大学病院へ寄付してきました 〜医療従事者の皆様ありがとうございます〜 2020/09/01

今回は受験・教育関連の話題ではありません。

表題にあるように、寄付をしてきたという話です。

しばらく前、例の「アベノ10マン」が我が家にも支給されました。

そのうちの1万円を東北大学の大学病院に寄付してきました。

以下はその領収証です。

DSC_0109 (1).JPG

証明書の摘要欄には「特定基金」とあります。

明示はされていませんが、寄付先は「東北大学病院みんなのみらい基金」です。

ここ数か月間、新型コロナウイルスの被害が猛威を振るっています。

わたしも戦々恐々としています。

コロナウイルスに感染している人が出て、治っている人がいるということは、治療に当たっている医療従事者がいるということです。

そうした方々は命の危険と隣り合わせになり、治療に立ち向かってくださっています。

医療従事者の方々へ感謝の意味を込めて、このたび、わずかではありますが、わたしの「ほんの気持ち」を大学病院へ寄付しました。

ユニクロの柳井氏のように、100億も寄付するというわけにはいきません。

が、わたしのような「貧者の一灯」にも、多少の意味はあるのではないかと考えています。

医療従事者の皆様、ほんとうにありがとうございます。

お体大切にお仕事に当たられますよう、陰ながらお祈りしております。

「動画で雨か嵐か」 〜附属中 他の公立中学との違い〜 2020/09/02

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https://youtu.be/NPWOaAFBVZY

志望校 そんな風に決めちゃっていいの? その1 2020/09/02

今回は、中3生の志望校について書いてみます。

現在、夏休みの授業が再開して2週間ちょいがたちました。

中3生は全体的にまだ受験モードという感じではありません。

ただ、9月、10月となっていくと、いずれ本格的なシーズン到来です。

9月、10月をどうやっていくか、考えていたら、ふとある生徒さんのことを思い出しました。

その生徒さんは、中3の初めの段階で、みやぎ模試の偏差値がだいたい40前後あたりでした。

ところが、その生徒さんのご父兄は、偏差値53の某公立に行かせたいというのです。

その某公立へ到達するには、偏差値にして10以上の開きがあります。

点数にして5教科100〜120点以上です。

わたしの見込みとして、受かる確率は限りなくゼロに近いです。

その生徒さんの普段を見ていても、そこまで上がることはほぼ無理です。

父兄には、その点をお話しし、現実的ではないとお伝えしました。

それでも、ご父兄は「どうしてもそこに!」とおっしゃいます。

その生徒さんには、「お母さんは、ああおっしゃってるけど、ホントに目指すんですか? ホントにそこに入りたいんですか?」と聞いてみました。

生徒さんは、目をキラキラさせて、実に素直に「目指します!」といいます。

そんなこんなで、半年が過ぎていきました。

次回に続きます)

志望校 そんな風に決めちゃっていいの? その2 2020/09/03

前回の続きです)

生徒さんが、偏差値53の某公立を目指すと高らかに宣言したものの、成績は40台前半にとどまったままでした。

そして、11月にあった学校の三者面談で、私立高校の推薦入試の話が出ると、ご父兄は志望校をあっさりそちらに変更しました。

ちょっと前までは、あれほど偏差値53の某公立に行かせたいということだったのに、私立高校推薦という急転直下ぶりに、驚きました。

まあ、それはご父兄の考えですから、それでいいと思います。

わたしがさらにビックリしたのは、志望変更に対する生徒さんの反応です。

実にあっさりと親の希望を受け入れました。

そして、これまで通り、何事もなかったように実に素直に学習していました。

わたしは彼女のそういう表情を見ていて、思わず口から出そうになった言葉があります。

「じゃあアナタがついこないだまで、『偏差値53の某公立』にどうしても入りたいとか言っていたのは、いったい何だったの?

あっさり志望校変更して悔しくないの?

志望校、そんな風に決めちゃっていいの?

結局、『某公立』の話も、親がそう言ってるから、建前を言ってただけなのね?

バカよ バカバカ アナタのウソを 信じたワタシが バカでした」

森進一さんや五木ひろしさんの歌に出てきそうな文句が、思わずわたしの脳裏に浮かんだのでした(半分涙目)

次回に続きます)

志望校 そんな風に決めちゃっていいの? その3 2020/09/04

前回の続きです)

結局のところ、彼女がどこに行こうと、それは彼女がなした選択です。

わたしはその選択を応援するだけです。

彼女は、親の言うことを素直に聞く、実によい生徒さんです。

しかし、わたしとしては、彼女を見ていて、非常に大きな違和感が残りました。

彼女が「偏差値53の某公立」から、「私立高校推薦」へ大きくハンドルを切ったとき、少しでも悔しい表情や、やるせないような表情を浮かべていたら.....

わたしは彼女の「偏差値53の某公立」へどうしても入りたいという言葉にウソはなかったと確信できます。

これから高校選びが本格化してくれば、たぶん彼女のような生徒さんも一定数出てくるでしょう。

特に学習の得意でない生徒さんに、彼女のようなケースは多く出てきがちです。

彼女の場合は、仮に彼女が「偏差値53の某公立!」と言ってはいても、結局は彼女が行った私立高校あたりに落ち着くことは予想できていました。

でも、わたしはこう思います。

「結局、実力相応の私立高校に行くにしても、目標に届かなかったことを、悔しがったり、残念がったりするのと、そう思わないのとは、その後の人生に大きく影響する」

生徒さんには、志望校をしっかり選んでほしいと思います。

何しろ高校は卒業してからが長いです。

誰のためでもなく、アナタ自身のために!

