〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-29-301
電話での受付:15:00~20:00
定休日:日曜日
夏休みのイベントとして「学習会」を以下の要領にて開催いたします。
今年は例年に比べて短い夏休みとなりますが、例年通りにとり行います。
指導内容: 講師1名(菊池)対 生徒さん3〜6名の個別指導
日時: 8月10日(月)・11日(火)
09:00−17:00(途中1時間の昼食休憩あり)
両日・1日のみのお申し込みも可
場所: フラワード北仙台 2階会議室
住所: 仙台市青葉区昭和町3−40
TEL:022-728-4411
詳しい場所はこちら
受講費用: 1名につき 2日間 18,000円 1日 9,000円
消費税はいただいておりません
☆受講に当たっては、会場まで各自お出で下さい。
場所は地下鉄・JR北仙台から南のほうに向かって5分くらい歩きます。
☆昼食は各自ご用意ください。
☆受講費用につき、現在担当のご家庭は、後日、通常の指導料とともにお支払いください。
外部の方は、当日精算です。
☆お申し込みは、6名までです。
定員に達した時点で、募集を締め切ります。
7月31日(金)までに人数が3名以上とならない場合は、実施を見合わせます。
☆お申し込みのキャンセルは、7月31日(金)までにお願いします。
それ以降のキャンセルについては、以下のようなキャンセル料がかかります。
8月1日(土)〜8月6日(木)...受講料の70%
8月7日(金)〜8月11日(火)...受講料の全額
昨年12月末に開催しました「お正月前学習会」に引き続き、2日間の開催です。
会場の広さは、ゆったりとしています。
それゆえ、いわゆる密となる心配はございません。
14時間という時間は、通常の指導分の7回分に当たります。
そうしたときに、1日しっかり学習に没頭してもらいます。
人数は限定6名までとします。
学習する内容については、生徒さんそれぞれと事前に打ち合わせることにします。
その結果を踏まえ、その生徒さんにとって最も必要なものを選んで実施します。
また、指導に当たっては、菊池による10分の個別指導を、1時間に1回以上、各生徒さんを巡回する形で実施します。
外部生の方も積極的にお申し込みください。
お問い合わせは以下の方法にてご連絡ください。
現在担当しているご家庭は、指導の際におっしゃってください。
電話:022−727−8677
お申し込みのメールはこちらから
☆お申し込みはできるだけメールにていただけるとありがたいです。
家庭教師の派遣あるいは派遣業に関して、しばしば聞こえてくるのが、おカネにまつわるご父兄の不満です。
つまり「思った以上に費用がかかる」というものです。
例えば、「月謝は○○円」となっていても、そのほかに事務手数料、契約更新料などが加わったりします。
また、「講師ランク」によって、月々にかかる費用も様々ということもあります。
かてて加えて、この金額について「詳しくはお問い合わせください」となっていることもしばしばです。
このように、料金体系はブラックボックスの中という場合が意外なほどあります。
ご父兄としても、「月謝は○○円ということにはなっていても、なんやかんやで、それだけでは済まないんだろうな」ということは、ある程度織り込み済みだと思います。
しかし、それも、度を越してしまうと「こんなはずじゃなかった」となってしまいます。
さらに、月謝は安くとも、契約時に大層な教材購入でローンを組むケースもあります。
こうした際は、指導契約をやめても、教材のローンだけが残ってしまうという話も聞きます。
集団指導を行っている塾では、こうした話があまりありません。
その理由として考えられるのは、家庭教師派遣という形態が、利の薄いものだからです。
それを埋め合わせようとして、上記のようなことが起こりやすいと考えられます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
家庭教師という指導形態は、非常にコストパフォーマンスが悪いです。
言い換えると、非常に高いものです。
このシステムは、基本的に、講師1対生徒1で指導をします。
それは、講師1対生徒2〜3を基本としている個別指導塾と比べてもそうです。
集団指導塾との比較は、言わずもがなです。
1人の専門的な知識を持った者を、90分とか、120分とか拘束することがどれほど高価なものか、多くのご父兄はお分かりだと思います。
そうかと言って、ご父兄が割くことのできる予算も無限ではありません。
そうした中で、講師や社員の給与を賄い、広告宣伝費もカバーしようとすれば、経営としては相当に大変です。
ここで、人件費が高額であることは、おおよそ予想がつきそうです。
そして、人件費ほどではないにせよ、オッというほど高いのが、広告宣伝費です。
結局のところ、広告というのも、一社ごとに違うオーダーメイドの世界です。
その広告を作ろうとしたら、当然のことに人手がいります。
テレビのCM一本で、どれだけのご家庭の指導料が必要か、ちょっと想像がつきません。
それが結果として、事務手数料、契約更新料と言ったものを付加させたり、あるいは不明瞭会計にならざるを得ないのだろうと想像します。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
前回まで、家庭教師という指導形態で、料金面のブラックボックスが起きやすい原因を述べました。
では、「プロ家庭教師菊池」はどうなのでしょうか。
