〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-29-301
電話での受付:15:00~20:00
定休日:日曜日
夏休みのイベントとして「学習会」を以下の要領にて開催いたします。
指導内容: 講師1名(菊池)対 生徒さん3~6名の個別指導
日時: 8月12日(日)・13日(月)09:00-17:00(途中1時間の昼食休憩あり)
両日・1日のみのお申し込みも可
場所: フラワード北仙台 2階会議室
住所: 仙台市青葉区昭和町3-40
TEL:022-728-4411
詳しい場所はこちら
受講費用: 1名につき 2日間 18,000円 1日 9,000円
消費税はいただいておりません
☆受講に当たっては、会場まで各自お出で下さい。
場所は地下鉄・JR北仙台から南のほうに向かって5分くらい歩きます。
☆昼食は各自ご用意ください。
☆受講費用につき、現在担当のご家庭は、後日、通常の指導料とともにお支払いください。
外部の方は、当日精算です。
☆お申し込みは、6名までです。
定員に達した時点で、募集を締め切ります。
7月31日(火)までに人数が3名以上とならない場合は、実施を見合わせます。
☆お申し込みのキャンセルは、7月31日(月)までにお願いします。
それ以降のキャンセルについては、以下のようなキャンセル料がかかります。
8月1日(水)~8月6日(月)...受講料の半額
8月7日(火)~8月10日(金)...受講料の70%
8月11日(土)...受講料の全額
昨年12月末に開催しました「お正月前学習会」に引き続き、2日間の開催です。
会場の広さは、少しゆったりとしています。
14時間という時間は、通常の指導分の7回分に当たります。
お盆前のこの時期になると、そろそろ夏休みの終わりを感じるようになってきます。
そうしたときに、1日しっかり学習に没頭してもらいます。
人数は限定6名までとします。
学習する内容については、生徒さんそれぞれと事前に打ち合わせることにし、その生徒さんにとって最も必要なものを選んで実施します。
外部生の方も積極的にお申し込みください。
お問い合わせは以下の方法にてご連絡ください。
電話:022-727-8677
メールはこちらから
現在担当しているご家庭は、指導の際におっしゃってください。
受験学習と参考書・問題集などの教材は切っても切れない関係にあります。
これらの教材をいかに使っていくかが合格のカギとなることは、今さら申し上げるまでもありません。
わたしが生徒さんを指導していて感じるのは、「教材の多さ」です。
教科書を筆頭に、学校から与えられる副教材ワーク、塾などの受験産業で使用している各種教材、そのほかに市販されている参考書・問題集.....
それらは多岐にわたります。
これらに加えて、学校からのプリントや、定期試験・模擬試験の答案があります。
とにかくどこに行っても、「紙! 紙! 紙!」です。
致し方がないとはいえ、これだけで学習しようという意欲が半分くらい失せてしまいそうです(笑)
わたしが指導を開始してしばしば感じるのは、わたしが担当する前に購入したと思われる教材が、手付かずの状態になっている場合が少なくないことです。
多くはご父兄が買い与えたものと思われます。
ご父兄として見れば、子息の学力向上のためにと買ったものであっても、それを実際に使うほうは、ほとんど使いこなせていません。
こういった多数の教材を買い込むご父兄の心理というのは、たぶん「不安」に起因するものと思われます。
教材を子息に買い与えることで、何となく不安が解消したような気分になるのではないでしょうか?
ご父兄の不安は軽減するかもしれませんが、子息は増え続ける教材に戸惑うだけです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
これはご自身の身に置き換えてみるとこういうことです。
レストランに行って、せいぜい5種類くらいの品数であれば、「食べよう」という気にもなるでしょう。
しかし、いくらおいしい料理とはいえ、何十種類ものメニューを示されたらどうでしょうか?
「この中から好きなものを何でもいいから召し上がって下さい」と言われても、「どれから食べればいいのか」と判断に迷うのではないでしょうか。
まして、それがどれも大量に盛られていたら、食欲はかえってなくなってしまうのではないでしょうか?
