような事情があるため、一高メインでtype1合格であれば、一高合格は相当可能性が高いというふうにわたしは考えています。
自分の実力はいかほどなのか、ウルスラ受験で見極めるということもできます。
みやぎ模試などの偏差値判定とはまた違った結果が出る可能性もあります。
それから、たまたまなのか、多いケースなのかは分かりませんが、城南の特別奨学生入試を受けて、奨学生の資格をもらうという生徒さんもいました。
一高合格者であれば、城南の特別奨学生にはかなりの確率でなれるようです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一高・二高の併願校を見ていて感じるのは、「共学に人気が集まる」傾向があるということです。
私立高校は、ほとんどが共学となっています。
かつてナンバースクール志願者の女子生徒は、宮城学院・白百合というのが「定番中の定番」でした。
今、以前ほど女子受験生は両校を併願していません。
男子校である東北学院は、「よくあるパターン」になっていますが、「人気」という点では、育英のほうにやや勢いを感じます。
また、併願校の特徴として、大学受験の合格実績が非常に大きく影響していることが分かります。
「高校別の大学進学実績 令和2(2020年)宮城県版 〜二高ちょい↓ 二華・一高ちょい↑〜 その1 2020/03/14」をご覧になれば、なぜウルスラや育英が併願校として人気があるのかが、推測できます。
やはり、難関大学に実績を出している私立校は、併願としても選ばれやすくなります。
そのあたりについては、受験生本人以上に、ご父兄の意向が反映しているのかもしれません。
今はどの高校もコース制、共学化を採用し、いろんな選択ができるようになっています。
それは逆に「選択肢があり過ぎて迷う結果になる」ことにもなります。
一高・二高の併願については、以上の通りです。
このネット界隈では、多くの受験関係者が様々な角度から発言されています。
わたしも、大いに参考にしたいと考え、できる限り読むようにしています。
そして、参考になる箇所を自分の指導に取り入れています。
先般、ある集団塾を主宰しておいでの塾長さんのブログを読む機会がありました。
その塾は、難関どころにも合格者を輩出しているところです。
文章のそこかしこに力強さを感じます。
そのブログの中で、その塾長さんは、中学生の指導について、だいたい次のようなことをおっしゃっていました。
「自分は偏差値60あたりの生徒を伸ばすのが得意だ。
そのくらいの偏差値の生徒が一番伸びしろがあるし、やっていても楽しい」
それを読んだ瞬間、大変失礼ながら、思わずクスッとしてしまいました。
「いや、先生、偏差値60あたりの生徒の指導は、先生だけじゃなくて、ほとんどの指導者は得意ですよ。
だって彼らは年齢相応の話が通じるし、試験の問題が読めて理解できますから。」
このように、心の中でツッコミを入れていました。
ちなみに、わたしもこの塾長さんと同じ意見です。
偏差値60あたりの生徒を伸ばすのは得意ですし、伸びしろがあると感じています。
伸びしろがあるということは、教えがいがあって、楽しいということです。
たぶん、受験指導にかかわっている指導者も、多くの方は同じでしょう。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
だいたい偏差値60というと、上位15%付近にいるという感じです。
こういう生徒さんですと、学年相応の話が通じます。
例えば、偏差値60付近にいる中3生に、「中学3年ならこういう話は理解できるだろうな」と考えて話すと、ほぼきちんとした反応が返ってきます。
また、試験問題の問題文をしっかり理解するだけの国語力もあります。
しばしば読み誤りはしますが、「理解できない」という風ではありません。
学習に対する意欲という点でも、「まあこのくらいは生徒として持っておいてほしいな」というほどの前向きさは持っています。
伸びしろという点においては、例えば偏差値65あたりの生徒さんよりも大きいです。
ちなみに、偏差値65というのは、仙台一高のボーダーラインくらいです。
偏差値60あたりにいる生徒さんというのは、「何らかの原因」でその成績にとどまっているケースが多いように感じます。
ですから、その原因を突き止め、適切な指導をして行けば、成績アップは、他の成績帯に比べると見込めます。