当方は、弊サイトで公開している以上の料金はいただいておりません。
「指導料+交通費」のみというシンプルな体系です。
教材も実費です。
わたしは、塾用の教材を使うことがありますが、これも教材取扱会社から請求のあった金額そのままです。
利益は発生していません。
塾用教材は、相当数の塾で、いくらかのマージンを乗せているものと思われます。
が、「プロ家庭教師菊池」は、教材提供で利益を得ていません。
夏休み・冬休みに開催する「学習会」も、全くの任意参加です。
「学習会」の案内はしますが、強制はしません。
こういう芸当ができるのは、そもそもわたしの場合、「わたし+家内+娘」の3人が生活していければよいと考えているからです。
広告宣伝費にしても、本サイトの使用料を業者に支払っているだけです。
ネット以外の宣伝媒体は使用していません。
この点、わたしと同様に個人で営業しておいでの方と、事情は大きく違わないでしょう。
ただ、わたしの場合、仙台で個人営業をしておいでの方に比べて、料金は必ずしも安くありません。
わたしの指導料に対する考え方は、「安くするよりハッキリさせる」というものです。
お問い合わせくださる際は、上記の点、よくご理解ください。
学校の部活はここに来て、「本格稼働」に近い状態になっています。
例年、運動部所属する中3生の多くは「中総体が終わって引退」です。
今年は引退の時期がずれ込んでいます。
そういう生徒さんたちの活動を見聞きして、ここで改めて学校における部活の位置づけについて書くことにいたします。
このたびのコロナ休校で分かったのは、「学校とは第一にお勉強をするところである」ということです。
これを言い換えると、「学校とはお勉強が主。部活は従」です。
「何を今さら当たり前のことを」とお感じになるかもしれません。
しかし、わたしが知る限り、このことをお分かりでない方は意外にいらっしゃいます。
ご父兄方にもいらっしゃいます。
学校の先生方にもいらっしゃいます。
ご父兄の中には、しばしば「クラブチーム第一」という方がおいでです。
このようなご父兄と、受験関係者とは、水と油の関係にあります。
学校の先生には、勉強より部活を優先しているとしか思えない先生がいらっしゃいます。
受験関係者の中には、そういう先生を、敵視する方もいます。
また敵視しないまでも、「部活第一!」という先生を厳しい目で見ている受験関係者は少なからずいます。
わたしもその一人です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
結局のところ、コロナ休校という緊急事態を目の前にして、部活はまるっきり手も足も出ませんでした。
学校の先生方が最優先にしたのは、学校現場でコロナを発生させないこと、そして授業の遅れをどうするかでした。
部活のことまで構っていられる余裕はありませんでした。
となれば、「部活第一!」で突っ走ってきた先生方は、「陸に上がったカッパ」状態になってしまったのではないでしょうか。
お勉強より部活を優先してきた生徒も同様です。
何しろコロナ休校時には、「とにかく家でおとなしくしてろ」というお達しだったのです。
そして部活の大会は、軒並み中止となってしまいました。
代替大会もありますが、あくまでそれは「代替」です。
正式な大会ではありません。
「部活第一!」の先生方や生徒にとっては、予期しない事態ではありました。
大会を目指して一生懸命に練習を重ねてきた努力は大いに評価すべきです。
その一方で、学校現場においては、やはり「学校とはお勉強が主。部活は従」という原則に改めて立ち返るべきではないかと思うのです。
「勉強はからっきしだが、スポーツはすばらしい」という生徒ももちろんいます。
しかし、「部活に打ち込むこと」と「お勉強より部活を優先すること」とは違います。
「部活第一!」主義の危うさは、このようなところにあることをよく理解しておく必要があります。
学習指導をしていると、男子と女子ではどうしてこれほど違うものなのかと感じます。
この件については、これまでたびたび本欄で取り上げてまいりました。
どのように違うかと言うと、
女子・・・マジメ。丁寧。
男子・・・ズボラ、不マジメは女子に比べて極めて多い。丁寧さにも欠ける。
もちろん、これには個人差があります。
ただ、一般的な傾向としてそうです。
基本的にわたしはマジメ系女子を応援しています。
ズボラで不マジメで、シャキッとしない男子を見ていると、「キミらはもう少しものを考えろ。女子を見よ」と小言の百も言いたくなります。
しかし、マジメ系女子はマジメであるがゆえの盲点があります。
このたびのコラムは、そういうマジメ系女子を応援するためのものです。
わたしがそういうマジメ系女子に伝えたいことは、「木を見て森を見ず」にならないよう、自分で注意するようにしてほしいということです。
言い換えると
「マジメで、細かいところに目が向くのはいいが、何事もほどほどがいい」
「今やっている学習はどういう目的でやっていることなのかよく考える」
ということです。
そのあたりは、「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」という格言の通りです。
「ほどほどに」というのは、なかなか難しいものです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
マジメ系女子に関しては、こんな経験があります。
ずいぶん前に、二華中を目指している女生徒を指導していたことがありました。
その生徒さんは、問題が解けなかったり、思ったように答えが出てこないと、ジワーッと目に涙をためて、すすり泣きを始めるのです。