大量の教材を目のあたりにした子息の心情もそれに通じるものがあります。
バイキング料理のようなスタイルでも、「これとこれが食べてみたい」という心づもりがあるなら、たくさんの種類の料理を目にしても、まあ何とかなるでしょう。
しかし、子息の場合は、自分で教材を選んだわけではなく、何の心の準備もないのです。
では、子息が自分で選ぶ場合はどうでしょうか。
それほど多くはありませんが、教材をいろいろと買い込んでしまう人はいるようです。
そうした人は、特に高校生以上、まじめに勉強に取り組もうとしている人に見られます。
以前、ある生徒さんを担当していたときにもそのようなことがありました。
その生徒さんには、東北大を目指して浪人中のお兄さんがいました。
あるとき、どういう経緯だったかは忘れましたが、お兄さんの部屋で学習をすることになりました。
部屋に入って驚いたのが、コレクションをしたのではないかと思われるような参考書類の山です。
受験に定評のある「名著」と言われるものが、ズラ〜ッと本棚に並んでいました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
これらの参考書は、明らかにご父兄が与えたものではありません。
お兄さん自身が選んだものです。
部屋に積まれたラインアップを見れば、それは一目で分かります。
わたしが参考書を買うのであれば、お兄さんと同じものを選んだでしょう。
ただ、アレレ?と思ったのが、それらの参考書に手を付けた形跡がほとんどなかったことです。
お兄さんの心理としてはよく理解できます。
ネットや口コミで評判になったものを買ってみて、さらに評判になったものを買っていくということを繰り返していたのでしょう。
親にしてみれば、参考書類を子息が買いたいと言えば、黙ってそれを買うだけの費用は出すでしょう。
そして親からすれば、「勉強熱心な子」に映るはずです。
しかし、冷静に考えてみると、教材は買っただけで使わなければ、何にもなりません。
むしろ不安が増すだけです。
大切なのは、「自分はこの教材と心中する!」というような教材を絞り、それを徹底的に繰り返すことです。
受験で大切なのは、満点を取ることではなく、合格点を取ることです。
完璧というのは、そもそも不可能ですし、学校側もそんなことを求めていません。
とはいうものの、「教材を絞る」というのは、非常に難しいです。
そして、それを何度も繰り返すのはもっと難しいです。
その難しいことを克服しての受験であり、合格です。
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先々週から先週にかけて行われた中学校の定期試験の結果が返ってきています。
すでに順位が発表になっているところもあれば、答案だけが返ってきているところもあります。
今回の定期試験の結果は、わたしにとって随分と衝撃的でした。
だいたい平均点近辺にいる生徒さん、すなわち、みやぎ模試偏差値で47〜53くらいにいる生徒さんの理社の成績がどうも振るいません。
何名かの答案を見ましたが、このクラスの生徒さん全員に理科・社会のいずれか、または双方に30点台があるのです。
答案を見るたびに、「アタタタタ.....」と頭を抱え込んでしまっていました。
今回の定期試験では、ほとんどの中学校で前学年の内容も範囲になっていました。
つまり、2月に行われた学年末試験以降のものも試験範囲でした。
6月の定期試験の常として、1年生を除いて、試験範囲が通常より広くなります。
ところが、学年が変わる4月前にやったことを勝手にリセットしてしまう生徒さんがかなり多くいます。
理科・社会に関して申し上げると、数学・英語と異なり、前にやった内容は何らかの形で常にメンテナンスをしていかなくてはなりません。
英語なら、今現在のことがしっかり分かっていれば、前学年の内容も理解していることになります。
しかし、理科・社会はそうは行きません。
例えば、地理で東北地方のことを学べば、自動的に関東地方のことも分かるわけではありません。
関東地方は関東地方で、しっかり学習していかなくてはなりません。
6月の定期試験では、特に理科・社会に関して、前学年の内容は盲点になりがちです。
それゆえ、例年、その分野に関しての目配りは怠らないようにしていました。
そして、今年もいつものように取り組んできました。
生徒さんも特段にさぼってしまったとか、そういうことは見受けられませんでした。
しかし、結果は30点台続出.....
実に不本意ですが、すべては結果責任です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしとしては、このままズルズルと行ってしまうわけにはいきません。
そのため、今回、不本意な成績を出してしまった生徒さんには、次回の定期試験まで「理社70日間プロジェクト」をしっかりこなしてもらうことにしました。
名前は大仰ですが、理科・社会も数学・英語と同様、雨が降ろうが槍が降ろうが、「毎日触ってもらう」ようにします。
中学生の場合、どの生徒さんについても言えますが、優先順位としては、まず英語・数学です。
そして国語・理科・社会です。
英語・数学は科目の性質上、一度穴が開いてしまうと取り返すのに相当多くの手間と労力が必要です。
よって、理科・社会の比重は相対的に低くなってしまいます。
しかしながら、配点としては、英語・数学同様、100点ずつあります。
このたびのプロジェクトでは、英語・数学の優先順位を堅持しつつ、理科・社会にも毎日触ってもらいます。
そして理科・社会の1回あたりの学習時間を減らして、その代わり、「触れる回数を多くする」ようにします。
今回は理科・社会の試験内容がやや難しめのところがあったのも事実です。
しかし、30点台という点数は、試験内容がどうであれ、全く弁解できません。
「70日間プロジェクト」を行う生徒さんは、毎日あれもこれもで大変かもしれません。
しかし、結果が悪かったのですから、次回に挽回する以外に仕方がありません。
幸い、素直な生徒さんがほとんどです。
しっかりやってくれるものと確信しています。
とにかく、30点台の答案からはオサラバしましょう。
生徒さんもこの点数は悲しいでしょうが、ご父兄もわたしも同じ気持ちです。
やれることはすべてやっていきましょう。
生徒さんたちは、しっかりわたしについてきてください。
あと約2週間で多くの学校は夏休みに入ります。
そこで、いま現在の指導枠の空き状況と夏休みの指導についてお知らせいたします。
◎定期指導について
<月~金曜>
日中昼間の時間16時まで、および22時以降
いわゆる「平日のゴールデンタイム」は空きがありません。
<土曜>
22時30分以降であれば、空きがあります。
<日曜>
22時以降であれば、空きがあります。
<キャンセル待ち>
3件
以上の通りです。
空きは日中昼間、22時以降となります。
夏休みの指導については、定期指導を担当しているご家庭からの追加指導のご依頼が3件ございます。
夏休み中は、通常指導の時間にかからない時間に、こうした追加指導が可能です。
また夏休み期間中のみの短期指導もお引き受けいたします。
新たにご依頼をいただくにあたりまして、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験の補助
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
また、8月12日(日)・13日(月)に開催予定の「お盆前学習会」は、残り2名となります。
当方の行う「学習会」は、菊池自身がすべての生徒さんに目配りをする「少数精鋭」にこだわっています。
「学習会」の詳細は、こちらをご参照ください。
また、お問い合わせの場合は、こちらからご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
先日、ネット上での書き込みを見ていたところ、非常に高額な夏期講習費用のことが話題になっていました。
何でも講習費用が総額60万円なのだそうです。
どういう講習なのか、わたしが受講してみたい気がします(笑)
もっとも、これを受けるには、我が家の財務省から許可が下りそうにありませんが.....
