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世間は5月に入りました。
ゴールデンウイーク期間中の平日ということではありますが、何となく、休みが続いている風でもあります。
今回のコラムは、わたしが高1生の5月、どんなことを感じたり、考えたりしていたのか、記憶していることを、思いに任せて書いてみます。
わたしはプロフィールにもあるように、高校は二高で過ごしました。
昭和真っただ中の男子校だった時代です。
今、宮城県に男子校は存在しません。
が、当時は、公立でも昔からある高校は、男子校・女子校がハッキリ分かれていました。
私立高校は、全部が男女別学です。
わたしが住んでいた多賀城付近でも、塩釜高校は、塩釜高校(男子校)と塩釜女子高になっていました。
多賀城高は、塩釜高校・塩釜女子高よりもずっと後にできたので、最初から共学でした。
二高の近くには、尚絅(女子校)・ドミニコ(女子校)・一女(女子校)がありました。
「一女」とは、今の宮城一高です。
そして、仙台商業もありました。
地下鉄の国際センター駅の北にある駐車場が、仙台商業の跡地です。
当時は男子校です。
仙台商業を卒業したサンドウィッチマンさんたちは、泉のほうでなく、川内のほうに通っていたはずです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
4月に高校へ入学してから、まわりは男のみになりました。
それまでは、クラスに半分くらい女子いました。
しかし、高校になった途端、周囲は男子だらけなのです。
無論、入学前からそれは分かっていたことです。
「クラスに男しかいないって、どういうところ?」
と、そのころは、思っていました。
高校入学当初は、「男子のみ」に少し違和感がありました。
が、しばらくすると、
「こういうの、女子に面倒な気を遣うこともないし、意外と気楽かも」
と、思えるようになりました。
それから、二高名物の「新入生応援練習」は、それなりに楽しかったです。
ただ、一番きつかったのは、朝7時50分の開始に間に合うように登校しなくてはならなかったことです。
わたしは当時、多賀城から通学していました。
東北本線の列車の運行時間の関係で、学校には8時ころか、7時ころに着くものしかなかったのです。
8時では、練習に間に合いません。
7時ころには学校に着いてしまいます。
そのころは、毎朝5時半ころに起きていました。
それがとてもキツいと感じていました。
クラスメイトの中には、
「自転車で7時半に家を出れば、余裕で間に合う」
などという連中がいて、彼らがとてもうらやましかったです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
そんなわけで、早起きしなくてはならない応援練習は、一高との野球定期戦まで続きました。
定期戦は、当時、先に2勝したほうが「優勝」でした。
しかし天候の関係で、試合が中止になることがあります。
対戦成績に「引き分け」のあるのは、そのためです。
今は、「5月第2土曜」の一発勝負です。
応援練習は、この「5月第2土曜」まで続きました。
そして、この定期戦の前に、「PR行進」とよばれる行事があります。
インターネットなどのない時代、
「両校の定期戦があるよ!」
というのを、仙台市民に知らしめるという意味で、応援歌を歌いながら、一番町商店街などを練り歩く、というものです。
そのとき、一高と「ご対面」となるのです。
わたしは、彼ら一高の姿を見て、驚きました。
実にだらしないのです(笑)
こちら二高サイドは、全員が学生服を着て、きっちり頭に鉢巻きを締めて、応援練習をした通りに行進します。
一方、一高のほうは、例の「赤ジャス」を着ているのがいたり、学生服を着ていたり、ほかの普段着のような恰好をしていたりと、実にバラバラ。
そして、下駄の音を響かせながら、ダラダラと歩くのです。
学校のカラーが違うのに、驚きました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
応援のときも、
「こいつら、あんまり練習してないな」
というのが、わたしの目から見て分かるほど、合っていないのです。
ただ、彼らの歌う応援歌は、実に迫力がありました。
「山も怒れば~」で始まる「応援歌一番」は、二高の「第一応援歌」である「雨か嵐か」より、耳に残って勇ましいのです。
そして、彼らの校歌のメロディーの美しさと、彼らの「蛮カラスタイル」との落差にも、圧倒されました。
...見た目がバラバラで、応援も何となく合ってなさそうだけれど、一高の人たちって、すごいんだな~
これが、わたしの「PR行進」のときの感想でした。
そして、一高との定期戦...