指導中に1〜2回くらい、そして毎回そういう感じでした。
本人に事情を聴くと、「問題が解けないと、どうしたらいいのか分からなくなってしまって、泣いてしまう」とか。
同じ間違いをしても、全く進歩がなく、自分の間違いを屁とも思っていない生徒さんに比べると、彼女の姿勢は大いに称賛できます。
とはいえ、何事も極端になってしまってはいけません。
それから、受験の本質とはまるっきり関係ないような、実に細かい質問をしてくる女生徒もいました。
例えば、「国語の詩のこの部分で、作者は『さァ、行こう!』とありますが、どうしてカタカナの小さい字でァと書いてるんですか? 『さあ』と書くのと、どういう心情の違いがあるのですか?」というような質問です。
生徒さん本人にとっては気になることなのでしょう。
ただ、こういうものは、作者に聞いてもらう以外にありません。
疑問や質問は大歓迎です。
しかし、受験の本質からかけ離れたことに疑問を持ち過ぎると、肝心の受験指導ができなくなります。
これもまた、「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
マジメ系女子が陥りがちな盲点は、「定期試験と実力・模擬試験とのバランス」です。
だいたい公立中学の場合、500点満点の定期試験ですと、男女で平均点が20〜30点くらい違います。
今はほとんどの中学で男女別の平均点は公表していません。
が、以前わたしが見た限りでは、そのくらいでした。
多くのご父兄は、この結果に納得なさるのではないでしょうか。
その結果、一般論として内申評定は男子より女子が高いです。
定期試験ですと、マジメ系女子のコツコツが遺憾なく発揮される場です。
しかし、実力試験や模擬試験と言った範囲の広い試験ですと、順番の振るわない女子が、特にトップ層に意外なほどいます。
もちろん、ほんとうに優秀な人なら、定期試験だろうが、模擬試験だろうが、関係なく成績はいいでしょう。
とはいうものの、そこまでマルチにやりこなせる力がなければ、「定期試験と実力・模擬試験のバランス」は、常に考えておかねばなりません。
前々回のコラムで、「今やっている学習はどういう目的でやっていることなのかよく考える」ことが必要と述べたのは、そうした理由からです。
わたしに言わせると、それは非常にもったいないことです。
せっかくの努力が生かせないのですから。
「マジメ系女子って、自分に当てはまるかも.....」
そう思ったら、以上述べたことを十分に留意し、学習に臨んでください。
今回は、「仙台・宮城の高校受験ってどうなっているのか、知識がない」というご父兄に向けたものです。
従いまして、ある程度、仙台・宮城の高校受験に知識のあるご父兄にとって、今回のコラムは「知ってることばかりで、時間のムダ」とお感じになります。
この点、あらかじめご了承ください。
以下、「仙台・宮城の高校受験ローカルルール」3点について書き進めます。
(1)ローカルルール1 公立高校が私立高校より優位
仙台・宮城の高校受験は、伝統的に「公立メイン、私立サブ」です。
なぜそうなのかと言えば、大学進学実績において、「公立高校>私立高校」となっているからです。
東京など首都圏では、大学進学実績において「私立高校>公立高校」となっています。
しかし、日本全国を見回すと、東京のように「私立高校>公立高校」となっているのは例外的です。
そのような流れで、高校入試は次のように実施されます。
(1月中旬)私立高校推薦入試
(1月末〜2月初め)私立高校一般入試
(3月初旬)公立高校入試
多くの受験生は、1月末から2月初めにかけて、私立高校の入試を受けます。
そして、「公立入試に失敗したとき」のための「行き先」を確保します。
私立高校側も、「公立メイン、私立サブ」という事情はよく知っています。
そこで、公立高校に合格者が流れることを見越して、合格者を発表します。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
(2)ローカルルール2 高校のランクは仙台二高を頂点としたピラミッド
県内の高校ランクは、仙台二高を頂点としたピラミッドになっています。
そのようになっているのは、進学実績によります。
今春の実績はこのようになっています。
仙台・宮城の高校受験では、みやぎ模試を多くの中学生が受け、また多くの学習塾で用いています。
一方、県内最大手塾である進学プラザは、独自に模擬試験を実施しています。
その際、高校難易度を示すランク表があらかじめ公開されています。
具体的な数値については、模試を受験する際に入手できます。
これは書店でも市販されています。
また、仙台・宮城の高校受験において、しばしば「ナンバースクール」あるいは単に「ナンバー」という言葉が使われます。
これは、仙台一高・二高・三高、宮城一高、仙台二華高、仙台三桜高を意味します。
10年ほど前まで、仙台一高・二高・三高は男子校でした。
また、宮城一高、仙台二華高、仙台三桜高は、それぞれ、宮城一女・二女・三女という女子校でした。
男女共学以降、旧女子高は校名が変わりました。
前回述べたように、宮城は「公立メイン、私立サブ」です。
しかし、私立高校はコース別に分かれ、公立高校の難易度を上回るレベルの高校が存在します。
中でも、ウルスラtype1は、県内私立高の最難関です。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
(3)ローカルルール3 学習塾は進学プラザが最大手