この件に限らずですが、受験関係者の中には、わたしの目から見ると、エッ?と思うような手法で経営しているところもあるようです。
また、そういう受験関係者を経て、わたしのところにいらっしゃるご父兄もいます。
ただ、そうは言っても、ご父兄の立場になれば、受験関係者というのは、自分の子供の勉強を見てくれるところです。
そこで学習指導に当たっている人は「先生」でしかなかろうと思います。
わたし自身、柄にもなく、ご父兄からは「先生」と呼ばれています。
が、自分自身が「教育者」であると思ったことは一度もありません。
第一、学校には、国家資格を持った正真正銘の教育者がいらっしゃいます。
そうした先生方に対して、わたしごときが「教育者」だのというのは、あまりにおこがましいと感じています。
わたしもフリーランサーの一人として、「教育者」ではなく、「経営者」「受験産業従事者」であるという本質に変わりありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
ですから、上述した夏期講習についても、それを申し込むご家庭があるとするならば、「受験産業従事者」として実に優れた商才であろうと思うのです。
商人は安いものを高く売れば売るほど「有能」とされ、高評価になります。
そうした意味で、もし60万円という夏期講習の申込者が多数いれば、それはその受験関係者の大いなる実力です。
後は、それに見合うだけのものを提供できたかどうかです。
それを判断するのは、申し込んだご家庭です。
これはわたしの偏見かもしれませんが、どうも一部に、個人で営む受験関係者たる者、「儲けちゃいけない」「利益を度外視して、生徒さんの成績向上に努めるのが美徳」というような空気があるように感じます。
それは大手との対比で、余計にそうなのかもしれません。
ご父兄にしてみれば、毎月支払う指導料は安ければそれに越したことはないはずです。
しかし、「教育者」ではない受験関係者にとって、「お米」の問題は重要です。
なぜなら受験関係者といえども、「お米」は欠くべからざるものだからです。
個人で営もうが、大手であろうが、「お米」は必要です。
そして、「お米」の確保ができないところに、優秀な人材は集まりません。
「消費税を上げるなら、公務員給与の削減を!」という声をしばしば耳にすることがあります。
しかし、「お米」がまともにもらえずに、仕事だけはしっかりやれといったところで、できるはずがありません。
それと同じことです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
では、「受験関係者は教育者ではない。だから、結果さえ出せれば、何をやってもいい。高校に合格させればいい。内申評定が上がりさえすればいい」のかといえば、そのようなことはないと考えています。
これは、それほど難しい話ではありません。
要は、社会通念上、必要なルールを守っていくということです。
これは「教育者」であろうがなかろうが同じです。
受験関係者は「教育者」ではありませんが、「社会人」ではあります。
もっとも、学校の先生など、正真正銘の「教育者」に比べて、受験関係者が世間一般から求められる規範は緩いものではありましょうが。
「自分は教育者ではないから、結果さえ出せれば何をやってもいい」と考えている受験関係者が、仮に生徒さんに学習指導を行ったとします。
しかし、生徒さんはそういう指導者の話をまともに聴かないのではないでしょうか。
なぜなら、生徒さんにとっては、学校であろうが、受験関係者であろうが、学習を指導してくれる人は「先生」でしかないからです。
そして、指導には、指導者たるの「権威」が必要です。
「権威」というと大仰ですが、要は「生徒さんたちが、その指導者の指示を聞こうと感じさせるオーラがある」ということです。
受験関係者には、学校の先生と違い、「権力」というものがありません。
学校の先生には、内申書という「権力」があります。
クラブチームの監督には、レギュラーメンバーを選ぶという「権力」があります。
一方、受験関係者にそうした「権力」はありません。
となれば、指導に当たる者に、自身を守る「権威」は必要です。
そして、最も大切なのは、指導者と生徒さんとの信頼関係です。
そのあたりは、「信なくんば立たず」と喝破した孔子の教えの通りです。
先日来のコラムで受験関係者にまつわる費用のことを話題にしました。
家庭教師の依頼をするにあたっては、スーパーで卵を買うときのように、「AスーパーがBスーパーより1パック10円安いから、Aスーパーで!」というふうに決めるものではないだろうと思います。
ただ、そうは言っても「結局、総額は月にしていくらくらい?」というのは、気になるところではあります。
その流れを受けて、今回、家庭教師を依頼する際の費用について、特に見るべきポイントをいくつか述べてみることにいたします。
まず、家庭教師の場合、学習塾と比較して、費用の明確でない場合が多い点です。
学習塾の場合は、ホームページを見ても、どのくらいかかるのか書いてあるところがほとんどです。
しかし、家庭教師派遣会社は、必ずしもそうなっていません。
地域によって価格が変動するとか、ほかに公にできない理由があるとか、理由は会社によって様々なのでしょう。
その点、個人でやっているところは、わたしを含めて、基本的にオープンです。
ですから、いくつか比較をしてみる必要が出てきます。
その際、留意すべきポイントとしては、他と比較して安すぎる料金設定かどうか、「〇〇円〜」となっているかどうかです。
会社は利益を得ていかねばなりません。
そういう中で、安すぎる設定をしているとすれば、ボランティアでない限り、別の方法で利益を確保していると考えるのが自然です。
また、「〇〇円〜」は「〇〇円」ではありません。
そういう労を惜しんでしまうと、後々「こんなはずでは.....」ということになりかねません。
それは、ご父兄にとっても、また受験関係者にとっても不幸なことです。
子息の受験が円滑にいくためにも、こうしたトラブルはなるべく避けておきたいものです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
費用については、「指導料、交通費」が月々のものとしては主たるものです。
そのほかに入会金、管理費、契約更新料、教材費などがかかる場合もあります。
加えて、受験対策費、教師交代費などもかかったりします。
月々以外の費用も、意外とバカになりません。
長期休暇中、追加指導を依頼すれば、その費用も必要です。
