〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-29-301
電話での受付:15:00~20:00
定休日:日曜日
夏休みのイベントとして「学習会」を以下の要領にて開催いたします。
指導内容: 講師1名(菊池)対 生徒さん3〜6名の個別指導
日時: 8月15日(木)・16日(金)
09:00−17:00(途中1時間の昼食休憩あり)
両日・1日のみのお申し込みも可
場所: フラワード北仙台 2階会議室
住所: 仙台市青葉区昭和町3−40
TEL:022-728-4411
詳しい場所はこちら
受講費用: 1名につき 2日間 18,000円 1日 9,000円
消費税はいただいておりません
☆受講に当たっては、会場まで各自お出で下さい。
場所は地下鉄・JR北仙台から南のほうに向かって5分くらい歩きます。
☆昼食は各自ご用意ください。
☆受講費用につき、現在担当のご家庭は、後日、通常の指導料とともにお支払いください。
外部の方は、当日精算です。
☆お申し込みは、6名までです。
定員に達した時点で、募集を締め切ります。
7月31日(水)までに人数が3名以上とならない場合は、実施を見合わせます。
☆お申し込みのキャンセルは、7月31日(水)までにお願いします。
それ以降のキャンセルについては、以下のようなキャンセル料がかかります。
8月1日(木)〜8月6日(火)...受講料の半額
8月7日(水)〜8月13日(火)...受講料の70%
8月14日(水)〜8月16日(金)...受講料の全額
昨年12月末に開催しました「お正月前学習会」に引き続き、2日間の開催です。
会場の広さは、少しゆったりとしています。
14時間という時間は、通常の指導分の7回分に当たります。
お盆前のこの時期になると、そろそろ夏休みの終わりを感じるようになってきます。
そうしたときに、1日しっかり学習に没頭してもらいます。
人数は限定6名までとします。
学習する内容については、生徒さんそれぞれと事前に打ち合わせることにします。
その結果を踏まえ、その生徒さんにとって最も必要なものを選んで実施します。
また、指導に当たっては、菊池による10分の個別指導を、1時間に1回以上、各生徒さんを巡回する形で実施します。
外部生の方も積極的にお申し込みください。
お問い合わせは以下の方法にてご連絡ください。
現在担当しているご家庭は、指導の際におっしゃってください。
電話:022−727−8677
メールはこちらから
☆お申し込みはできるだけメールにていただけるとありがたいです。
先般、「こういう指導依頼はちょっと困ってしまいます」と題したコラムを書きました。
そこでは、学習の苦手な生徒さんをお持ちのご父兄からありがちなご依頼に関して述べました。
今回は、それに補足する形で書いてみます。
表題にある定期試験150点未満の中学生というと、1科目当たり平均30点に達しない場合です。
順位的には、100人中90番台くらいです。
みやぎ模試偏差値ですと35未満です。
彼らのイメージとしては、「どこが分からないのか、分からない」「とにかくひたすら五里霧中」といった感じです。
このクラスの生徒さんを指導し、何がしかの成果を出そうとした場合、結論を書くと、どうしても他の生徒さんに比べて費用は掛かってしまいます。
「費用が掛かる」ということは、「できる限り指導を行う=指導回数を多くする」ことを意味します。
わたしもかつては、子供の受験にまつわる費用を捻出する立場にありました。
そのときのことを思い返すと、ご父兄への負担は軽いに越したことがないのはその通りです。
しかし、わたしは、指導の際の費用に関して、「安くするより、ハッキリさせる」をモットーとしています。
最初から「これだけかかります!」とするのがわたしなりの流儀です。
訳の分からない○○費、△△費など、追加料金を取るのは、わたしのやり方に合いません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
今回話題にした「定期試験150点未満の中学生」の指導の場合、できれば週3回以上、最低でも週2回の指導は確保したいです。
ここで、モデルケースとして、中2の指導料を示します。
1回2時間指導、交通費込みで、月ごとの総額はおおよそ次の通りです。
◎週3回
6,500円×12回=78,000円
◎週2回
6,500円×8回=52,000円
以上の金額をどのように判断するかです。
だいたい、大手の家庭教師派遣会社ですと、わたしクラスの者が伺った場合、「菊池の週3回=大手の週2回」です。
大手さんの場合、通常の指導料だけでは終わりません。
会社にもよりますが、入会金、月額管理料(4,000〜5,000円プラス消費税というところが多い)、交通費、契約更新料が必要です。
契約期間の途中で解約する際には、解約料もかかります。
わたしの場合は、「指導した分の指導料+交通費」のみです。
それ以外の費用はかかりません。
なぜこれで済んでいるか。
それは、必要以上の広告宣伝費をかけていないからです。
そして、わたし・家内・娘の3人が生活していけることだけを目的としているからです。
上記の料金をどのように判断なさるかは、ご家庭それぞれの「政治判断」になります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
次に、「定期試験150点未満の中学生」の目標、あるいは、着地点をどうするかという点について述べます。
わたしが目指しているのは、高校入試の段階で、「現状の定期試験+50点以上」です。
