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あけましておめでとうございます。
令和3年、西暦2021年を迎えました。
年頭に当たり、例年のようにわたしの心境をつづった歌を記します。
日々努むる子らを思ひつつ
緑濃き 松が枝に降る 白雪も
門出ことほぐ 春を待つらむ
これからしばらく寒い日は続きます。
そして、雪の日もあります。
「来るべきその日」に力を発揮した生徒さんたちの笑顔と希望に満ちあふれた顔を想像しながら、この歌を詠みました。
歌の通り、生徒さんたちの門出をことほぐような春になるよう、生徒さん・ご父兄・菊池の三者で目標突破を目指します。
昨年はコロナ、コロナで年が暮れました。
その影響で、受験にあっても、広くオンライン指導が行わました。
今年に入っても、コロナの勢いはしばらく止まりそうにありません。
担当した生徒さんの通学する学校でも、一部で、臨時休校の措置が取られました。
とにもかくにも、現段階では、「静かな日常」は望めません。
そうした中にあるからこそ、一日一日の積み重ねという「日常」を大切にしていきたいです。
さらに、コロナ禍にはあっても、受験における「改革」は粛々と進んでいきます。
大学入試における「共通テスト」の導入、中学における英語の大幅改定はそれらの序章に過ぎません。
そういう「改革の嵐」を物ともせず、「できることはやる」という姿勢に徹していきます。
本年もよろしくお願いいたします。
もうすぐ二華中・青陵中の入試が迫っています。
今回話題にすることは、次シーズンの入試の英語についてです。
該当するのは、小5生以下の生徒さんになります。
今回やる入試では、英語がありませんが、次シーズンから英語の試験が課されることになります。
このたび、県教委のほうから、この英語の試験がどのようになるのか、発表がありました。
内容は以下の通りです。
このページには、リスニング問題のサンプルが掲載されています。
ただ、試験としては筆記・リスニング両方あります。
筆記試験がどうなるのか、サンプルがないので不確定なところはありますが、このリスニング問題のサンプルから推定することにします。
この試験がどうなるのかについては、以前のコラムで次のように記しました。
小5・小6の英語 〜4月からどう新しくなる? 対策は?〜 その5
ここでわたしは、「中学受験への対応は、英検5級程度で8割が取れるくらいに目標を設定しておくと、どの中学でも合格点を上回る」と書きました。
サンプルの問題を見る限り、わたしの書いたことは大筋で間違いがないと思われます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
この「英検5級程度」というのは、中1の教科書でカバーする範囲です。
4月から、中1の教科書は新しくなりますが、英検5級で8割が取れれば、英語の試験については恐るに足らずと言えるでしょう。
英検5級は、ネットに出回っている情報によれば、5割を上回れば合格できます。
その合格点よりは高めの点数が取れることを目標にしたほうがよさそうです。
二華中・青陵中の受験生の場合、学校以外に何らかの形で英語を習っている生徒さんが多いようです。
そして、当然のことながら、進学塾ではその準備も抜かりなく進められるでしょう。
ですから、それほど大きく心配しなくてもよいのではないでしょうか。
ただ、ここでご父兄が注意すべきは、「試験は英語だけではない」ということです。
つまり、英語という新しい試験に目を奪われて、これまで問われてきたほかの科目が疎かになってしまってはまずいです。
英語の割合がどのくらいになるのか、今のところは不明です。
わたしの「動物的な勘」では、全体の20%を超えることはないのではないかと考えています。
もちろん、これには何の根拠もありません。
純然たる「勘」です。
この点、どうかご容赦を願います。
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先般、生徒さんと話をしながら、ふと気になったことがありました。
それは、模擬試験が返却されたとき、生徒さんやご父兄のチェックしているポイントです。
つまり、どういうところを見ているのか、逆にどういうところを見ていないのか、ということです。
今回は、中学生の模試に焦点を当てて書いてみます。
話を総合すると、生徒さんやご父兄は、だいたい、こんな感じで見ているようです。
総合得点と総合偏差値
→志望校のABC判定
→よければ喜ぶ。悪ければガッカリ、諦め。
一方、わたしの場合は、ちょっと違います。
見る順序としては、こんな感じです。
総合得点と総合偏差値
→科目ごとの平均点確認
→3教科総合・5教科総合別の偏差値・得点
→志望校のABC判定
→よければ少しホッ。悪ければ頭を抱える
→設問ごとの取りこぼし等の確認
志望校のABC判定は、ごくごくサラッと、参考程度にチェックします。
偏差値を見れば、どういう評価か、ほぼ分かるからです。
この点、生徒さんやご父兄は、大いに気になるでしょう。
一方、生徒さんやご父兄は、「国数英」3教科総合と、「国数英理社」5教科総合の偏差値の差はどれくらいチェックしていますでしょうか?