二華中・青陵中受験に向かないご父兄 その1 2020/09/05

中学受験において、「中学受験に向く子・向かない子」というのはしばしば語られます。

ネット記事でも、ちょくちょく出てきます。

「中学受験に向く子・向かない子」がある一方で、「中学受験に向くご父兄・向かないご父兄」も、確実に存在します。

今回のコラムでは、対象を二華中・青陵中受験に絞って、受験に向かないご父兄について書くことにいたします。ここでは3つのタイプを挙げます。

 

(1)完璧主義のご父兄

中学受験を考えるご父兄の多くは、基本的に性格がまじめです。

そして努力家でもあります。

これは、中学受験をする上で、必要な条件です。

まじめで努力家であるご父兄は、それを子供にも求めます。

しかし、物事には限度があります。

まじめや努力家がヒートアップし過ぎて、「完璧主義」になってしまうと話は変わってきます。

それでも子供の成績が二華・青陵を突破できるくらいの成績をキープできているうちは、大きな問題は起こりません。

問題なのは、なかなかご父兄のお眼鏡にかなうような成績を取れていない場合です。

親の願望、「こうであらねばならない」という気持ちが強すぎると、それは間違いなく子供に悪い影響を及ぼします。

子供によかれと考えて始めた中学受験が、かえって「こんなことならやらないほうがよかった」とならないとも限りません。

よくよく留意すべき点です。

次回に続きます)

二華中・青陵中受験に向かないご父兄 その2 2020/09/06

前回の続きです)

(2)夫婦で考えが違い過ぎるご父兄

夫婦間では、どこでも大なり小なり考え方の違いがあります。

方針を巡って、お互いぶつかることがあるかもしれません。

これは致し方がありません。

しかし、中学受験に関して、夫婦で向いている方向があまりに違い過ぎるのは、「中学受験に向かない」というより、受験以前の問題です。

子供にとっては、どちらを向けばいいのか、当惑するだけです。

子供に逃げ場はありません。

それゆえ、中学受験を始めるに当たっては、夫婦間でだいたいのことをすり合わせておく必要があります。

根本的なところでどうしても折り合いがつかなければ、中学受験はやめておいたほうが賢明です。

中学受験がきっかけで、夫婦別れや家庭崩壊となってしまっては、何のための受験か、分からなくなってしまいます。

中学受験は、高校受験や大学受験以上に親の役割が大きいです。

ですから、どちらかが旗振り役なら、どちらかがストッパー役を務めるという風に、役割を分担させていく必要があります。

この二役は、まるっきり逆方向を向いていそうですが、そうではありません。

漫才のボケとツッコミのようなもので、受験には必要な要素となります。

次回に続きます)

二華中・青陵中受験に向かないご父兄 その3 2020/09/07

前回の続きです)

(3)受験関係者に丸投げするご父兄

中学受験の場合は、高校受験や大学受験以上に親が受験にかかわる必要があります。

このかかわりは、「多すぎず、少なすぎず」が原則です。

例えば、塾などからの課題をひとつとっても、「どういうところができていて、どういうところができていないか」を、親はある程度把握しておかなくてはなりません。

ところが、これをしないご父兄は一定程度いらっしゃるようです。

高校受験や大学受験ならば、それでもOKです。

というより、そこまで親が関わる必要はありません。

しかし、中学受験は違います。

「学習の進み具合について、最後の部分は、何らかの形で親が関わっていく」必要があります。

これをしない、あるいは、できないというのであれば、二華・青陵の入試の突破は難しいでしょう。

事実、これまでわたしが担当した生徒さんで、二華・青陵に合格したケースは、ご父兄が学習の進み具合・弱点等をきちんと把握していらっしゃいました。

ご父兄としては、子供の中学受験以外にやらなくてはならないことがたくさんあります。

それゆえ、「具体的な勉強の中身のことまではちょっと.....」とお感じになるかもしれません。

ただ、それは現実問題として、二華・青陵クラスの合格を目指すならば、必要なことです。

「動画で雨か嵐か」 〜仙台二高を舞台にした少女漫画「ドラゴンガール」〜 2020/09/09

動画がきちんと表示されない場合はこちらから


https://youtu.be/R5OexutXY8M

問題文の読み誤りを少なくするには その1 2020/09/08

過日、ツイッターでこんなツイートをしました。

今回のコラムは、このツイートの補足版という位置づけです。

ツイートにも書きましたように、わたしは受験指導をする前まで、試験の問題文の意味を理解できない人がいることを想像すらしていませんでした。

国語の長文なら、長すぎてどういう筋だったか、読み落としてしまった、忘れてしまったということはあり得ると思います。

英語ならば、単語が分からなくて、読み取れないということもあります。

それはわたしにもあることでした。

しかし、数学や理科あるいは社会のような科目の問題文というのは、英語や国語に比べて長いわけではありません。

ほとんどがツイッター程度のものです。

ですから、そういう科目の試験問題で、「問題文の意味が分からない」もしくは「問題文の意味がきちんと理解できていない」ということは考えたことがありませんでした。

ところが、受験指導をやってみますと、頭の痛いことが出てきました。

実に多くの生徒さんたちが、それほど難しくない(と、わたしには思える)文章を読み誤っている、あるいは理解できていないのです。

これには、驚きました。

今はこのようなことでいちいち驚いていては、身が持ちません。

そのため、すっかり慣れっこになって、よほどのことでは動じなくなりました。

次回に続きます)