わたしが一番記憶に残っているのは、確か一高側のスダンドだったと記憶していますが、一高・二高の応援団同士が殴り合いを始めたことです。
昭和真っただ中、そして男子校ということで、応援団は気が荒かったのでしょうね。
世間からは、一高・二高生というと、暴力事件のようなものとは、縁遠い印象があるかもしれません。
しかし、当時、応援団はどこも血気盛んだったのでしょう。
そこへ行くと、今の定期戦は実に牧歌的です。
共学になり、応援団員に女性がいるとなれば、ケンカもできません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
定期戦が5月半ばころに終わると、新入生の応援練習はなくなります。
そして、私服登校が許されます。
二高の場合、入学してから定期戦までは、中学のときの制服で過ごすのが「暗黙のルール」でした。
学校のルールとして、制服はありません。
しかし、当時の応援団が、中学時の制服を着ない新入生を許す雰囲気は全くありませんでした。
彼らは怖い人たちでした。
当時は、クラスごとに応援団の担当がいました。
うちのクラスの担当は、エナメルを履いて、頭をポマードでがっちり固めた「昭和の暴走族」そのものといったイデタチでした。
わたしたちは、この担当の先輩を、
「あの人って、二高じゃなくて、実は仙商の人なんじゃないの?」
なんて、陰で言い合っていたものです(笑)
定期戦が終わると、応援練習がなくなり、中学の制服登校もなくなり、晴れて「二高生」になります。
早起きしなくてもよくなりました。
これがとても嬉しかったです。
今の二高では、去年あたりから、「定期戦まで中学の制服を着る」という「暗黙のルール」がなくなったようです。
これも時代の流れでしょうか。
あれから長い年月が流れました。
今回のコラムは、漫然と考えの赴くままに綴ってみました。
さて、そろそろ定期戦の季節です。
ちょっと前、「サザエさん」を見ていたら、次のような場面が出てきました。
父親である波平さんが九州に出張している最中、カツオ君が勉強をして、「いい成績」を取ったというのです。
その「いい成績」が66点。
家族みんなが、カツオ君の「好成績」を褒めたたえる...
こういう場面でした。
いつもカツオ君は、40点台のような成績を取っています。
というわけで、66点は、「いい成績」となるのでしょう。
アニメの設定にあれこれ言うのも、野暮ではあります。
カツオ君が成績優秀なら、「サザエさん」の話は成立しないでしょうから。
ただ、これを受験指導という立場から見ると、どうなるのか、真面目に分析してみます。
まず、カツオ君の受けているテストは、小学校で単元が終わった後に実施される「単元テスト」であろうと思われます。
受験業界では、これを「カラーテスト」と呼んでいます。
中学以降となると、試験問題はカラーとなることはありません。
確かにいつもは散々な成績を取ってくるカツオ君が、66点を取ってきたとなれば、親としては大喜びです。
気持ちは分かります。
しかし、カラーテストで66点を取ってきて、家族みんなで大喜びをしているというのは、相当にまずいのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「100点満点で66点」というのは、点数だけを聞くと、「相当にまずい」成績には感じられません。
しかし、「相当にまずい」理由は、カラーテストの平均点にあります。
当コラムをお読みのご父兄は、小学校のカラーテストが、どのくらいのレベルにあるか、お分かりでしょうか。
いろいろな関係者の話を総合すると、
「平均点は80点程度」
あたりです。
もちろん、この点は、学年・教科でも点は変動します。
ということは、カツオ君の「66点という好成績」は、世間並みから言えば、好成績でも何でもありません。
普段のカツオ君の点数は、受験関係者からすれば、学習障害を疑うレベルです。
カツオ君の話は、どこまで行っても、創作です。
ただ、世間一般には、
「うちの小学生の子供、いい成績ではないけれど、60点~70点くらいは取ってくるから、特に問題はない」
とお考えになっているご父兄がたくさんいらっしゃいます。
とはいえ、こんな風に講釈を垂れているわたしも、受験関係者でなければ、世間一般のご父兄と同じように考えていたことでしょう。