彼らに必要なのは、「弱点・穴をいかに小さくしていくか」という指導です。
この点、指導者の現役学生時代と相通じるものが大きいです。
よって、彼らへの対応が著しく困難ということはまずありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一方、偏差値40くらいの生徒さんの場合は、偏差値60くらいの生徒さんとかなり違います。
学習に対する意欲がイマイチという生徒さんも多いです。
そして、ボキャブラリー・知識等も平均的な生徒さんよりグッと少なかったりします。
そのため、「年齢相応の話が通じない」「試験問題の意味が分からない・読み取れない」というケースは頻繁にあります。
彼らがつまずいているところを矯正する際、1度言って直ることは非常にまれです。
かなり易しいと思われるところでも、10回・20回と繰り返し、繰り返し言わなくてはなりません。
彼らの指導の際に必要なのは、受験のテクニックなどより、まずもって「全く同じ間違いに何十回も耐える力」「同じことを何十回と指導する精神力」となります。
彼らに、「分からないところ」を教えるのは、極力避けなくてはなりません。
これが得意で大好きだという受験指導者は、そう多くはないと思われます。
彼らの姿は、指導者の現役学生時代からは隔たっています。
彼らに必要なのは「分かるところ」「あと一歩で分かるところ」の徹底反復です。
同じ中学生でも、伸ばし方・育て方はこのように違います。
なかなかに悩ましいです。
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本日現在で判明している各種試験の結果は次の通りです。
主要なものは以下の通りです。
<中学生>
◎期末試験
中2 459点 校内順位2位
中3 454点 校内順位24位
中3 445点 校内順位5位
◎実力試験
中2 453点 校内順位1位
中3 435点 校内順位16位
◎みやぎ模試
中3 404点 偏差値66
中3 371点 偏差値62
中3 316点 偏差値55
◎ぜんけん模試
中2 396点 偏差値69
中3生の9月におけるみやぎ模試は、7月・8月に比べると、平均点がやや上がりました。
これについては、先般、動画で説明した通りです。
平均点が上がったということは、易しくなったということです。
となれば、中3生は7月・8月に比べて点数が上がるのは当然です。
ですから、ほんとうに成績が改善しているかどうかは、偏差値で判断します。
偏差値での判断というのも、厳密にいえば、全く同じというわけではありません。
しかし、点数での比較よりは、「より実態を反映している」ということになります。
ですから、点数が落ちていても、偏差値が上がっていれば、「成績は上がっている」と言えます。
逆に、点数が上がっていても、偏差値が下がっていれば、「成績は下がっている」となります。
引き続き、ガッチリ、シッカリやっていきましょう!
学期の終了ということで、生徒さんの通信表が続々と返ってきています。
中学生に関しては、高校入試の内申評定にかかわってきます。
そのため、毎回大いなる関心をもって数字を見ています。
通信表に関しては、評定の数字が最大の関心事です。
それは生徒さん・ご父兄・受験関係者に共通することでしょう。
わたしも例外ではありません。
しかし、わたしの場合は、ほかにもう2点をしっかり見るようにしています。
まず一点目が、生活態度の所見欄です。
生徒さんが学校でどのように過ごしているのか、わたしには分かりません。
所見欄を見ると、生徒さんの意外な一面が書いてあったりすることがあります。
それを今後の指導に生かすようにしています。
第二点目は、数字の右脇にある「観点別学習状況」です。
特にわたしは、「関心・態度・意欲」の欄を重視しています。
そして、さらに次の点をチェックするようにしています。
(1)他の項目に比べ、「関心・態度・意欲」の欄の評価が低くなっていないかどうか
(2)他の項目に比べ、「関心・態度・意欲」の欄の評価が高くなっているかどうか
わたしはこの「関心・態度・意欲」の欄をチェックすることが、今後の評定アップの改善につながると考えています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
なぜわたしが、通信表の欄の「関心・態度・意欲」の欄を特に注意してチェックしているのか.....