問題文の読み誤りを少なくするには その2 2020/09/09

前回の続きです)

問題文のとり違い、読み誤りというのは、いつでも起こりえます。

トップ層の生徒さんでも読み誤ることがあります。

もちろん、それほど頻繁にあるわけではありませんが、間違いは起きています。

そして、そうした間違いが、入試において致命傷になることは当然あります。

トップ層にしてそうです。

中間層、下位層と進んでいけば、現状は言わずもがなです。

では、問題の読み誤りをなくすには、どうすればよいのか.....

それは、トップ層、中間層、下位層とでは違います。

下位層の場合、「問題文の読み誤り」というより、「問題文の意味が分からない」といった感じです。

よって、彼らの場合、問題文を読み誤る以前という状態にあります。

彼らの持っている知識に照らし合わせると、問題文に使われる言葉は、「よく分からないことだらけ」です。

したがって、どうやって改善したらよいのか、正直に申し上げて、わたしにはお手上げ状態です。

「線分ABは、直線BCと直交し.....」というような文言を見た瞬間、彼らの脳内コンピューターはフリーズしてしまいます。

そこから先は、てこでも動きません。

対策としては、ややこしい問題はあきらめて、「分かる問題をでき得る限り落とさない」とする以外に、よい方法が思いつきません。

次回に続きます)

問題文の読み誤りを少なくするには その3 2020/09/10

前回の続きです)

トップ層、中間層に関しては、何とか問題文の読み誤りを防ぐ手立てがあります。

それは、「問題文というのは、読み誤るかもしれない」と常に自覚することです。

特に中間層でも、平均に達しないという生徒さんは、問題文の読み誤りが多いという印象を受けます。

彼らが問題文を読み誤った経緯を聞いてみると、慎重さの不足が目につきます。

もっとも、足りないのは、慎重さだけではありません。

国語力という点でも、若干の難があります。

しかしながら、彼らの国語力・読解力は急に変えられません。

となれば、問題を読む際に、慎重になること、そして、「問題文を、今よりほんのちょっとゆっくり」読むくらいしかできません。

生徒さんにそのように指導すると、彼らから返ってくるのは、「そうしたら、試験の時間が足りなくなってしまう」というものです。

この点については、手の出そうもない問題をスパッと捨てていくことで、ある程度の時間を確保できます。

中間層辺りの生徒さんにとって、できそうもない問題にかかわっている時間はないはずです。

時間に追われながら、問題をいい加減に読んで、5問・6問と落としてしまうのは、いかにも下策です。

それよりは、無理なものにさっさと見切りをつけ、その代わりにできるはずの問題を落とさないほうが、結果はよくなります。

試験の問題文を読み誤らないというのは、時間との戦いという要素もあります。

二華中・青陵中受験 「名誉ある撤退」の見極め その1 2020/09/11

二華中・青陵中の受験まで、だいたい残り4か月となっています。

この時期、受験を控えている小6生そしてご父兄にとっては、段々と現実の入試が見え始めるころかもしれません。

また、小6以外で、両校を目指している生徒さんにとっては、新たなカリキュラムが始まるころでもあります。

そうした折、今回のコラムでは、二華中・青陵中受験からの撤退について書いてみることにいたします。

二華中・青陵中受験者には、合格する生徒さんがいる一方、撤退というケースも少なからずあることを、ご理解いただきたいのです。

この二華中・青陵中受験からの撤退につきましては、わたしも指導をしていて、経験があります。

現実問題として、これまで3人の撤退を目の当たりにしてきました。

撤退の時期としては、小4の9月、小5の9月、そして小6の10月です。

偶然なのか、秋口に集中しています。

夏休みの講習で頑張っては来たが、夏に受けた模試の成績が振るわなかった.....

カリキュラムが変わる時期をきっかけにして.....

など、理由は種々あるだろうと思われます。

彼らのご父兄によれば、いずれも撤退後、他の中学は受験せず、校区の中学に通うとのことでした。

二華・青陵受験から撤退する生徒さん、ご父兄をはたで見ていて、できる限り「名誉ある撤退」という形にしたいものだと、つくづくと感じました。

次回に続きます)

二華中・青陵中受験 「名誉ある撤退」の見極め その2 2020/09/12

前回の続きです)

二華・青陵を目指すのであれば、まずもって、「全生徒の平均以上が取れていること」が最低の条件です。

「全生徒の平均」というのは、例えば仙台市の小学校であれば、毎年4月に行われる学力調査でそれが分かります。

なぜこんなことを書くのか。

理由は、全生徒の平均に達していないと思われる受験生が、一定数いるものと思われるからです。

それは、わたし自身の経験、各方面から伝え聞く話から推測できます。

腕試しとして試験を受けるというのは、もちろんあり得ます。

また、平均を下回る生徒さんが二華・青陵を受験しても、結局のところ合格はしません。

よって、あえてここで取り上げる必要もないのかもしれません。

しかし、合格にこだわらず、「勉強の一つの目標」とするならば、塾の二華・青陵受験コースに籍を置くのはお勧めできません。

むしろ、国語・算数の基本コースで基礎をみっちり固めたほうが、今後の高校受験・大学受験にはよい結果をもたらします。

二華・青陵の入試問題は、思考力が相当に試されます。

400字から500字くらいの作文もあります。そもそも全生徒の平均が取れていない状態で、二華・青陵型入試の演習をしても、消化できずに終わってしまいます。

それなら、そこで使う時間とエネルギーを小学校の基礎固めに使ったほうが賢明です。

次回に続きます)