「66点なら、大きな問題はない」
と感じるのは、至って常識的です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
小学校のカラーテストと、中学で行われる定期試験は、次のように違います。
上に示した表を見ると、小学校と中学とでは、テストというものがこれだけ違っています。
小学生であるカツオ君の66点は、決して良い点とは言えません。
中学の定期試験で「66点」だったら、ようやく「世間並み」です。
小学校のカラーテストで一番問題なのは、
「ほかの生徒がどのくらいの点数を取っているのかが分からない」
「自分がどのくらいの成績層にいるのかが分からない」
ということです。
もちろん、小学校には小学校のやり方はあるでしょう。
ただ、小5・小6くらいになったら、
「自分がどのくらいの成績層にいるのか、知っておく」
のは、生徒・ご父兄、そして小学校の先生方にもメリットは大きいと考えています。
小学校は生徒が小学校にいるときのことだけを考えていれば済みます。
しかし、生徒は卒業し、中学に進みます。
そのときに、カラーテストしか経験がなければ、
「小学校で取りこぼしたところがどこかよく分からない」
ままに、中学に行くことになります。
そして、中学になって初めて、生徒さん本人も、ご父兄もビックリするような低い点を取ってきて、慌てふためくケースが後を絶ちません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
以下は、わたしが小6だったと記憶しています。
中学の定期試験のように、カラーテストのクラス順位表が出ました。
その際、一定期間のうちに実施したカラーテスト10回分くらいの点数が、クラスの上位20位まで、名前と合計点とともに公表されました。
中学の定期試験は、1~2日くらいで実施する点が、「カラーテスト順位表」と違います。
点数のことは詳しく記憶していません。
が、順位はきれいに分かれているものなんだなあと感じた記憶があります。
そして、そのうち、上位5位までにいた人たちは、その後、高校受験でも、そのときの順位通りの高校へ進みました。
今、小学校の現場では、こうしたことはなかなかできにくいでしょう。
いろんな制約がありますから。
中学に行けば、定期試験があります。
担任の先生としては、「中学の予行演習」をやっておきたかったのかもしれません。
わたしは、小学校のときに、そういう経験をしていたので、中学の定期試験のシステムには、あまり違和感を感じませんでした。
小学校のときにこのようなことを体験できて、先生に感謝しています。
小学校のカラーテストの欠点を、より多くのご父兄が認識できていたらいいなあと思います。
「部活と勉強のバランス」ということについては、当コラムでもこれまでたびたび取り上げてきました。
そのことで、過日来、Twitterにて↓のようなツイートが話題を呼んでいます。
この原稿を書いている時点で、リツイート・引用リツイートは2万に迫ろうとしています。
「いいね!」は2万を超えています。
このツイートを見て、わたしは↓のようなツイートをしました。
この原稿を書いている時点で、リツイート・引用リツイートは100を超えています。
「いいね!」は2,600超です。
わたしのツイートの通常値からすると、かなり反響があったほうです。
今回、わたしがこの一連のツイートに関して述べようと考えたのは、
「部活と勉強のバランス」
というものが、どうあるべきかを考えるうえで、良い機会と考えたからです。
まず、元のツイート主が、バスケット部の顧問の案内文を「きもくて不快」としたのは、分からないでもないということです。
「楽しい部活にしましょう!」
「来るならどういう生徒もOK!」
という風にすれば、万人受けはします。
わたし自身が生徒なら、この部活を選ばないだろうと思います。
しかし、わたしは元のツイート主が言うように、バスケット部の顧問の手による案内文を「きもくて不快」とは感じませんでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしは、このツイートがアップされているのを見たとき、
「とにかく部活、しっかりやれ!」
というのが書いてあるのだとばかり思ったのです。
俗にいう「部活大好き先生」の手によるものかと...