学習塾の最大手は、前回のコラムでも述べた進学プラザグループです。
また、難関校への合格者に関しては、ひのき進学教室も活躍しています。
さらに、河合塾や栄光ゼミナールなど、全国規模の塾も展開しています。
そういう大手を取り巻く形で、中規模の塾、あるいは個別指導塾、家庭教師派遣会社が展開しています。
県内の塾の評価については、難関校、とりわけ仙台一高・二高に何人の合格者を輩出できているかで決まってきます。
これはちょうど、「高校が何人の東大合格者を出せたか」で評価が決まってくるのと同じです。
一方、合格者の絶対数は多くないものの、「合格率」で奮闘している塾もあります。
☆補足 「昔のルール」と「今のルール」の違い
仙台・宮城の高校受験は、今から10年ほど前に大きくルールが変わりました。
変わった点を2点挙げます。
1.公立高校の学区制撤廃、男女共学化
現在、高校受験のことをお考えのご父兄にとって、県内の公立高校なら、どこでも、誰でも入学できるのは「当たり前」になっています。
しかし、そういうルールになったのは、10年ほど前からです。
それ以前は、男女別学の学校も多く、住んでいるところで行ける高校の制限がありました。
2.仙台二華中・青陵中の出現
こちらは中学受験の話になりますが、高校受験にも両校の設立は大きな意味を持っています。
以上のことが分かっていれば、だいたいの話にはついていけます。
参考にしていただければ幸いです。
わたしの生徒さんが通っている塾の同級生に、かなりユニークな中学生男子がいます。
彼は、試験の成績はピカイチなのに、内申がボロボロなのだそうです。
理由は、提出物を出さないなど、授業態度に問題があるからだとか。
その男子は、その界隈ではちょっとした有名人のようです。
わたしも以前から彼のうわさは耳にしていました。
最近、どういう経緯だったかは忘れましたが、複数の生徒さんから彼の様子を聞く機会がありました。
その話を聞き、わたしは「彼の心の中にはしっかり入れ墨がしてあるのかな?」と、ちょっと気がかりになりました。
「心の中に入れ墨?????」
あまり穏やかな表現ではありません。
以下は、わたしが彼のような中学生男子にあてた独白です。
わたしが彼に伝えたいのは、結論から言いますと、「内申評定を一切顧みず、本番頼みで公立高校の受験をするつもりなら、実に立派!」
彼の第一志望は、某ナンバースクールだそうです。
たぶん、頭脳明晰な彼なら、自身の授業態度が公立高校の入試にどのような影響を及ぼすか、知らぬはずはないでしょう。
こうなると、カタギの衆と同じような入試はできません。
ボーダーラインでせめぎあえば、彼は奈落の底に直行です。
ヤクザ者ならヤクザ者らしく、内申点はきれいさっぱりと断って、入試に臨んでほしいのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが彼に関して知りたいのは、「自身の授業態度は、覚悟を持ってやっているのか、それとも本能の赴くままにやっているだけなのか」です。
もし、「自分は内申点なんか気にせずに、ナンバースクールに入る覚悟」ということであれば、大丈夫です。
彼の心の中には、ヤクザ者として、しっかりと入れ墨がしてあるといえます。
もし、本能の赴くままなら、これはみっともないこと、この上ないです。
いわゆる「ガキの論理」というやつです。
もとより、彼がどのような心持ちであっても、宮城県の公立高校の内申制度というのは、後に挽回の利かない入れ墨のようなものです。
これが山形の公立入試の場合、内申点に関係してくるのは、中3時の成績だけです。
岩手の公立入試は、学年が進むほど、内申点が高く評価されます。
一方、宮城の場合は、1年から3年まで同じ点数評価です。
つまり本県では、中3になってから内申点を挽回しようとしてもできない制度になっているのです。
内申点の低いままにナンバースクールを目指すというのは、生半可な覚悟ではできません。
入試本番では、ボーダーラインに引っかかるような結果では合格できません。
それこそ、心の中に入れ墨をしていなければ、突破できる関門ではありません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
内申点を当てにせず、ナンバースクールを目指すというのは大変なことです。
何しろ、ナンバースクールとなれば、平均評定4.6以上の受験生が数多くいます。
わけても、女子の内申は高いです。
わたしの中学生時代のように、ナンバースクールが男女別学だったころは、「意識高い系女子」も競争相手になりませんでした。
が、今はルールが違います。
そのような中、平均評定4.0未満で仙台一高に合格した受験生を担当したことがあります。
彼は1年生のころに不登校の時期がありました。
評定も2と3が並んでいました。
そして、3年になってようやくナンバースクール受験生らしい評定になりました。
しかし、評定における「古傷」があったため、彼の覚悟たるや鬼気迫るものがありました。
そうした意味で、彼の心の中には、しっかりと入れ墨がしてあったと断言できます。
ナンバースクールに限らず、低内申ゆえに「志望校ランクを下げよ」という周囲の声は必ずあります。
それを物ともせずに本番一発逆転を果たした受験生も、みな相応の覚悟をしたはずです。
このたびのコラムで話題にした彼の心の中に、しっかりとした入れ墨がしてあるのかどうか、わたしには分かりません。
ただ、彼には持ち前の頭脳の切れ味を生かして、宮城の内申制度をあざ笑うような赫々たる結果を残してほしいと切に思います。