二華中・青陵中受験 「名誉ある撤退」の見極め その3 2020/09/13

前回の続きです)

前回のコラムで述べた以外に、6年生の8月に受けた「二華・青陵模試」の結果があります。

この模試の偏差値が40を下回るなら、二華・青陵入試からの「名誉ある撤退」の要件となります。

この層の生徒さんも、二華・青陵型入試の演習を続けるのは、かなりキツいです。

前回述べた「全生徒の平均」は超えているが、「二華・青陵模試」の成績が振るわないのなら、他の中学への転進も考慮に入れたほうがいいでしょう。

その場合、塾のコースは、二華・青陵コースでなく、他のコースへの移動を検討してみてもいいのではないかと思います。

ご父兄にしてみれば、「仮に二華・青陵に合格しなくても、いまやっている勉強はその後に役に立つかも」とお考えなのかもしれません。

しかし、わたしの見る限り、二華・青陵型の演習をやった生徒さんが、この演習をその後に生かすには、「ある一定以上のレベル」が必要です。

身の丈に合わない演習を続けて、気が付いてみたら、二華・青陵レベルはおろか、小学校の算数の基礎の基礎レベルがガタガタになっている、ということはありえます。

それはわたしの指導経験からも分かります。

さらに怖いのは、そういうガタガタ状態で中学に入学し、気づいてみたら、修復不可能な状態になっていることです。

そして、この状態を、生徒さん本人もご父兄も自覚するのは、案外と難しいです。

「勉強をやっているから中学でも安心」というわけではないという真実・現実が、ここにはあります。

偏差値44〜49の中学生はどこの高校へ進学したらいいの? その1 2020/09/14

みやぎ模試偏差値44から49というと、「平均よりちょい下」という感じの生徒さんです。

わたしのように家庭教師という指導形態を取っている場合、生徒さんが多くなる層でもあります。

今回のコラムでは、そうした中学生に焦点を当て、今後の進路をどのようにしたらよいかということをお伝えすることにいたします。

結論を申し上げますと、以下3点のようになります。

(1)公立高校への進学希望の場合、普通科の選択肢は狭くなる。

(2)公立の場合、商業・工業高校ならば、それなりに選ぶことができる。

(3)普通科を志望するなら、私立高校へ進学するケースが多くなる。

公立高校の普通科というと、仙台近辺の場合、偏差値53辺りから上というところが多くなっています。

また、商業・工業となると、だいたい44から49くらいがボリュームゾーンになっています。

そのため、「できれば近いところの公立高校の普通科を」と思っても、現実問題としては、選択の幅が狭いです。

みやぎ模試で示される合格ラインというのは、「ボーダーラインちょい上」くらいです。

ですから、例えば、合格の偏差値が45となっていても、「45を取っていれば、安心なのね」というわけにはいきません。

通学の便などを考えてみても、私立高校へ進学するケースが相当に出てきます。

次回に続きます)

偏差値44〜49の中学生はどこの高校へ進学したらいいの? その2 2020/09/15

前回の続きです)

仙台圏の中で、偏差値44から49の公立高校は次のようになっています。

校名の後ろにあるのは、2021年度みやぎ模試偏差値の数値です。

地名は学校の住所です。

 

<普通科>

名取北 47 名取市

仙台西 45 太白区御堂平

仙台 49  青葉区国見

塩釜 44  塩釜市

利府 45  利府町

<普通科以外>

仙台東 英語 46  若林区下飯田

宮城工業 44〜50 青葉区米ケ袋

仙台工業 40〜46 宮城野区宮城野

仙台商業 47    泉区七北田

多賀城 災害科学 49 多賀城市

 

このように見ていただけるとお分かりの通り、仙台市内の公立高校普通科で、偏差値45から49の高校は、仙台高校と西高だけです。

東高の英語科も、普通科に準じるといえばそういえます。

それを普通科に含めてカウントしても、該当する高校は3校だけです。

仙台高校については、しばらく前まで偏差値50という数字でした。

近年そこから数字を落としています。

その他の公立普通科は、名取・塩釜・利府が所在地です。

普通科以外となると、上記のように工業・商業高校が中心となります。

平均ちょい下くらいの生徒さんにとって、公立普通科は「狭き門」です。

次回に続きます)

偏差値44〜49の中学生はどこの高校へ進学したらいいの? その3 2020/09/16

前回の続きです)

一方、私立高校において、公立高校の普通科に当たる学校・コースは次の通りです。

☆印は女子のみ募集です。

 

◎学院榴ヶ岡 泉区天神沢 

・総合進学 49

・TG選抜 47

☆仙台育英 外国語 47 多賀城市

☆仙台白百合 LI 49 泉区紫山

☆宮城学院 総合進学 47 青葉区桜ケ丘

☆常盤木 青葉区小田原

・国際 45

・スーパー両立 49

◎尚絅 総合進学 44 青葉区広瀬町

◎聖和学園 

・特進アドバンス 47 若林区木ノ下

・特進パイオニア 47 太白区土手内

◎ウルスラ 尚志 45 若林区一本杉町

☆ドミニコ 特進 46 青葉区角五郎

 