わたしは、かなり注意してチェックするようにしています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
なぜわたしが、「国数英」3教科総合と、「国数英理社」5教科総合の偏差値の差をチェックしているのか.....
理由は、たとえ5教科総合で合格ラインにあっても、「国数英」の力が下回っていれば、高校入学後に苦労する可能性が高いからです。
確かに公立高校の入試は5教科総合で行われます。
科目ごとの傾斜配点もありますが、加点されるのは、だいたいが英語・数学です。
高校がこのように加点するということは、高校が英語・数学に強い生徒を欲しがっているからにほかなりません。
そして、ボーダーラインちょい下という生徒さんの場合、「国数英」の偏差値がボーダーを上回り、「理社」が弱いなら、「後の頑張り次第で何とかなるかも」と、わたしは考えます。
一方、「国数英」がボーダーよりずっと下で、「理社」が補っている格好になっていれば、「これはちょっと厳しい」と考えます。
それは、難易度の高い高校に行けば行くほどそうです。難易度が高くない高校の場合、「理社」の得点が合否を決めるという側面があります。
しかし、トップ層に行けば、キーとなるのは、数学です。
「自分は国数英が苦手だけど、理社で得点するから、何とか大丈夫」と考えていると、トップ層は、のちのち痛い目を見ます。
勉強のポイントを外さないよう、どうぞご注意を!
先日、ツイッターを見ていたら、興味深いやり取りがなされていました。
それは、「受験関係者が発達障害をどのように認識しているか」ということについてです。
事の顛末は次の通りです。
とある進学塾の塾長先生が、小学校の先生への注文を述べていました。
その注文とは、学級運営以上に、個々の生徒を鍛えることも重要だというものです。
その理由として、指示が聞けなかったり、指示通りに動けない生徒は、中学で勉強が遅れてしまうというものです。
さらに、その塾長先生は、隣の子に「今先生なんて言った?」と聞けるのが子供にとってよい環境だという小学校の先生に、「とんでもない」と述べていました。
これには、多くのリツイートや「いいね」が付いていました。
このリツイートや「いいね」は、多くが受験関係者によりなされたものです。
一方、こういう意見に対して、別の受験関係者の中には、
「発達障害に対して無知極まりない」
「受験関係者の多くが『いいね』を付けているなんて、信じられない!」
と述べている方がいらっしゃいました。
わたしは、このやり取りを見ていて、どちら側にもそれぞれ言い分があると感じました。
そして、「受験関係者でも、発達障害・学習障害というのはまだまだ知られていないのかもな〜」とも思いました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回、話題にした塾長先生のおっしゃりたいことは、理解できる部分があります。
「指示が聞けなかったり、指示通りに動けない生徒は、中学で勉強が遅れてしまう。
小学校の先生にはそれを放置しておいてほしくない」
という箇所は、その通りです。
しかし、「中にはいくら努力しても、そうできない生徒がいる」というところにも、言葉があればよかったと思います。
そうすれば、別の受験関係者から、「発達障害に対して無知極まりない」という反発は起きなかったはずです。
塾長先生が、発達障害・学習障害に関して、どのような見解をお持ちなのか、よく分かりません。
ただ、発達障害・学習障害の生徒に理解があるなら、たぶん、「ただし発達障害の生徒を除く」などとお書きになったはずです。
わたしが塾長先生と同じことを書こうとすれば、そういう書き方をします。
そして、受験関係者の「いいね」の多さを見ても、発達障害・学習障害というのはまだまだ知られていないのでしょう。
受験関係者というのは、学校の先生の手が回らないところのサポートをするのが仕事です。
ですから、発達障害・学習障害についても、ある程度の経験を積んだ人なら、理解しているものだと思っていました。