追加指導に関しては、基本的に受講する分だけの費用ですから、これは特に大きな問題になることはなさそうです。
この中で、最もトラブルになるのが、教材費です。
家庭教師派遣会社の中には、教材販売をメインにしているところがいくつかあります。
ところが、そういうところは「教材販売をメインとしています」とは決して言いません。
そして、例えば中学生であれば、3年分の教材を一気に斡旋したりします。
そのため、家庭教師派遣を解約しても、教材のローンだけは残ったということがあり得ます。
ただ、法律が改正されて、未使用分については、返金されることがあるようです。
こういった点を納得されているのであれば問題はないのですが、そのときになってトラブルになることが多々あります。
事実、ネットの各種書き込み、例えばyahoo!の知恵袋などを検索すると、そういう話はこれでもかというくらいアップされています。
興味のある方は、「家庭教師 ローン」というキーワードで検索してみてください。
ご一読をお勧めします。
家庭教師派遣をメインにしているところは、そこまで教材費がかかるということはありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
そして、意外にトラブルが出てくるのが、解約のときです。
「解約は1か月前までに。翌月までは通常の費用を請求します」というところがそこそこあります。
これは、「翌月分までの規定指導回数分を消化してください」という意味です。
ただ、解約時の「やめにくさ」というのも、これまたトラブルの元です。
契約する場合には、誰でもそうでしょうが、「やめよう」と思って契約をする人はいません。
そして、解約したときは、契約時から日がたっていたりして、解約時の内容が頭に入っていないことがほとんどではないでしょうか?
これはわたしもそうです。
例えば、今、問題になっている携帯電話会社の乗り換えの際の料金手続きなんかも、いちいち細かく記憶していません。
そのときに契約書を見て、「はあ、そうなってるのね.....」という場合がほとんどです。
ご父兄にしてみれば、解約したいときにスパッと切れるのが理想的です。
しかし、業者にしてみれば、解約はどのような事情であれ、それ以後は収入減になります。
また解約の場合は、いろんな手間が増えて利益にならない仕事です。
よって、何かと縛りがあるのも致し方がないのかなあとは思います。
そうはいっても、社会通念上、妥当な契約内容があるはずです。
ご父兄にしてみれば、自分のことならともかく、子息の受験のことでのトラブルは絶対に避けたいはずです。
ですから、契約のときにはよくよくご留意ください。
月並みなオチになりますが、結局のところ、そういうことです。
先月実施された中学校の定期試験は、順位が徐々に発表されています。
よかった生徒さん、不本意な成績に終わってしまった生徒さん、いろいろです。
返却された答案と成績を見ていたら、以前、附属中の生徒さんを担当していたときに、ご父兄からご要望・ご相談のあったことをふと思い出しました。
そのご要望・ご相談の内容というのは、あらまし次の通りでした。
~国語の定期考査では、授業であまり扱っていないところや、準拠のワークには載っていないような問題が多く出されている。
附属中の国語の定期考査では、国語の先生の感性で独特のところが問われる。
こうした問題に対応するにはどうすればいいのか、その対策をお願いしたい。
このご要望に対して、わたしは自ら考えるところを申し上げました。
これを要約しますと、「附属中の国語の定期考査は、他の中学と異なるところがない。『先生の独特の感性』というものは存在しない」というものです。
これだけを読むと、つっけんどんな印象を与えますが、実際には言葉柔らかに伝えてあります。
国語に関して申し上げると、問題の作り方や問われることは定期考査でも、模擬試験や入試でも同じです。
違いは、定期考査では授業で扱ったものをベースにし、模擬試験や入試では初出の問題というだけです。
そして、授業で扱ったもののほうが答えやすいという側面があるのみです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
そもそも、国語も他教科と同様、「こう書いてあれば、必ずこういう答えになる」というものが存在します。
そうでなければ、試験は成り立ちません。
「先生の独特の感性」で正解が作られているわけではありません。
授業でやったことや準拠のワーク以外のところから問題が出題されても、もしその成績が今一つだったとするなら、それは生徒さん本人の文章読解ができていなかったというだけです。
「先生の独特の感性」のせいではありません。
この件に限ったことではないのですが、一部には、「附属中の定期考査は独特」という意識があるようです。
確かに附属中は、生徒の40%弱がナンバースクールに進学するという優秀な子女が集う中学校です。
そういった現状もあり、定期考査ではやや難しい問題が出題されることが、他の公立中学より多少は多いという印象は受けています。
しかし、わたしから言わせると、これは独特であるとは言えません。
附属中では、他の中学が配付するような教科書準拠の副教材ワークは、数学のみ配付されています。
理科・社会は塾用の教材であり、英語・国語は教材の配付がありません。
ですから、数学以外の教科は、教科書準拠の教材を自ら手当てする必要があります。
その点を除くと、教科書準拠の教材をしっかりやりこめば、定期試験で満点は取れなくとも、高得点は可能です。
これは他の公立中学と事情は同じです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
では、他の公立中学で、難しい問題が出ないのかと言えば、決してそんなことはありません。
ちなみに、一昨年、宮城野区にある高砂中の2年生の数学の1学期期末試験は、平均点が34点でした。
わたしが見ても、「こりゃ、随分と難しく作っちゃったね〜」と思う問題です。
これは、定期試験として、平均点が34点というのはいかがなものかと考えてしまうような事例です。
このように、先生が張り切り過ぎてしまった例を除いても、「満点を取らせない問題」というのは、多くの中学校で出されています。
富谷市にある成田中の社会では、「これ、どこかのクイズの問題?」というような問題が1問くらい出されています。
当然のことながら、わたしも解けません。
成田中の社会の全学年がそうなのかは分かりませんが、こうした例はあります。
当然、附属中もあります。