偏差値44から49の間にある普通科公立高校は、前回述べたように仙台市内に仙台高校、西高の2校のみでした。

東高英語科を加えると3校です。

そういう公立高校に比べると、私立高校の場合はかなり選択の幅があります。

私立高校の多くはコース制を採っています。

コース制というのは、専攻(例えば普通科、商業科など)の違い以外に、個々の生徒さんの習熟度の違いで分けられています。

例えば、ウルスラの尚志コースは偏差値45です。

そして同じウルスラでもタイプ1コースは偏差値66です。

この数字は仙台一高と同じです。

ご父兄が中学生のころは、習熟度別にコースが分かれているということが、あまり一般的ではなかったと思います。

現在の私立高校では、それが通常のスタイルになっています。

次回に続きます)

偏差値44〜49の中学生はどこの高校へ進学したらいいの? その4 2020/09/17

前回の続きです)

前回までに紹介した偏差値44から49の高校については、「抜け道」があります。

公立高校の場合、難易度としては偏差値の通りです。

しかし、私立高校の場合、前回示した偏差値は、「抜け道なし」で受験した場合についてです。

わたしが言う「抜け道」というのは、私立高校の推薦や専願などの特典です。

つまり、「おたくの学校しか受けません」「公立高校が不合格になったとき、必ずおたくの学校に行きます」などとあらかじめ学校と約束して入試を受けるというものです。

そうすることで、学校のほうから「多少のお目こぼし」をもらって入学します。

このような場合、通常より偏差値が3から4程度は難易度がダウンします。

偏差値3から4程度というのは、5教科に換算すると、だいたい30前後くらいでしょうか。

そうなると、本人の成績より1〜2ランク上の学校またはコースに入学できるということになります。

また私立高校は、付属の大学を持っているところも多いです。

その付属大学へのエスカレーター式入学を狙って、当初から私立高校の推薦・専願を選択する受験生もいます。

ただ、高校合格はあくまでスタートラインに立つことができるということだけです。

推薦・専願は、そもそも下駄をはかせてもらっての入学です。

高校入学後、赤点の山ということにもなりかねません。

そういうデメリットもあることをお知らせしておきます。

「動画で雨か嵐か」 〜泉区・富谷市の高校受験事情〜 2020/09/16

動画がきちんと表示されない場合はこちらから


https://youtu.be/gcm4JzZcNQE

7・8月実施 試験の結果 2020/09/18

本日現在で判明している各種試験の結果は次の通りです。

主要なものは以下の通りです。

 

<小学生>

四谷大塚 二華中模試 小6 偏差値 61.3

 

<中学生>

◎中間試験

中2 408点 校内順位26位

中3 456点 校内順位14位

◎期末試験

中1 491点 校内順位1位

◎実力試験

<8月実施>

中3 473点 校内順位1位

◎みやぎ模試

<7月実施>

中3 407点 偏差値68

中3 316点 偏差値57

<8月実施>

中3 408点 偏差値71

中3 309点 偏差値59

◎ぜんけん模試

<7月実施>

中3 412点 偏差値66.9

<8月実施>

中2 344点 偏差値56.9

 

8月に判明していたものは、掲載をうっかり失念してしまっていました。

皆さん、よく頑張っています!

予想されていたことではありますが、コロナ休校により、特に公立中学校においては、上下の格差が今まで以上に大きくなっているという印象を受けます。

トップ層は休校をしっかり生かしているようです。

今年はコロナの関係で、定期試験が変則的になっています。

10月以降は例年通りになるでしょう(たぶん)

ご覧いただくとお分かりの通り、中3生におけるみやぎ模試が難しくなっています。

400点ちょい超えで偏差値が70を超えていたりします。

みやぎ模試の難化については、別の機会に取り上げることとします。

 

家庭教師の指導は週1?週2以上? その基準とは その1 2020/09/19

家庭教師の指導を依頼されるご父兄にとって、「どのくらいの回数がいいのか?」というのは、お悩みの種だと思います。

たぶんご父兄も「回数は多いほうがいい」ということは、何となく想像がつくのではないでしょうか。

とはいうものの、回数が多ければ、それだけ費用がかかります。

その辺りは、非常に悩ましいことです。

そこで今回のコラムでは、わたしから見た週1指導と週2以上の線引きをお示しすることにいたします。

まず、「週1回でも大丈夫かな?」と思われるケースは次のような2つの場合です。

(1)塾のフォロー

(2)生徒さんの偏差値が55を超えている場合

(1)で示した「塾のフォロー」というのは、例えば四谷大塚や栄光ゼミナールで受講している中学受験コースで学習している内容を補うものです。

また、このほかにも高校受験・大学受験で集団指導塾の指導ではカバーしきれない分を補うこともあります。

具体的に申し上げると、次のようなものがあります。

「集団塾には通っているが、成績が全般的に伸び悩んでいる。

全体的な底上げをしてほしい」

「塾での指導は受けているが、国語の読解問題が不得手のようだ。

読解問題の手ほどきを重点的にお願いしたい」

このほかにも、いろいろなケースがあります。

次回に続きます)

家庭教師の指導は週1?週2以上? その基準とは その2 2020/09/20

前回の続きです)

「週1回でも大丈夫かな?」とわたしが考えるケースとして、その生徒さんの偏差値が55を超えている場合があります。

「偏差値55?ってどのくらいなんだろう」.....