ここに達するには、週3の指導で約1年程度を見込んでいます。
以上の数字は、あくまで「職業人としての勘」です。
その生徒さんの志気や能力によって、個人差はあります。
ときどき、こうした生徒さんを指導する場合、ご父兄からは、「間に合いますでしょうか?」という問い掛けがなされます。
何をもって「間に合ったか」と捉えるかで、見解は分かれます。
回答の難しいご質問です。
ただ、彼らを週1ペースで指導した場合、今より下がらないようにするのが精いっぱいです。
そして、高校では、赤点を連発しつつ、何とか卒業できるという展開になりそうです。
以上を実現するためには、わたし一人の奮闘では不足です。
生徒さんにも「相応の覚悟」を持ってもらう必要があります。
ここで言う「相応の覚悟」とは、「菊池の指導を受けましょう」という意識が生徒さんにあることです。
「やる気がないので、やる気を出すようにしてください」というような生徒さんは、結局、指導が長続きしません。
指導料をドブに捨ててしまうのと同じ結果になります。
それは大変申し訳ないことです。
以上をご勘案の上、子息への投資を有効に活用していただければと思います。
動画がきちんと表示されない場合はこちらから
標題のとおり、文化祭の日程が各校のサイト上で発表されています。
うち、仙台圏の高校につき、菊池が一覧にしました。
こちらが高校別の日程です。
こちらが日付別に整理したものです。
宮城県内の公立高校については、県教委から公表されている一覧表をこちらからダウンロードできます。
私立高校については、各校のサイトに発表されているものから転記しました。
サイトに記載のないところは、各校に個別に問い合わせ、確認しました。
表にある日程・時間は断りがなければ、一般公開の日程です。
過日、「2019年・令和元年 宮城県公立高校&仙台圏私立高校&高専 オープンキャンパス日程一覧表」で案内したオープンスクールとは、次のような違いがあります。
オープンスクールは、言ってみれば、学校の「日常の姿」です。
日々の授業や部活動がどのようになっているか、自分の目で確かめることができます。
それゆえ、どちらかというと、高校の「硬い」面です。
一方、文化祭は「非日常の姿」です。
文字通り、「お祭り」です。
それゆえ、高校の「柔らかい」側面が前面に出ています。
高校を目指す人たちにとっては、先輩方が生き生きと活動する姿、息遣いを肌で感じることができるでしょう。
オープンスクールと併せ、志望校の文化祭に足を運んでみてください。
受験関係者がお書きになったブログ等を拝読しておりますと、生徒さんからの質問にどう対応しているかがときどき書いてあります。
特に生徒さんが、自分の頭で考えず、やたらと質問をぶつけてくることに不満をお感じの方が多いようです。
要は「自分をgoogle代わりにするな! まず自分で調べるなり、考えるなりしてから聞け!」ということです。
わたしも受験関係者の端くれとして、その通りであると感じます。
ただ、わたしの場合、ちょっと違った考え方をしています。
そもそも生徒さんからの質問と言うのは、成績の層によって、性質・内容がまるで違います。
上位層の生徒さんは、鋭い質問をしてきます。
「鋭い質問」というのは、「勉強をしっかりこなしているからこそ生じる疑問」です。
彼らの質問は、答えるわたしのほうも勉強になります。
google代わりにわたしを使うということは絶無です。
一方、「考えたり、調べたりするのが面倒でこんなことを聞くんだな」と感じるのは、平均点よりちょい下くらいの生徒さんです。
例えば、「トヨトミ ヒデヨシって漢字でどう書くんですか?」「水素って元素記号でどう書くんですか?」というような質問です。
これは、教科書を参照するなりして、ちょっとした手間をかければ済んでしまいます。
こういう骨惜しみをする人を、仙台方言では「かばねやみ」と称します。
わたしは、「かばねやみ」を甘やかすことはしません。
そうしたときには、上述した受験関係者のように対応します。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
勉強の苦手な生徒さん、すなわち100人中80番台後半未満という人の場合、前述の内容とは勝手が違ってきます。
だいたい彼らが、質問をしてくるという機会は、非常に少ないです。
彼らは、「分からない」ということに、すっかり免疫がついてしまっています。
ゆえに、それを他人に尋ねてみようという発想はあまりありません。
そうした中で、仮に彼らが質問をしてきたときには、それがどのようなものであれ、回答するようにしています。
わたしがgoogle代わりになっても、です。
本来であれば、そういうものは、きちんと自分なりに調べることが必要です。
しかし、彼らは、「勉強で分からないことを自ら調べたり、考えてみる」ということをほとんどしません。
そうした中で、彼らに分からないところが出てきて、それを誰かに聞いてみようと考えるのは、「すごいこと」です。
わたしがそういう彼らに対してなすべきは、彼らが感じるストレスを最小限にして、学習に臨む環境を整えることです。
これは例えていうなら、次のようになります。
空腹で動けなくなっている人にとって必要なのは、まず、何でもいいから、腹を満たすことです。
「健康によいものを取りましょう」.....
「ほんとうは体にとって何がよいのか、自分で考えてみましょう」.....
このようなことは、ある程度、腹を満たした人が考えればよいことです。
わたしは以上のように考えますが、ちょっと甘いでしょうかね?