それは、提出物の提出状況、内容の完成度が分かるからです。
さらに生徒さんがどういうふうに授業を受けているかも分かります。
例えば、定期試験では5あるいは4くらいの成績を取っているのに、3という評定となっていたとします。
この中身を見ると、他の項目はAがついているのに、「関心・態度・意欲」だけがCとなっていたとしたら、提出物がきちんと出されていないことを疑います。
こうした経験は、これまでも何度かありました。いずれも男子生徒です。
彼らはなぜこういう評価になっているのか、素直に先生からの評価を認めました。
身に覚えがあったのでしょう。
こうした場合、彼らはわたしから「強い喝入れ!」を受けることになります。
わたしが最も忌み嫌うのは、彼らのこうした態度です。提出物をきちんと出すということができないようなら、それは受験以前の問題です。
確かに、学校からの課題も首をかしげるようなものがないわけではありません。
しかし、そのことと提出物を出さないこととは別です。
「出すのが面倒だ」というだけの、こうした「ガキの論理」を、わたしは決して許しません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回までに述べた「ガキの論理」に対して、まれに逆のパターンがあります。
すなわち、他の項目の評価はイマイチなのに、「関心・態度・意欲」の項目だけが高いというケースです。
ただ、残念ながら、例えば3のものが4になったりすることは、これまで遭遇したことはありません。
このような場合、試験の点数などはいいと言えないものの、その生徒さんなりに真面目に取り組んでいると判断できます。
もちろん、提出物と言っても、単に「出すだけ」で評価は高くなりません。
どの程度丁寧か、「出すだけ」のやっつけ仕事になっていないかどうかも、先生方は考慮しています。
このようにして改めて考えてみると、「関心・態度・意欲」には、「丁寧さ」「まじめさ」も評価に含まれていることが分かります。
もちろん、習熟度に個人差のあることは、先生方もよくご存じです。
能力は、その人に備わったものです。
能力の差を埋めようとしても、努力してどうにかなるもの、どうにもならないものがあります。
その辺りを考慮して、先生方は「丁寧さ・まじめさ」の評価をしているように思います。
先生方は評価における個々の事案に関して、当然のことながら多くを語りません。
しかし、先生方は見ていないようで、生徒のことはよくご覧になっています。
その点を侮ると、生徒さんは痛い目を見ます。
先日、公立高校の入試過去問集については、次のようなコラムを書きました。
宮城県公立高校入試過去問集 どれがいい? 〜3社を比べてみました〜 その1 2020/10/06
宮城県公立高校入試過去問集 どれがいい? 〜3社を比べてみました〜 その2 2020/10/07
宮城県公立高校入試過去問集 どれがいい? 〜3社を比べてみました〜 その3 2020/10/08
今回のコラムは、前回までの補足としての役割です。
前回に紹介した過去問集は、年度別に5年分あるいは3年分という形のものでした。
今回紹介するものは、前回取り上げなかったものを紹介してみます。
<科目別>
教英出版から、科目別に編んだものが出ています。
収録年数も8年分となっており、十分な量です。
解答はもちろんのこと、解答用紙も収録されています。
英語のリスニング問題にも対応しています。
使い方としては、ある科目を集中して学習したいときに適しています。
例えば、「年度別3年間」+「英語・数学を科目別8年間」という具合にです。
教英出版の年度別過去問集は、リアル形式になっていますが、科目別はそうなっていません。
持ち運びや整理もしやすいです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
<分野別>
分野別に編集された過去問集としては、次のようなものが市販されています。
分野別というのは、例えば数学なら、方程式、関数、平面図形.....というふうに単元ごとにまとめて編集してあるものを指します。
ただ単元ごとにまとめてあると言っても、学校で習うくくりよりも大雑把です。
これは入試演習という都合上やむを得ないと言えます。
「虎の巻」が力を発揮するのは、過去問演習の初期、あるいは苦手分野に集中して取り組みたいときです。
過去問演習の初期というのは、例えばこういうときです。
理科の中1は忘れていることも多いので、中1で習ったところからまず取り組みたい.....
中3でやる数学の図形や関数は難しいところが多いので、計算や方程式からやってみる.....
内容としては、進学塾などで配付している塾専用教材「ウィニングロード」と考え方は同じです。
この「虎の巻」は、「はがして使える」ことがセールスポイントになっています(涙)。
ところが、はがして使うつもりはなくても、演習しているうちに、かなりの頻度ではがれてきます。
はがして使いたい人にはいいのですが、わたしはちょっとヤワすぎて整理が大変だという印象を受けました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
<全国版過去問集>
今回紹介するのは、宮城県の公立高校入試問題だけに絞ったものではありません。
全国の公立高校および開成・灘・筑駒といった名だたる高校の入試問題を集めた過去問集です。
受験関係者の間では「電話帳」と称されます。
中身は細かい字でビッシリと印刷されています。
これをしっかりやりこなすと、かなりの力が付きます。
ただ、これがやれるのは、一・二・三高に合格できるだけの力を持つ生徒さん限定です。
そこまで達していない生徒さんは、手を出さないほうが無難でしょう。
このシリーズは、次のようなラインアップとなっています。
(1)科目別(国数理社英)の分冊
(2)「国数英」合本版・「理社」合本版
(3)分野別