そう思う方もおいででしょう。

ここで「偏差値55」というのは、「だいたい全生徒の上位から数えて30%以内に入っている」ということを意味します。

仙台圏で言えば、宮城野高校・泉高校以上に合格できる生徒さんのことです。

このクラスの生徒さんであれば、自分の力でできることは多いです。

「分からないところが分からない」という感じではありません。

偏差値53・54あたりですと、「グレーゾーン」です。

週1指導と週2以上指導との線引きがこの辺です。

ただ、これまでこういう成績の生徒さんでも、特にこの部分を強化したいなどという意向はありました。

その際、週2以上の指導をした経験は何度かあります。

また短期集中という形で、夏休みや冬休みなどに連続して指導を行ったこともあります。

例えば、数学の応用問題を重点的に、英語の長文問題の解き方を集中して、などなどです。

そういう場合は、ご家庭のご意向がはっきりしている場合がほとんどでした。

次回に続きます)

家庭教師の指導は週1?週2以上? その基準とは その3 2020/09/21

前回の続きです)

前回までに紹介したのは、「週1回でも大丈夫かな?」とわたしが考えるケースでした。

それ以外の場合は、週2以上が望ましいです。

平均点に届かないというような生徒さんの場合は特にです。

こうした生徒さんの場合、週1回のみの指導というのは、やはり時間が空きすぎてしまいます。

指導をしたときにはできたとしても、1週間すると、元の木阿弥になってしまうというのは、よくあります。

さらに平均点が取れていないという場合、過去にさかのぼって復習をしなくてはいけないときも多いです。

そのため、さらに時間をとられてしまいます。

そうなると、成績としては現状維持が精一杯です。

「うちの子は、テストでも30点がせいぜいです。

勉強が苦手なので、月に2回くらいの指導で、できれば1回60分くらいで.....」

このように、問い合わせのときに言われたことがあります。

ご父兄がこのようにおっしゃりたい気持ちも分からぬではありません。

が、そうなると、指導はやってもやらなくても同じになってしまいます。

それでも引き受けるという受験関係者はいるのかもしれません。

しかし、結局はせっかくのお金がムダになります。

家庭教師の費用というのは、決して安いわけではありません。

一人の人間の時間を独占するからです。

こうした事情をご理解の上、「適性な指導回数」をご判断ください。

9月22日現在の指導枠空き状況について 〜平日の夕方早めの時間に空きができました〜 2020/09/22

本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。

お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。

 

☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ

当方の合格実績のページをご参照ください。

 

<空き状況>

☆平日

月曜夕方早めの時間にお引き受けできる時間ができました。

また、14時以前あるいは22時以降の指導についても、引き続き受け付けております。

☆土曜・日曜

お住まいの場所によって、お引き受けできる場合がございます。

詳しくはお問い合わせください。

現在、当方は原則として対面指導をおこなっておりますが、「オンライン指導でもOK」というご家庭があれば、お問い合わせください。

 

指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。

1.大学受験、赤点対策を希望する高校生

2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生

☆特に俊英四谷や栄光ゼミナールのサポートをご希望のご家庭

3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生

☆特に仙台一高・二高といったナンバースクール、高専受験の際の塾サポートをご希望のご家庭

☆学習障害やADHDなどの発達障害を持つ生徒さんも対応可能です!

 

☆無料体験指導について

60分の指導を「体験指導」として無料といたします。

ただし、契約時において指導期間が3か月に満たない契約をご希望の場合、無料体験指導は対象外とします。

「体験指導」は、契約をする際に「菊池の指導がどういうものか」を体験するという目的で行っています。

「体験指導」のみを目的としたお問い合わせは、菊池への指導依頼を真剣にお考えのご家庭にご迷惑となりますので、ご遠慮ください。

「無料体験指導」の実施のみを目的としていると思われる場合は、実施をお断りしております。

 

指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみが要件です。

成績のみを理由としてお断りすることはございません。

一方、「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けできません。

菊池の指導を受ける気のない生徒さんの指導は、生徒さんそして菊池双方にとって得るものがありません。

そういうところに振り向ける労力を、成績を上げたいと望む生徒さんへ向けます。

塾と併用した場合の「その後の結果」については、弊サイトのコラムに詳細がございます。

「塾+家庭教師併用の意義 実例と結果 その2」

「塾+家庭教師併用の意義 実例と結果 その3」

なお、現在、他所と菊池の指導をいずれにするか迷っておいでの方は、ご遠慮なく他所を優先させてください。

お問い合わせの段階で、「他所と菊池、いずれにするか迷っている」とおっしゃった方には、「再度ご検討のうえ、菊池に依頼なさりたいとき、改めてご連絡ください」とお伝えしています。

上記を参考にお問い合わせをご検討ください。

引き続きよろしくお願いいたします。

令和2年9月度 対抗バトル 入賞者発表! 2020/09/23

今月の「対抗バトル」では次の生徒さんを「英雄認定」いたします。

 

(模擬試験の部)

仙台市太白区 中学3年 Aさん

☆前回比 3アップ 改善率4.41ポイント

(定期試験の部)

仙台市青葉区 中学1年 Bくん

校内順位1位

(敢闘賞)

仙台市若林区 中学3年 Cくん 

 