夏休みの開始まで、時間が刻々と迫ります。
こうした中、各所では「夏期講習会」という文言が目に留まります。
わたしもこうした例に漏れず、8月15・16日には、「お盆前学習会」を開催します。
わたしの夏休み中のスケジュールに関しても、各ご家庭よりお問い合わせがあります。
とにもかくにも、夏休みというのは、二華中・青陵中の受験生、そしてそうした受験生をお持ちのご父兄にとっては、重要な時期です。
わたしのような受験関係者にとっても、それは同様です。
二華中・青陵中の受験生は、何らかの形で、学習塾など受験関係者と関わっているはずです。
受験関係者の助けなしに、合格することはまず不可能です。
それは、二華中・青陵中の入試問題が高度なためです。
それに合わせるためには、小学校の授業では扱わないようなことにも熟達しなくてはなりません。
勢い、学校の先取り学習、入試に合わせた学習が中心となります。
それゆえ、受験生は、学校の授業に退屈さを感じてしまうかもしれません。
また、ご父兄も、学校の授業を軽視してしまう方がいらっしゃるかもしれません。
気持ちは分かります。
しかし、だからこそ、わたしは「学校での授業を大切に考えてください」と申し上げたいのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
学校の授業は、基本的に真ん中から真ん中のちょい下くらいのレベルに合わせて進みます。
二華中・青陵中の受験生にとっては、ほとんどが「分かり切っていること」であるはずです。
ですから、彼らが退屈に感じるのも、致し方がないのかもしれません。
しかし、それを親が容認してしまうのは、教育上もよくありません。
「ああ、そうだろうね。学校の授業はレベルが低いから.....」というようなことを、口に出したり、それをほのめかす様な言動をしたりするのは、いかにもまずいです。
では、もし、子供が「学校の授業は退屈。分かり切っていることばかり.....」という態度を示したら、どうすればよいのか。
わたしの考えは以下の通りです。
まず、子息が退屈に感じる心情を「あなたはそういう考えなのね」と聞き置く.....
「聞き置く」だけで、「同意」はしない.....
そして、学校の授業は、きちんと聴くべきであると説く.....
確かに、そういう子たちにとっては、授業は「分かることばかり」でしょう。
ところが、「100%分かり切っていることだけなのか」と言われれば、そうではないはずです。
もしかしたら、学校の先生がチラッと触れたようなところが、入試での難問のキーポイントになるかもしれないのです。
いずれにせよ、ご父兄が「子供の気持ちを理解した上で、授業をしっかり聴く方針をとる」という姿勢を子息に示すことが重要です。
そうした姿勢が、結局、合格に結び付いていくものと、わたしは考えます。
文武両道というと、学校の世界では、「学業も部活動も両方ともきちんとやれる、頑張れる」という意味になります。
学業にも、部活動にも秀でている人というのは、多くはないものの一定数います。
学校を運営する側としても、そういった生徒を好ましく感じるのは、よく理解できます。
しかし、ここで留意すべきは「文武両道」という言葉です。
「武文両道」となっていないことに留意したいところです。
つまり、「両道」とは言いながら、あくまで優先順位は「文=学業」です。
「武=部活動」ではありません。
当然、学校の先生方も、その点はお分かりでしょう.....
と、このように申し上げたいのです。
が、現状を見ると、「ホントにそうなのか???」と、感ぜざるを得ないときがしばしばあります。
いつぞや、ある塾の塾長さんのブログに次のようなことが記してありました。
当該塾長さんが、ご息女の高校の入学式に出席された際、そこの高校の先生が、口々に次のようにおっしゃっていたというのです。
...勉強するだけで部活動を頑張らない生徒は、当校の生徒とは認められない
...部活動をがんばった生徒は勉強もできる
...インターハイに出場して、東北大医学部に現役合格した人がいる
こういうことを延々と先生方がおっしゃるというのは、たぶん、わたしのよく知る「あの高校」のことだと思います。
その塾長さんは、随分と当惑なさっていらしたようでした。
わたしも、同様に感じます。
常識的に考えて、そうなります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回話題にした「あの高校」は、久しい以前から、文武両道がモットーです。
ちなみに、「あの高校」では、文武両道をバージョンアップさせた「文武一道」という言い方をしています。
「勉強はやれて当然。部活動も頑張れるのが理想」というのは、往々にして旧制中学に由来する高校に息づいています。
つまり「勉強をしっかりやる」という上での「部活動」なのです。
「勉強をやらずに部活動をやる」というのは論外というわけです。
確かに文武双方とも器用にやれるという生徒は多いです。
学習にせよ、部活動にせよ、何がしかのストイックさ、コツコツやる姿勢というのは共通しています。
とはいえ、「あの高校」では、部活動にうつつを抜かして、勉強のほうが疎かになってしまった生徒も少なからずいます。