科目別と合本版は、2020年春に出題されたものを収録しています。
分野別は、2017年から2019年に出題されたものを分野ごとに収録しています。
科目別・合本版は私立高校入試も含まれていますが、分野別は公立高校に限定しています。
分野別は数学のみ「数と式・関数・資料の活用」編と「図形」の2分冊になっています。
わたしも高校受験の際には取り組みました。
県ごとに問題を解いていくのは、非常に達成感があります。
塾でも問題は与えられるでしょうが、これはこれでやっていくと、より合格も近くなります。
動画がきちんと表示されない場合はこちらから
最近、コロナの影響もあって、芸能関係者やスポーツ関係者が相次いでyoutubeを舞台にして動画を出しています。
その中で、楽天の監督代行などを務めたデーブ大久保さんの動画を見る機会がありました。
デーブさんに関しては、わたしと世代が同じとあってか、興味深く感じるものが多くありました。
中でも、【高卒はただの小僧】楽天二軍監督で感じた高卒、大卒、社会人の人間性の違い!という動画は、うなずけるものが多かったです。
これは8月28日にアップされ、すでに再生回数は34万回を超えています。
わたしは、受験関係者として日々生徒さん、特に男子生徒に接していて、デーブさんと同じような感想を持ちました。
デーブさんは動画の中で入団してきたばかりの新人に対して、次のように語っています。
.....社会人を経験した新人は大人。監督とは大人の会話が成り立つ。
.....プロ野球選手はすごいと社会の人は言うが、サラリーマンのほうがよほどすごい。
.....高卒の新人は小僧。何も知らない。いかにサボるかばかり考えている。
中でもわたしが「これは鋭い!」と感じたのが、この一句です。
.....名門高校を経てくる選手は礼節は分かっている。しかしそれは「礼節を分かっているふり」
まさに至言!
(次回に続きます)
(前回の続きです)
デーブさんの場合は、あくまでプロとして高卒ルーキーを見ています。
当然のことながら、彼の見方は「プロとして通用するかしないか」です。
わたしの場合は、小学生から高校生までと幅広いです。
かつ彼らはどこまでいっても「生徒」です。「職業人」ではありません。
プロの高卒ルーキーというのは、野球界のエリート中のエリートのはずです。
受験で言えば、東大理Ⅲ現役合格より確率的には難しいです。
そういう彼らにして、「礼節は分かっている。でも分かっているふり」というのは、少々意外な感じがしました。
翻って、わたしの生徒さんたちのことです。
これまでのことを思い返すと、「この子はしおらしくハイハイって言ってるけど、絶対オレの言うこと、ちゃんと聞いてないな」と感じたことが随分とありました。
こういう生徒さんは、素直に見えます。
しかしデーブさんの言葉を借りれば、それはあくまで「素直なふり」です。
「ふり」は、どこまでも「ふり」です。
素直に見せるテクニックに秀でている生徒さんには、ときどきその化けの皮をひっぺがして「教育的喝入れ!」をするようにしています。
「アナタのふり、こちらはとっくにお見通しなんだけど」ということは、しばしば示していかねばならないと思っています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
人間というのは、社会生活を営む以上、様々な面を持ちます。
それは、わたしも生徒さんも同じです。
どの生徒さんも、真面目さとずるさを持っています。
それは、わたしもたぶんそうです。
そのどちらの割合が大きいかによって、真面目な人、そうでない人が分かれます。
どちらか100%ということはありません。
指導をする際、わたしがより注意しておかなくてはならないのは、「真面目な生徒さんのズルさ」だと思っています。
そもそも真面目とはいえない生徒さんについては、特に意識しなくても、注意が行きます。
よって、意識して注意を向けなくてはならないのが、真面目な生徒さんが時折見せるズルさです。
正直に申し上げて、生徒さんへの対応は、性善説だけに基づいたほうが楽です。
そのほうがわたし自身のストレスが小さくて済むからです。
人を疑るというのは、疲れるものです。
わたしも基本的には性善説をとっていますが、そうもいかない事情というのもあります。
やはり性善説一辺倒では、成績向上が見込めません。
かといって、生徒さんとしても、わたしに疑られてばかりいては、菊池という人間に信頼を置けず、指導が成り立たなくなります。
そのあたりの匙加減は実に難しいものだと感ぜずにはいられません。
去る23日に東北学院中学・高校が2022年より共学化される旨、新聞報道がありました。
東北学院高校は、中学校そして、付属の大学も有しています。
そのためもあり、共学化の影響は各所で出てくるものと思われます。
テレビのニュース番組の中で速報が流れたことでも、インパクトとしては大きいものがあります。
以下、学院の共学化で、何がどのように変わるのかについて、考えつくことを述べてみます。
<全体的なこと>
1.共学化は2022年4月に中学・高校両方とも行う
2.共学化が関係してくるのは、高校入試が現在の中2以降、中学入試が現在の小5以降
<中学入試への影響>
1.白百合・宮城学院へ進む女子層の一部が学院中へ流れる
2.二華・青陵中の併願先として、女子が「ウルスラ+学院中」を選択するようになる。
3.二華・青陵中の難易度に影響はない。
中学受験において、影響を受けそうなのが、ウルスラ・白百合・宮城学院です。
白百合・宮城学院は女子校です。
学院中としては、白百合・宮城学院に行く女子を取り込む狙いがあるはずです。
また、二華・青陵中入試の併願先として、これまでは男子だけが学院中を選択できました。
ウルスラ中に進んでいた女子層を特別選抜コースへ取り込みたいというのが、学院中の狙いでしょうか。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