ところが、案外とそうでもないようなのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
家庭教師という指導形態を取っていると、発達障害という生徒さん、あるいは発達障害と思われる生徒さんは、ちょくちょく担当することになります。
発達障害といっても、各人各様です。
学習指導においては、学習障害、そしてADHDが2大マターです。
学習障害は、学習能力に大きな支障があるケースです。
ADHDは、忘れ物が極端に多かったり、整理整頓が極端に苦手だったりするケースです。
その中でも、学習障害は、受験と直結します。
わたしも、これまで学習障害という判断を医師からされた生徒さん、あるいは学習障害と思われる生徒さんを担当してきました。
そこで感じたことは、「本人の努力不足」ということで片づけられない生徒さんは、想像以上にいるということです。
彼らの多くは、まじめです。
素直で優しいです。
そして彼らにとって大変なのは、「一見すると、ごく普通の生徒に見える」「ごく普通の生徒にしか見えない」ことです。
これが、知的障害であるとか、視覚障害のように、支援学校にいるという生徒さんならば、それなりの配慮はできます。
しかし、発達障害・学習障害の場合は、普通学級のクラスメイトとして、一定数います。
そのため、逆に他人の理解を得にくいという側面があります。
わたしとしては、自分たちがごく簡単にできることを、そのようにできない生徒さんがいるということを、心にとめていきたいと思います。
以下にいう「中学生」とは、公立の中学に通う生徒として話を進めます。
平均点が取れていないという中学生に、数学を教えていて感じることがあります。
それは、数学での中2と中3の難易度の差が意外に大きいということです。
特にそれは、計算問題についてそう感じます。
数学の試験というと、計算、そして関数や図形問題などが問われます。
平均点が取れていない中学生は、計算問題が大きな得点源です。
関数や図形問題となると、ごく易しい問題しか太刀打ちできません。
それゆえ、数学の成績アップには、計算問題をいかに正確に解けるかがカギとなります。
計算問題に関しては、中2までで扱うものと、中3で扱うものとの間では、平均点が取れていない中学生にとって、質的に違うようです。
これが、トップ層や準トップ層くらいですと、中2と中3の計算問題で差は見られません。
何の支障もなく、ホイホイと解きます。
しかし、平均点が取れていない中学生だと、そのようにはいきません。
中1と中2の計算問題に関しては、それほど大きな差がありません。
もちろん、多少難しくなっていることは事実です。
が、何とかかんとかやれる生徒さんがほとんどです。
一方で、中2と中3の計算問題は違います。
中1と中2の間には感じられなかった「計算問題の壁」を感じます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
中2と中3の間にある「計算問題の壁」というのは、次のようなものです。
中1と中2の計算問題は、「パッと見れば、どういう解き方をすればよいか、わりとハッキリしている」
一方、中3の計算問題は、「パッと見ても、どういう解き方をすればよいか、ハッキリしないものが出てくる」
わたしの印象ではそんな感じです。
もう少し具体的に申し上げます。
料理に例えると、中1と中2の計算問題は「野菜サラダを作る」という感じです。
大雑把な言い方ではありますが、野菜サラダに必要な野菜は、野菜ごとにどう調理すればよいか、わりとハッキリしています。
パッと見れば、どの野菜を使っているかは分かりやすいからです。
一方、中3の計算問題は「野菜の煮物を作る」という感じです。
煮物にもよりますが、サラダに比べれば、調理に手間がかかります。
おまけに、火やダシの加減にも目配りしなくてはなりません。
中3の計算問題となると、どのやり方で解いていけばいいのか、パッと見て分からないものが確実に多くなっていきます。
トップ層や準トップ層ですと、大きな支障があるようには見えません。
しかし、平均点が取れていない中3生の場合、
「この問題、どういう解き方をすればいいんだっけ?