わたしが担当している生徒さんは、そろそろ今年度の定期試験が始まります。
そういう生徒さんには、試験対策を継続中です。
その対策においては、「試験で重要なところか、そうでないか」をしっかりと線引きしなくてはなりません。
そして、「目の前にある課題を確実にこなしていく」ことに主眼が置かれます。
ただ、長期的な視点に立つと、特にトップ層に対しては、「ここ、試験に出るからやっとけ!」という指導だけでは不十分であるような気がしています。
この点、学校においても、あるいは塾・家庭教師等、学校以外の学習指導においても、意外なほど盲点になっています。
そこでわたしは指導の際、「なぜ今、これをやっているのか?」「この勉強が、ゆくゆくどういう学習につながっていくのか?」について触れるようにしています。
もっとも、どの生徒さんに対しても同じようにやっているわけではありません。
生徒さんの学年・受容能力に合わせてやっています。
例えば、学習の苦手な生徒さんに、クドクド説明することはしません。
彼らにとって、重要なのは「今すべきこと」をしっかりやれるようになることです。
「この勉強が、ゆくゆくどういう学習につながっていくのか?」を説明しても、彼らには理解の難しいところがあります。
そして、そういうことに彼らはほぼ関心を持ちません。
ですから、余計な説明をしません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
一方、トップ層となると事情は違います。
「なぜ今、これをやっているのか?」「この勉強が、ゆくゆくどういう学習につながっていくのか?」ということを理解するのは、彼らにとって極めて大切です。
例えば、中3で習う平方根√の計算は、その後の二次方程式や三平方の定理につながって行きます。
さらに、これは高校数学でサイン、コサイン、タンジェントという三角関数につながります。
これらは、測量や物理などの世界で大活躍もします。
ところが、学校現場や塾の集団指導ですと、意外とこういう点が触れられていません。
そこで、わたしのような個別指導の出番となります。
「なぜ今、これをやっているのか?」を理解すると、試験問題における「大切なところ」がよく見えてきます。
試験における頻出事項というのは、その先にも繰り返し使ったり、つまずきがちなところだったりするところが相当数あります。
二華中・青陵中の入試問題で出てくるところも、高校数学で使うところだったりします。
やはり出題者としても、「この部分は、その後の学習によく使うところだから、試験でしっかり出しておきたい」と考えるのでしょう。
出題者の心理としては当然です。
「なぜ今、これをやっているのか?」を考えても、今の点数を上げることには全く役に立ちません。
が、今後のことを考えると、特にトップ層には重要です。
その点、わたしも引き続き心にとめながら指導をしていきます。
先日、ツイッターでこのようなツイートを見かけました。
「子どもは、親の言うことは聞かないがすることは真似る」何たる名言かと思います。
わたしはこのツイートを目にして、数秒間「ウ〜ン」とうなっていました。
これをお読みのご父兄もうなずいておいでの方が多いのではないでしょうか。
わたしも娘がいるので、思い当たるところは多々あります。これをもう少し広く解釈すると、次のようになります。
「子供は見ていないようで、親を見ている」.....
「子供は親の悪いところをよくマネる」.....
これについて、思い出すことがあります。
それは、「ウチの子供はさっぱり勉強しないんです」というご父兄からのお嘆きです。
この「さっぱり勉強しない」には、わたしの目から見ると、かなり幅広い解釈が必要です。
まず、解釈の一つとして、「第三者から見て、そこそこはやっているが、親の期待値に達していない」という場合があります。
そして、文字通り「第三者から見ても、やっているとは言いがたい」場合とがあります。
ただ「まるっきりやらない」という生徒さんの場合、ご父兄のほうも、実はテレビ&スマートフォン三昧だったりします。
そして、新聞を読んだりだとか、読書をしたりだとか、そういう習慣がなかったりすることがしばしばです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
ご父兄にしてみれば、「勉強っていうのは、学校に通う子供がやることで、親とどう関係があるの?」と思いたくなるかもしれません。
しかし、ご父兄自ら積極的に読書をしたるすると、子供もそういう文化に感化されます。
逆に、ご父兄がそういう知的生産活動に関心がないとなれば、子供もそうなります。
親は知的生産活動に関心はあるが、子供はその手の話に無関心という例はあります。
しかし、親が知的生産活動に関心がないにもかかわらず、子供は一生懸命に勉強しているという例はまずありません。
ですから、子供が学習するようになるには、まず親のほうが「勉強する」必要があります。
ここで「親の勉強」というのは、方程式を解いたり、という意味ではありません。
テレビ&スマートフォン&ゲームだけといった生活でなく、本を読むという時間を取り入れたりするということです。
また、同じテレビ番組を見るのでも、多少は教養を必要とするような番組を見る等も当てはまります。
「この年になっても、勉強らしいことをしなくてはならないのか.....」
このようにお感じのご父兄もいらっしゃるかもしれません。
これに対しては、「はい。その通りです。そうしないと子供って勉強しないんです」とお答えするしかありません。
親にとっては、いろいろと大変ですが.....