今回は3人を「英雄認定」いたします。

模擬試験の部では、3ポイントアップしたAさんを表彰します。

Aさんはコロナ休校を活用し、英語・数学といった基本積み上げ教科の足腰を鍛えるべく学習を続けてきました。

中学校で履修する箇所はほぼ終了しています。

近々、入試演習に入る予定です。

定期試験の部では、中1生のBくんが「英雄認定」です。

中1の定期試験デビューを威風堂々、首席で飾りました。

英語の学習においては、すでに中2の単元を先取り学習しています。

現在、英語に関しては、中1分野の「深耕開拓」と、中2分野の「新規開拓」を進めています。

敢闘賞は中3生のCくんを表彰します。

Cくんの学習に対する姿勢は、真摯さが感じられます。

なおかつ、長期にわたり、学校の副教材ワークへの取り組みを続けてきた姿勢は、「敢闘賞」に足るものと判断しました。

特に中3生に関しては、今さら申すまでもなく、じきに「これまでの学習の総決算」が求められます。

「来るべきその日」まで、引き続き邁進していきましょう!

「動画で雨か嵐か」 〜中3生 最近のみやぎ模試の平均点〜 2020/09/23

動画がきちんと表示されない場合はこちらから


https://youtu.be/bQ0UimtiwBE

部活動を辞めると内申が下がるってホント??? その1 2020/09/24

高校入試において、部活動と内申点について、以前のコラムで次のようなことを書きました。

 

部活動での活躍は高校受験の内申書に有利か? その1 2018/02/05

部活動での活躍は高校受験の内申書に有利か? その2 2018/02/06

部活動での活躍は高校受験の内申書に有利か? その3 2018/02/07

部活動での活躍は高校受験の内申書に有利か? その4 2018/02/08

 

今回のコラムは、上記のバージョンアップ版です。

このたび、表題の件につき書こうと思ったのには、先日、ある書き込みをネットで見たからです。

それは、受験生を持つご父兄からのものです。

そこには、あらまし次のようにありました。

 

.....自分の子供は、部活の顧問の先生が、ある教科の担当である。

子供は部活を辞めたがっている。

しかし、退部したことで、先生の心証が悪くなり、内申が下がらないか心配している。

うちの子供は、もともと勉強が得意なほうではない。

だから、今より内申が下がってしまうのは困る。

 

だいたいこんな感じでした。

親の立場からすると、どんな些細なことであれ、内申が下がる可能性があるかもしれないと思えば、いろいろと心配をするというのは人情です。

勉強が得意なほうでないとなれば、なおさらのことです。

この方のお気持ちは、大変よく理解できます。

次回に続きます)

部活動を辞めると内申が下がるってホント??? その2 2020/09/25

前回の続きです)

前回紹介したご父兄のお気持ちは、子供を思うゆえのことです。

しかし、現実問題として、部活動を辞めることで、内申の下がることがあり得るのでしょうか?

その可能性は限りなくゼロに近いと考えます。

評定を付ける上で、先生の心証を最も悪くする要因は、定期試験で悪い成績を取ることです。

定期試験でよくない成績の生徒に、よい成績はつけられません。

こう書くと、今回話題に取り上げたご父兄からは、「うちの子供は、もともと成績も悪くて.....」という反応が予想されます。

であるなら、ご父兄が心配すべきは、子供の授業態度です。

定期試験は鳴かず飛ばずで、おまけに授業態度がよくないなら、よい成績となることが不思議です。

学校の先生の立場からすると、授業態度がよい生徒と悪い生徒で、どちらの覚えがめでたくなるかといえば、よい生徒です。

一方、現在所属している部活動でスポーツ推薦入試を狙っているのなら、部活動を辞めれば、推薦入試は受けられなくなります。

高校側としては、部活動の要員確保をしたいわけです。

それを意図して、入試の基準を甘くしています。

その前提がなくなれば、スポーツ推薦の話は、当然のことながら沙汰やみになります。

そして、そのことと、部活動を辞めることで、内申が下がることとは全然違います。

その辺をゴッチャにしてしまわないようにする必要があります。

次回に続きます)

部活動を辞めると内申が下がるってホント??? その3 2020/09/26

前回の続きです)