ああでもない.....こうでもない.....」
という場面が、中1・中2に比べると非常に多くなります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
そして、そういう傾向は、高校に行っても確実に受け継がれていきます。
そういうことを少しでもなくすため、わたしは、10年ちょっと前くらいまで、どの生徒さんにも中学で習う計算問題は習得してほしいと思っていました。
平均点が取れていない中学生にもです。
わたしにとって、中学の計算問題は、指導をきちんとしていけば、できるはずだと考えていたからです。
しかし、平均点が取れていない中学生にとって、計算問題は、わたしが考えているよりもずっと難しいと考えるようになりました。
平均点が取れない彼らにとって、計算問題がそういう状態です。
これが、関数や図形の問題となると、そこには「大きな黒いもの」がドカンと居座っている感じです。
高校の先生方もそういう事情はよくお分かりのようです。
同じ「高校1年生の数学」で、教科書は似通っていても、ナンバースクールの試験問題と、偏差値40未満の高校の試験問題とは、アッというほどの差があります。
中3では、それほどまでに大きな差を抱えた生徒同士が、「誕生日が近い」「住んでいるところが近い」という理由だけで、学校では同じ先生から同じ授業を受けています。
中3はそうした意味で、「生徒間の数学における学力差が最も大きくなるとき」です。
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先般、トップ層にいる中学生から質問を受けました。
その生徒さんは、志望校突破に向けて、熱心に勉強をしています。
質問の内容としてはあらまし次のようなものです。
.....自分としては、このごろ英語・数学に関していえば、何とか取れるようになっている。
ところが、社会は勉強をしているが、どうも思ったような点数には達していない。
社会を上げていくには、きちんと覚えるべきものを覚えて、問題をガンガン解いていく以外にないのだろうが、それをやっても壁のようなものがある。
何かいい方法はないのか。
ちなみにこの生徒さんは、理系志望です。
よって、関心の対象は、理科・数学、特に化学です。
そういうせいもあってか、社会という教科には興味関心がほぼありません。
早い話が、点数さえ取れればいいという考えです。
理系の生徒さんには「あるある」と言えます。
それに対するわたしのアドバイスとしては、「資料集を活用せよ!」
ここでいう資料集とは、学校で副教材として配付されるものを指します。
これは、社会だけでなく、理科にも当てはまります。
こうした資料集は、ほとんどの学校で配られます。
しかし、授業でも十分に活用されているとはいいがたいものがあります。
先生方も、使う方、そうでない方、分かれています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
理科・社会の資料集は、教科書とともに学校で配付されます。
そのためか、教科書と並んで、「タダのもの」という意識が生徒さんの間でも強いようです。
「タダのもの」ということは、あまりありがたみがないということです。
確かに資料集は、どこぞの有名な先生の書いた参考書とは違います。
そのためか、それを成績向上のために積極活用しようなどという受験生は少ないでしょう。
わたしは現役の中高校生だったころ、特に理科・社会は、授業中に資料集をよく眺めていました。
授業が退屈なときにパラパラと見ていたり、あるいは、授業に関連したところも見ていました。
そのときは、何の気なしに見ていただけでした。
成績アップにつなげようなどと考えながら、資料集を眺めていたわけではありません。
ところが、資料集で見ていたところ、あるいは関連箇所が試験に出てきたりすることがちょくちょくありました。
しかも資料集の多くは、図や写真です。
教科書の本文と違って字はあまりありません。
今でいえば、ネットサーフィン、あるいは、youtubeで関連動画を次々と見ているような感じになるでしょうか。
そのためか、それらは映像として記憶に残りやすいのです。
試験ではもちろん文字で書かなくてはなりません。
が、記憶を補う働きは大きいものがありました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
トップ層としては、何とか「理社であと1問ずつ」を得点しておきたいところです。
「あと1問」とはいうものの、言うは易く行うは難しです。
理科・社会の試験には、図や地図、各種の資料が使われています。
ということは、記憶したことを確認したり、理解を深めるため、教科書に加えて、資料集を活用するのは理にかなっています。
歴史の文化史、例えば夏目漱石・森鴎外・樋口一葉がどういう作品を残したか、などというのは、理屈抜きに覚えるしかありません。
そうしたときに、彼らの人物像を記憶に滑り込ませれば、少なくとも単なる丸暗記よりは、記憶に残ります。
さらに言いますと、ザビエルなどと言う人物は、あのヘアスタイルの肖像画がなければ、これほど多くの日本人の記憶に残らなかったに違いありません。
また、前回のコラムでわたしが現役学生の頃やっていたように、「資料集のダラダラ眺め」もそれなりに役には立ちます。
いずれにしても、トップ層となれば、「やれることは、できる限りやる」という姿勢で臨まなくてはなりません。
「自分は一生懸命にやっています」といったところで、ライバルを出し抜かなくては全く意味がありません。
「理科・社会に対する深い理解」を促す一助として、資料集を活用してみてください。
本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。
お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。
☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ
当方の合格実績のページをご参照ください。
<空き状況>
☆平日
お住まいの場所によって、お引き受けできる場合がございます。
☆土曜・日曜
お住まいの場所によって、お引き受けできる場合がございます。
詳しくはお問い合わせください。
当方は原則として対面指導をおこなっておりますが、「オンライン指導でもOK」というご家庭があれば、お問い合わせください。
また、新学期を見越した指導依頼も来ております。
3月には、受験生の指導終了、新規の生徒さんの指導で、生徒さんの入れ替えがあります。
新学期からの指導をご希望の方は、早めにお問い合わせください。
指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生
☆特に俊英四谷や栄光ゼミナールのサポートをご希望のご家庭
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
☆特に仙台一高・二高といったナンバースクール、高専受験の際の塾サポートをご希望のご家庭
☆学習障害やADHDなどの発達障害を持つ生徒さんも対応可能です!