「部活動をがんばった生徒は勉強もできる」ということは、論理的に考えてもあり得ません。
正確に言えば、勉強を頑張れる生徒は、部活動の面でも、そこそこの力量を発揮するということになります。
もちろん、生徒のほうにも得手不得手はあります。
学校の先生のお眼鏡にかなう必要はありません。
自分の能力をわきまえて、高校生活を営む上で、何が重要かを理解することが重要です。
そうすれば、学習と部活動とのバランスとはいかほどにすべきか、おのずから答えは出ます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
高校における部活動については、もう一つ、気になることがありました。
過日、全国学習塾協会主催の高校入試懇談会に出席したとき、高校のパンフレットが配付されました。
それは、受験生向けに編まれたものです。
その際、公立高校のものと、私立高校のものとを、いろいろ見比べました。
その中で、特に私立高校は、「これだけ部活が充実しています」ということを随分と強調しているような印象を受けました。
そういう高校は、どちらかというと、勉強の苦手な受験生が多く進学する学校です。
また、学校の説明をする先生方も、「これだけ部活が充実...」という説明の仕方をしていました。
確かに、学校側としては、定員を充足させることが重要です。
また、そうした学校に入学する受験生にしてみても、勉強のほうを重視されてしまっては、困るという事情もあるでしょう。
言ってみれば、学校側と、受験生側の思惑が一致している格好です。
とは言え、「学校としては、学習の苦手な人のことも考慮はするが、まず学習をしっかりしてもらいます。そして部活動です」ということを語ってほしかったと感じました。
「文武両道」どころか、「武武一道」になってしまっては、何のための高校だか、訳が分からなくなってしまいます。
以上のことは、多分に建前論的になっているのは、わたしも理解しています。
しかし、何のために、高校に多額の公費が投ぜられているのか、この点をしっかりと考える必要があります。
東北学院榴ヶ岡高校については、2年前、「東北学院榴ヶ岡高校の推薦入試についての考察 〜入れりゃイイってもんではないでしょ!〜」という題でコラムを書きました。
これを書いてから、今春、同校では、推薦入試が一部変更となりました。
この点を踏まえ、特別推薦入試に触れます。
榴ヶ岡高校の特別推薦入試は、昨年まで、次のように行われていました。
2年と3年時の9教科評定平均値3.0以上
※特別推薦入試は、以下の①、②のいずれかの条件を満たすことが必要。
①中学校の部活動(同等の外部団体も可)において3年間積極的に取り組み、入学後に同じ部活動を継続する者
②中学校の生徒会活動において生徒会長または副会長を経験し、本校入学後に生徒会活動を継続する者
この評定平均3.0というのは、それ以前、3.3になっていました。
そして今春、これが、3.3に戻りました。
必要評定が、3.3→3.0→3.3というふうに、ここ数年で、目まぐるしく変わっています。
わたしは、2年前のコラムで、評定が3.3→3.0になった点を取り上げました。
そして、ほんとうに評定3.0で榴ヶ岡高校に出願するのは、危険であると主張しました。
今春の措置は、榴ヶ岡高校が「正気に戻った」形になっています。
3.3→3.0への変更は、東北学院大へ手軽に進学できるという「お気楽度」を助長しただけでした。
これは、「一時の気の迷い」とは言え、実に罪深いものでした。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
ここで、3.0という評定について申し上げます。
これは、成績がほぼオール3になっている状態です。
「オール3なら、真ん中なのね」.....
ご父兄の中には、そのようにお感じになる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、今の中学生は、ご父兄が中学生だったころと比べて、評定が結果として甘くなっています。
「オール3」は、決して真ん中ではありません。
100人中70〜80番台にいる生徒さんが、この成績です。
榴ヶ岡高校は、100人中50番前後くらいの成績の人が多くを占めます。
そのため、オール3の生徒さんは、高校入学後、かなりの苦戦を強いられるはずです。
100人中50番くらいの人ですと、評定は3.5くらいです。
ですから、3.3という評定でも、「十分に甘い」ものでした。
それを一時期、3.0にしたというのは、「大バーゲン」であり、「ありえない」ものでした。
榴ヶ岡高校は、「東北学院榴ヶ岡高校」という名が示す通り、東北学院大の付属高校です。
卒業すれば、基本的に東北学院大へのエスカレーター進学は、保証されています。
しかし、東北学院大のこれまでのことを考えると、あまりに習熟度の低い人を入学させることは、大学としての品格にかかわることです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
榴ヶ岡高校の特別推薦の必要評定が、ここ数年で3.3→3.0→3.3というふうに、なぜ目まぐるしく変わったのか.....