二華中や青陵中、あるいは東北学院中やウルスラなど中高一貫校は、確かに「独特」と言えるかもしれません。
ただ、これはそもそものカリキュラムが違うのですから、当然です。
附属中に「特筆大書するような独特さ」はありません。
あえて附属中の「独特さ」を言うなら、他の公立中学が年4回定期考査が行われるのに対し、附属中は年3回の実施です。
そのため、1回あたりの試験範囲は広くなります。
こうした事実を考慮すると、不本意な成績を「試験の独特さ」で片づけることはできません。
そこには「きちんと勉強していないから取れなかった」という事実があるのみです。
動画がきちんと表示されない場合はこちら↓
このたび夏期講習の国語のテキストとして用いられる文章の中に、興味深い文章が掲載されていました。
その文章とは、栄光ゼミナールの関連会社が作成している中3生用教材「発展新演習」の中にあったものです。
「発展新演習」は、一高・二高TOPPA館などで使用されています。
その文章の中には、「プロとアマの料理人の違い」ということで、おおよそ次のような違いがあるとありました。
~アマチュアの料理愛好者は、自分の作りたいものから材料を選んだり、レシピ本を選ぶ。
一方、プロの料理人はそのようにはしない。
プロの料理人は、市場をのぞいてみて、そこから良質で旬のものを選び、それを中心にして料理を考える。
ここでアマチュアの料理人は、「自分がこうしたい」と考えるものを中心に据えます。
そして、そこからいろいろと策を考えるということをします。
一方、プロは「今できうる最良のこと」を中心に据えます。
そして、そこから策を考えます。
今、料理人の話をしましたが、受験についても同じようなことが言えます。
ご父兄や生徒さんは、現実的に可能かどうかは別にして、進路に関する何らかの意向・希望があります。
だからこそ、大枚をはたいて、受験関係者に貴重な対価をお支払いくださっているわけです。
それはわたしもよく理解しています。
ただ、プロとして、わたしが考えていることは、ご父兄や生徒さんと視点が異なります。
それは、ご父兄・本人の希望を考えつつ、いかにして、最良の結果を出していくかという点です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
ところで、しばしば「子供の才能は無限大」というフレーズを目にします。
子育てに少しでも希望を与えるため、誰かがどこかで考えたものなのでしょう。
わたしに言わせれば、このフレーズは大嘘です。
本人が持って生まれた才能の差というものは、極めて大きく、時として非常に残酷なものです。
そしてそれは、「栴檀は双葉より芳し」という格言の通り、その子供が小さいころからすでに現れます。
それは、受験を迎える年齢になっても、違いはありません。
わたしのように学習指導をする立場になると、生徒さんの受容・発信能力の違いを骨身にしみて感じます。
ですから、「この生徒さんなら、ここくらい」「この生徒さんは、ここまで」というのが、おおよそ分かります。
そうした点を踏まえ、特に学習の苦手な生徒さんを担当する場合、わたしが最も気にかけているのは、「何を教えるか」ではなく、「何を教えないか」です。
多くのご父兄は、「うちの子は、数学が苦手なので、数学を重点的に教えてください」「英語を強化してください」というふうにおっしゃいます。
それはご父兄の立場になれば、当然そのような要望が出てくるでしょう。
しかし、中学生を例に挙げますと、「弱点を強化する」という指導法が通用するのは、平均点を超える生徒さんです。
ギリギリ偏差値的に45程度(上から数えて70%くらい)が下限です。
残り30%くらいの生徒さんは、「苦手分野は生かさず殺さず」にしていく必要があります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
また偏差値40未満、すなわち上から数えて85%に満たない生徒さんであれば、わずかでも伸びる可能性のある分野にかけて、そこを集中的にやって行く必要があります。
具体的に申し上げますと、数学の計算、理科・社会の暗記が必要な分野などです。
特にこの中で、数学の計算は改善の見込みがあります。
全教科の中で、最も暗記を必要としないのが、数学の計算分野だからです。
基本的に国語や英語は、「生かさず殺さず」にした上で、入試直前にはバッサリと切ってしまいます。
この分野は点を上げる指導が極めて困難だからです。
ご父兄の中には、「上がる見込みのない分野は生かさず殺さずにして、バッサリ切る」というやり方に不満をお感じになるかもしれません。
とは申せ、生かせる資源・時間は限られています。
もちろん、こういうやり方はあくまで「受験」という目的のためです。
「バッサリ切った後、その先、高校での勉強はどうなるの?」という疑問も当然あるでしょう。
しかし、残念ではありますが、その点に関しては、目をつぶっていただくほかありません。
わたしとしても、正道でないことは十分認識しています。
ただ、これよりよい方法が見つかりません。
八方丸く収まるという方法がないのであれば、「より損害の少ない方法」を模索するしかありません。
それこそが、「プロの仕事」であると認識しています。
そういえば、以前やっていた「対抗バトル」、入試やら何やらですっかり忘れていました。
先月行われた中間試験をもとに、入賞者の発表を行います。
(定期試験の部)
富谷市 中学2年 T.Kくん
☆前回比 27位アップ 改善率14.21ポイント
(敢闘賞)
仙台市若林区 高校1年 M.Mさん
今回はT.Kくん、そしてM.Mさんを「英雄認定」いたします。
T.Kくんは、日々努力を重ね、前回比27位アップ、改善率14.21ポイントとなりました。
もともとT.Kくんは熱心な生徒さんではありましたが、1年生のとき、やや伸び悩みを感じていたようでした。
そこで、日々行う学習を細かく定め、学習量を増やしました。
今後も伸びが期待できそうです。
易しいところで取りこぼしをすることのないように心がけてください。
また敢闘賞は高校1年のM.Mさんに贈呈します。
M.Mさんは、高校の中間試験のデビュー戦で、見事にトップ10入りを果たしました。
すばらしい成績です。
今後は自身の目標をしっかり決め、それに向かって学習を続けていってください。
この2名以外にも、惜しい人が何名かいました。
受験のための学習というのは、決して面白いものではありません。
相応の忍耐力も必要です。
そして、それをしっかりやり遂げてこそ、成績が伸び、志望校に合格がかないます。
フレー! フレー! T.Kくん!