☆無料体験指導について
60分の指導を「体験指導」として無料といたします。
ただし、契約時において指導期間が3か月に満たない契約をご希望の場合、無料体験指導は対象外とします。
「体験指導」は、契約をする際に「菊池の指導がどういうものか」を体験するという目的で行っています。
「体験指導」のみを目的としたお問い合わせは、菊池への指導依頼を真剣にお考えのご家庭にご迷惑となります。
「無料体験指導」の実施のみを目的としていると思われる場合は、実施をお断りしております。
指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみが要件です。
「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けできません。
塾と併用した場合の「その後の結果」については、弊サイトのコラムに詳細がございます。
なお、現在、他所と菊池の指導をいずれにするか迷っておいでの方は、他所を優先させてください。
上記を参考にお問い合わせをご検討ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
大学入試「共通テスト」も何とか終わりました。
二華中・青陵中入試の結果発表もなされています。
これから私立高校入試、私大入試、国公立大入試二次試験、公立高校入試.....と続いていきます。
そういう季節のためか、各所でいろいろな合格祈願グッズが販売されています。
神社で扱っている合格お守りという古典的なものから、「キットカット」「カール」の受験生応援バージョン等々.....
今回のコラムでは、こうしたグッズの購入について、わたしなりの考えを書いてみることにいたします。
まず受験生の立場からすると、合格祈願グッズは、本人が買ったり、本人の同意を受けて親が買い与えるのは、マインド面でよい役割を果たします。
しかし、親や祖父母、親戚のおじさん、おばさんが、合格祈願グッズをプレゼントした場合、受験生としてはかなり受け止め方が違います。
どう感じるのかというと、ありがたいと感じつつ、結構大きなプレッシャーを感じてしまうものなのです。
受験関係者が彼ら受験生に合格祈願グッズを配付しても、プレッシャーだとは感じられないでしょう。
「ビジネスの一環としてやっている」ということを、彼らも理解しているからです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしの子供の受験のときは、前回述べたような受験生心理を考慮し、子供に合格祈願グッズのようなものを買うことはありませんでした。
その代わりにわたしがやったことは、入試当日に「気を付けていってらっしゃい」「今日はお疲れさん。疲れたろう」と声をかけただけです。
ちょっと味気も素っ気もないように聞こえるかもしれません。
しかし、無用なプレッシャーをかけないよう、わたしなりに子供には配慮をしたつもりです。
子供がどう受け止めたかは分かりませんが(笑)
例外的な方はいらっしゃるでしょうが、ほとんどの親というのは、子供が入試を受けるとなれば、気にかかるものです。
ただ、その「気にかかり方」をあまりにストレートに表し過ぎると、かえって子供の反発を招きかねません。
どこまでいっても、入試を受けるのは、受験生である子供本人です。
親が代わって受けてやれるわけではありません。
そして、その結果を受け止めるのも、子供本人です。
親は子供の代わりになれません。
受験生たる子供にとっても、第三者や受験関係者から「頑張って」と言われるのと、親から言われるのとでは、全く意味が違います。
その点をよく理解すれば、親子間でコミュニケーションの行き違いというのは、最小限にとどめることができるのではないでしょうか。
今回のコラムは、ここ数日間、受験生を指導していて感じたことを「心の叫び」という形で書き連ねます。
受験生の生徒さん!
どうか「自分のできること」と「自分のできないこと」をハッキリ意識してください!
時間は限られています!
「できないこと」は、いくらやろうと思ってもできません!
となれば、「できること」で勝負をしなくてはなりません!
わたしが現在、指導でやってもらっていることは、「できること」「もう少しでできそうなこと」だけです!
あなたに「できないこと」を、わたしは要求しません!
わたしが求めるのは、「できることを試験場で発揮してほしい」ということです!
「自分にできないことはできなくていい。
その代わり、できることを確実にやろう」.....
そういう気構えを見せてほしいのです!
ボーダーぎりぎりにいる受験生は、特に「多くの人が解けるような問題で点を落とさない」ことが絶対に必要です!
「易しい問題」は怖いです!
「この問題、易しい! 自分にもできる!」と思った瞬間、心に隙ができます!
試験場では、普段の勉強でやっているとおりに、地が出ます!
試験場でお行儀よくしようと思っても、それは無理です!
「合格できればいいが、できなかったらそれでもいい」と考えているなら、別段、何も考えなくても大丈夫です!