<高校入試への影響>
1.「特進コース」への取り込み
→ナンバースクール落ちの女子をターゲット。
具体的には、ウルスラtype1・育英特進(東大選抜)に進んでいた女子
2.「総合進学・東北学院コース」への取り込み
→白百合・宮城学院・尚絅特進・ウルスラtype2・育英特進に進んでいた女子
3.公立高校の難易度に影響はない
東北学院は、幼稚園・中学校・高校・大学を持つ「私学の雄」です。
そうしたブランド力は大きいものがあります。
育英もそこそこの進学実績を出しています。
が、付属大学はありません。
これはウルスラも同様です。
そして白百合・宮城学院は、いずれも女子大です。
男子学生はいません。
大学としての規模も、学院大は頭抜けています。
ただ、大学進学実績でウルスラにやや水をあけられている現状を見ると、ウルスラから優秀な女子を引っ張るというのは、今すぐにはいかないでしょう。
特別選抜コースの結果待ちと言ったところでしょうか。
ウルスラですと、type2レベルの生徒さんが、学院大への指定校推薦狙いで、学院高に流れる可能性はあります。
今後は上述したように、コースごとに影響が出て来そうな私立高校がいくつかあります。
今回の共学化により、進学実績が変わってくるのは、最短で4年後です。
わたしの分析としては、だいたいこんなところです。
本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。
お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。
☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ
当方の合格実績のページをご参照ください。
<空き状況>
☆平日
月曜夕方早めの時間に、お引き受けできます。
また、14時以前あるいは22時以降の指導についても、引き続き受け付けております。
☆土曜・日曜
お住まいの場所によって、お引き受けできる場合がございます。
詳しくはお問い合わせください。
現在、当方は原則として対面指導をおこなっておりますが、「オンライン指導でもOK」というご家庭があれば、お問い合わせください。
冬休みの短期指導の申し込みも入ってきています。
ご希望の方はこちらもお問い合わせください。
指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生
☆特に俊英四谷や栄光ゼミナールのサポートをご希望のご家庭
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
☆特に仙台一高・二高といったナンバースクール、高専受験の際の塾サポートをご希望のご家庭
☆学習障害やADHDなどの発達障害を持つ生徒さんも対応可能です!
☆無料体験指導について
60分の指導を「体験指導」として無料といたします。
ただし、契約時において指導期間が3か月に満たない契約をご希望の場合、無料体験指導は対象外とします。
「体験指導」は、契約をする際に「菊池の指導がどういうものか」を体験するという目的で行っています。
「体験指導」のみを目的としたお問い合わせは、菊池への指導依頼を真剣にお考えのご家庭にご迷惑となりますので、ご遠慮ください。
「無料体験指導」の実施のみを目的としていると思われる場合は、実施をお断りしております。
指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみが要件です。
「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けできません。
塾と併用した場合の「その後の結果」については、弊サイトのコラムに詳細がございます。
なお、現在、他所と菊池の指導をいずれにするか迷っておいでの方は、他所を優先させてください。
上記を参考にお問い合わせをご検討ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
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中3生もこの時期になると、10月終盤から11月中盤辺りにかけて行われる進路希望調査・定期試験・三者面談が続きます。
実力試験や模擬試験も月1回以上は何がしか行われています。
その結果については、よかった人、そうでなかった人、それぞれ出てくるでしょう。
また、伸びていく人、ほぼ横ばいの人、上がったり下がったりを繰り返す人、ダダ下がりの人、これもそれぞれ出てくるはずです。
現下、そのような状況で、今回のコラムでは「各科目あと5点・合計25点上げるために、できる方法はないの?」ということを考えてみることにいたします。
ところで、大多数の生徒さんが試験を受ける姿勢を見ていて、感じることがあります。
それは「とにかく答案を埋めときゃいいんでしょ」というニオイがプンプンするということです。
どの生徒さんも、制限時間内にできるだけ多くの問題を解こう、そして答案を埋めようとします。
そして、試験後に「時間がなかった。ちゃんと問題を読んでいなかった。書けなかった」という恨み節のリサイタルショーと化します。
「時間が足りない」という点については、わたしが現役学生の頃も同じように感じていました。
それゆえ、こういう生徒さんからの怨嗟の声には、大きな違和感がありません。
しかし、かなり多くの生徒さんは、実のところ、「答案を埋めよう」とはしているものの、「正解をしよう」とは考えていないのではないかと感じています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
かなりの生徒さんは「答案を埋めよう」とはしても、「正解をしよう」とは考えていない.....