文面を見ると、確かにキツメというか、厳しめのことが書いてはあります。
しかし、いわゆる「部活大好き先生」と違うのは、次のように仰っている点です。
「部活動だけを目的に学校に来ることはあり得ません。
学生の本分は学業です」
この点は、非常に大切なことです。
部活のことだけを考えている先生なら、こんな書き方はしません。
そして、このほかにも
・無断では休まない
・周りのことを考えない言動・行動は厳しく指導する
・日常生活を疎かにする行為は厳しく指導する
ということが書いてあります。
生徒のほうから見ると、
「何だか厳しそうな先生だから、入るの、遠慮しておこうか」
と思わないわけではありません。
そして、そう感じたら、入らなければいいだけの話です。
わたしの目から見て、この先生は、非常に好感を持ちました。
「部活動は、学校教育の一環」
「学生の本分は勉強」
「きもくて不快」とは、感じられませんでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが当コラムで何度か取り上げてきたテーマに「部活大好き先生」があります。
この「部活大好き先生」とは、例えば、
「バスケットがやりたくて、中学の先生になった」
というような方です。
まあ、それだけであれば、「個人の趣味」というだけで済ますことができます。
しかし、「部活大好き先生」の困った点は、例を挙げると、次のようなものです。
・自分の担当する授業研究より部活の指導を優先する
・勝利至上主義
・「ブラック部活」の原因になりやすい
特に、ご自身の担当する授業研究より、部活の指導を優先するというのは、本末転倒です。
それゆえ、「部活大好き先生」は、受験関係者と相性が悪いのです(苦笑)
しかし、今回、とある父兄が「きもくて不快」としてやり玉に挙げた先生は、「部活大好き先生」と対極にあります。
「部活動だけを目的に学校に来ることはあり得ません。
学生の本分は学業です」
と、この先生は仰っているからです。
「バスケット部に入ったからには、バスケットを最優先させること」
「部活を休むことは、原則認めません」
このようにあれば、わたしも「きもくて不快」になったと思います。
しかし、この先生は、そんなことは仰っていません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
思うに、このたびTwitterに「きもくて不快」として、例の文書をやり玉に挙げた父兄は、中身をきちんと読んでいないのではないでしょうか?
確かに、例の文書には、冒頭のほうに、締め付けらしきことが書いてあります。
「入部したということはやる気に満ちあふれているとみなし...」
「部活動をすることは当然がんばりたいから、やる気がある等の強い決心や思いから入部したものと見なします」
というのが、それです。
「きもくて不快」とした父兄は、ここを読んで、「きもくて不快」さを高じさせてしまったのかもしれません。
後は、何を読んでも、この文章の印象を引きずってしまったとか...
しかし、生徒を支配したいだけの「部活大好き先生」なら、
「部活動だけを目的に学校に来ることはあり得ません。
学生の本分は学業です」
などとは、決して書きません。
わたしがこの先生の文書に共感できるとしたのは、そういう理由からです。
親の立場からして、
「学生の本分は学業です」
というのは、非の打ち所がない正論です。
ここまでハッキリと仰る先生は、決して多いわけではありません。
そして、わたしのように感じた方々も、少なからずいたようです。
ちょっとホッとしています。
去る11日、表題にある通り、仙台一高・二高の野球定期戦に行ってきました。
これらは、YouTube動画に収めてあります。
以下、リンクです。
仙台一高 仙台二高 野球定期戦2024 ちょっぴりだけ二高の応援風景
これら2枚の写真は、定期戦に先駆け、市民に定期戦を告知するという目的で、両校の生徒が一番町商店街を練り歩くイベントです。
一高では、これを「アピール行進」と呼びます。
二高では、これを「PR行進」と呼びます。
これら2枚の写真は、応援風景です。
この定期戦というのは、学校行事の中でも、かなり大掛かりです。
テレビ局のローカルニュースでは、試合の結果が伝えられます。
両校の生徒だけでなく、父兄も来ます。
家族連れで来る人もいます。
わたしのようなOBも来ます。
なかなかこういうイベントは、ほかの学校では見られないかもしれません。
わたしは、ここ10年以上、ほぼ毎年、定期戦に足を運んでいます。
わたしは、同級生数名と試合を見ました。
ちょっとした同級会です。
毎年、だいたい来るメンバーも決まっています。
応援団のOBも毎年来ている方がいらっしゃいます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
この定期戦には、家族連れで来る方も結構います。
高1生の両親プラス小学生の弟あるいは妹、というパターンが多いのかもと想像しています。
弟君や妹ちゃんがこの試合を見ると、
「自分もお兄ちゃん・お姉ちゃんみたいに、二高あるいは一高に入りたい!」
という良い動機付けにもなるようです。
事実、野球部の生徒が、
「父・兄が一高で、自分も兄のように一高で野球をやりたくて...」
などと語る生徒が少なからずいるようなのです。
定期戦前に放送されたテレビ・スポーツ紙のインタビューなどで、そのような発言をしばしば耳にします。
それから、両校のカラーの違いというのも、応援風景に出ているようです。
今年、定期戦の観戦にいらしたご父兄は、両校の違いを指して、このように仰っていました。
...一高は、元気がある感じですね。
二高は、真面目というか、ちょっと元気がないというか
よく分かります(笑)
それから、40年ぶりくらいに定期戦を見たという応援団のOBの方が、次のように語っていました。
...自分たちが振っていた応援旗を、40年以上たっても、同じように振っていてくれるっていうのは、うれしいよねえ
ホントに伝統芸能の世界。
これも分かります。
今後も定期戦、続いていってほしいです。
今回のコラムの表題をご覧になって、次のように感じた方はいらっしゃいますでしょうか?