「やっぱり受かりたい」「どうしても受かりたい」と思えば、何か自分で考えるところはあるはずです!
今日は公立高校の出願希望調査が発表されます。
この時期に及び、ある出来事があって、言わずにはいられませんでした。
妄言多謝。
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全体としての志願倍率は、ついに1倍を下回りました。
特に郡部の高校における定員割れが今まで以上になっています。
一方、人気の高い高校は相変わらずです。
以下、仙台圏の数字の解説です。
要点は以下3点です。
(1)1.50倍を超えるのは、6学科。昨年の希望調査では5学科。
(2)二高・宮一は例年よりやや高め。
(2)一高・三高は、昨年より下がる。
希望調査を見ての感想として 点を挙げますと.....
(感想1)
県全体の倍率が1倍を下回ったのは、「ついに来たか」という感じ。
少子化の影響もあるが、私立高校の推薦入試で合格を決めた受験生が年々多くなっているという現実がある。
(感想2)
人気のあるところと、そうでないところの差が今まで以上に激しくなっている。
泉松陵・宮城広瀬・利府と言ったところは、定員割れor定員割れギリギリが常態化していくだろう。
(感想3)
1・5倍を超える学校は、一昨年までに比べると減少している。
「一発試験」となり、倍率が圧縮されたこと、少子化・私立高校の推薦入試が原因とみられる。
詳細については、近日中に動画配信をする予定です。
本出願の結果は2月18日(木)に発表されます。
入学試験は3月4日(木)です。
合格発表は3月16日(火)です。
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今回は私立高校の推薦入試について取り上げます。
私立高校の推薦入試は、合格発表がなされています。
わたしの担当でも、合格が決まった生徒さんがいます。
この入試は、出願すればほぼ合格が確定します。
出願の基準は、学校ごと、コースごとに内申評定によって決まっています。
試験としては、作文・面接が一般的です。
学科試験は課されません。
この推薦入試について、わたしはこれまで特に大きな関心を持っていたというわけではありません。
.....今の時期に高校が決まっちゃうと、4月までどうしてもダレるだろうな〜
.....高校に入ったはいいが、入ってからの勉強が大変になるだろうな〜
わたしの認識としては、こんな感じでした。
推薦入試を受ける生徒さんというのは、偏差値でいえば、45未満というケースが多いです。
それゆえ、進学後の学習面が気になっていたのです。
そして、どのくらいの生徒が私立高校の推薦で進学するのかについても、考えたことがありませんでした。
しかし、先日、中3生の指導で、推薦入試を受ける受験生が思いのほか多いことに気づきました。
正直、「エ! こんなにいたの???!!!」という感じです。
そこで、担当している生徒さんから、推薦入試を受ける人たちがどのくらいなのか、聞き取りをしてみました。
具体的な数値は、次回以降に書きます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
私立高校の推薦入試を受けている生徒の割合は、だいたい以下のようなものです。
1.宮城県全体では、約25%
2.仙台圏では、平均して30〜35%の間
3.中学全体の平均点が高い中学ほど、推薦入試の割合は低め。
これを見ると、今の時期から「公立高校入試だ!」「倍率は???」となる一方、仙台圏では、3人に1人の中学生がすでに受験という雰囲気ではないのです。
以下、数値の根拠です。
まず、宮城県全体では、昨年、中学卒業者が19,930人に対して、公立高校に出願したのは、14,650人です。
これは、県教委の資料で確認できます。
中学卒業者には、青陵中、私立中も含みます。
彼らは、1学年、合計すると約600人です。
出典は、県のサイトにある資料です。
すると、県全体として、私立高校の推薦入試で進学する人の割合は、約25%であると推定できます。
県北や県南に行けば、定員割れの公立高校が相当あります。
ですから、そういう地域ですと、私立高校の推薦入試を使うケースは、仙台圏に比べて少なくなるでしょう。
この県全体としての数値は、わたしも何となく腑に落ちます。
仙台圏では、県全体の数値より、もう少々高めになるのかなというのも、理解はできます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
仙台圏では、県全体の割合より、私立高校の推薦入試での進学割合が高くなるのは分かります。
ただ、それでも、その数値は、わたしが勝手にイメージしていたより、ずっと高かったです。
わたしの担当するケースで、最も数値が低かったのは、約16%、クラス36名に対して、6名が推薦入試です。
そして、最も高かったのは、50%です。
クラス26名中、13名が推薦入試の受験者です。
50%というのは、かなり衝撃的な数字でした。