これは非常に重大なことです。
当然の話ですが、いくら間違った答えを書いたところで点数にはなりません。
正解を書かない限り、点はもらえないのです。
1科目あと5点上げるための秘策は、実はここに隠れています。
それは、「自分の書いた答えは、もしかしたら間違っているかもしれない」と常に思うことです。
そうすれば、「間違わないためにはどうすればいいか」を自分なりに考え、工夫するようになります。
その工夫とは、わたしが常日頃から口を酸っぱくして言っていることです。
事実、わたしはある生徒さんに、このような言ったことがあります。
「君は問題をよく読まず、同じようなところを同じように何度も間違っていますが、こういうところに気を付けようとか、間違わないようにしようとか、考えないものですか?」
その生徒さんからの答えは、
「間違うかもしれないと思って答案は書いていない。
そういうことは気にしていない」
というものでした。
わたしが指導で何度も言って聞かせたのちの回答がこれです。
わたしは二の句が継げずに、思わず天を仰ぎました。
ただ、中3生の7割くらいはこのレベルなのではないかと思われます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「自分の書いた答えは、もしかしたら間違っているかもしれない」と常に思うことだけで、1科目5点も上がるのか?
こういう疑問は当然あると思います。
もちろん、「思う」ことだけではダメです。
そう感じたら、自分なりに工夫をする必要があります。
こうした工夫というのは、確かに難しいかもしれません。
しかし、これは1日にこれまでより3時間以上、勉強時間を増やすことよりは易しいはずです。
とにもかくにも、易しい問題でポロポロと失点しているというケースが非常に多いのです。
それは、かなり優秀な生徒さんでも例外ではありません。
試験中は一心不乱に答案を埋めることも必要でしょう。
とはいえ、埋めるだけ埋めても穴だらけでは、得点につながりません。
そうした失点をひっかき集めれば、各科目5点程度、5教科25点アップというのは、何とか手が届くかもしれません。
25点アップであれば、偏差値にして3程度上がります。
さらに上の学校を目指せたり、あるいは志望校をより確実に目指せます。
加えてかなり多くの中3生は、「間違うかもしれないと思って答案は書いていない。そういうことは気にしていない」というレベルです。
ちょっとした工夫でライバルたちを蹴落とすことができます。
わたしは現在、中学受験・高校受験・大学受験生を担当しています。
この中で、スッタモンダが起こりやすいのが高校受験です。
今回のコラムでは、中3生の高校受験に関して、わたしの考えを示しておきます。
わたしの基本的なスタンスは、「生徒さん・ご父兄のお手伝い役」です。
言い換えると、進学の「政治判断」に際して、生徒さん・ご父兄がよりよい判断を下せるように助言するという考えです。
したがいまして、自分の受験観を押し付けたり、ましてや特定の学校に誘導するがごとき発言は、厳に慎んでいます。
もちろん、生徒さん・ご父兄の意向に関しては、わたしなりの考え、合格の可能性や適性などをお伝えする場面は当然出てきます。
しかし、わたしとしては、「あくまで参考意見」としていただきたいのです。
これまでもこういう考え方で高校受験生に臨んできました。
今年もそれは変わりません。
上述したようなことは、あまりに当たり前すぎるかもしれません。
とはいえ、このように多少は抑制的であることが、「正道」です。
わたしは「邪道」の側には付きません。
わたしのような受験関係者にとって、生徒さん・ご父兄は、「今年の受験生」以上ではありません。
しかし、生徒さん・ご父兄にとって、自分・子息の受験は「一生」にかかわることです。
わたしはこの点を十分に心得て、受験指導にあたります。
というわけで、高校受験終了までよろしくお願いします。
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