多くのご父兄がご存じのように、子息の受験に関しては、地域によって「熱心な所」「ちょっとのんびりした所」があります。
さらに「お受験をしようにも塾自体がほぼ存在しない所」もあります。
それは仙台市内でも同様です。
例えば、市内中心部の五橋中がある辺りは、「熱心な所」です。
そして、そこから車で5分ちょっと走ると、「ちょっとのんびりした所」が広がっているという感じです。
さらに、同じ仙台市太白区でも、長町あたりと生出・秋保となると「塾が林立している所とほとんどない所」の差になります。
これは、同じ仙台市青葉区でも、上杉あたりと大倉・作並との差というのも同じ感じです。
この差というのは、要するに人口密度の差です。
塾が人のいない場所に教室を構えても、採算が取れません。
さて、今回、お伝えしたいのは、「塾がほとんどない所」のことです。
そういう地域の中学校における進学実績は、当然のことながら、「塾が林立している所」に比べて難関校に進む生徒の割合が低くなります。
絶対的な人数はもちろんですが、その差も歴然としています。
しかし、そういう地域で優秀な生徒さんたちは全くいないのかと言えば、決してそんなことはありません。
割合や人数としては多くありませんが、一定割合・一定人数でいます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
「お受験に染まっていない地域」の場合、わたしのような家庭教師の出番となることがあります。
近くに塾がないと、自動車で遠くの塾まで送迎か、自宅へ直接伺っての指導のどちらかです。
そうした生徒さんの中で、何人かキラリと光る生徒さんを担当してきました。
そういう生徒さんは、まじめでコツコツやるタイプです。
また、元々の「伸びていく素質」が備わっています。
ところが、そういう生徒さんは、だいたいにおいて、本人もそしてご父兄も、自分の持っている素質を自覚していません。
さらに自己流の学習だったり、体系的に学習をしていなかったりして、本来の実力を発揮できていない場合もあります。
そうした生徒さんは、当然のことながら、その中学ではトップクラスです。
評定もいいです。
しかし、「ここでいい成績だったとしても、ほかではどのくらい通用するものやら.....」という風に親子で考えていたりします。
そして、志望校も控えめです。
もちろん、どこの高校に行こうと、それは彼らの自由です。
が、わたしから見ると、ちょっともったいないと思ってしまいます。
せっかくよい素質を持ちながら、本人もご父兄もそれに気づくことがないという生徒さんというのは、意外といるのかもしれません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
せっかくよい素質を持ちながら、本人もご父兄もそれに気づくことがないという生徒さんの存在は、二つの側面があります。
ひとつは、生徒さん本人の将来を考えると、マイナスとなってしまうことです。
もう一つの側面は、素質が花開く機会がないことで、お受験に熱心な地域の生徒たちを助ける結果になってしまっていることです。
もともとよい素質を持っている生徒さんは、お受験と縁のある土地や家庭環境に育てば、才能は実を結びます。
美空ひばりという天性の素質を持った歌手も、彼女の母親という強力なマネージャーがいなければ、この世に日の目を見ることがなかったのと事情は同じです。
「お受験の最高峰」東大合格者数全国トップに君臨している開成高校でも、東大に進学しているのは、全体の半分まで行くか行かないかです。
一方、仙台一高の硬式野球部に所属して、東大に進学している人もいるわけです。
そのように考えると、本人の資質と同じくらい、それをプロデュースする名伯楽は必要となります。
生徒さんの資質がいかほどかは、少し指導をしてみれば、受験関係者は見抜きます。
まして、家庭教師のような個別指導を行えば、かなり細部にわたって見ることができます。
「お受験に染まっていない地域」の生徒さんは、「熱心な所」に比べてスタートがどうしても遅くなりがちです。
「遅くなってしまった」とならないよう、ご父兄としては留意する必要があります。
動画がきちんと表示されない場合はこちらから
本日現在の指導枠空き状況は以下の通りです。
お問い合わせをくださる方は、以下をご参照ください。
☆お問い合わせに当たって、合格実績を参考にしたいご父兄へ
当方の合格実績のページをご参照ください。
<空き状況>
☆平日
14時以前あるいは22時以降のみ受け付けております。
☆土曜
お住まいの場所によって、お引き受けできる場合がございます。
詳しくはお問い合わせください。
☆日曜
日曜の枠、募集中です。
詳しくはお問い合わせください。
☆平日の夕方〜夜の時間における指導をご希望の方は、キャンセル待ちになります。
空きが出次第、順に指導を開始いたします。
現在、当方は原則として対面指導をおこなっておりますが、「オンライン指導でもOK」というご家庭があれば、お問い合わせください。
指導に当たって、当方は、特に次のような生徒さんの力になれます。
1.大学受験、赤点対策を希望する高校生
2.二華・青陵・附属など中学受験を予定する小学生
☆特に俊英四谷や栄光ゼミナールのサポートをご希望のご家庭
3.通塾しても、成績がなかなか上がらない中学生
☆特に仙台一高・二高といったナンバースクール、高専受験の際の塾サポートをご希望のご家庭
☆学習障害やADHDなどの発達障害を持つ生徒さんも対応可能です!