また、彼らが受けている実力試験では、県平均に対して、学校全体がどのくらいの平均点を取っているかが分かるようになっています。
それを見ると、学校全体の平均が高い中学ほど、推薦入試受験者の割合は低いです。
これは、平均値が低い中学ほど、推薦入試受験者の割合は高いということでもあります。
さらに申し上げますと、私立高校の推薦入試で進学する生徒の割合は、年々上がっています。
公式資料によれば、平成28(2016)年、つまり5年前は、前回述べたやり方で計算すると、県全体で20%でした。
それが、昨年は25%です。
これは、私立高校へ通う際の経済的負担が、年々小さくなってきていることと無関係ではないように思います。
これが、現在の高校入試の実情です。
今回は、二高受験生の私立併願校について取り上げてみます。
二高受験生の併願というと、「育英特進+もう1校」というのが多いように感じます。
この「もう1校」として、東北学院、ウルスラtype1、多くはないですが、尚絅特進という場合もあります。
また城南高校の特進奨学生入試を受けているというケースもあります。
今回取り上げたいのは、育英特進とウルスラtype1です。
この両校は、私立入試後の公立受験を見る上での「一つの指標」です。
まず、わたしが着目するのは、「育英特進を特待生待遇で合格するかどうか」です。
「育英特進+特待」は、二高受験生なら、これを落とすことは考えられません。
育英特進を受けて、特待がついてこないというのであれば、二高のボーダーからはかなり遠いです。
また、ウルスラtype1を受けるという場合、「type1で受かるか、type2へスライド合格か」というのも着目点です。
確かに、「二高合格、type2スライド」という受験生は、いないわけではないようです。
とはいうものの、type2へスライドであれば、二高受験はやはり黄色信号です。
ウルスラを併願する二高受験生なら、type1合格はしっかり固めてほしい要件です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
育英特進とウルスラtype1を比べると、育英がメイン、ウルスラがサブというパターンが多くなっています。
つまり、両方合格しても、育英のほうを残すということです。
こうなっている理由は、生徒さん・ご父兄のお話を聞くと、「ウルスラtype1はキツい」というものです。
「キツい」というのは、勉強面でということです。
育英特進では、部活に参加可能です一方、ウルスラtype1は部活なしの「全員が勉強部所属」です。
そういう方針であるため、
「ウチは、部活もできたほうがいいんで、ウルスラtype1は受けるんですが、メインは育英っていうことで.....」
というような声はしばしば耳にします。
また育英特進の場合は、大学進学に当たって、指定校推薦が使えるという側面もあります。
ウルスラtype1は、大学受験の場合、指定校推薦なしで一般受験のみです。
ただ、「部活なし、大学受験は一般受験のみ」という特進コースがある高校は、ウルスラtype1以外にもあります。
ウルスラtype1だけがそういうシステムをとっているわけではありません。
とはいえ、進学実績等を考えるとき、併願校として宮城学院、白百合は考えにくくなっているようです。
東北学院高も現状では男子校です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
以下は、育英特進とウルスラtype1に対する個人的な感想です。
わたしのように昔を知る者から見ると、二高の併願校として、育英やウルスラが選ばれているというのは、「信じがたい光景」に映ります。
そのころの併願校といえば、男子は学院本校と榴ヶ岡です。
二高は当時男子校でしたが、女子のトップ層は宮城学院・白百合が「併願校の定番」でした。
わたしが中学生の当時、育英は「野球で有名なマンモス男子校」、ウルスラは「普通の女子校」という感じでした。
ウルスラに関しては、少子化が続く中、type1のような「徹底したトンガリ方」をしない限り、このような形で生き残ることはできなかったであろうと思います。
育英については、野球の甲子園出場で、ウルスラよりは、人々の口の端に上る機会は多かったはずです。
そのため、特進コースでも、ウルスラほどのガチガチ路線を取らなかったのかもしれません。
いずれにしても、育英・ウルスラは、二高という公立の高校には考えられないような「経営努力」が必要であったでしょう。
二高はつぶれることはないですが、育英やウルスラは、「板子一枚下は地獄」と隣り合わせです。
二高の受験生やご父兄は、育英やウルスラのそういった事情を心得ておけば、よりよい併願校選択ができそうです。
仙台圏にある私立高校の一般入試は、A日程・B日程の2回実施されています。
そのため、多くの受験生は私立高校を2校受験しています。
しかしながら、同じ高校を2回受けるという受験生も珍しくありません。
「同じ高校を2回も? どうして?」
そのような疑問をお持ちになる方もおいでかもしれません。