この点を、過日開催された全国学習塾協会主催の「高校入試懇談会」で、同校に直接尋ねてみました。
その際、教頭先生から回答がありました。
要点は2点です。
第1点目が、受験者数の大幅増です。
3.3の時代には、それほど志願者が多くなかったものの、3.0になり、志願者が増えています。
実際、昨年3.0のときには、同校の公式サイトによれば、定員40名に対して、志願者84名でした。
ただ、この数字は、特別推薦だけでなく、他の推薦パターンも含んだ数字です。
学校側は公式に特別推薦における「志願者の大幅増」を認めています。
ということは、特別推薦入試の数字が「志願者バブル」をもたらしたと解釈してよさそうです。
通常、私立高校の推薦入試は、ほとんどが合格です。
不合格になることは、まずありません。
榴ヶ岡高校の特別推薦も、かつて3.3の時代にはそうでした。
よって、榴ヶ岡高校としても、3.0に必要評定を落としたことで、ある程度、志願者は増えるだろうと考えていたでしょう。
しかし、推薦入試が2.1倍になってしまい、「これではマズい」と考えたのだと思います。
そして、現に今春、必要評定を3.3に戻しました。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
第2点目が、部活動との兼ね合いです。
榴ヶ岡高校は、特別推薦を3.0にして、部活動に積極的な中学生の取り込みを図りました。
しかし、中学と高校の部活の違いを理解していない人が多かったそうです。
その結果、学校が考えていたような成果が出なかったというのです。
教頭先生のご指摘になった「中学と高校の部活の違い」というのが、具体的にどう言うことなのか、席上では聞きそびれてしまいました。
ただ、いずれにせよ、学校側はこの点をきちんと見ていました。
そして、必要評定3.0にしてしまったことに対しては、メリットがないと判断しました。
ちなみに榴ヶ岡高校は、推薦合格者も、一般入試受験者と同様の試験を受ける必要があります。
その際、一般入試合格者と推薦入試合格者との平均点の違いが、「高校入試懇談会」の席上で示されました。
それによると、推薦合格者は、1科目当たり7〜8点近くも、一般合格者より低い数字でした。
以上の数字は、手元に資料が配付されず、パワーポイントで示されました。
よって、わたしのうろ覚えです。
何となく予想されていたこととはいえ、これだけ推薦合格者が、一般合格者に水をあけられてしまっています。
一般合格者と推薦合格者が用意ドンで高校の授業を受ければ、その後の差はおよそ想像がつきます。
「榴ヶ岡高校の特別推薦で入れりゃイイってもんではないでしょ!」とわたしが主張するのは、この点にあります。
このたび、新たにブログサイトを立ち上げました。
名付けて「雨か嵐かB面」です。
わたしは、主として、弊サイトで、主として受験関係に関するコラムを書いてきました。
また、ツイッターでも、受験関連のツイートしてきました。
ただ、ご父兄の視点からすると、受験というのは、子育てという大きなくくりの中の「主要部分」です。
この「B面」では、そのような観点から、親子間のこと、家族関係のこと、あるいは、受験の外側にある教育や子育てに関するものを、書く予定です。
したがって、テーマとしては、弊コラム「雨か嵐か」より「広いテーマ」になります。
さらに、「B面」から弊コラムへ移動できるよう、弊コラムのリンクも貼って行きます。
「雨か嵐かB面」のサイトは↓に示す通りです。
ttps://ameblo.jp/czt04512/
上に示したものをコピーし、最初に半角文字でhを加えたものが、「B面」のURLコードになります。
弊コラムのほうには、直接リンクを貼りません。
ツイッターからは、「B面」への直接リンクを貼ってあります。
よく分からない方は、わたしのツイッターから「B面」にお入りください。
こういう面倒なことをしたのは、ネットにまつわる「いろんな事情」があるためです。
「B面」には、すでに、いくつかの記事を掲載してあります。
興味のある方は、のぞいてみてください。
弊コラムともども、よろしくお願いいたします!
たまに思い出したように、わたしの気まぐれで行う「対抗バトル」、今回は次の生徒さんが入賞です。
(定期試験の部) 仙台市青葉区 中学3年 Y.Nくん
☆前回比 46位アップ 改善率23.96ポイント
(敢闘賞)
富谷市 中学3年 T.Kくん
今回はY.Nくん、ならびに、T.Kくんを「英雄認定」いたします。
(定期試験の部)で「英雄認定」と相成ったY.Nくんは、このところ、ようやく「本来持っている力」を出してきているという感じです。
彼は、今回の定期試験で、コツコツと努力を重ね、前回比46位アップとなりました。
試験の前から、彼には、「並々ならぬ気合」が感じられました。
それが実った形です。
わたしの感触だと、「全力」は発揮していません。
この上を目指して、まだまだいけます。
この夏休みを十分に生かして、受験学習に取り組んでください。
敢闘賞はT.Kくんです。
今、彼は、中総体県大会へ向けて、鋭意格闘中です。
部活動がかなりハードで、モチベーションアップも骨が折れることと思います。
しかし、T.Kくんの志望校は、ツワモノだけが集います。
生半可な気持ちでは、第一志望突破ができません。
わたしの感じるところでは、もっといけます。
持てる力を存分に発揮してください。
このところ、高専のことをいろいろと考える機会が多くなりました。
高専への進学を選択肢として考えている生徒さんがいます。
また、高専へ進学した人からの話を聞く機会もありました。
今回は、ナンバースクールと比較しながら、「高専に向く人、向かない人とはどういう人か」について、わたしなりの考えを記すことにいたします。
わたしは、以前「高専進学のメリット・デメリット」と題したコラムで、高校と高専の違いは、「高専とは、中学生がいきなり大学生になること」と述べました。
「高専に向く、向かない」というのは、まず、その点から考える必要があります。