指導をお引き受けするに当たりましては、「生徒さんが、菊池の指導を受ける意思があること」のみが要件です。
一方、「うちの子供は、全くやる気がありません。何とかやる気の出るようにして下さい」というご依頼は、申し訳ございませんが、お引き受けできません。
菊池の指導を受ける気のない生徒さんの指導は、生徒さんそして菊池双方にとって得るものがありません。
そういうところに振り向ける労力を、成績を上げたいと望む生徒さんへ向けます。
塾と併用した場合の「その後の結果」については、弊サイトのコラムに詳細がございます。
上記を参考にお問い合わせをご検討ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
各中学校は、中3生向けに6月末から7月上旬くらいにかけて、進路希望調査を実施しています。
希望を学校に出すに当たっては、ご相談を受けたご家庭も何件かありました。
この進路希望調査に関しては、これまでですと、ほとんどの場合、親子間の対立というのはありません。
確かに細かな意見の食い違いがないわけではありません。
が、親子間の意見が大きく対立するというのは、少数派です。
そうした場合、親と子で、どちらの意見が尊重されるべきなのでしょうか?
これまでの経験から結論を申し上げますと、「子供の意向を尊重したほうが長い目で見るとよい」ということになります。
そして、だいたい親のほうがしぶしぶながらも妥協してきています。
ご父兄からすると、それはかなり不満でありましょう。
何しろ、これまで大変なご苦労をして子供を育ててきたわけです。
それゆえ、「子供にはこうなってほしい」という期待があって当然です。
しかも社会経験は子供より親のほうがまさっています。
子供の見方や考え方は、親の目から見ると、いかにも未熟です。
社会の厳しさを知らない「無知の蛮勇」に見えるかもしれません。
そうしたことを考えると、「子供の意向を尊重したほうが長い目で見るとよい」というのは、承服できないことかもしれません。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
しかし、いかに子供が未熟であろうとも、子供には子供なりの人生があります。
親と子は確かに「育てた・育てられた」という関係にあります。
親が夜泣きをする子供の世話面倒を見たり、子供の急な発熱で病院の夜間外来にすっ飛んでいったというような記憶は、親から決して消えません。
とはいうものの、「親は親。子は子」、つまり、別人格です。
親が子どもの人生のすべての責任を請け負うことなどできません。
もちろん、親なら親なりの希望やアドバイス、意見はあります。
ただ、子供のほうがそれをどうしても受け入れないとなれば、最終的に親のほうが折れる以外にありません。
仮に子供が自分の意見に従った結果、よくない結果になったとしても、
「最終的にそれを選んだのはアナタでしょ」というセリフが言えます。
子供としてそう言われてしまったのでは、親に責任転嫁をすることができません。
自分の尻は自分で拭かなくてはならないのです。
逆に親の意見を押し通して、その結果がよくなかったとしたら、
「あのとき無理にあんなことを言ったから、こうなったのだ」
と、子供に責められます。
学校は「卒業してからが長い」です。
そのため、学歴に関する怨み言は、親子間の亀裂を生む大きな原因にもなりえます。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしが今回、高校受験における親子間の対立を書こうと考えたのには、理由があります。
その理由とは、先日、高校の同窓会の会報で、ある手記を読んだからです。
その手記をお書きになったのは、推定60代半ばの方です。
それによると、その方は、高校受験時に二高を志望しました。
その意向は、お父様からは歓迎されました。
一方、お母様からは大反対されました。大反対の原因は、「息子には一高を入学してほしい」という願いからです。
この当時は、一高も二高も男子校時代です。
そして、仙台市の南北学区制が始まる前のことです。
当時は、一高が県内トップの時代でした。この方の中学では、席次1〜30位までは一高、31〜70位までは二高を受けるよう指導されていました。(出身は五橋中?)
この方は、一高を受けられるだけの成績でした。しかし、お兄様が二高生であり、校風や名物先生の話を聞いていたこともあって、二高を志望したとのこと。
お母様とすれば、「せっかく一高に行けるだけの頭があるのに、なんで一高じゃなくて、二高なの?」とお感じになったのでしょう。
まあ、わたしもお母様の立場なら、同じように感じるに違いありません。
ただ、その後、お母様がお亡くなりになるまで、「あのとき、一高に入らなくて残念だった」と事あるごとに愚痴を言われ、ほとほと閉口したと手記にはあります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
それにしても、お母様から事あるごとに「あのとき、一高に入らなくて残念だった」と言われ続けたのでは、さすがに参ってしまいます。
しかしながら、救いだったのは、その方は二高に入学できてほんとうによかったと思っているとおっしゃっていることです。
この方にとって、二高というのはホレた学校だったのでしょう。
となれば、周りはどうあれ、「是が非でも二高に!」となるのは人情です。
ホレたという感情は、理屈でどうこう説明できるものではありません。
仮にお母様のおっしゃることに従って、一高に進学しても、卒業後にずっと心に引っかかるものは残ったかもしれません。
親として、そのような子供の感情に責任を持つことができるでしょうか?
わたしはできないと考えます。
もちろん、親は子供のことを考えて様々な角度からものを言っています。
ただ、子供には子供なりの人生そして選択の権利があります。親と子は最終的に別人格です。
となれば、親としては「最終的にそれを選んだのはアナタでしょ」というセリフを言える下地を残しておかなくてはなりません。
それが親にとっても、子にとっても、結局は幸せになります。
親にしてみれば、かなり不満の残る結果になりますが.....