そして、わたしもときどきご父兄から、「うちの子は、ここを2回受けようと思うんですが、どういうものでしょうか?」と聞かれることがあります。
以下、「同じ高校を2回受ける意味」について述べてみます。
まず多いのが、「公立で結果が出なかった場合、行く私立は決まっている。入試の体験を増やすため」というものです。
「試験度胸を付ける」という意味では、本番に当たって、できるだけ多くの経験を積んでおくに越したことはありません。
言ってみれば、中総体前のプレ大会のような感じです。
試験度胸というのであれば、メイン私立以外に、別のサブとなる高校を受けてもよさそうです。
が、「受かったところで、行く気のないところを受けても.....」という心理が働くのかもしれません。
また、「1回だけの受験だと万一ということがあるので、念のために2回」という話もよく聞きます。
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「同じ高校を2回受ける理由」としては、スライド合格や特待生待遇のことを考えて、ということがあります。
現在の私立高校では、あるコースに出願して、入試の結果がそこの基準に達しないときは、スライド合格です。
そして、2回受験すると、「どちらかいい結果の成績でコースを判断してもらえる」という利点があります。
入試要項を読むと、「どちらかいい結果の成績でコースを判断する」と書いてある高校は一定数あります。
例えば、東北学院高校は、複数回受験の場合、A・B日程それぞれで合否を判断されます。
またウルスラでは、A日程でtype1合格、B日程でtype2合格となった場合、type1合格です。
さらに、複数回受験をすると、受験料が割引となる高校もあります。
実のところ、私立高校にとって、入試というのは大きな収入源です。
そういう風潮もあって、大学入試では私立大学が、一般入試、AO入試、A日程、B日程、C日程などと、かなりの回数の入試を実施しています。
さすがに宮城野私立高校はそこまでではありませんが.....
とはいえ、こういう少子化の折、受験生が増えるというのは、経営上大きなプラスです。
ですから、高校としては、受験料を多少割り引いても、複数回受験をしてもらったほうがソロバン勘定に合います。
複数回受験は、高校・受験生双方にとって、意味があるというわけです。
受験業界は、お正月明け以来、入試、入試、入試です。
そのため、受験生でない生徒さんへの関心はどうしても低くなりがちです。
それで大丈夫なのかというとそうではなく、中1・中2生も2月に入って10日前後辺りに期末試験が控えています。
今回は、そうした流れで、副教材ワークをいかに活用するかについて記します。
対象は、「5教科平均評定3.0未満の人」です。
副教材ワークに関しては、昨年8月に↓のようなコラムを書きました。
今回は、これの続編です。
まずわたしが申し上げたいのは、いろんなところで語られる「副教材ワーク」のやり方が、学習の苦手な生徒さんに適したやり方ではないということです。
ネット検索で出てくる「副教材ワーク」の使い方は、だいたい評定4.0以上が取れている生徒さんに当てはまるやり方です。
そこにあるのは、「繰り返せ」「できない問題には×を付けて、全体を3周しろ」というようなものです。
そもそも、5教科の平均評定3.0未満という生徒さんは、繰り返したり、ましてやできない問題に×をつけて全体を3周したり、というのは、まず無理です。
もちろん、「見た目」だけなら「やったように」見せかけることはできます。
しかし、それはどこまで行っても「見せかけだけ」です。
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では、どうすればよいのか.....
それは、「難しい問題に時間をかけないこと」につきます。
繰り返すべきところは、「できる問題」です。
「できない問題」「無理っぽい問題」は、なるべく切らなくてはなりません。
そうは言っても、学校では「分からないところは赤で答えを書いておくように」と指導されています。
そういうところは仕方がないので、「心を込めて」「丁寧に」答えを写すべきです。
学校の先生には、スミマセンとしかいいようがありません。
が、彼らにできることは、それだけです。
その代わりに、「できる問題」「できそうな問題」は、可能な限り繰り返してほしいのです。
もっともこういう生徒さんの場合、「できる問題」といっても、それは「現時点でそうだ」というだけです。
試験のときに「できる問題」である保証は全くありません。
この点については、わたしは骨身にしみて、文字通りに「痛感」しています。
さらに申せば、「できる問題」とそうでない問題の区分けも、彼らには困難を極めます。
「まずはできる問題をできる限り繰り返す」.....
「できない問題、難しい問題はとっとと切り捨てる」.....
誰が何と言おうが、これ以外にわたしは、彼らが副教材ワークを活用する方法を思いつきません。
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