わたしは、弊コラム・動画において、ナンバースクールを目指すには、「しっかりした覚悟を持って進学する必要がある」と、繰り返し主張してきました。
高専の場合、ナンバースクール以上に「しっかりした覚悟」を持つ必要があります。
高専は「実践的技術者」を育てることが目的です。
それゆえ、就学に当たっては、高校入学時点から、専門知識を会得することが求められます。
専門知識というのは、要するに「広く浅く」よりは、「深く狭く」という知識です。
ですから、「就職がいいから」「数学が好きなので何となく」というフワフワとした理由で高専を目指すと、入学後、非常に苦労することになります。
高専に通ったことのある人たちの話を聞く限り、生半可な気持ちで進学した際の苦労は、ナンバースクールの比ではありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
では、どういう人が、高専向きなのか。
それは、「やりたいことがハッキリしている人」です。
例えば、AIの研究がやりたいだとか、建築デザインの道に進みたい、等々
高校から大学の工学部へ進む場合、つまりナンバースクールへ進学する人は、18歳までにそれを決めます。
一方、高専の場合は、15歳でそれを決定しなくてはなりません。
高専の課程は、上述したように非常に専門性が高いです。
よって、同じ高専に所属していても、類や科が違えば、やっていることはまるで違います。
高校でも文系・理系の違い、選択科目の違いがあります。
が、高専ほど「隣は何をする人ぞ」というわけではありません。
そして、高専は高校に比べて、留年・退学の割合が非常に高いです。
高校は、通常40点未満が赤点です。
これが何科目か累計されると、追試験を受けたり、留年の対象になります。
とはいえ、学校に出席していれば、いろいろな救済策がとられます。
留年することは稀です。
一方、高専は、60点未満が不合格、高専で言う「D単」になります。
これがあると、留年となります。
これは、結局、「やりたいことがハッキリしているか」に行きつきます。
それがしっかりしていれば、高度な学習にも耐えられるはずです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「高校受験、高専にするか、ナンバースクールにするか、どうしようかちょっと迷っている」.....
高専の受験を考えている人の中には、このような人もいるでしょう。
最終的には、ご父兄や受験生本人がどう考えるかです。
もし、わたしがそういう人にアドバイスするなら、「高専とナンバースクール、迷うなら、ナンバースクールが無難」と答えます。
そもそもこの選択を迷っている時点で、高専入学後、ナンバースクール以上に苦労するのは目に見えています。
受験関係者の仕事は、受験生が志望校に合格するよう、学力を引き上げていくことです。
目的はあくまで合格、つまり、入学です。
ですから、わたしのような者が、受験生の入学後のことまで話すのは、「余計なお世話」なのかもしれません。
しかし、入学が決まった時点で、高専での学校生活は始まります。
入った後で、「こんなはずじゃなかった.....」と思っても、それは「後の祭り」です。
以上を読んで、「高専、やめとこ....」と思ったら、それは「高専に向かない人」です。
「そういう現実があるのか。でも、自分はこれこれがやりたいから、高専に行こう!」と感じたら、それは「高専に向く人」です。
高専に行きたければ、「就職率」「数学好き」以外の「何かハッキリしたもの」を持って進学してください。
生徒さんの指導をしていると、男子と女子では、こんなにもいろんなことが違って来るか、と感じるときがあります。
これはたぶん、受験関係者なら誰でもそう思っていることです。
女子は男子に比べて、仕事が丁寧です。
しかし、物事には、「コインの裏表」があります。
女子のそうした性格が災いして、効率の悪い勉強をしていることがあるのです。
今回は焦点を中学生女子に絞って、2点取り上げます。
第一点目は、「何度も書いて覚えようとする」ことです。
例えば、「徳川家康」という人物名を覚えるとします。
そうしたとき、「徳川家康、徳川家康、徳川家康.....」と何度も書いている人がたまにいます。
社会の先生も、「定期試験の間違い直し」と称して、これをさせている方がいらっしゃいます。
確かにある程度は、書いてみたほうがいいです。
が、それも限度があります。
覚えるのであれば、問題集を解くなり、教科書の人物像と照らし合わせながらのほうが、ずっと効果はあります。
漢字や英単語を何度も書いて覚えるというのは、入門期や低学年のころなら、効果はあります。
あまり覚えることが少ないからです。
ある一定の学年以上になると、「何度も書いて覚える」というのは非効率です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
第2点目は、「まとめノート」の作成です。
「まとめノート」というのは、教科書に書いてある内容を、学校の先生が板書したような感じで、要点をまとめて記すノートのことです。
女子は、この「まとめノート」の好きな人が多いです。
いろんな色のペンを使って、見た目鮮やかに描いてあります。
化粧をしたり、マニキュアを塗ったりするのと、同じ感覚なのかなとも感じます。
そして、この「まとめノート」作成を「勉強」だと思っている人が実に多いのです。
確かに、ノートを作れば、勉強をしたような気にはなります。
写経と同じで、「満足感」は十分に得られます。
しかし、問題なのは「したような気になる」だけということです。
実際の学習効果は極めて低いです。
事実、ここ2〜3年、わたしが担当するようになって、この「まとめノート」の作成をストップさせた女子は3人います。
だいたい、「まとめノート」は、学校の授業の板書が、すでにその役割を果たしています。