フレー! フレー! M.Mさん!
これからも応援していきます。
このところ、二華中・青陵中を目指す小学生が随分と増えてきたように思います。
わたしのところにも、そうした流れを受けて、二華中・青陵中志望のご家庭からお問い合わせを受けることが年々多くなっています。
標題にある「二華中・青陵中の入試と渡り合うために」ということに関しては、結論を申せば、「きちんと学習する」ということに尽きます。
ただ、それではあまりにも芸がありません(笑)
具体的な学習内容については、個々の受験関係者のほうに委ねるとして、今回は、普段の学習以外でわたしが感じるところを記すことにいたします。
まず、必要なのは、塾などでの普段の学習もさることながら、確実に合格するためには、百科事典的な幅広い知識を学んでいってほしいということです。
二華中・青陵中は、国語・算数といったような科目ごとの試験になっていません。
いろいろな知識が必要な総合問題です。
これはちょうど、見た目が幕の内弁当のようです。
また入試問題を見ても、中学・高校で学習する内容を先取りする形で出題されていることがよくあります。
もちろん、試験の内容は小学生向けに加工されています。
が、内容それ自体は、中学や高校の定期試験で問われてもおかしくないようなものもあります。
具体的に申し上げると、二華中の過去問では、中学・高校数学で扱う「場合の数」「フィボナッチ数列」といったものが問われています。
これらは、難易度を考えると、高校生でも解ける人は半分いません(笑)
そういう問題を小学6年生にぶつけてきます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
こういう問題は、百科事典などには書いてあります。
こうした知識がなくても、相応の数学力があれば、解けないわけではありません。
しかし、確実に合格するためには、知識があるのと、ないのとでは大きな差が出ます。
しかも、今シーズンの二華中の倍率は4.43倍、青陵中のそれは2.68倍です。
そういったことを考えると、試験場で確実に力を発揮するには、幅広い知識が武器になることは間違いありません。
第2点目としては、「各教科を満遍なく処理できる力」が必要です。
公立高校の入試では、トップ層ですと、数学の出来不出来が合否を決します。
中高一貫校での入試においても、算数のでき具合はかなり重要です。
ただ、算数が飛びぬけてできても、社会がからっきしということになれば、合格は難しくなります。
入試問題は上述しましたように、総合問題です。
算数がしっかりできていることは必要ですが、それだけで十分とは言えません。
これは「合格には、百科事典的な幅広い知識が必要」ということと軌を一にします。
わたしがこのように語っているのは、決して口から出まかせではありません。
実際、こちらのサイトで、中高一貫校に在職した先生が、入試では「各教科を満遍なく処理できる力」を見たいと語っています。
総合問題という形式は、まさしく「各教科を満遍なく処理できる力」を問うています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
第3点目は、「教わったことを素直に実践する」ということです。
受験関係者は指導に当たって、受験で高得点を上げるための技術など、いろいろなことを教えます。
そのときに、「なるほど。こういう風にするといいのか!」と考え、それを素直に実践しようと心がけることは非常に重要です。
どの受験関係者も言っていることですが、こうした意味の素直さというのが、成績向上のためには不可欠です。
どの生徒さんも、指導の最中は、だいたいフンフンとうなずきながら聞いています。
しかし、それを「なるほど!」と考え、実際にやってみようとする生徒さんは必ずしも多くありません。
わたしは生徒さんに、やり方を指導しているときには、「どうしてそういうやり方がいいのか」というのを、できる限り丁寧に説明することにしています。
「こういうやり方だと、成績が上がるから、ツベコベ言わずにこうやれ」という言い方はしないように心がけています。
「なぜわたしがそう指導するのか分かりますか?」と問いかけることもしばしばです。
なぜそうするのかと言えば、わたし自身が、学生時代、先生から「問答無用!」という言い方をされるのを好まなかったためです。
そのため、「なぜそういうやり方だといいのか」をしっかり説明するほうが、「こうやれ!」と押し付けるより、定着するのではないかと考えるからです。
ただ、問題はここから先です。
中学受験を目指す生徒さんは、学習に対して、意識の高い生徒さんが多いです。
ところが、心を砕いて説明しても、アドバイスを実践しようとしないという生徒さんは一定数います。
そういう生徒さんが合格するという例は少ないようです。
事実、わたしが担当した中で、二華・青陵に合格した生徒さんというのは、わたしのアドバイスをしっかり実践した人です。
逆に言うと、アドバイスをきちんと実践せずに、合格した生徒さんはいません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしのアドバイスをやってみようとするかしないかは、「ほんのちょっとした差」です。
しかし、積もり積もれば、これは「大きな差」となります。
確かにわたしのアドバイスどおりにやるのは、能力的に難しい場合があります。
さはさりながら、大切なのは、結果的にできなかったとしても、「実践しようとしているかどうか」です。
「素直にわたしのアドバイスを聞かない生徒さん」の心情は、わたしなりに理解しているつもりです。
わたし自身、子供のころは、親や先生の言うことをハイハイと聞くような子供ではなかったからです。