...菊池は一体全体、何を書こうとしているの?
...「ダイエット法」と受験学習と、どういう関係があるの?
このように思っていただければ、わたしとしては嬉しいです。
そして、結論としては、次の3点です。
・ダイエット法と受験学習は似ている
・どちらも結局コツコツやるほかはない
・「効率の良さ」より「手抜きをしない」ことが求められる
以下、この3点について詳しく述べていきます。
さて、本欄をお読みのご父兄で、何がしかの形でダイエットをした経験のある方はいらっしゃいますでしょうか?
わたしもダイエットの経験があります。
そして、ダイエット後にはリバウンドに気を付けなくてはなりません。
これもまた一苦労です。
ダイエットはいろいろと苦しいことが多いです。
何しろこれまでの自分の生活スタイルを変えなくてはなりませんから。
そのとき、どうしても求めたいのは、
「何とかして楽にダイエットできる方法はないか?」
ということです。
ここで興味深いのは、受験学習もダイエットも、人間、考えることは同じであるということです。
つまり、「楽をしたい」わけです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「できるだけ楽をしてダイエットしたい!」
このように考えれば、「効率の良いダイエット法」というのに目が行きます。
「効率の良いダイエットなら、できるだけ早く結果が出るに違いない!」
こういう望みを抱きながら。
しかし、実のところ、「効率の良いダイエット」とは、かなりきついです。
考えてみれば、これは当然です。
例えば、10kgダイエットすることを、考えてみます。
1か月でこの目標をやろうとするのと、10か月でやろうとするのとでは、ダイエットのきつさが違うのは明らかです。
「楽にダイエットできる」ことと、「効率的にダイエットできる」ことは、方向性がまるで違うのです。
ダイエット初心者がまずやることは、「効率の良いダイエット」より、「コツコツ長くやるダイエット」「手抜きをしないダイエット」です。
「効率の良いダイエット」を望むのはいいです。
が、きつさに耐えられず、そのままダイエットはフェイドアウト...となってしまっては、元の木阿弥です。
以上、ダイエット法について述べてきました。
今まで述べてきた中で、「ダイエット法」という単語を「受験学習」という単語に置き換えると、そのまま当てはまります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「効率の良い学習法」というのは、誰しも求めるところです。
しかし、この「効率の良い学習法」というのは、実のところ、「手抜き」と紙一重です。
この点については、以前、↓のようなコラムを書きました。
<関連コラム>
「効率の良い学習法」をやって効果があるのは、ある一定レベル以上の生徒さんです。
大まかな目安として、中学生で言えば、みやぎ模試偏差値55以上あたり。
つまり、全体の上位3分の1くらいです。
逆に言えば、残り3分の2の生徒さんは、「効率の良い学習法」より、「コツコツやる学習法」「手抜きをしない学習法」を目指すべきです。
例えば、上位にいる生徒さんが、スマートな、そして効率的なやり方で数学の問題を解いたとしましょう。
そして、「残り3分の2」の生徒さんが、そのやり方で問題に挑むとします。
すると、かえって問題が解けなかったり、ミスが多くなる、ということはしばしばあります。
こういった点に留意しながら、学習を進めていく必要があります。
結局のところ、点が取れなければ、何にもならないからです。
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