学校からの副教材ワークにも、単元の始まりに、要点やまとめが記してあります。
「まとめ」は、これで十分です。
「まとめノート」を作るなら、問題集や教科書に書き込みをしたほうがいいです。
そして、当然のことながら、問題集による問題演習は欠かせません。
少ない時間を有効に活用していきたいものです。
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ときどきこちらのコラムにも書いております通り、ここ数年来、二華中・青陵中の受験予定者のご家庭から、お問い合わせの来ることが増えました。
10年前のことを思い返してみますと、小学生のご家庭からのご依頼というのが、だいたい以下のような感じでした。
(1)東北学院、白百合、宮城学院など、私立中学の受験予定者
(2)兄や姉がメインで、小学生である弟クン、妹チャンも同時に指導
(3)学校の授業に全くついて行けない。学習障害との診断がされているか、それと疑われる生徒さん
ところが、ここ数年来は、ほとんどが二華中・青陵中の受験を考えているご家庭からです。
彼ら受験生は、俊英四谷、栄光ゼミナールといった塾と併用している場合もしばしばです。
わたしが、塾併用の受験生の指導で留意している点がいろいろとあります。
今回は、2点記すことにいたします。
まず第一に、「メインたる塾の方針にガッチリと合わせる」ということです。
あくまでメインとなるのは塾です。
課題の出し方、時間管理のやり方など、塾それぞれのやり方があります。
多店舗展開しているようなところですと、教室が違うと、方針ややり方が微妙に違う場合があります。
わたしの指導は、そうした方針ややり方に対して、生徒さんがきちんとついて行けるようにサポートすることです。
そうしたサポートは、ご父兄がしなくてはならない場面が出てきます。
生徒さんのみならず、ご父兄のサポートもしっかりやって行くことが肝要であると考えています。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
第2点目としては、算数の指導において「数学を使って教えない」ということです。
中学受験では、高度な算数の問題が出題されます。
それは、通常の小学校の学習では扱わない独特なものです。
中学生がやるような数学の問題を、算数の知識で解きます。
その際、中学生なら、方程式を使って解きます。
しかし、中学受験生たる小学生は、そうしたやり方を教わっていません。
それは、塾にしても同様です。
実際問題として、数学を使ってしまえば、労力は小さくなります。
だから、彼らに教える際にも「数学を使ったほうが楽だろう」ということで、数学を使って教えると、彼らは非常に混乱します。
あくまで、教える際には、細かいところまで、塾でやったやり方に合わせなくてはなりません。
これは、ご父兄が子息に算数を教えるときも同様です。
いつぞや、理数系が得意ということを自認しているお父様が、中学受験生たる子息に、算数の問題を数学で解くように仕向けてしまったことがありました。
結果、その生徒さんは「二人の船頭」の指導のために、成績をガッチリ落としてしまったのです。
「船頭は塾1人のみ」ということを、留意する必要性を痛感した事例でした。
本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。
お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。
☆夏休み中
現在、夏休みの特別スケジュールにて指導を実施しています。
短期集中指導、及び、追加指導等で、通常の日程とは異なっています。
夏休み中に短期集中指導を希望される場合は、原則的に平日の昼間の時間にて実施いたします。
詳しくは、お問い合わせください。
☆夏休み後の日程について
夏休み前のスケジュールに戻ります。
夏休み後の指導、あるいは日程の変更の依頼も来ております。
主として、平日昼間、土曜・日曜にて新規案件をお引き受けいたします。
詳しくはお問い合わせください。
指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
指導をお引き受けするに当たり、唯一の条件は「子息が菊池の指導を受ける意思があること」です。
こういう意思を示さない方の指導は、お引き受けできません。
受験指導は、生徒さんと指導者双方の息が合って、初めて成果が出ます。
菊池の指導を受ける気のない人より、菊池の指導を受けて何とか成績を改善したいと考える生徒さんの役に立ちたいと考えます。
現状の成績については、一切問いません。
合格実績をご覧になりたい方は、当方の合格実績のページをご参照ください。
また、過去5年間の合格実績一覧もご参考にどうぞ。
引き続きよろしくお願いいたします。
わたしの担当している生徒さんは、全員、夏休みに入っています。
来春、受験を控えている生徒さんについても、この時期に来て、進路に関するご相談をご父兄から受ける機会が多くなりました。
そこで、わたしの採っている進路指導の方針を述べることにいたします。
要点は3点です。
(1)ご父兄・生徒さんの意思を最重要視。
(2)ご父兄・生徒さんに伝えることは、「抑制的」「菊池の好みを押し付けない」「ちょい辛め」
(3)ご父兄・生徒さん・菊池の三者の意向がしっかり固まったら、それに向けて全力を尽くす。
わたしが最も重視しているのは、「ご父兄・生徒さんの意思」です。
ご父兄・生徒さんの腹が決まっていれば、その意向に沿います。
しかし、この時期くらいですと、まだまだ「実力よりちょい高め」のところを志向するご父兄・生徒さんは多いです。
それゆえ、合否の可能性、第一志望の合格に至らなかった場合など、わたしの考えは伝えます。
その際は、わたしの好みを押し付けず、恣意的にならないように留意しています。
お伝えする内容は、どちらかというと、ネガティブ、ちょい辛めになります。
いろんな考えがおありでしょうが、わたしはそれくらいで丁度いいと思っています。