ただ、そういうわたしであっても、こと受験に関しては、親や先生の言ったことで、「これは自分の役に立つ」と納得したことは、積極的に取り入れてきました。
それは「どうしてもここを突破したい。成績を上げたい」という欲求があったからです。
そういう気持ちが薄いと、結局のところ、どうしても我流にとどまってしまいます。
我流は自分にとって、快いやり方です。
成績が上がるか上がらないかは二の次なのです。
我流を変えるのは、大人でも子供でも、生半可な気持ちではできません。
そして、我流を貫く生徒さんが突破できるほど、二華・青陵の入試は甘くありません。
「選ばれし者」になるためには、相応の、そしてかなりの努力が必要です。
それは、大学入試であろうが、中学入試であろうが、変わりはありません。
標題のとおり、文化祭の日程が各校のサイト上で発表されています。
うち、仙台圏の高校につき、菊池が一覧にしました。
こちらからダウンロードできます。
宮城県内の公立高校については、こちらから、県教委から公表されている一覧表をダウンロードできます。
また私立高校については、各校のサイトに発表されているものから転記し、サイトに記載のないところは、各校に個別に問い合わせ、確認しました。
表にある日程・時間は断りがなければ、一般公開の日程です。
オープンスクールと併せ、志望校の文化祭に赴くと何らかの刺激になるかと思います。
注意点を3点挙げます。
(1)泉、泉松陵、宮城野、聖ドミニコの4校の文化祭は終了しています。
(2)仙台育英は多賀城校舎のみの開催です。
(3)東北高校は、小松島・泉キャンパス別日程で開催です。
(4)聖和学園は、薬師堂キャンパス、三神峯キャンパスで開催日が異なります。
多くの学校、特に中学校では、この夏休みに例によって作文の課題があります。
わたしが中学生のときには、読書感想文と弁論文の2作品というふうに相場が決まっていました。
現在、中学生が課されているものは、1作品+詩・短歌・俳句というのが「黄金パターン」です。
そして、その1作品も生活文、紀行文、弁論文、読書感想文の中から選ぶという具合に、幅が出てきています。
読書感想文では、ほとんどの場合、本は自由に選んでいいようです。
以前は「ライトノベルはダメ」と但し書きがあったりしました。
ところが、このところはそういう縛りも見かけなくなりました。
とはいえ、読書感想文では何をどのように書けばいいのかということで、悩む人も多いでしょう。
以前、わたしは、こちらのコラムで、中学生のとき、読書感想文の題材として電話帳と漢和辞典を選んだ旨、記しました。
そこで今回は、それに加える形で、題材を選ぶ際の裏技と書き出しの例文を記してみることにします。
なぜわたしがこのようなことをやるか、お分かりでしょうか?
その真意は、読書感想文がいつまでも終わらず、夏休みを過ぎてからやっつけ仕事のように書く生徒さんを多数見てきたからです。
とにかく、この作文の課題は、7月中に完了させてほしいのです。
そして、じっくりと夏休みの学習を行い、休み明けの学習・試験等に備えたいからです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前置きはこのくらいにして、「裏技」をいくつか披露します。
(裏技1)以前に習った国語の教科書にある作品
読書感想文と言うと、やれ課題図書だ、やれ図書館に行かなくちゃ、という具合に、題材を果てしなく「外」に求める傾向にあります。
もちろん、それはそれでいいのでしょう。
が、以前に習った国語の教科書にある作品を読み返してみるという裏技があります。
今回、わたしの中3の生徒さんは、わたしのアドバイスを受け、中2の国語の教科書にあった、重松清の「卒業ホームラン」を選びました。
こういう風に選ぶと、国語の教科書でやっていてなじみがあるので、時間の節約になります。
そして、今回のように、しばらくたってから読み返すと、新たな感想が出てくるものです。
書き出しはこんな感じです。
(書き出し)
「そうだ! 『卒業ホームラン』を読んでみよう! そして感想文を書いてみよう!」
読書感想文に何を書こうか考えあぐねていたわたしに、「これだ!」と思えるような確信が頭の中に浮かんだ。
「卒業ホームラン」は、2年生のときに国語の教科書で読んだ。
そのとき、20連勝がかかった野球チームに所属する主人公と、そのチームの監督をしている父とのやり取りが、実に興味深い内容だと感じた。
そこで、今回、再度読み返し、感想とともに自分の考えるところを記すこととしたい。
「『これだ!』と思えるような確信」などというのは、いかにも取ってつけたようなクサい表現です(笑)
しかし、このくらいの演出は、国語の先生も目をつぶってくれるでしょう(笑)(笑)
(次回に続きます)
(前回の続きです)
今度は、「裏技1」のバージョンアップ(?)版です。
(裏技2)自分の勉強したい教科の教科書を読んで感想文を書く
「『自分の勉強したい教科の教科書を読んで感想文を書く』って、どういうこと?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
わたしの意図するところは、例えば「教科書『新しい数学』を読んで」という題で、読書感想文を書いてみましょうということです。
「え? そんなことできるの?」という疑問に対しては、「はい。できます。やってみましょう」と回答します。
各教科の先生からは、「予習・復習が大切」と耳にタコができるくらい、聞かされているはずです。
であるなら、教科を勉強しながら、それを「感想文」という観点から切ってみようという試みです。
書き出しはこんな感じで.....