「内申を上げるのに、定期試験の点数の上がる見込みがあるなら、そんなに心配しない。

上がりそうもないから心配している。

上がりそうなら、最初からそちらを目指す。」

そういう反論もあるでしょう。

このような状態で確実にやれることがあります。

それは、副教材ワークなどの提出物をしっかり、丁寧な字で書いて、期限内に出すことです。

この提出物への取り組み状況は、確実に内申に直結します。

中学においては、試験近くになると、多くの学校で副教材ワーク提出を課題にしています。

それは、試験対策を兼ねてということです。

その際、解けない問題については、模範解答を朱書きして提出するというルールになっています。

そのようなとき、たとえ解けない問題が多くても、心を込めて模範解答を丸写しすれば、評価が高くなるという不思議な現象があります。

逆にそれをしなければ、評価は低くなります。

解き忘れが多かったり、間違った問題をきちんと直していないと、低評価になってしまいます。

要するに、先生のパッと見た目が非常に重要であるということです。

部活動を辞めることで、内申が下がるのを心配する暇があったら、提出物をしっかり出すことに時間を割いたほうが賢明です。

足元は確実に固めておく必要があります。

定員割れ公立高校の合格状況 その1 2020/09/27

公立高校の中にも、人気のあるところと定員割れとなっているところがあります。

仙台圏には、いわゆる進学校といわれる学校がズラリと並んでいます。

そこへ入りたいという中学生は引きも切りません。

わたしのような受験関係者は、そういう需要にこたえているといえます。

一方、仙台圏から一歩外に出ると、定員割れの公立高校が多数存在します。

今回はそうした高校の合格状況について書いてみます。

「定員割れっていうことは、試験を受ければ、必ず受かるってことなんだね。

だって、募集人員より、受験者が少ないんだから、不合格になる理由はないもの.....」

このようにお考えの方も多いかもしれません。

しかし、事実だけを書くと、本県の公立高校入試の場合、それは誤りです。

定員割れの公立高校でも、不合格になる人はいます。

また、あまりこの辺では知られていませんが、公立高校入試には二次募集があります。

そして、その二次募集の試験でも、やはり不合格者はいます。

定員に達していないのに、不合格者が出るというのは、受けるほうからすると、理不尽な気がします。

しかし、当の高校のほうは必ずしもそのようには考えていないようなのです。

次回に続きます)

定員割れ公立高校の合格状況 その2 2020/09/28

前回の続きです)

定員割れの公立高校でどのくらいの不合格者が出ているか、以下、数値を示します。

 

<令和2年度>

定員割れ学科 76 不合格者あり 35

二次募集受験者数 150 合格者 131

<平成31年度 後期選抜>

定員割れ学科 62 不合格者あり 25

二次募集受験者数 169 合格者 151

 

員割れしている学科の場合、同じ学校の別学科からスライド合格しているケースがあります。

その場合、当初の受験生より、合格者が多くなっていることがあります。

それを除いても、上記のような結果です。

定員割れしていても、かなりの学校で不合格者が出ています。

そして、二次募集をしていても、やはり合格のできない受験生が出ています。

全員合格とはなっていません。

では、この不合格者はどういう理由で落とされているのでしょうか。

理由として考えられる最大の要因は、「足切りライン」の存在です。

「足切りライン」とは、例えば、「全科目20点以上取ること」といったルールです。

つまり、いくら合格点を上回っていたり、定員割れをしていても、「足切りライン」に引っかかってしまうと合格できないということです。

定員割れの高校でこれだけ広範囲に不合格者が出ているということは、このようにでも考えない限り、説明が付きません。

次回に続きます)

定員割れ公立高校の合格状況 その3 2020/09/29

前回の続きです)

「足切りライン」については、公表されていません。

県で公表している選抜方法を見てみると、入試本番の点数と内申評定に基づいて「総合的に」選抜するとあります。

この「総合的に」という記述がクセモノのです。

これはどのようにでも解釈できます。

なおかつ、不合格にした理由を公表する必要がありません。

学校側として来てほしくないのは、まず素行に問題のある生徒です。

入試のときに、頭をマッキッキにして行くような生徒は、論外です。

まあ、こういう猛者は絶無とは言えませんが、そんなに各所へ出没するわけでもないでしょう。

今春の例で行けば、定員割れをしている学科が76科あります。

そして、その中で35科が不合格者を出しています。

ということは、学校内で、公表していない「足切りライン」が存在すると考えるのが自然なのではないでしょうか。

「足切りライン」は、学校ごとに何がしかの基準があるものと推定されます。

では、なぜ「足切りライン」があるのか。

それは、希望者全員を入学させても、高校の授業についていけないことが目に見えているからです。

あまりに学校側が求めるレベルに比べて生徒の学力が低ければ、そうなります。

高校は中学までと違って、義務教育ではありません。

高校としてキープしたいレベルがあります。

そうであれば、入学したはいいが、授業についていけないとなれば、生徒にとっても、学校にとっても、お互いに不幸なことです。

「定員割れ=全員合格」ではない理由が、ここにあるような気がします。

中3生 学習の進み具合 〜昨年との比較〜 2020/09/30

今日は9月30日です。

何だかんだで、明日からはいよいよ10月に突入します。

今回のコラムは、中3生の学習の進み具合を昨年と比較しながら述べてみます。

今年の中3生は、昨年の中3生と比べて、トップ層・準トップ層は学習の進み具合が上々といった感じです。

これは「コロナ休校」の貯金効果が表れています。

トップ層は、英語・数学の範囲を終えて、もうすぐ入試過去問の演習に入ります。

他の科目もこれに続く予定です。

ただ、「コロナ休校」を生かしているという点では、ライバルたちも同様です。

「彼らだけが進んでいる!」と考えずに、後半の過去問演習に臨んでいきます。

また、学習の苦手な層は、例年以上に苦戦しています。

「コロナ休校」明けの「超スピード授業」は、彼らにかなり重くのしかかっています。

彼らには、「できることを確実に」というのを徹底させていきます。

また、昨年は10月以降、模試の成績がガタ落ちしてしまったという人が複数名いました。

わたしにとっても、大変「痛い経験」でありました。

今年の中3生には、この点を強調しすぎるほど、強調していきます。

そして、ある程度の成績が取れていても、決して油断することのないよう、常に「警戒情報」を出していきます。

生徒さんたち!

しっかりついて来て下さいね!

「動画で雨か嵐か」 〜ウルスラtype1とtype2の違い〜 2020/09/30

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https://youtu.be/WZgYh6y2HIE

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