わたしにとって、進路指導は「毎年のこと」です。
一方、ご父兄・生徒さんにとって、進路指導は「一生のこと」です。
言動に抑制的になるのは、当然です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしは、前回、進路指導の際には、ネガティブなこと、ちょい辛めのことをご父兄・生徒さんに伝えると述べました。
これを聞いて、気持ちが揺れるようであれば、入学後に
「ああすればよかった」
「こうすればよかった」
と、悔やんでしまう原因にもなりかねません。
そこで弱気になるなら、受験は辞めたほうが賢明です。
わたしが、進路指導の際、あまりいいことを言わないのは、ご父兄・生徒さんの「覚悟のほど」を確認する目的もあります。
それを聞いてどうするかは、ご父兄・生徒さんが決めることです。
そして、ご父兄・生徒さん・菊池の三者で、目指すところが共有できたら、あとはそれに向けて全力を尽くします。
わたしが最も望むのは、わたしから合格可能性が高くないことなどを聞かされていたにもかかわらず、予想以上の頑張りで生徒さんが合格することです。
「菊池はああ言ったが、オレはちゃんと合格できた。菊池は嘘をついた」という言葉を、生徒さんから、ぜひ聞きたいです。
そのときには、わたしは予測が外れてしまったことを詫びます。
そして、生徒さんやご父兄とともに、合格を心から喜びたいです。
それは受験関係者たるわたしにとって、本望ともいうべきものです。
二華中・青陵中を目指す中学受験生の指導をしていて、感じることがあります。
それは、算数の指導の際、「小学生にとって、分数ってなじみがないんだな〜」ということです。
小学校も高学年になってくると、小数や分数の絡んだ計算を習います。
実際の入試問題でも、こうした計算が出てきます。
この計算をそれなりのスピードをもって、いかに正確に処理できるかが、入試のカギとなります。
小数と分数を比べると、小学生にとっては、小数のほうによりなじんでいます。
「1.75」という小数と、「14分の5」という分数では、小数のほうが「だいたいの大きさ」がつかみやすいです。
小数が10進法を取っているからです。
また、小数の計算は、基本的に整数の計算のやり方と同じです。
一方、分数は約分、通分など、分数に比べて、計算上のルールが複雑です。
加えて、小数と違って、10進法ではありません。
よって、分数は少数に比べると「分かりにくい」です。
ですから、二華中に合格するくらいの受験生であっても、分数を使いこなせるという人は、必ずしも多くないという印象を持っています。
しかし、合否のカギを握るのは、分数の計算をいかに使いこなせるかです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回、中学受験生の多くは、分数より小数になじみがあると述べました。
入試問題においては、小数の知識も多く問われています。
もちろん、しっかり演習しておくべきことは言うまでもありません。
しかし、小数には大きな欠点があります。
それは、分数に比べて掛け算・割り算が面倒になるということです。
入試における掛け算・割り算は、入り組んだものが出てきます。
その際、小数より分数で計算したほうが、速いし正確です。
ところが、生徒さんたちは分数をあまり使わず、小数を使おうとします。
結果、計算が遅くなり、ミスをする確率も高まります。
わたしが、「この場合は小数より、分数を使ったほうがよい」とアドバイスし、実践して見せることがあります。
そのときに、「ああなるほど。そういう利点があるのね。じゃあ自分もやってみよう」と考え、実践する生徒さん.....
我関せずという感じで、小数の計算で四苦八苦し、ときどき計算を間違える生徒さん.....
こういうときの差が、合否を分けます。
わたし自身、指導の際には、こういった方法を生徒さんに無理強いすることはありません。
生徒さんそれぞれに「肌の合った」やり方があるだろうと考えるからです。
しかし、「まずは分数を使ってみよう」と考えるか、わたしのアドバイスを聞き流すかで、その後の結果は違ってきます。
こういう「ちょっとしたところ」が合否を分けるような気がします。
7月のみやぎ模試の結果が返ってきています。
それを踏まえて、ここ数日来、ナンバースクール志望の中3生へ「喝入れ!」を行いました。
その際に伝えたことは、以下の2点です。
まず、模試の結果をしっかり受け止めることです。
そして、高校入学後のことを考えて学習に取り組むことです。
「模試の結果をしっかり受け止める」という点については、現状に甘んじることなく、確実に合格できる力を身につけていくべきことを説きました。
一応の合格基準の目安であるB60%という結果では、まだまだ安心できないということです。
B70%で、基準偏差値+2〜3です。
点数にしておよそ基準+18〜35点になります。
「ちょっとしたミス」が墓穴を掘ってしまいます。
そして、「高校入学後のことを考えて学習に取り組む」というのは、高校合格をゴールでなく、スタート地点と考えるべきということです。
先日アップした「高校1年生 初めての進研模試心得 〜データ上の観点から〜」を彼らに示し、高校での学習の厳しさを説きました。
正直申し上げて、公立高校の入試問題は、彼らが高校で履修する内容を考えると、物凄く難しいというものではありません。
一高だ、二高だ、三高だと言っても、まあ、何とか入れるのです。
問題は「入った後」です。
入学後のことを考え、入試では問われないような応用的な問題も演習する必要があります。
特に英語と数学!
夏休み、折り返し地点です。
まだまだ頑張ります!
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教育コラム「雨か嵐か」
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