(書き出し)
題名「教科書『新しい数学』を読んで」
「ああ、夏休みこそ数学の勉強、しっかりやらなくちゃ.....」
そう思ったわたしは数学の教科書を開いた。
表紙を開いて写真付きのページを読むと、こう書いてあった。
「直角三角形の3辺の間には、とても美しい関係があります。この関係は、昔から知られている有名な定理です」
「へ~、そうなんだ」と思う自分がいる。
「そうだ! 数学の勉強をしながら、教科書を読んだ感想、実際に問題を解いてみた達成感を書いてみよう」
そう思いついた。
「決まった! これをやろう!」
わたしが数学の教科書を国語の読書感想文の題材として取り上げた理由はいま述べたとおりである。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回までの「裏技」は、笑ってしまうようなものがあるかもしれません。
しかし、わたしは至って本気です。
というのも、毎年、読書感想文を含む作文系の課題を書こうとしない生徒さんをあまりにも多く見てきたからです。
なかなか書こうとしない生徒さんの理屈は分かっています。
「何を書いたらいいか思い浮かばない」
「どう書けばいいのか分からない。文章が苦手.....」
そう言って、ズルズルと夏休み終わりまでに引き延ばし、引き延ばし....
気づけば、夏休みが終わり、締め切りはもうすぐ.....
「まずい! なんとかしなくちゃ」で、やっつけ仕事.....
そして、何とか原稿用紙のマス目を埋めて、体裁だけを繕う.....
そのパターンの繰り返しという生徒さんの多いこと、多いこと.....
であるなら、「裏技」でも何でも使って、7月中に読書感想文は終わらせてしまいましょう。
読書感想文で一番大変なのは、書こうとする文章の本を読了することです。
「裏技1」は、読了の手間をなるべく省こうという試みです。
「裏技2」は、他教科の勉強時間を、国語の勉強にも充ててしまおうという一石二鳥の試み(?)です。
わたしがこのコラムで示した「裏技」は、そのままの形で使ってもらってもいいです。
また、それをたたき台にして、よりよいバージョンのものを作っても構いません。
くどいようですが、作文系の課題は、7月中に終えてください。
現在担当している生徒さんとは、もう少しいろんなやり取りをしながら、感想文の課題を進めています。
「とにかく早くやれ!」とだけ言わないという、わたしの言動を証明したくて、今回のコラムを書きました。
というわけで、課題、よろしくお願いします!(しつこい.....)
去る25日、こちらのコラムで仙台圏高校の文化祭日程一覧表を掲載しました。
前回は、高校別の一覧となっていますが、今回は、日付順に整理しました。
こちらに掲載してあります。
これを見ると、文化祭の多くが9月1日(土)に集中しています。
文化祭のハシゴをする際に、ご活用ください。
前にも申しました通り、中学生の皆さんは、オープンキャンパスと併せて行ってみるといいです。
随分前に、この提案をあるご父兄に提案したところ、「オープンキャンパスはいいですが、文化祭はお祭り・遊びですから.....」と、やんわりとクギを刺されたことがあります。
当該ご父兄は、「そんなところに行くくらいなら、勉強をしてもらったほうが.....」とおっしゃりたかったのでしょう。
ちなみにそのご家庭の生徒さんは、第一志望の某公立高校には合格できず、ある私立高校に入学しましたが.....
まあ、確かにおっしゃるように文化祭は、「お祭り」であり、「遊び」です。
例えていえば、オープンキャンパスは、その学校の「ケの日」を見せます。
それに対して、文化祭は「ハレの日」を見せるイベントです。
どちらかといえば、オープンキャンパスは、入学のための話とか、入学後にどうなるのかというような「硬い話」が多いです。
一方、文化祭はソフトな一面を見せます。
そして、そこに通う先輩方の生き生きとした姿を見ることができます。
文化祭開催の日取りは、大部分の中学校の期末試験と被りません。
実際に足を運ぶと、志望しようとする意識がリフレッシュされるかもしれません。
今日で7月が終わります。
明日から8月ということで、夏休みも佳境を迎えることになります。
弊コラムでもご案内しておりましたように、8月12日(日)および13日(月)の両日、「お盆前学習会」を開催いたします。
おかげさまで、申し込み開始後、想定以上のスピードで定員に達してしまいました。
締め切り後にも2件のお申し込みがあり、申し訳ないこととなりました。
直近3回分の学習会の様子は↓のような感じでした。
わたしの中では、長期休暇時の恒例行事となっています。
ただ、今年の春休みは、わたしの大腸ポリープ手術の日が不確定だったため、実施しませんでした。
学習会に対するわたしの考えとしては、「指導の際は、生徒さんにくっつき過ぎず、離れ過ぎず」です。
家庭教師の指導は、基本的に1対1です。
そこで、長期休暇の短い期間を利用して「くっつき過ぎず、離れ過ぎず」という指導を生徒さんに経験してもらいたいと考え、このような企画を催しています。
そういう指導ができる適正人数が最大6名です。
また、わたしの本来の指導形態は家庭教師ということで、ご家庭からのご依頼を受けています。
となれば、学習会に参加しないご家庭の指導という側面も当然に考慮しなくてはなりません。
開催期間を2日間にし、また塾などがお盆休みに入る期間を利用して、外部生の方も参加しやすいようにしているのは、そのためです。
学習会に初めて参加する生徒さんは、「14時間も大丈夫?」と感じるかもしれません。
が、いざ蓋を開けてみると、適度な緊張感ゆえに意外と集中できるようです。
事実、リピーターの生徒さんも何名か参加します。
来週に入ってから、学習会でどういう学習をしていくか、生徒さんごとにすり合わせていきます。
成績upのヒント!
教育コラム「雨か嵐か」
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