このところ、作文の添削指導をする機会が増えています。
コロナ休校が終わり、模試が各所で実施されていることで、
「課題作文でどう書けばいいんですか?」
という質問がちょこちょこ寄せられるようになってきています。
わたしは課題作文に関して、次のようなコラムを書きました。
今回は、そのリメイク版です。
なお、今回は「そもそも作文が書けない」「何を書くのがまるっきり思いつかない」というケースは除きます。
あくまで「ある程度書ける人が、よりよく書くために」ということの考察です。
この点、ご了承ください。
さて、本題です。
生徒さんの書いた作文で非常に気になることがあります。
それは、先に紹介したコラムでも触れたとおり、とにかく「ひとつの文章が長い」のです。
生徒さんが課題に取り組もうと、一生懸命に書いている様子は伝わってきます。
わたしも中学生のころは、似たような傾向にあったに違いありません。
しかし、読む立場になると、長い文章は読むのに疲れます。
ですから、作文をするときには、「意識的にひとつの文章を短くする」ことを心がけてもらいたいのです。
これをするだけで、課題作文は劇的によくなります。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
わたしは課題作文を書く生徒さんに、ときどきこういう言い方をします。
.....あなたの書く作文を読む先生のことを考えて書いてください。
.....入試であなたの作文を採点するのは、入学する予定の学校の先生です。
.....その先生たちは、あなたの作文を読みたいとなんか、これっぽっちも思っていません。
.....作文を読むのを終えて、さっさと家に帰って、ビールを飲みたいと思っています。
仕事を終えて、ビールを飲みたいと思っているのは、ほかならぬわたしです(笑)
冗談はともかくとして、生徒さんには、「採点者はどう感じているか」を考えてもらうようにしています。
まあ、そこまで考えの至らぬ生徒さんがほとんどです。
しかしながら、「採点者は、あなたの作文を読みたいとなんか、これっぽっちも思っていません」と生徒さんに語り掛けると、それなりの驚きをもって迎えられます。
「え〜! そんなぁ〜」という表情をする生徒さんがほとんどです。
作文をする生徒さんにしてみれば、書くのが大変で頭を悩ませています。
それなのに、「採点者は、あなたの作文を読みたいとなんか、これっぽっちも思っていない」と言われれば、ちょっと空しくなってしまいます。
しかし、現実はその通りです。
だからこそ、一つ一つの文章は短くなくてはならないのです。
(次回に続きます)
(前回の続きです)
課題作文を劇的によくする方法として、もう一つ挙げます。
それは、「ぼくは/わたしは〜思います」という表現を「その作文で一度限り」とすることです。
生徒さんの作文を読んでいると、「ぼくは/わたしは〜思います」のオンパレードという印象を受けます。
「ぼくは/わたしは」という言葉がない場合でも、「〜思います」は、あまりにも多用され過ぎです。
もっとも、わたしもコラムの原稿を書いているとき、意識をしないと「わたしは〜思います」と結構な頻度で書いてしまっています。
ですので、「ぼくは/わたしは〜思います」を意識的にカットする必要があります。
そして、その代わりに「〜です」という風に言い換えるだけで、かなり作文はよくなります。
このように生徒さんに言うと、生徒さんからは、
「こんな風に言いきっちゃっていいんですか?」
と尋ねられることがあります。
そのとき、わたしは、
「言い切っちゃっていいです。
自分がそう思って作文を書いているわけですから。
『思います』ばっかりになるよりマシです」
と答えるようにしています。
以上述べた「課題作文が劇的によくなる方法」は、易しいようで、実はなかなか難しいです。
重要なのは、「採点者である先生をいかにイライラさせないか」です。
内容はさておいて、採点者には冷静に読んでもらわないと、高得点をつけてもらえませんので.....
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何だかんだで、7月31日を迎えました。
例年ですと、夏休み真っただ中のはずです。
生徒さんたちは、受験勉強やら、部活動に忙しい時期でした。
しかし、今年はまだ「学期中」です。加えて、梅雨に伴う低温と雨続きの毎日です。
そういうわけで、今一つ季節感がありません。
そんな中でも、もうすぐ短い夏休みが来ます。
短いので、あまりあれこれ考えなくてもよさそうなものですが、今年の夏休みはどういう課題が出るのか、ちょっとばかり気になります。
差し当って、読書感想文・弁論文と言ったものは、カットもしくは任意の提出ということになるのでしょうか?
多くの学校で出される「夏休みドリル」も、夏休みがこう短いと「全部やって提出!」とはおそらくならないでしょう。
一部の学校では、「夏休みドリル」を希望者だけが購入するというスタイルをとるようです。
そうした一方、中3のトップ層は、例年以上に仕上がっている様子です。
進学塾ではコロナ休校中を生かし、先取り授業を行っています。
わたしの生徒さんが通っているところでは、英語・数学が夏休み前までに終わりそうとか、そういう話をちらほら聞きます。
そうすると、夏休み前までには、入試問題が解けるという前提ができることになります。
もっとも、一度サラッとやったくらいで、スラスラ入試問題が解けるようにはなりません。
何度も何度も演習を重ねて、実力を積み増していってほしいものです。
さて、明日から8月!
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